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第百九話
数日後、俺の家の居間には五人の恋人たちが思い思いに座っていた。
エルナちゃんはボーっとしているし、美海ちゃんや杏里ちゃんは優希と一緒になってはしゃいでいるけど、唯香だけは俺から目を離さずに睨みつけてきている。
「それで、これはどういうことなの? ちゃんと説明してよね」
睨みつけながら厳しい声で質問してくる唯香を見つめ返していると、他のみんなも俺の答えを待つように静かになる。
唯一全ての事情を知っている杏里ちゃんだけがおろおろとみんなの顔を見渡している中で、俺はゆっくりと口を開いた。
「……また二人も恋人が増えてしまいました」
それだけ言ってゆっくりと頭を下げると、目の前で俺を睨んでいた唯香が大きなため息をつく。
「ホント、アニキって節操なしだよね」
「返す言葉もありません……」
駄目なものを見る視線を全身で甘んじて受けながら更に頭を深く下げ、最終的には土下座にまで移行する俺。
そんな俺の姿にみんなはザワザワとなにかを囁き合っている。
「お兄ちゃん、土下座なんてしないでよ」
「そうですよ。私と美海ちゃんは、増えても気にしてませんから」
「二人とも……。ありがとう」
両側に寄り添って俺を許してくれた二人の手を握って何度もお礼を言っていると、やがて視界に唯香の姿が映る。
「唯香……」
なんだか拗ねたような表情を浮かべる彼女を見つめていると、やがて全てを諦めたように唯香も俺の元へと近寄ってきた。
「そんな、捨てられた子犬のような目で見ないでよ……。仕方ないから、許してあげる」
「唯香、ありがとう……」
未だに仏頂面でそっぽを向く彼女の手を両手でしっかりと握ると、顔を赤くした唯香はもう一度だけ強く俺を睨む。
「でも、今回だけだから」
「分かってる。もうこれ以上恋人を増やしたりしないから」
心からそう誓うと、唯香は視線を緩めながら更に呟く。
「……それと、私たち五人ともをちゃんと愛してね」
「もちろん」
力強く頷きながら全員の顔を順番に見つめると、彼女たちは照れたようにはにかみながらも嬉しそうだった。
「それじゃ、早速アニキの愛を確かめさせてもらおうかな?」
「えっ? それって……」
言うが早いか上着のボタンを外し始めた唯香に、その場にいた全員が固まる。
「あれ? みんなは良いの? だったら、私だけ愛してもらおっかなぁ」
「ダメっ! 私も愛してもらうもん!」
「わっ、私だって!」
挑発するように笑う唯香にそそのかされるように、美海ちゃんも杏里ちゃんも慌てて服を脱ぎ始める。
そうすると、目の前で披露されていく肌色から女の子特有の甘い香りが漂ってくる気がする。
「わぁ、なんだか面白そう。ボクたちも混ぜてもらおうよ」
「んっ」
背後からは、その声と共に衣擦れの音が聞こえてきて俺の理性をどうしようもなく刺激する。
そうして、あっという間に俺は裸の少女五人に囲まれてしまったのだった。
エルナちゃんはボーっとしているし、美海ちゃんや杏里ちゃんは優希と一緒になってはしゃいでいるけど、唯香だけは俺から目を離さずに睨みつけてきている。
「それで、これはどういうことなの? ちゃんと説明してよね」
睨みつけながら厳しい声で質問してくる唯香を見つめ返していると、他のみんなも俺の答えを待つように静かになる。
唯一全ての事情を知っている杏里ちゃんだけがおろおろとみんなの顔を見渡している中で、俺はゆっくりと口を開いた。
「……また二人も恋人が増えてしまいました」
それだけ言ってゆっくりと頭を下げると、目の前で俺を睨んでいた唯香が大きなため息をつく。
「ホント、アニキって節操なしだよね」
「返す言葉もありません……」
駄目なものを見る視線を全身で甘んじて受けながら更に頭を深く下げ、最終的には土下座にまで移行する俺。
そんな俺の姿にみんなはザワザワとなにかを囁き合っている。
「お兄ちゃん、土下座なんてしないでよ」
「そうですよ。私と美海ちゃんは、増えても気にしてませんから」
「二人とも……。ありがとう」
両側に寄り添って俺を許してくれた二人の手を握って何度もお礼を言っていると、やがて視界に唯香の姿が映る。
「唯香……」
なんだか拗ねたような表情を浮かべる彼女を見つめていると、やがて全てを諦めたように唯香も俺の元へと近寄ってきた。
「そんな、捨てられた子犬のような目で見ないでよ……。仕方ないから、許してあげる」
「唯香、ありがとう……」
未だに仏頂面でそっぽを向く彼女の手を両手でしっかりと握ると、顔を赤くした唯香はもう一度だけ強く俺を睨む。
「でも、今回だけだから」
「分かってる。もうこれ以上恋人を増やしたりしないから」
心からそう誓うと、唯香は視線を緩めながら更に呟く。
「……それと、私たち五人ともをちゃんと愛してね」
「もちろん」
力強く頷きながら全員の顔を順番に見つめると、彼女たちは照れたようにはにかみながらも嬉しそうだった。
「それじゃ、早速アニキの愛を確かめさせてもらおうかな?」
「えっ? それって……」
言うが早いか上着のボタンを外し始めた唯香に、その場にいた全員が固まる。
「あれ? みんなは良いの? だったら、私だけ愛してもらおっかなぁ」
「ダメっ! 私も愛してもらうもん!」
「わっ、私だって!」
挑発するように笑う唯香にそそのかされるように、美海ちゃんも杏里ちゃんも慌てて服を脱ぎ始める。
そうすると、目の前で披露されていく肌色から女の子特有の甘い香りが漂ってくる気がする。
「わぁ、なんだか面白そう。ボクたちも混ぜてもらおうよ」
「んっ」
背後からは、その声と共に衣擦れの音が聞こえてきて俺の理性をどうしようもなく刺激する。
そうして、あっという間に俺は裸の少女五人に囲まれてしまったのだった。
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