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少女独居編23
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そういうと教頭先生はツカツカと歩みを進め、研究室の扉を平然と開け放って見せた。すると、研究室の奥の方から「ひいっ」という叫び声のようなものが聞こえた。
そんな声にも構わず教頭先生は「ヤグルマ先生ぇ」とのんきな様子で呼びかけながら入っていき、私たちもリードさんを先頭に中へと入った。
研究室の中は整理整頓されたとてもきれいな部屋ではあったが、どこか殺風景で生活感のない様子がうかがえた。
そんな部屋の一番奥にはヤグルマ先生の席らしき机が設置されていた。すると、そんな机の陰からヤグルマ先生がひょっこり顔を出した。その顔はどこかおびえた様子であり、かすかにふるえている様にも見えた。
「あらヤグルマ先生そんなところにいたのですか?」
「こ、これはこれは教頭先生、今日はどのような用事でしょう?」
まるで何事もなかったかのように取り繕う様子を見せるヤグルマ先生はどこか白々しいように思えた。
「えぇ、今日はここにいる魔女見習いのミカエル・リード君があなたに用事があるとのことで来たみたいですよ」
「そ、そうなんですね」
ヤグルマ先生の声は震えていたが彼女の顔は笑顔だった。それは余裕のある様子に見えたが、どこかひきつった顔をしている様にも見えた。
「えぇ、ちなみに私教頭はこの件の後見人としてあなた方の様子を見学させてもらいますが、よろしいですか?」
「も、もちろんですよ教頭先生」
教頭先生の言葉にヤグルマ先生は二つ返事で承諾した。それはどこか有無を言わせぬ強制力が働いているかの様であった。
教頭先生はヤグルマ先生の返事に大きくうなづくと、近くにある椅子ではなく机に腰かけた。
体の大きい彼女にとって机が椅子代わりにちょうど良いのだろう。そして、教頭先生は師匠に向かって軽く目配せをすると師匠はヤグルマ先生のもとへと向かった。
「ヤグルマ先生、魔法見習いのミカエル・リードです。今日は先生にお話したい事があってここに来ました」
「え、えぇ、存じ上げていますよリード君、あなたはとても優秀な生徒として有名ですもの」
ヤグルマ先生はどこか動揺した様子を見せながらしきりに髪の毛をいじるそぶりを見せていた。それに対して師匠はどっしりとした立ち姿であり、一見すればどちらが先生で生徒なのかわからないような錯覚に陥った。
「いえいえ、そんな事よりも今日はここにいる大角カイアさんに対する補修を含んだ問題に対して、抗議があります」
「え、あぁ、大角さん帰ってきたのね・・・・・・ロイ君も無事で何よりですよ、えぇ本当に」
ヤグルマ先生はわずかに私を見つめた後、気まずそうに目線をそらした。その様子に近くにいたアルバ様が舌打ちをしたのが聞こえてきて、室内に一気に緊張の糸が張り詰めた。しかし、そんな中でも師匠は何事もなかったかのように話をつづけた。
「簡潔に今回の件について問題が二つあります。一つは入学したばかりの魔女見習いに過度な補修を課したこと。そしてもう一つは校長が所有する地下庭園の私的利用です」
「私は校長先生から地下庭園の管理を任されているのですよ、その事はご存じですか?」
「存じ上げています、それと同時に私も校長先生からその役職の一端を担わせていただいていますので」
「そ、そうだったわね」
「むしろ、ヤグルマ先生はあまり地下庭園へ来られないのではありませんか?」
「あ、いや、それは・・・・・・」
わかりきっている状況とはいえ、あまりにも一方的な状況にヤグルマ先生は終始落ち着かない様子を見せていた。
「それよりも私が問いただしたいのは、大角さんに対する補修についてです。なんでも、彼女に地下庭園で「大烏の卵を巣に返す」という課題を与えたそうですが、それは本当ですか?」
師匠の言葉終わるとともに机に座っている教頭先生が大笑いし始めると「ホホホホホ」とフクロウの様な奇怪な笑い声がこだました。
それは先ほどアルバ様が張り巡らせた緊張の糸をあっという間に解くかのようであったが、私は逆に緊張感が増したように思えた。
しかし、教頭先生は自らの行為を悔いるかのように「失礼」と一言残して再び聞き役としての立場に戻る様子を見せた。
「それで、どうなんですかヤグルマ先生?」
「どう、といわれましても私はその様な補修をさせた覚えはありません。何を言っているのかわかりませんね、えぇ」
急にとぼけた様子を見せるヤグルマ先生に対して師匠は畳みかける様に言葉を発した。
「そうですか、しかし先生は先ほど大角さんに対して無事に帰ってきた、といいましたが、それはどういう意味だったのでしょうか?」
「それは・・・・・・」
「大角さんとロイ君はどこから無事に帰ってきたのですか」
「それは、し、知りませんっ」
完全にしらを切り通そうとする先生の様子は、もはや開き直ったかの様子を見せており、明確に不満気な顔をしていた。
「ちなみにですが、ここにいる大角さんとロイ君から補修内容についての証言は取れています。勿論、補修の際に用いられた卵もこちらで保管しています」
「な、何のことか一切わかりませんねぇ」
「・・・・・・わかりました、ひとまずこの話は置いといて、次は違う問題について話します」
つぎの話に移行しようと最中、突如としてペラさんが声を上げた。
「リードさん、私達からも言いたいことがあります」
師匠の話を遮り声を上げたのはペラさんだった。こんな緊迫した空気の中でも堂々とした様子を見せる彼女は、名も知らぬ魔女見習いと共に師匠の横に立ち、ヤグルマ先生に向かった。
「あぁ、どうぞ」
師匠の言葉にペラさんは頭を深く下げて感謝の言葉を述べると、頭を上げて喋り始めた。
「私がここに来た理由は一つ、ここにいる魔女見習いが先生を経由して大角さんに悪魔的所業を行ったということです」
「なにを突然、私は何もしていませんっ」
ペラさんの口から発せられた悪魔的所業、その恐怖感をあおる言葉にヤグルマ先生は強く反応した。
「さぁ、話してくれるかしらアゲハさん」
名も知らぬ魔女見習いは「アゲハ」と呼ばれ、彼女はペラさんの言葉の後に大きくうなづくと口を開いた。
「私は、自らの醜い嫉妬心からヤグルマ先生の言葉に誘惑され、悪魔的所業を行ってしまいました」
その言葉にヤグルマ先生は眉間にしわを寄せて驚いた様子を見せるとアゲハさんに歩み寄ろうとする様子を見せた。
「や、やめなさいあなた、何を言い出すのですかっ?」
ヤグルマ先生の行動に師匠が即座に止めに入った。そのあまりにも素早い仲裁に先生はすぐさま立ち止まったが、息を荒げる先生の様子はどこか余裕がなくなってきている様だった。
「さぁ、気にしないで続けて」
師匠の言葉にアゲハさんは静かに「はい」と返事をすると彼女はつづけた。
「私は、先生からある提案を持ち掛けられました。それはここにいる大角さんを錬金術の授業中に貶めるというものであり、内容としては大角さんに実験で使うものとは違う素材を渡すというものでした」
その言葉を最後まで聞いて、私はようやく彼女がどこかで見た事のある人だったのかを思い出し、そして、すべてのつじつまが合っていく感覚を覚えた。それはどこか心地よくもあり、それでいて悲しい気持ちでいっぱいになってしまった。
「しかしその結果、大角さんではなくペラさんが彼女をかばったことにより被害を受けてしまった。そんな最悪な結末を見て、ようやく自分がしている過ちに気づいてしまいました」
淡々と喋るアゲハさんはどこか苦しそうな様子で、胸のあたりを手で押さえていた。その様子に隣にいたペラさんは優しく「私は大丈夫だから」とつぶやき彼女の肩を抱いた。
「で、ですが私はやってはいけないことをしてしまいした」
そういうとアゲハさんは私の方を向いて頭を下げた。そして「ごめんなさい」と震える声でつぶやいた。
私はその謝罪に対して、まだ整理のつかない心で必死に考えてみた。しかし、どの様に反応したら良いのかわからず、その場であたふたしていると、アルバ様が突然声を上げた。
「お前がやった事は、間違いなく最低最悪で悪魔的な所業だ、謝罪だけで済むと思うなよ」
強烈な言葉と思えるアルバ様の発言に思わず彼を見つめると、アルバ様はとても真剣にアゲハさんをにらみつけていた。アゲハさんは頭を下げながら「はい」と小さな声でつぶやいた。
すると、そんなアルバ様にすかさず歩み寄ったのはペラさんだった。彼女はアルバ様に向かってデコピンをして見せた。
ベチンッと痛烈な音を室内に響き渡らせた後、ペラさんは「あんたに言われなくてもわかってるっ」と強めの口調で言った。
その後、アルバ様とペラさんによるにらみ合いが始まったが、師匠によって仲裁され、脱線した話は再び元の路線に戻った。
そんな声にも構わず教頭先生は「ヤグルマ先生ぇ」とのんきな様子で呼びかけながら入っていき、私たちもリードさんを先頭に中へと入った。
研究室の中は整理整頓されたとてもきれいな部屋ではあったが、どこか殺風景で生活感のない様子がうかがえた。
そんな部屋の一番奥にはヤグルマ先生の席らしき机が設置されていた。すると、そんな机の陰からヤグルマ先生がひょっこり顔を出した。その顔はどこかおびえた様子であり、かすかにふるえている様にも見えた。
「あらヤグルマ先生そんなところにいたのですか?」
「こ、これはこれは教頭先生、今日はどのような用事でしょう?」
まるで何事もなかったかのように取り繕う様子を見せるヤグルマ先生はどこか白々しいように思えた。
「えぇ、今日はここにいる魔女見習いのミカエル・リード君があなたに用事があるとのことで来たみたいですよ」
「そ、そうなんですね」
ヤグルマ先生の声は震えていたが彼女の顔は笑顔だった。それは余裕のある様子に見えたが、どこかひきつった顔をしている様にも見えた。
「えぇ、ちなみに私教頭はこの件の後見人としてあなた方の様子を見学させてもらいますが、よろしいですか?」
「も、もちろんですよ教頭先生」
教頭先生の言葉にヤグルマ先生は二つ返事で承諾した。それはどこか有無を言わせぬ強制力が働いているかの様であった。
教頭先生はヤグルマ先生の返事に大きくうなづくと、近くにある椅子ではなく机に腰かけた。
体の大きい彼女にとって机が椅子代わりにちょうど良いのだろう。そして、教頭先生は師匠に向かって軽く目配せをすると師匠はヤグルマ先生のもとへと向かった。
「ヤグルマ先生、魔法見習いのミカエル・リードです。今日は先生にお話したい事があってここに来ました」
「え、えぇ、存じ上げていますよリード君、あなたはとても優秀な生徒として有名ですもの」
ヤグルマ先生はどこか動揺した様子を見せながらしきりに髪の毛をいじるそぶりを見せていた。それに対して師匠はどっしりとした立ち姿であり、一見すればどちらが先生で生徒なのかわからないような錯覚に陥った。
「いえいえ、そんな事よりも今日はここにいる大角カイアさんに対する補修を含んだ問題に対して、抗議があります」
「え、あぁ、大角さん帰ってきたのね・・・・・・ロイ君も無事で何よりですよ、えぇ本当に」
ヤグルマ先生はわずかに私を見つめた後、気まずそうに目線をそらした。その様子に近くにいたアルバ様が舌打ちをしたのが聞こえてきて、室内に一気に緊張の糸が張り詰めた。しかし、そんな中でも師匠は何事もなかったかのように話をつづけた。
「簡潔に今回の件について問題が二つあります。一つは入学したばかりの魔女見習いに過度な補修を課したこと。そしてもう一つは校長が所有する地下庭園の私的利用です」
「私は校長先生から地下庭園の管理を任されているのですよ、その事はご存じですか?」
「存じ上げています、それと同時に私も校長先生からその役職の一端を担わせていただいていますので」
「そ、そうだったわね」
「むしろ、ヤグルマ先生はあまり地下庭園へ来られないのではありませんか?」
「あ、いや、それは・・・・・・」
わかりきっている状況とはいえ、あまりにも一方的な状況にヤグルマ先生は終始落ち着かない様子を見せていた。
「それよりも私が問いただしたいのは、大角さんに対する補修についてです。なんでも、彼女に地下庭園で「大烏の卵を巣に返す」という課題を与えたそうですが、それは本当ですか?」
師匠の言葉終わるとともに机に座っている教頭先生が大笑いし始めると「ホホホホホ」とフクロウの様な奇怪な笑い声がこだました。
それは先ほどアルバ様が張り巡らせた緊張の糸をあっという間に解くかのようであったが、私は逆に緊張感が増したように思えた。
しかし、教頭先生は自らの行為を悔いるかのように「失礼」と一言残して再び聞き役としての立場に戻る様子を見せた。
「それで、どうなんですかヤグルマ先生?」
「どう、といわれましても私はその様な補修をさせた覚えはありません。何を言っているのかわかりませんね、えぇ」
急にとぼけた様子を見せるヤグルマ先生に対して師匠は畳みかける様に言葉を発した。
「そうですか、しかし先生は先ほど大角さんに対して無事に帰ってきた、といいましたが、それはどういう意味だったのでしょうか?」
「それは・・・・・・」
「大角さんとロイ君はどこから無事に帰ってきたのですか」
「それは、し、知りませんっ」
完全にしらを切り通そうとする先生の様子は、もはや開き直ったかの様子を見せており、明確に不満気な顔をしていた。
「ちなみにですが、ここにいる大角さんとロイ君から補修内容についての証言は取れています。勿論、補修の際に用いられた卵もこちらで保管しています」
「な、何のことか一切わかりませんねぇ」
「・・・・・・わかりました、ひとまずこの話は置いといて、次は違う問題について話します」
つぎの話に移行しようと最中、突如としてペラさんが声を上げた。
「リードさん、私達からも言いたいことがあります」
師匠の話を遮り声を上げたのはペラさんだった。こんな緊迫した空気の中でも堂々とした様子を見せる彼女は、名も知らぬ魔女見習いと共に師匠の横に立ち、ヤグルマ先生に向かった。
「あぁ、どうぞ」
師匠の言葉にペラさんは頭を深く下げて感謝の言葉を述べると、頭を上げて喋り始めた。
「私がここに来た理由は一つ、ここにいる魔女見習いが先生を経由して大角さんに悪魔的所業を行ったということです」
「なにを突然、私は何もしていませんっ」
ペラさんの口から発せられた悪魔的所業、その恐怖感をあおる言葉にヤグルマ先生は強く反応した。
「さぁ、話してくれるかしらアゲハさん」
名も知らぬ魔女見習いは「アゲハ」と呼ばれ、彼女はペラさんの言葉の後に大きくうなづくと口を開いた。
「私は、自らの醜い嫉妬心からヤグルマ先生の言葉に誘惑され、悪魔的所業を行ってしまいました」
その言葉にヤグルマ先生は眉間にしわを寄せて驚いた様子を見せるとアゲハさんに歩み寄ろうとする様子を見せた。
「や、やめなさいあなた、何を言い出すのですかっ?」
ヤグルマ先生の行動に師匠が即座に止めに入った。そのあまりにも素早い仲裁に先生はすぐさま立ち止まったが、息を荒げる先生の様子はどこか余裕がなくなってきている様だった。
「さぁ、気にしないで続けて」
師匠の言葉にアゲハさんは静かに「はい」と返事をすると彼女はつづけた。
「私は、先生からある提案を持ち掛けられました。それはここにいる大角さんを錬金術の授業中に貶めるというものであり、内容としては大角さんに実験で使うものとは違う素材を渡すというものでした」
その言葉を最後まで聞いて、私はようやく彼女がどこかで見た事のある人だったのかを思い出し、そして、すべてのつじつまが合っていく感覚を覚えた。それはどこか心地よくもあり、それでいて悲しい気持ちでいっぱいになってしまった。
「しかしその結果、大角さんではなくペラさんが彼女をかばったことにより被害を受けてしまった。そんな最悪な結末を見て、ようやく自分がしている過ちに気づいてしまいました」
淡々と喋るアゲハさんはどこか苦しそうな様子で、胸のあたりを手で押さえていた。その様子に隣にいたペラさんは優しく「私は大丈夫だから」とつぶやき彼女の肩を抱いた。
「で、ですが私はやってはいけないことをしてしまいした」
そういうとアゲハさんは私の方を向いて頭を下げた。そして「ごめんなさい」と震える声でつぶやいた。
私はその謝罪に対して、まだ整理のつかない心で必死に考えてみた。しかし、どの様に反応したら良いのかわからず、その場であたふたしていると、アルバ様が突然声を上げた。
「お前がやった事は、間違いなく最低最悪で悪魔的な所業だ、謝罪だけで済むと思うなよ」
強烈な言葉と思えるアルバ様の発言に思わず彼を見つめると、アルバ様はとても真剣にアゲハさんをにらみつけていた。アゲハさんは頭を下げながら「はい」と小さな声でつぶやいた。
すると、そんなアルバ様にすかさず歩み寄ったのはペラさんだった。彼女はアルバ様に向かってデコピンをして見せた。
ベチンッと痛烈な音を室内に響き渡らせた後、ペラさんは「あんたに言われなくてもわかってるっ」と強めの口調で言った。
その後、アルバ様とペラさんによるにらみ合いが始まったが、師匠によって仲裁され、脱線した話は再び元の路線に戻った。
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