小さな詩集

サクラ

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寂しい

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掻き鳴らしたギターが、横たわる
君に音楽は必要無いよって
張り詰めた神聖な琴は、口を閉じた
君に神聖な歌は歌えないって

僕だって何か欲しい
その何かは、いつも君が持ってて僕にない
知ってるよ、君には追いつけない

だからこそ、僕は音楽を捨てた

捨てたら、空しくて虚しくて何も残らなかった

もう一度歌うよ もしも、この歌が届くなら

僕が名付けた感情を叫ぶね



寂しい
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