小さな詩集

サクラ

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ひとり

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耳には聴こえてます その話
どうせ僕の事なんでしょ?

悪口なんて気にしてません 全然
せめて聴こえないようにしてください


僕の方に口が向けば
誰だってそこから放つ言葉は僕の悪口さ
それでも僕は毎日を
やり過ごすようにして陰に生きるのさ

死ぬことなんて考えないから
天上天下唯我独尊
やってみろよ、不可能上等
望むものなら下剋上
僕は僕、代わりなんていないから

たった一つの命を握りしめるんだ
絶対離しちゃいけない


「僕」という、一人
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