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5,続きしよ?

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「あの、アル…さん?」
「手の事?カップルみたいでいいでしょ」



アルはくすくすと笑いながら、握っていた手に力を込める。

そんな事を言っても、こないだ彼自身が順番をすっ飛ばしたのは、触れていい事だろうか。


にやりとした笑顔でアルは私をベッドに押し倒した。



「この間の続き、する?」
「ふぇ………」



前より嫌じゃない。
それは、私が彼を好きだということを自覚してしまったから。


優しく、熱くキスをされる。
何度も角度を変えて、深く……。



「アル…さ……ん」
「ん?どうしたの?」

「好き…です…」



近くにある狼の耳が生えた頭を、撫でた。

するとアルは、私の赤い目を覗きこんでくる。
恥ずかしくて目を伏せると、服を脱がせられた。



「未ちゃんも早くしてほしそうだし、ヤろっか?」
「や、やさしく……してください、ね…」
「出来る限りは優しくするよ」



彼の指が私の大事な所を優しく触れていく。
それだけで、背中に電流が流れるみたいに気持ち良い。

ひとさし指が中をかき混ぜるようにぐるぐると回されて、もう何も考える事も出来ない。


気持ち良い。
でも、恥ずかしくもある。

だけど恥ずかしがると、アルが笑って「大丈夫だよ」って言う。



「ひ…ぁ………んっ…」
「そろそろ…俺も限界かなっ、挿れていい…?」
「ん、大丈夫…」



ほんとは、少し怖い。
すると握られていた右手に少しだけ力が入った。
大丈夫、アルとなら……怖くない。


太くて熱い彼の性器が、私の中にゆっくり奥へと入ってきた。



「んっ…やぁ………アル…」



色々な所を擦って奥に入っていく為、刺激がすごい。
今まで感じたこともない快感が、全身を駆け巡るみたいに私を支配してく。

それが彼に支配されてるみたいで、余計に気持ち良くなるばかりだ。



「ひゃっ………!!」



彼の性器が私の一番奥の、子宮の壁に当たった。
その瞬間は意識が飛んでしまいそうなくらい、深い快楽が押し寄せてくる。


荒い息をした彼は、触れるだけのキスをすると微笑んだ。



「…未ちゃん…可愛い」
「かわいく、ないです…」

「──愛してるよ」



真っ白になった頭の中。
そうアルの囁く声が聞こえた。


それを最後に、私の意識がパッと暗闇に包まれるのだった。

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