家に帰りたい狩りゲー転移

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5章

(54)生命学習

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「ゴモリー……リデルゴア、だって……?」

 浦敷博士の言葉に真っ先に反応したのはクライヴだった。レオハニーも鋭く息を飲んでいるが、俺だけは覚えがないため何も言えなかった。

 リデルゴアという苗字だけなら聞いたことがある。現実世界で俺たちが住んでいる国の名前だ。

 国の名前が苗字に入っているということは……。

「バカな……世界を滅ぼした男が、初代国王だと!?」

 レオハニーが勢いよくテーブルを叩き、腹が煮えたぎる様な怒りをぶちまける。その大音響は爆風を受けたようにオフィス全体を大きく震わせた。またその形相は真っ赤に震えており、食いしばられた歯は今にも浦敷博士に噛みつきそうであった。

 自分たちまで巻き込まれそうな剣幕に俺とクライヴは押し黙る。しかし浦敷博士は、真っ向から凄まじい怒りを受けているにも関わらず超然としていた。

「ゴモリー・リデルゴアは、以前から戦争を通じて人類に秘められた可能性を広げよう、という危険思想を抱いていたらしい。ヤツにとって、核戦争は計画実行のきっかけに過ぎなかったのだろう」
「……あくまでも、ゴモリーは核戦争の原因に関わっていないってことですか?」

 僅かに怒気を収めたレオハニーが睨みつけると、浦敷博士は浅く頷きながら目を逸らした。

「証拠がないのなら、そういうことだ」

 含みのある言い方に、レオハニーは骨が砕けてしまいそうなほど強く拳を握りしめた。

 レオハニーは核戦争で孤児となり、旧人類復活のために利用され、望まぬ不死を与えられた被害者だ。俺が想像している以上に、レオハニーの中では筆舌に尽くしがたい激情が渦巻いているのだろう。

 浦敷博士はソファから立ち上がると、壁と同化した本棚へと近づき、一番上の棚に向けて手を差し出した。すると一冊の本が一人でに動き出し、浦敷博士の手元へと舞い降りてきた。

 浦敷博士はこちらに向き直りながらページを開くと、慣れた手つきでテーブルの上へ本を置いた。本には細かな文字列が並んでいたが、しばらくすると半透明のウィンドウが表示された。そこには監視カメラで切り取ったような写真がいくつも並んでいた。

 研究所の門から脱出する大型トラック。その写真の補足のように、ウイルスが詰め込まれた大型ミサイルが鎖で吊るされている写真が並べられている。そしてその下には、ゴモリーらしき男と、部下と思わしき十人の男女の顔写真が張り出されていた。

「ゴモリーは率先して核汚染除去物質の開発に関わり、まんまとウイルスを盗み出して一連の計画を実行した。当然、ゴモリーたちは国際指名手配犯となったが、パンデミックに見舞われた世界で彼らを追う余裕があるはずもない。ゴモリーはあっという間に、輸送機と大勢の部下を連れて行方をくらませた」
「……逃げ切れることも織り込み済みだったのか。あいつらは」

 レオハニーが小さく吐き捨てると、浦敷博士はこわばった表情で頷く。そして本のページを捲り、新たなウィンドウを表示させた。

「私たちがNoDのプロトタイプを完成させた頃、ゴモリーは活動を再開したのだ。見てくれ」

 俺達の方へと押し出されたウィンドウには、ベートとゴモリーのメールのやり取りが詳細に記録されていた。ベートが仮想世界の予言書を現実世界に持ち出す役目を与えられたことや、ダアトとNoDの研究成果を奪取する方法、レオナをモルモットにしようと提案するベートの文字まで、全てはっきりと書かれている。

 レオハニーは口を開いたまま、すべての文字を繰り返し読んで瞳孔を震わせた。浦敷博士はそれを見つめながら、喉に棒を通したような響く声で言った。

「これを見つけたのは、ベートの自我データを現実世界に送り出した後だった。……すまない。私がもっと目を光らせていれば君を──」
「そんなことはどうでもいい! これは本当のことなんですか? あの人は、いつから私を……ッ!」

 堰を切ったように叫びながら、レオハニーは浦敷博士の胸倉をつかむ。その拍子にカップが倒れ、黒い液体がテーブルを覆うほどに広がった。だがそれも、数秒と経たないうちにポリゴンとなり、元通りの配置へと上書きされた。

 レオハニーは荒い呼吸を繰り返しながらはくはくと口を開閉する。いきなり言葉を奪われた人魚のようで、俺は彼女を見ていられなかった。しかし放っておくわけにもいかず、顔を伏せたまま、レオハニーの腕に手を添えて声を震わせた。

「レオハニーさん」

 浦敷博士へと向けられていた殺意が、一気に俺へと圧し掛かる。だが俺はじっと耐えて口を引き結んだ。レオハニーは痙攣した吐息を漏らした後、糸が切れたようにソファへと戻ってきた。

 降りてきたレオハニーの腕から手を離すと、俺の指先でエトロの菌糸が瞬いていた。俺は小さく息を詰めてから、その指先を柔らかく掌へ握り込んだ。

「レオハニーさん。俺も、エトロと同じ気持ちです」
「……ありがとう、リョーホ。すまない」

 それっきり、レオハニーは顔を覆いながら背中を丸めて動かなくなってしまった。クライヴは彼女に気づかわし気な視線を向けた後、広げられたままのウィンドウを一瞥した。

「俺には文字が読めないが、その反応を見る限り、ベートはかなり前から予言書とNoDを乗っ取る計画を立てていたんだな?」
「そうだ。すべては新人類の肉体を奪い、全知全能の人類として復活するためだ」

 現実味のない理想論を聞いてしまい、俺は腕を組みながら苦笑した。

「全知全能は流石に夢見過ぎだろ」
「いいや。不可能ではない。お前ならば」

 思いもよらぬ鋭い視線を食らい、俺は硬直したまま目を剥いた。浦敷博士は組んだ手で口元を隠しながらテーブルに肘をつく。

「君たち新人類に寄生しているその菌糸が、常に呼吸と共に胞子を出しているのは知っているね?」
「うげぇ、忘れてたのに思い出させるなよ」
「はは、確かに海水を顕微鏡で覗いた時みたいな不快さではあるけど、現実世界ってそういうもんだろ。空気清浄機を掃除する時だってあの埃を見ると……」
「もっと嫌な事を思い出させんな!」

 手当たり次第に不快感を共有させてくる浦敷博士に怒鳴りつけると、彼は片頬だけ持ち上げながら乾いた笑い声を上げた。それから組んでいた手を解いて、右手をひらりと振って見せる。

「考えてごらん。なんの菌糸にも寄生されていない旧人類の肉体に、どんな菌糸をも受け入れられる胞子が根付いたら、どうなると思う?」
「……旧人類が、ドラゴン毒素に侵されなくなる?」
「その通りだ」

 浦敷博士は笑みを引っ込めると、背筋を正し、膝の上に両手を置いた。たったそれだけの動作で、弛緩した雰囲気が不思議と張りつめた空気へ塗り替わる。

「ゴモリーたちが旧人類の完全復活を目論んでいるように、私たちにも別の復活計画がある。その名も『シンビオプロジェクト』」
「シンビオシス、シンビオン……共生か」

 古い記憶から意味を引っ張り出すと、浦敷博士は狐のように目を細めた。

「そう。我々は新人類の肉体を奪う方法ではなく、新たな肉体を生み出して転生するつもりだ」
「待ってくれ。アンタ自身が論文で書いてたじゃないか。NoDの身体に魂を入れることができない。入れられるのは自我データだけだって」

 そう言及すると、浦敷博士は大きく身を乗り出した。

「読んでくれたのか。ならば話は早い。あの論文を出したのは私が仮想世界へ行く前、つまり何百年も前の話だ。ここで現実世界のNoDと研究を続けたことで、私たちは抜け道を見つけ出すことに成功したんだ」
「抜け道だと?」

 驚くクライヴの横で、俺はふと嫌な予感に襲われた。何百年もの歳月と、資金というしがらみがなくなれば研究が進むのは当然のことだ。逆に言えば、それだけの時間がありながらまだ復活できていないという事実が、疑念となって膨れ上がっていく。

 浦敷博士はそんな俺の内心まで読んでいるかのように、嬉々として研究内容を語り出した。

「NoDの身体に魂が入らないのは、NoDの元となるダアトがあまりにも無垢だったせいだ。例えるなら無菌室で納豆菌もなしに納豆を作ろうとするようなもので……」
「その例えは分かりにくい」
「む……では、ただの人形に新鮮な臓器を入れて死人を蘇生させようとするような無謀さ、と言えばどうかな」
「それなら、まぁ」

 クライヴと顔を見合わせながら頷くと、浦敷博士は小さく肩を落としながら話を続けた。

「魂が入らない原因が分かってしまえば、後は簡単だ。その原因を排除して、不可能を可能にすればいい。人形の例えをそのまま使うなら、命のない人形を人間にする、という工程が必要というわけだ」

 どくり、と俺の心臓が大きく跳ねる。そんな俺をしり目に、話はどんどん進んでいく。

「ヨルドの里に眠っている旧人類が目覚めるには、外界に適応するための万能菌糸が必要だ。そして菌糸とは、魂が具現化した姿そのもの。万能菌糸を育成するためには、万をも超える人生経験を持った魂が必要だった」
「万をも、超える……」

 俺の中に巣食っている、無数の死の記憶が一斉にがなり出す。耳元で嫌いな音楽を爆音で流されているような不快感だった。脳が細かく振動して今にもはちきれそうで、ウラシキリョーホとして目覚めて以降の記憶が走馬灯のように再生される。

 蒼白のまま虚空に目を泳がせる俺へ、人形じみた人差し指が真っすぐと突きつけられた。

「君の中には、無数の死の記憶が眠っている。まだ思い出せない記憶、ツクモから渡されていない記憶もあるだろう。それでも君は成就させた。無数の旅路を経て、君はついに魂を得た」

 記憶の最奥に眠る浦敷博士の人格が、俺の首の後ろで囁いている。

 純粋無垢な赤子同然のダアトには、人間の命がなんなのか理解できていなかった。だからNoDは魂を受け入れられなかった。ならば、ダアトに学習させればいい。命とは何か。死とは、生とは。

 そうしてダアトは人間を模倣し、ついには魂の具現化した姿である菌糸すらも手に入れてしまった。

 おめでとう。これで『俺』の計画は成功する。

 俺の背後にいる浦敷博士の記憶と、実物の言葉が重なっていく。

「リョーホ。君はただの複製された自我データではなくなった。命を持たなかったお前はついに、生命になったんだよ」

 焦点の合わなかった俺の目が、一人の男へと収束する。そいつは己の研究成果を見て、瞳に興奮を滾らせていた。場違いな感動、がりがりに痩せてもなお、生命力の溢れた目つきが浮いている。あれが人を見る目ではないとすれば、彼はもはや人ではなかった。

「……ふざけんな」

 気づけば俺は、その男を殴り飛ばしていた。ソファごと吹っ飛んだ浦敷博士は、騒々しい音を立てながら床に転がる。清潔な白衣が無様に床に広がる様は滑稽だったが、笑ってやれる余裕はなかった。

「万能菌糸が完成しました、これで死んでいった俺たちは報われます? そんなわけあるかよ。そんな事で済ませられるかよ!」

 俺の中に圧縮された自我たちが、俺の口を借りて好き勝手に騒ぎ始める。

「全部の人生で毎回穏やかに死ねたなら喜んでやってもいい。けど俺はほとんど酷い死に方ばっかだった! 半分ぐらいは鍵者だからって理由だけで殺されたんだぞ! お前のせいで死んだようなもんじゃねぇか!」

 雪に飛び散る血や、砂漠に沈む乾いた手足、砕かれ咀嚼される骨、頭蓋を砕く銃弾や、顎下を駆け抜けた重い刃。それらの感触が四方八方から押し寄せて自分がどこに立っているか分からなくなる。

「ドラゴンに生きたまま食われる感触は今でも忘れられない。死ねば思い出すこともないのに、俺にはずっとその記憶が付き纏ってる! 記憶を書き換えられて、自分が誰だか見失うこともあった! いきなり知らない場所に放り出されて、殺されかけたこともあった! 全部理不尽だ! 不快だった! 最悪だったんだよ! 毎日自我データを上書きされるアンタよりもずっと、俺は辛かったんだ!」

 叫ぶたびに、俺の中で泣きわめていたものが静かになっていく。俺の口調が激しくなるほどに、心の中は冷たく冴えわたっていった。

「俺はずっと、死の記憶を思い出して、ベートにクローンだって言われた時からずっと自分が信用できなかった! 俺の人生はただの大量生産の消耗品だ! 愛されて生まれたお前らとは違うんだってなぁッ!」

 叫びすぎた喉から鋭い痛みが走る。それも一瞬で無傷の状態に復元された。

 代わりに、俺の両目からは熱いものが溢れ出して止まらなくなった。

「俺はアンタじゃない。アンタは人類を救うために何度だって死ぬ覚悟があったのかもしれないが、俺は、絶対に違う! 俺はいつだって生きていたかった! 死んだ方がマシな人生でも、俺は、死にたくなかった……!」

 何度も乱暴に目元を拭い、大きく息を吸う。

 そこでようやく、俺はまともに浦敷博士の顔を見た。

 彼の顔からはすでに、醜い興奮の影がきれいさっぱり拭い去られていた。そして、ここは理想郷ではないと言った時のような空虚な気配が、頬骨の辺りにニヒルに漂っていた。

「この世が地獄か、あの世が天国か」

 短く言葉を吐き、浦敷博士は立ち上がる。殴られた頬には復元プログラムが駆走していたが、なぜかポリゴンのエフェクトを出したまま遅々として進行していなかった。浦敷博士はプログラムに全く注意を払うことなく、革靴を鳴らしながら俺にゆっくりと歩み寄ってくる。

「我々はどちらの世界にも行けていない狭間のモノだ。だが、俺にもはるか昔に生きていた時代がある。その上で言わせてくれ」

 俺よりも年老いてやせ細った手が伸びる。思わず目を閉じると、後頭部に手を添えられ、そのまま包み込まれるように抱擁された。

「すまなかった。そして、よくここまで生きてくれた。私は君を誇りに思う」

 逆立った心が丸く撫で包まれるようだった。背負わされていた荷物がほどけ、肩が軽くなり、一気に背中が伸びあがるような気さえしてくる。しかし、レオハニーを抱きしめるエトロの姿を連想した瞬間、こめかみのあたりからかあっと頭が熱くなった。

「っざけんなよ。何様のつもりだよ!」

 浦敷博士を突き飛ばし、俺は癇癪を起した子供のように怒鳴り散らした。

「俺はアンタに褒められたいから生き残ったんじゃない! 全部俺のためだ! 会ったこともない旧人類の為じゃない!」
「そうとも。私たちが勝手に君に期待しているだけだ。大勢の人が、君が生きているだけで喜ばしい気持ちになる。それだけは知っていて欲しかったんだ」

 エトロと同じ言葉。思い。そんなものをこんな男から受け取りたくはなかったが、否定してしまったら、エトロの気持ちまで無下にしてしまう気がして、これ以上の罵倒を吐き出すことはできなかった。

 なによりも、身体の修復をしないまま力なく笑う『俺』は、誰よりも俺の苦しみを知っているらしかった。

 だから俺は、力任せに胸元に爪を立てて、すすり泣くことしかできなかった。一向に泣き止まない俺を見かねて、浦敷博士が俺の背中を撫でる。だがもう、突き飛ばそうとは思えなかった。
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