フリーター、城を買う。 〜格安物件をローンで買ったら異世界のお城でした。ちくしょう!〜

きら幸運

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<フリーター隠密行編> ~ 女騎士エリカ 大剣を振るう~

第三十一話:フリーター、ダゴダネル城に潜入する

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畜生ガッディイイイーーム!!!」
「もう! またですかぁ!」

 俺が昔の青春ドラマのように夕陽に向かって叫んでいると、女騎士ナイトエリカ・ヤンセンがあきれたような声を出す。
 
 またとはなんだ、またとは!
 いくらエリカでも言い方が失礼じゃないか!

 文句のひとつも言おうと思い、俺はエリカの方を振り向こうとする。
 が、俺は彼女に何も言えなかった。
 振り向きざま、女騎士ナイトエリカ・ヤンセンの強烈な頭突きヘッドバットを喰らい、意識を失ってしまったからだ。
 

……いやいや、俺、妄想にふけってなかったから。俺を正気に戻そうとしなくて良かったから。てか、せめてもうちょっと手加減してほしいな。呪器じゅき鉄の処女イゼルネ・ユンフラウ』は戦闘力が高くなるんだろ? このままじゃあ、俺、いつか死んじゃうよ……


 ほどなく意識を取り戻す。
 俺は天国にいた。
 いや、ホントに死んじゃったわけではない。
 単なる比喩ひゆ表現だ。
 正確にいえば、俺はエリカと一緒に馬車に乗っていた。
 状況を詳細に説明すれば、俺はキレイなお姉さんに膝枕ひざまくらされていた。

 おお……なんということだ!
 これはなにかのご褒美ほうびですか?
 うん、極楽極楽ごくらくごくらく
 
 俺は断言する。
 キレイなお姉さんの膝枕ひざまくら以上の枕はこの世に存在しない!
 甲冑かっちゅう越しで固いとか、そんな些細ささいなことは問題ではない。
 なぜって? 
 どんなに柔らかくても、くたびれたオッサンの膝枕ひざまくらは嬉しくないだろう。
 まあ、そういうことだ。
 うむ、我ながら完全なるQED証明終了だな。

 俺は横になったまま、エリカの顔を見上げる。
 彼女は俺の頭のコブにれタオルをあて、申し訳なさそうな表情を浮かべる。

我が領主マイ・ロード、すいません。つい、りきんでしまいました」
「次は気を付けてくれ。というか、頭突きはやめてくれ。限りなく優しく頼む」
「わかりました、リューキ殿を覚醒させる別の手段を検討します。ところでコブはまだ痛みますか?」
「うん、頭が割れそうに痛いよ……もう少しこのままでいさせて欲しいな」

 俺は極楽ごくらくタイムの延長に成功した。
 いやいや、カン違いしないでくれ。
 俺は虚偽申請をしたわけではない。
 頭のコブはホントに痛いのだ。
 ただ、苦痛と快楽を天秤にかければ、後者が圧勝するってだけさ。

 ああ、し・あ・わ・せ!
 
我が領主マイ・ロード。こうしていると、亡くなった母のことを思い出してしまいます」

 女騎士ナイトエリカが、ポツリと言う。
 同時に、エリカの家族の話をなにも知らないのに、あらためて気づかされた。

「エリカのお母さんは、どんなひとだったんだ?」
「母のイザベラ・ヤンセンは、私と同じ女騎士ナイトでした。父の騎士ナイトヴィルヘルム・ヤンセンともどもワーグナー家にお仕えしていました」
「そうだったのか……立派なご両親だったんだろうね」
「それはもう、自慢の両親です! おさないころ、剣技けんぎ稽古けいこで頭にコブをこしらえるたび、母もこのように膝枕ひざまくらをして患部を冷やして下さいました。まさか私がリューキ殿にして差し上げることになるとは……そうだ! いいことを思い出しました!」
「なに!? 急にどうした?」

 頭のコブにあてられていた濡れタオルが、そっと外される。
 エリカ・ヤンセンは前かがみになり、患部にフーフーと息を吹きかけてくる。

我が領主マイ・ロード。いかがですか? 氷や冷水が手近てぢかにないとき、母は患部を濡らしてから息を吹きかけて下さいました。すると、ヒンヤリと気持ち良くなりました。リューキ殿の痛みもやわらぐと良いのですが……」
「ああ……痛みが引いていく。エリカ、とっても気持ちいいよ」

 エリカのフーフーは凄い威力だ!
 イヤイヤに匹敵する、いや、凌駕りょうがするいやりょくだぜ!
 俺のハートは絶賛高鳴り中さ!
 
 俺はエリカの母、女騎士ナイトイザベラ・ヤンセンに心からの謝意を伝えたくなった。

 天国のお義母かあさん! 
 素晴しい技術スキルをエリカさんに伝授して下さり、ありがとうございます!
 お嬢さんは俺が必ず幸せにします!! 

 俺はこのまま時間ときが止まってくれないかとせつに願った。

◇◇◇

 夕闇ゆうやみが迫るなか、俺たちを乗せた馬車はダゴダネルの城下町に入る。
 いたるところから、物売りの声、客引きの声、酔っ払いの騒ぐ声と様々な声が聞こえる。
 俺とエリカは車窓から顔を出し、街のにぎわいを眺める。
 ほんの二、三分で、俺は気分が悪くなった。

 薄汚れた身なりで懸命に品物を売っているのはゴブリン族の若者。
 同様に、客引き、露天商、道路の掃除夫から荷物の配達人まで、働いている者はすべてゴブリンだった。
 栄養状態が悪いのか、みな一様いちようせこけている。

 対して、徒党組んで騒ぐ酔っ払いや何人もの荷物持ち(当然、ゴブリン族)を従えて歩くのはホブゴブリン。
 ビタ・ダゴダネルほどではないが、いずれも背丈が二メートルを超える巨漢。
 ゴブリン族とは真逆に、腹ははち切れんばかりにふくれている。

「エリカ。話には聞いてたけど、ゴブリン族に対する差別はヒドいな」
我が領主マイ・ロード、その通りです。私は何度かこの街に来たことがありますが、いつも心が痛みます」
「エリカは優しいんだな」
「そんなことはありません……ところで、そろそろ城に到着しますね」
「そうか。ではエリカ様! 気持ちをお切りかえ下さい!」
「うう……マイロよ、気を引き締めて参ろうぞ!」
 
 「エリカ様と下僕しもべのマイロ」の寸劇は第三幕を迎える。
 ていうか、これからが本番だね。
 ともかく、エリカ様のおっしゃる通り、気合を入れていこう。ファイト!

 街路の辻々つじつじ篝火かがりびかれ始めるころ、二台の馬車はようやく城に着く。
 馬車は石造りの大きな城門をくぐり、百メートル四方はある中庭に停止する。
 車窓から外をうかがう。
 訓練を終えたらしいホブゴブリン兵の一団が武具を片付けているのが見えた。
 ビタ・ダゴダネルが言った「ブブナ・ダゴダネルの手下」だろう。
 みな、ビタ・ダゴダネル並みに恰幅かっぷくがよい。
 身の丈が三メートルほどもあるマッチョな精兵たちは、なかなか手強てごわそう。
 ここはひとつ穏便おんびんにいきたいものだ。

「ワーグナーの使者! 早くこちらへ!!」

 広い中庭の奥、宮殿の方から声がかかる。
 見ると、ランタンをかかげた細身のホブゴブリンが懸命に声を張り上げている。
 かされたところで従う必要もないが、無用なトラブルを避けるため、俺たちは足早あしばやに宮殿に向かう。

 宮殿内では、声をかけてきた細身のホブゴブリン――侍従じじゅうの老ホブゴブリンが俺たちを先導する。
 行先いきさきを説明しない老ホブゴブリンに不承不承ふしょうぶしょう付いていくと、大広間に至る。

 大広間では、黒鎧のホブゴブリン兵が左右の壁際に整列していた。
 壁が見えないほどの密度でひしめく兵は、五、六十名ほどもいるだろうか。
 むさ苦しい男たちの熱量で、大広間の室温が高くなっている気がした。

 上座の謁見えっけん用の席に座るのは、なんとムタ・ダゴダネル。
 かつての敗戦の将。
 ワーグナーに攻め込んだが、逆にとらえられ、身代金十五万Gゴールドで解放された男。
 虜囚りょしゅうとなっていた間、ケガの痛みで泣き叫んでいた男でもある。

 そんなムタが、ふてぶてしい態度で最上の貴賓きひん席に座り、俺たちをにらんでいる。
 いや、よどんだ視線の先は、エリカ・ヤンセンただひとり。
 敵意のこもる遠慮のない視線に、俺はムカついた。

 てめえ! 俺たちのエリカ様をそんな目で見るんじゃねえ! 
 エリカ様がけがれるだろう!!

「ワーグナーの正使エリカ・ヤンセンとはお前か? 女騎士ナイトでもあるそうだな……さきいくさでは、息子がたいそう世話になったそうだな」

 沈黙したままのムタの代わりに、ムタの隣に座る巨漢の女が話す。
 マジでデカい! 
 ふくよかだなんて上品な表現は似合わない。
 スリーサイズがすべて三メートル以上はありそうな、酒の仕込しこだるみたいにどっしりとした女。
 生気を感じられないくぼんだ目とは、視線をあわせたくない。
 大きく膨らんだ鼻と唇からはぬらぬらとした液体が漏れていて、腐乱臭ふらんしゅうただよってきそう。
 はっきり言って、そばに寄ってほしくない。
 
 嫌悪感しか覚えない外見はともかく、ムタを息子と呼ぶからには、この女がブブナ・ダゴダネルか。

 うん……とてもではないが親しくなりたくない。
 さっさと、この城から退散したい。
 
戦場いくさばの話は、戦場いくさばでお願いします。いまは平和なときを迎えているのですから、戦場いくさばの話はお受けかねます」

 外交団の正使エリカ・ヤンセンが、ブブナの挑発をさらりとかわす。

 ああ、流石さすがです! エリカ様!

「ふん……まあ良いわ。おまえらの訪問目的は、エルメンルート姫の身柄の受取りだそうだな。あの女に居座られて我々も迷惑している、さっさと連れて行け!」

 ブブナ・ダゴダネルが吐き捨てるように言う。

 おいおい、仮にも皇帝陛下から預かったお姫様をつかまえて何て言い草だよ!
 ……まあいい。そんな話を議論しても仕方ないし、俺もエルメンルート姫の無駄遣いに頭を悩ませている身だ。
 聞かなかったことにしよう。

「ナナブ! ワーグナーの方々をエルメンルート姫のお住まいにお連れするんだ……丁重ていちょうにな」

 ブブナ・ダゴダネルの命令を受け、小柄な女性が姿を見せる。

 たゆんたゆんとスバらしいふたつのものを揺らしながら駆けてきたショートカットの女性は、明らかにホブゴブリンでもゴブリンでもなかった。
 背丈せたけはジーナ・ワーグナーくらい小さく、顔はエリカ・ヤンセンにちょっとだけ似たキレイなお姉さん系で、身体からだつきはヒト化したヴァスケルあねさんみたいにむちむちで……コホン、話をまとめよう。
 要するに、ナナブはどう見ても俺好みのヒト族の女性にしか見えなかった。

「あんっ!」

 目の前でナナブがつまづく。
 俺は慌てて支えてやる。
 セーフ。
 ナナブは転ばずに済んだ。
 良かったね。
 俺も久々に女体にょたいの柔らかさを思い出した。
 良かったよ……いやいや、いまはそういうのは禁止だ。
 クールダウンだ、俺!

「ご、ご、ご、ごめんなさーい」
 
 ナナブは顔を真っ赤にしながら、俺から身体を離す。
 小さな身体からだを九十度折り曲げ、ぺこりと頭を下げる。

「気にしないで。それよりもほら、早くエルメンルート姫の住まいに案内してよ」
 
 どうやらドジっらしきナナブをはげましながら、俺たちはブブナ・ダゴダネルのいる大広間をあとにした。

 ナナブの話では、エルメンルート・ホラント姫の住まいは「白磁はくじの塔」の異名を持つ白い円形の塔。
 白磁はくじの塔は、ダゴダネル城に四つある中庭のひとつ――俺たちが馬車で到着した中庭とは別――に建つ六階建ての塔で、防衛拠点としても利用される頑強な建物。

 半年前、エルメンルート姫がダゴダネル領に居を移した直後、白磁はくじの塔を自らの住まいだと宣言し、半ば占拠するようにして住み始めたとのこと。
 しかも、エルメンルート姫は、いまでは白磁はくじの塔にほとんどこもっているそうだ。

「話を聞けば聞くほど、変わったお姫さまだな」
「マイロさん、分かって頂けますか! エルメンルート姫のワガママは私たち侍女じじょ泣かせなんですよー」

 おしゃべりで気さくなナナブは色々と話してくれる。
 身寄りのないナナブには、異種族のホブゴブリンが権勢を握るダゴダネル領から離れ、いつかは帝都でお店を開きたいという夢があるそうだ。

「ナナブの夢は大きいんだな!」
「えっへん! マイロさんも一緒に帝都に行きませんかー? なんてね!」
「はは、俺はやめておくよ。俺には俺の夢があるからな」
「マイロさんの夢って何ですかー?」
「ふっ、それは言えないな」
「ひどーい! 私の夢は教えてあげたのにー」

 俺はちらりとエリカの顔を見る。
 彼女は怒るでもヤキモチを焼くでもなく、不思議そうな顔をして俺を見ている。

 エリカだけでなく、仲間のゴブリンたちもきょとんとした顔をしている。

 なんだろう? 
 俺とナナブの会話はどこかおかしいのだろうか?

 釈然しゃくぜんとしないものを感じつつ、俺たちは白磁はくじの塔の前に着く。

「ワーグナーの使者が到着されたと、エルメンルート姫にお伝えしてきます」

 そう言い残して、ナナブが白磁はくじの塔の入り口に向かう。

 間髪かんぱつ置かず、エリカ・ヤンセンが俺のそばに近づく。

「マイロ、気は確かですか? 具合は悪くありませんか?」
「エリカ様? 俺はなんともありませんよ?」
「なら、良いのですが……」

 エリカ・ヤンセンが煮え切らない態度で会話を打ち切る。
 いやいや、俺からすればおかしいのはエリカのほうだよ?
 お疲れなんでしょうかね? 

「マイロさん。おめ、大丈夫が?」
「ミイロ、なんのことだ?」
「おで、おめの女の好みががんなぐなってきただ」
 
 本職は宿屋の亭主のミイロがおかしなことを口にする。
 なぜか、鉱夫こうふのメイロとフリーターのモイロも賛同する。

「みんな、何を言ってるんだよ? ムイロ、お前も俺はおかしいと思うのか?」

 俺は、ひとりだけ会話に加わらず遠くを眺めていたムイロに話しかける。
 火煙師かえんしにして、下僕しもべ仲間唯一の現役兵士であるムイロは、俺の質問には答えず、見当違いな話をはじめる。

「ナナブっでいう侍女じじょの話じゃあ、姫さんの塔は城の防衛拠点だっでな?」
「そう言ってたな。それがどうした?」
「んでは、どうして城壁にえられた投石機カタパルトは、姫さんの塔の方を向いでんだ?」

 軍事的思考に乏しい俺は、ムイロの指摘をすぐには理解できなかった。
 対して、女騎士ナイトエリカ・ヤンセンは「しまった!」と鋭い叫びをあげた。

「グギャァアアアアアーーーーッ!!!」

 白磁はくじの塔の入り口から、肉食のケダモノ咆哮ほうこうするような悲鳴が聞こえる。
 声の主はナナブ。
 這々ほうほうていで塔から逃げ出してくる彼女の背中には、矢が数本刺さっていた。
 
「ナナブ! 大丈夫か!!」
「マイロ! 近づいたらダメ!」「マイロさん! やめるだ!」「マイロさん、いけねえだー!」
 
 ナナブに駆け寄ろうとする俺を、エリカや下僕しもべ仲間のゴブリンたちが止める。
 
 みんな、どうしたっていうんだ!? 
 か弱い女の子がケガをしたんだ……よ、あれ? か弱い女の子?

 ナナブが背中に刺さった太い矢を自ら引き抜き、あっさりへし折る。
 赤く燃えるような目で白磁の塔を見上げ、悪態をつく。

「クソッタレ! よくもやりやがったな! ぜってえ、ぶっ殺してやるからな!!」

 鋭い犬歯をきながら、ナナブが罵詈雑言ばりぞうごんを吐き続ける。
 それが合図であったかのように、黒鎧のホブゴブリンの群れが四方の闇からわき出てくる。

 なんなんだ……これは?

 状況はさっぱり理解できないが、ダゴダネル城に来た早々そうそう、俺たちはいきなりトラブルに巻き込まれたようだ。
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