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第7話 辺境の安寧
しおりを挟む夜の湿りが、朝の風に押し出されるみたいに薄くなっていった。静寂の館の梁は一晩分の重さを吐き、窓の桟に並ぶ露が、ひと粒ずつ音もなく落ちる。私は書斎の窓を三分の一だけ開け、胸の奥まで届く冷たさを一口、吸い込んだ。今日の最初の湯は、香りの輪郭がやわらかいダージリン。目覚めに渋みはいらない。甘すぎてもいらない。ちょうどよい、が欲しい。
「お嬢様、パンが焼けたよ。今日の蜂蜜は花の香りが強い」 「半匙で。ミルクはぬるめに」 「へいへい」
マリアベルの声は、朝の柱時計と同じ正確さで部屋に届く。ギルバートの鍋は低く唸って、空きっ腹の機嫌をとる匂いを放ち、裏庭ではレーネが葉に挨拶をしている。「おはよう」「今日もかわいい」。植物へ掛ける言葉が軽すぎるのに、彼女が言うと土がほんの少しほほえむのが可笑しい。セドリックの足音だけは、相変わらず床に残らない。影は朝から影だ。
「風は?」 「午前は東から。湖の匂いが薄い。鍵の御堂に行くには好機です」 「行こう。出立は陽の角が一つ伸びる頃」 「了解しました。道具の確認を」
セドリックが淡々とリストを読み上げる。細い楔抜き二本、麻布、細い刷毛、乾いた布、油の少量。歌で動かないものを、叩かずに撫でるための道具たち。どれも静かな顔をしている。
「朝の一杯を飲んでから」 「もちろん」
湯が落ち、茶葉が開き、香りがやわらかい輪を作って広がる。カップの縁に唇を当てると、舌の先に薄い陽だまりができる。今日の私の喉は、機嫌が良い。声も息も、無理なく伸びるはずだ。
そこへ門のほうから、控えめな叩音。セドリックが視線だけを動かし、私が頷く。玄関に回る音がして、ほどなく廊下に軽い靴音と、遠慮の気配。先頭はパン屋のルカ、後ろに、昨日顔を見せた王都の下役・シモン。肩に布袋、手に小さな書板。
「おはようございます、マリアンヌ様」 「おはよう。ルカは今日も早いのね」 「母ちゃんに、朝いちの香りを届けろって。で、こっちはシモンさん。字を教えてくれるって約束、あの……覚えてますか」 「忘れないわ。シモン、よく来てくれた」 「こちらこそ……ええと、仕事、ください。字と数なら、いくらでも」 「午前は御堂で鍵。午後に村の広場で『う』を教える。子どもと大人半々。合間に、道具置き場の棚にラベルを」 「棚に、ラベル」 シモンはその言葉に救われたように頷いた。王都を離れた指が、再び居場所を与えられる音がした。彼にとって「ラベル」はただの紙ではない。秩序の名前だ。
「ルカ、広場に声をかけておいて。夕方、字の時間」 「任せて!」
ルカが軽い足取りで去り、シモンは書板を抱え直す。彼の背筋は、王都よりもこちらの空気に合っている。息が深い。人は、合う空気に触れると、背が伸びる。
「お嬢様」 「なに」 「門に、もう二人。ジルとハンスです」 「通して。指に包帯?」 「巻いてます。仕事の手だ」
二人の元盗賊――いまは石運びと門の修理の男たち――は、きちんと洗われた顔で現れた。頬に薄い髭。目の下はまだ寝不足の影。けれど、その影が濁っていない。空腹の影から、仕事の影へ移る途中の色だ。
「姐さん」 「その呼び方、今日も継続ね」 「嫌いじゃないんだろ?」 「嫌いじゃない。でも『姐さん』の前に手を洗って。今日は御堂の鍵。声を荒げない。土は怒鳴り声が嫌い」 「了解」
朝の指示が短く体に入る。いい朝だ。私はカップを置いて、胸の針を軽くさわる。角度は真っ直ぐ。焦りはない。安堵も甘やかしもしない、ただの準備の角度。
◆
湖の向こうの御堂へ向かう道は、朝の色で満ちていた。土の表面がまだ固まっていなくて、靴の底が薄く沈む。野の花は控えめな顔で、しかし息は濃い。かすかな草いきれに、遠くの水の匂いが混ざる。セドリックは先を歩き、視線で茂みの影や石の角を計りながら、歩幅を一定に保つ。ジルとハンスは少し距離を置いてつき、棒や麻布を肩から下げた。彼らの足音は昨日より揃っている。人は、役を与えられると足並みが揃う。
御堂跡は、昨日の円の静けさを保っていた。草の揺れが小さい。風は遠慮している。土の表面に、小さなひびがいくつか走っているが、嫌な匂いは薄い。私は靴を脱ぎ、草の上に足を置く。熱も冷たさも、まっすぐに伝わる場所。
「鍵は北。苔むした柱の根。割れ目に薄い金属、楔」 「叩かない。撫でる」 「そう」
私は息を整え、母音を低く、短く置く。合図ではない。土に「いるよ」と知らせるだけの声。セドリックが手袋をはめ、刷毛で苔を払う。露が細い糸になって落ちる。ジルが麻布で縁を支え、ハンスが楔抜きを差し込む角度を作る。私は息をもう一度落とす。喉の奥が広がり、肩の力が遠のく。昔、冬の聖堂で覚えた、息の順番。
「いくぞ」 ハンスが声を低くした。力む音はない。楔が、驚かないように。ジルがそっと楔の端を撫でる。セドリックが油をごく少量、割れに沿って落とす。私は短い母音を重ねる。鍵に「今だよ」と囁くために。
――微かな「ほどける」音が、指先から腕に上がってきた。キン、ともコト、ともつかない、薄い金属が昔の名前を思い出すみたいな音。ハンスの手が、僅かに震えた。その震えは恐れじゃない。尊重の震えだ。彼は、持ち上げるのではなく、寄り添って、楔を外す。ジルが受けて布の上に置く。セドリックがすぐさま刷毛で周囲の細かい砂を払って、石の座りを確かめる。
「抜けました」 「貸して」
私は楔にそっと触れた。冷たい。けれど、怒っていない。長い間、ここで役を果たしていたものの体温。役目を終えるものの安堵。私は小さく息を吸い、短い節を二つ、石に落とした。二つの封じの石が、歌に応じてわずかに座り直す。音が、土に吸い込まれていく。風が方向を取り戻し、草がひとつ揺れた。
「——よし」 私が頷くと、三人が息を吐いた。ジルは額の汗を手の甲で拭い、ハンスは楔を見つめたまま、しばらく動かなかった。セドリックが私の靴を差し出す。私は履きながら、胸の針を軽く押さえる。角度は変わらない。満足は仕事の敵だ。けれど、この安堵は仕事の味方だ。
「戻ろう。午前のうちに村の井戸を確認。昼に一度、湖から王都へ息を送る」 「護衛はこのまま」 「はい」
御堂を離れるとき、私は一度だけ振り向いた。円は、静かだった。静けさが薄くない。良い静けさ。土が寝息を思い出す音がした。
◆
村の井戸の周りは、朝の忙しさで賑わっていた。水汲みの列は昨日より短い。煮沸の火の匂いがあちこちから漂う。人々の目が、私たちに集まり、すぐにそれぞれの仕事へ戻る。期待と疑いの混ざりは薄くなっている。手順に名前がついたからだ。
「飲めるかい?」 グレンが桶の縁に手を置き、顔だけこちらを向ける。私は水を少し掬い、指先で触れ、ほんの少し唇に当てる。石灰の舌は引いて、薄い甘みが戻ってきた。朝の土の温度が、喉を撫でる。
「煮れば、安心。昼にはもう少し甘くなる」 「助かる……!」
グレンの肩が大きく落ちた。彼の背中は、朝から多くのものを乗せている。ひとつ降ろせたなら、今日は良い日だ。
「姐さん!」 走ってきたのはルカ。肩で息をして、手を大きく振る。広場のほうを顎で示し、目を輝かせて言う。 「みんな、夕方の字の時間、楽しみにしてる。ミーナもアリも来る。ニコも」 「わかった。じゃあ、今日は『う』。『う』は息をぐっと丸くして、喉の奥を広くする字」 「う……」 ルカが試す。出た息が、彼自身に驚いて戻る。彼は笑って、走り去る。背中に「う」がくっついている。良い。
「シモン」 「はい」 「棚のラベルは?」 「完了しました。『釘・短』『釘・長』『紐・麻』『紐・綿』『布・乾』『布・湿』。——字を覚えるのは、人だけでなく道具も、ですね」 「道具を働かせるのは、字の仕事よ」 シモンは照れくさそうに笑った。その笑いは、鏡の前の笑いではない。誰かに見せるためではない、背骨を伸ばすための笑い。私はその笑いが好きだ。
「マリアンヌ様!」 ミーナがアリを抱いて来た。アリは昨日より頬が丸く、目の下の影が薄い。私を見ると、アリは小さく手を上げ、囁く。 「『あ』」 「上手。今日は『う』。喉を丸くして、『う』」 「う……」 「いいね」
周りの子どもたちも真似をする。『う』の輪が広場の石に広がる。声の輪は、怒鳴り声よりもずっと早く、心を覆う。大人たちの肩が少し落ち、誰かが笑う。笑いが一つあるだけで、井戸の水がほんの少し甘くなる。これは比喩じゃない。比喩であって、比喩じゃない。
◆
昼。静寂の館のテラスで、私は椅子に浅く座り、湖の方へ体を向けた。風はこっちへ来る。王都へ送る息を、逆流させない風。セドリックが背後に立ち、レーネがタイムとレモンバームの小さな束を持ってくる。ギルバートは音を立てずに厨房の火を調整し、マリアベルは毛布をひざに置いた。「余計な緊張を吸う用」。
「いくわよ」 「はい」
私は喉を開き、母音だけを、長く、薄く、湖へ落とす。祈りではない。指図でもない。呼吸の橋。王都の井戸に届くには二日。今日の午後に出す息は、明後日の午前、子どもたちの喉の奥で薄く解ける。目には見えないけれど、音の粒が空を渡っていくのを、私は知っている。冬の日に、遠い鐘の音を背中で聞いたことがある人なら、わかる感覚だ。
息を置き終えたとき、膝の毛布が少しだけ温かく感じられた。マリアベルが目だけで「よくできました」と言う。レーネが小さく掌を打つ。セドリックは短い呼気でテンポを合わせ、何も言わない。言わないのに、伝わる。
「蜂蜜」 「はい」
喉の奥に半匙が落ちる。甘さが胸に薄く広がり、焦りの角を丸くする。私は立ち上がり、今日の後半の準備に頭を切り替える。字の時間。順番の時間。安寧は、手順の別名だ。
◆
夕方。広場の石は、昼の熱を少しだけ残している。影が長く伸び、子どもたちの背中を斜めに撫でる。シモンが板と炭を用意し、レーネが水筒を並べ、マリアベルが小さなクッキーを袋から出す。「字は糖分で覚える」という彼女の持論は、経験に裏打ちされている。ギルバートは遠巻きに様子を見て、誰かが転べば手を出す構えだ。ジルとハンスは広場の端で腕を組み、道のほうを見張っている。怒鳴らない。目で止める。新しい仕事を得た男の目は、刃ではなく橋だ。
「こんにちは。今日は『う』から『え』までいこうか」 「えっ、四つも?」 「『あ・い』は昨日までにやったでしょう。『う・え』はあいだの橋。橋をきちんとかけるのが、字の仕事」
私は地面にしゃがみ、指で大きく『う』。喉の奥を丸くして、音を出す。子どもたちが真似をして、広場に丸い息がいくつも生まれる。次に『え』。頬の内側をほんの少し持ち上げて、口角を小さく笑わせる。「え」。笑いと字は仲がいい。笑って言うと、体が覚える。
ミーナがアリを抱きながら、真剣な顔で「え」を練習する。アリが母の口元を見て、同じ形を作る。『あ』の時より喉が広い。呼吸が楽だ。彼女の目尻がほどける。私は胸の奥で、針を撫でた。角度は変わらないけれど、色が少しだけ柔らかくなる。
「シモン、数字は明日?」 「はい。今日の息の輪を崩したくない。数字は、輪を細くする」 「判断が良い」
シモンの指が、板の上で『う・え』をなぞる。彼は王都で検査官だった人間だが、『う・え』の指は、今ここで生まれ直している。仕事の意味が、場所を変えて呼吸を変える。人は息を変えると、生き方が変わる。
広場の端で、ジルが小声でハンスに言う。「姐さんの字、腹に効くな」。ハンスが「う」と低く言ってから、「そうだな」と笑った。笑い声は低いが、柔らかい。柔らかい低さは、安心の音。
日が落ち始め、子どもたちが一人、また一人と家路へ散る。『う・え』の輪は一日中、村の中に薄く残る。明日の朝、井戸の水の味を少しだけ甘くする。そのくらいは、できる。
◆
夜。静寂の館に戻ると、サロンの窓越しに湖が鉄みたいに光っていた。ギルバートの鍋が、昼間より少し豪奢な匂いを出す。祝えばいい日を、贅沢に選ばず、機嫌よく祝うのが彼の流儀だ。マリアベルが皿を温め、レーネが束ねたハーブを布にくるんで、明日の朝の場所に置く。セドリックは窓を少しだけ開け、風の向きを確かめる。
「今日のまとめ」 彼が言い、私は頷く。
「御堂の鍵、抜いた。二つの石、座り直し。井戸の味、朝より甘い。昼、王都へ息を送った。夕方、『う・え』。シモンの棚、完璧。ジルとハンス、怒鳴らず、目で止めた」 「王都からの使いは、なし」 「明日、来る。風と一緒に」
私はカップに今日最後の一杯を注ぎ、喉の奥へ落とす。香りが、指先から肩へ、肩から胸へ、胸から心へと移動する。移動しながら、角を丸くする。角が丸い武器は、誰も傷つけない代わりに、長く持てる。
「お嬢様」 「なに」 「今日の『安寧』の定義を」 「子どもが『う』を言うときに、誰も顔をしかめないこと」 「控えめにして、強い定義です」 「強さは声を張らない」
ギルバートが肉を置く。香草の香りが一日の写真をアルバムに収めるみたいに、記憶を整える。皆で椅子を引き、視線が一瞬だけ交わる。合図。いただきます。噛むたびに、今日やった手順が体に沈む。体は、明日のための倉庫だ。
食後、私は書斎に移り、銀板を布越しに撫でた。今日はもう、読む必要はない。音は十分働いた。仕事を終えた道具は、撫でて褒める。人も同じ。ジルとハンスにパンを。シモンに「ありがとう」を。レーネに水。マリアベルに座る時間。セドリックに、沈黙。
「お嬢様」 「はい」 「怖さは、今夜は」 「薄い。明日はまた厚くなるかもしれないけど、今夜は薄い」 「なら、眠れます」 「眠る」
寝室の窓を少し開け、夜風を薄く通す。湖の匂いは鉄から草へ、草から土へと移り変わり、最後は無臭になる。無臭は、安心の別名だ。胸元のペンダントに指を置き、石の温度を確かめる。おとなしい。いい子。
「——王子が滅びるまで、私は紅茶を楽しむ」
唇だけで言う。呪いでも祈りでもない、境界線。白く、細く、まっすぐ。線のこちら側に、今日の安寧がある。『う』の輪、甘くなった水、仕事を得た男の目、笑いながら字を覚える子、片付いた棚、静かに通る風。線の向こうでは、王都が新しい奇跡の練習をしている。鏡の前の笑いは、喉を渇かせる。こちらの笑いは、喉を潤す。
安寧は、戦いの反対ではない。戦いの準備だ。明日のために、今夜はよく眠る。目を閉じる直前、湖の面がひと呼吸ぶんだけ穏やかに見えた。私はその穏やかさを、胸の倉庫にしまい、暗闇に沈んだ。
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