王宮から捨てられた元聖騎士の私、隣国の黒狼王に拾われて過保護にされまくる

タマ マコト

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第19話 「黒狼王の告白と、帰る場所」

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 アルストリアの城門が、ゆっくりと遠ざかっていく。

 揺れる馬車の窓から見えるのは、少しだけ修復された白い壁と、新しく立てられた見張り台。
 あの城門の前で、自分は一度、すべてを失っていた。

 そして今。

 同じ城門を、護送でも追放でもなく――
 “ザルヴェルへ帰る道”として、くぐり抜けたところだった。

「……不思議な気分だな」

 窓の外を見つめながら、レイアはぽつりと言った。

 馬車の中には、レイアとレオン、二人だけ。
 護衛の騎士たちは前後を固めているが、この小さな箱の中だけは、別世界のように静かだ。

「何が」

 向かいに座るレオンが、腕を組んだまま問い返す。

「前はさ」

 レイアは、自分の指先を見つめた。

「この街を出るとき、“戻る場所がなくなった”って思ってたんだよね」

 雨の夜。
 荷物ひとつだけ持たされて、追い出された城下町。
 橋の下で、膝を抱えて震えていた自分。

 あのときの寒さは、石を通じて骨にまで染みていた。

「今は?」

 レオンの声は、静かだ。

「今は……」

 窓の外をもう一度見る。

 アルストリアの街並みが、少しずつ遠ざかっていく。
 代わりに、森と丘と、曖昧な境界線の向こうに続く道が見えてくる。

「“帰る場所が増えた”って感じかな」

「増えた?」

「うん」

 レイアは、ひとつひとつ、指を折るように言葉を数えた。

「アルストリアは、生まれて育った場所。
 ザルヴェルは、拾われて生き直した場所」

 そして――

「“帰りたい”って思うのは、今はザルヴェル」

 その本音を言うと、レオンの耳が、わずかにぴくりと動いた。

 本人はいつもの無表情を装っているけれど、獣耳は嘘をつけない。
 尻尾も、外套の下でかすかに揺れた気がする。

「……悪くない答えだ」

「でしょ」

 レイアは、少しだけ笑った。

 馬車は、ゆっくりと、しかし確実に国境へ向かって進んでいる。

 アルストリアからザルヴェルへ――
 前回は“拾われて運ばれた道”だったけれど、今度は“自分の意思で戻る道”だ。

 その違いが、胸の中の空気を柔らかくしていた。

◇ ◇ ◇

 しばらくの沈黙。

 車輪の音と、馬の蹄のリズムだけが、一定の間隔で耳に届く。

 普段なら、レイアがくだらない話を振って、レオンが適当に拾う。
 あるいは、レオンが唐突に戦略の話を始めて、レイアが「今それ?」と突っ込む。

 でも今日は――やけに、レオンが静かだった。

 腕を組んだまま、視線だけが少し落ちている。

 耳も尾も、妙に落ち着きなくピクピク動いている。

(……あれ)

 レイアは、じっと観察した。

(この人にしては、珍しく“落ち着いてない”)

 いつもは、どんな場面でも「王」として、“黒狼”として、堂々としている。
 敵の前でも、腐った貴族の前でも、レイアが泣き崩れたときでさえ。

 今、目の前にいるのは――

「レオン」

「……なんだ」

「どうしました、さっきから黙りこくって」

「黙ってるとおかしいのか」

「耳と尻尾が真面目に忙しなく動いてるの、初めて見ました」

「……見んな」

「見えます。目が二つあるので」

 レオンは、ふっと息を吐いた。

 いつもの、軽く呆れたときの吐息に似ているけれど――どこか違う。
 そこに、ほんの少しだけ迷いが混じっている。

「……レイア」

 少し間を置いて、名前を呼ばれた。

 レイアは背筋を伸ばす。

 レオンが、まっすぐにこちらを見るとき――それはたいてい、何かを決めたとき、だ。

「はい」

 返事をすると、レオンは一度だけ目を伏せた。

 まるで、言葉を探しているように。

 黒狼王が、何かを言うのにこんなに時間をかけている姿は、正直言ってレアものだった。

(もしかして――)

 レイアの心臓が、じわりと騒ぎ始める。

(この空気、ちょっと……)

 嫌な予感ではない。
 むしろ――期待と不安がごちゃ混ぜになった、甘い緊張。

 レオンが、低く息を吐き出した。

「その……」

 そこまで言って、沈黙。

 さすがに、レイアも内心でツッコむ。

(あの黒狼王が、“その”で止まった)

「はっきり言え」

 自分で自分に命令したみたいに、レオンは小さく呟いた。

 耳が、ぴんと立つ。

 それから、真正面からレイアの目を見る。

 金の瞳が、いつも以上にまっすぐで、いつも以上に不器用だった。

「……お前がいなくなったら」

 言葉が、ぽつりと零れる。

「俺、多分――かなりしんどい」

 レイアの時間が、一瞬止まった。

 揺れる馬車の音も、遠くの馬のいななきも、全部が少し遠ざかる。

「……え?」

 思わず間抜けな声が出る。

「いや、その……」

 レオンは、珍しく言いよどんだ。

「なんて言えばいいか、わからんが」

「わからないなりに続けてください」

「……お前が、ザルヴェルじゃなくてアルストリアに残るって決めたとするだろ」

 仮定の話。

「その場合を想像してみた」

 レオンは顔をしかめる。

「城に戻って、ミナが出迎えて、ガレスやリリスが仕事の報告をして――
 全部、いつもと同じはずなのに」

 そこで、言葉を区切った。

「“違う”って思うんだ。
 “ここにいるはずの誰かがいない”って」

 胸の奥を、ぎゅっと掴まれるような感覚に、レイアは思わず息を呑んだ。

「それが、ずっと続くのかと思うと――しんどい」

「……」

「だから、嫌だ」

 結論だけは、いつものレオンだった。

「お前が、俺の知らないところで戦って、笑って、傷ついて、
 その全部に俺が一切口出しできないのは――」

 レオンは、ほんの少しだけ視線を逸らした。

「……かなり、嫌だ」

 レイアは――笑った。

 こらえきれなかった。

「なに笑ってる」

「ごめ……いや、ごめんじゃないな」

 笑いながら、目尻がじんわり熱くなる。

「それ、ほとんど告白ですよ、レオン」

 口にした瞬間、レオンの耳がぶわっと赤くなった。

 黒い毛の下で、はっきりと朱が差していくのが見える。

 外套の中の尾も、ばさっと勢いよく揺れた。

 馬車が揺れたのか、レオンの尻尾のせいで揺れたのか、一瞬わからなくなる。

「……ほとんど、とは」

「いや、もうそれ、九割九分くらい告白です」

「残り一分は」

「口にするだけです」

 レイアは、正面からレオンを見た。

 心臓が、花火みたいに暴れている。
 胸が痛いくらいなのに、笑いが止まらない。

「ねえ、レオン」

「なんだ」

「観念したほうが楽ですよ」

「誰のせいだ」

「少なくとも半分は私のせいですね」

 軽口を挟んで、空気をごまかしながらも――
 レイアは、心の奥で期待していた。

 この人に、ちゃんと言葉にしてほしい。
 誤魔化したり、役目や義務の影に隠したりせずに。

 レオンは、しばらく黙っていた。

 馬車の中に、車輪の音と二人の鼓動だけが満ちる。

 やがて、彼は観念したように息を吐いた。

「……そうだな」

 顔を上げる。

 金の瞳が、まっすぐレイアを捉えた。

「お前が“半分は俺のせい”と言うなら、残りの半分も引き受ける」

「そんな理屈あります?」

「ある。王の権限で成立だ」

「ずるい」

「元からずるい男だ」

 自分で言い切ってから、レオンはほんの少しだけ笑い――

「レイア」

 改めて名前を呼んだ。

 レイアの背筋に、電流みたいなものが走る。

「俺は、お前が好きだ」

 短く、簡潔で、致命的な言葉。

 レオンは、一切視線を逸らさない。

「騎士としてでも、戦力としてでもなく」

 言葉を重ねるごとに、耳の赤みが増していく。
 でも、それでも止まらない。

「一人の女として、お前が好きだ」

 瞬間、レイアの心臓が、本当に花火になった気がした。

 胸の中で、ぱん、ぱん、と何かが弾けて、熱と光が全身に駆け巡る。

 視界が少し滲む。
 でも、それは悲しみじゃない。

(やば……)

 心の中の語彙が、一気に崩壊した。

 いつもなら言葉を探す自分が、今はただ「やばい」「嬉しい」「苦しい」「好き」しか並べられない。

 レオンが、自分に。
 “聖騎士”でも“戦力”でも“拾った駒”でもなく、“一人の女”として。

 好きだと言ってくれた。

「……レイア?」

 黙り込んだレイアに、レオンがすこし不安そうに呼びかける。

「俺、なんか間違えたか?」

「間違えてないです」

 レイアは、慌てて首を振った。

「むしろ、正解です。満点です。百点満点です」

「そんなに?」

「はい」

 涙がこぼれそうになって、慌てて瞬きする。

 きっと今、笑いながら泣きそうな、変な顔をしている。

 でも――それでいい。

「……レイア」

 レオンの声が、少しだけ柔らかくなる。

「お前は」

 続く言葉を待つ。

 胸の奥が、“次”を催促している。

 レイアは、深く息を吸い込んだ。

「私も――」

 今度は、自分の番だ。

 ずっと胸の奥に溜めていたものを、ちゃんと言葉にするとき。

「私も、あなたが好きです」

 その言葉を口にするだけで、喉がひりついた。
 でも、その痛みさえ、愛おしい。

「“黒狼王”とか“ザルヴェルの王”とか、“陛下”とかじゃなくて」

 ゆっくりと言葉を紡ぐ。

「“レオン”が、好きです」

 初めてだった。

 敬称も肩書きもなしに、名前だけを呼び捨てにするのは。

 その瞬間、レオンの耳が――爆発的に赤くなった。

 毛の下どころか、耳の先まで真っ赤だ。
 尾も、外套の中で暴れかけて、あわててレオン本人が押さえ込む。

「……“レオン”」

 レイアは、もう一度、わざとゆっくり呼んでみた。

 金の瞳が、明らかに揺れる。

「今の、反則だ」

「そっちが先に“好きだ”って言ったんですよ」

「それとこれとは話が別だ」

「別じゃないです」

 言いながら、レイアは笑った。

 涙も一緒にこぼれて、頬をつたう。
 熱い粒が冷たい空気に触れて、すぐにひんやりする。

「レオン」

 もう一度、名前を呼ぶ。

「私、“陛下”じゃなくて、“レオン”の隣にいたいです」

 陛下と臣下。
 王と聖騎士。
 拾い主と拾われた駒。

 そういう関係じゃなくて。

 一人の男と、一人の女として。

 レオンは――ゆっくりと立ち上がった。

 馬車が揺れる。

 レイアは少し身を固くするが、レオンは手すりに軽く手を置き、バランスを取った。

 そして、レイアの前まで歩み寄る。

 座ったままのレイアと、少し見下ろす位置のレオン。

「半獣化するの、今は我慢しろ」

 誰にともなく言い聞かせるように、レオンは小さく呟いた。

 耳と尾が、暴れたい衝動を必死で抑えているのがわかる。

 それが、妙に可愛くて、愛おしい。

「レイア」

 名前を呼ばれる。

 次の瞬間、肩口に、あたたかいものがふわりとかぶさった。

 レオンの腕だった。

 そっと――でも逃がさない強さで、抱き寄せられる。

 胸板に額が触れる。
 心臓の鼓動が、近い。
 自分の心臓と混ざって、どっちの音かわからなくなる。

「……っ」

 喉の奥から変な声が漏れそうになり、慌てて飲み込んだ。

 代わりに、両手でレオンの服をつかむ。

 黒い上着の布地はいつも通りひんやりしているのに、その下の体温は驚くほど熱い。

「じゃあ」

 耳元で、低い声がした。

「もう、逃がさないからな」

 それは、王としての宣言というより――
 一人の男の、かなりわがままで、かなり本気の宣言だった。

「勝手に拾って、勝手に城に置いて、勝手に隣に並ばせて」

 レオンは、自覚的に苦笑する。

「今さら“やっぱ返す”なんて、できるわけねえだろ」

「返される気、そもそもないですけどね」

 レイアは、レオンの胸に顔を押しつけたまま答えた。

 視界に映るのは、黒い布と、その向こうの熱だけ。

「だって――」

 自分の胸に、そっと手を当てる。

 とくん、とくん、と、早すぎる鼓動。

「私の“帰る場所”、もう決まっちゃってるので」

 孤児院でもなく。
 王宮でもなく。
 聖騎士団の詰所でもなく。

 雨の夜に拾われたあの瞬間から――
 たぶん、ずっと少しずつ形を作っていた場所。

「この人の隣が、私の帰る場所だ」

 はっきりそう思った。

 ザルヴェルの王城。
 黒い石の壁。
 暖炉の火。
 ミナの笑顔。
 ガレスの笑い声。
 リリスの呆れたため息。

 そして、その全部の中心にいる、この人。

 黒狼王レオンの隣。

「戻るところ間違えてたら教えてくださいね」

 冗談めかして言う。

「誰に」

「レオンに決まってるじゃないですか」

「……そうだな」

 レオンの腕に、少しだけ力がこもる。

「間違えたら、その都度引きずり戻してやる」

「やっぱり過保護だ」

「今さらだ」

 二人の声が、馬車の中で混ざる。

 外では、国境を示す石柱が、ゆっくりと通り過ぎていった。

 アルストリアとザルヴェルを分ける線――
 前は「境界」だったその場所を、今はただ「帰り道の途中」として通り過ぎていく。

「レイア」

「ん」

「国境越えたぞ」

「うん」

「“おかえり”って言っていいか」

 耳元で問われる。

 レイアは、少し考えるふりをして――

「ううん」

 首を振った。

 レオンの身体が、一瞬だけ固まる。

「……ダメか」

「ダメです」

 もったいぶって、数秒だけ意地悪をする。

 それから、ゆっくりと顔を上げた。

 涙で少し滲んだ視界の中で、レオンの金の瞳が驚いたように揺れている。

「“一緒に帰ろう”って言ってください」

 レイアは、笑った。

「私、“一人で帰る”の、もう飽きました」

 孤児院から王都へ。
 王都から戦場へ。
 戦場から追放先の街へ。
 そして、ザルヴェルへ。

 ずっと、「自力で帰る」しか知らなかった。

「これからは――一緒に帰るのがいいです」

 レオンは、一瞬だけ呆気にとられたような顔をして――

 すぐに、ふっと笑った。

 それは、今まで見たどの笑みよりも、不器用で、柔らかかった。

「……ああ」

 低く、短く答える。

「一緒に帰ろう、レイア」

 その言葉が、胸の奥にすとん、と落ちた。

「うん」

 涙と一緒に笑いながら、レイアは頷いた。

 国境を越える馬車の中。

 揺れる箱の中で、元聖騎士と黒狼王は、
 ようやく互いにとっての“帰る場所”を、はっきりと見つけていた。
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