捨てられた平民メイド、実は伝説の魔女でしたって今さら気づくな!

タマ マコト

文字の大きさ
17 / 20

第17話 残滓の影、戸口で息をする

しおりを挟む


 風が変わったのは、昼すぎだった。
 草原の上を撫でていた指が、急に粉をはたくみたいな癖を見せた。微睡む麦の穂先が一斉に白息を吐き、遠くの地平線で隊商の旗がよろける。薬草店“アスター”の扉に掛けた小さなチャイムが、誰にも触られないまま一回だけ鳴った。

「ノア」

「嗅いでる」

 彼は棚の影から一歩出ると、銀の瞳を細め、風の層を舌で読むみたいに呼吸を浅くした。乾きではない。湿りでもない。——“古い箱”の中で粉になって眠っていた何かが、開封されて外に散った匂い。甘さのない花粉の気配。

「影花粉だ。封印時代の標本が割れたか、残滓が咲いたか」

「隊商の道沿い?」

「ああ。村の手前、柳の群れのところ」

 私は棚から布と瓶を掴み、扉札を〈すぐ戻る〉に返した。瓶の中身は温い蜂蜜色——喉と夢の境目に塗るための“やわらげ”。布は薄手で、指の跡がつきやすい。ノアは店の奥から木箱を肩に担ぐ。中には草刃も鉄もない。水、粥用の乾いた穀、紐、包帯。戦いの頃よりずっと軽い装備だ。私たちの戦場は、今は台所と同じ重さでいい。

 草道に出ると、風は粒立っていた。
 陽射しはまだ優しく、羊の鈴は機嫌を失っていない。だけど、柳の群れの向こうに、旗の色が沈んで見えた。近づくにつれて、音が一つずつ減る。笑い声、蹄、車軸の軋み、交易の値踏み。代わりに、浅い寝息が揃っていく——揃いすぎる寝息。夢に足首を掴まれたみたいに、みんな同じ深さで眠っていた。

 隊商は輪を作って止まっていた。
 布張りの幌の下で、男も女も子どもも、白目をのぞかせて横になっている。睫毛に薄い粉。鼻孔の呼気が、粉を砂糖みたいに重ねる。荷馬は首を垂れ、耳だけが落ち着きなく動く。その蹄の周りに、黒い虫でもない、煤でもない、影の粒がふわふわ漂っていた。触れると、指先の温度を奪う。——影花粉。光でできた箱にしまっておいた“夜の理由”が、粉になって漏れ出してくる。

「リリア」

「うん、私、夢と現実の縫い目を探す。あなたは……」

「影に噛みつく獣を捻じ伏せる」

「素手で」

「甘いのは店だけでいい」

 私は隊商の輪の中心に膝をつき、瓶の蓋を歯で開けた。蜂蜜色の液は指先で温度をもらい、匂いが花粉の匂いにやわらかな上塗りをする。目の前の男の額に小さく線を引き、耳の後ろに点を置く。喉仏の手前に指の腹で円を描く。——夢の入口。入口に鈴を吊るすみたいに。

「聞こえて。あなたの寝息、四拍。ひとつ落として、三拍に。……うん。戻る道はここ」

 声は、命令ではない。
 現実の端を、夢の端に縫い合わせる針。
 私は一人ひとりの呼吸の布目を探し、細い糸で“ほつれ止め”をする。解きはしない。ほどきすぎると、夢が千切れて痛む。人の脳は驚くほど繊細な織物で、雑に引っ張れば、糸はだめになる。だから、針は軽く。糸は細く。

 斜め後ろで、ノアが低く唸った。
 振り向くと、影花粉の濃いところから“獣”が起き上がるのが見えた。骨はない。毛もない。獣の形を借りただけの影。口だけがかたどられ、噛みつくことだけを覚えている。現実の肉ではなく、人の“境目”へ噛みつくのが仕事だ。夢と現実の縫い目に。私の針の入り口へ。

 ノアは近づかない。
 獣が跳ぶ前に、踏む。
 地面を。
 拳ではない。足裏。
 石と土を通して、“いま、ここ”の重さを一段落とす。落ちた重さに、影は引かれる。現実の“引力”に噛みつく口は弱い。空気を噛んで歯が欠ける。ノアはその口の輪郭を素手で掴み、捻る。筋肉は要らない。方向だけが要る。影が影に戻る方向へ、首を返すみたいに。

「戻れ」

 彼はそう言わない。
 言うのは、私。
 私は寝ている女の人の耳に近づき、囁く。
「この夜は、台所で終える夜。焚き火の匂いまで戻って。——そう、皿に付いた黒胡椒の粒。目で探さないで、舌で探す夜」
 彼女の呼吸が、四から三。白目の光が薄れ、瞼が一度震える。影花粉は眉の上を滑り落ち、土に散る。散った粉の縁が、花のrunicに似た形で崩れる。昔の祈りが、生活の癖に投降する瞬間。

「こっち、二匹」

「いく」

 ノアは輪の外へ回り込み、跳びかかる影の獣の背を両掌で掴んだ。影は軽い。だが、軽いものほど、方向で崩れる。彼は影の背を地面へ押しつけず、空へ返す。返した先で、獣は形を忘れる。忘れた影は、粉に戻る。粉は風に拾われ、柳の葉に淡く着地して、ただの埃のふりをする。

 私は子どもの頬に瓶の液をひと滴。
 夢は甘く作られすぎている。
 影花粉は、甘さの過剰に住みつく。
 だから私は、甘さの塩梅を変えるだけ。
「おやすみの歌を、半音落として。……それから、ひと口だけ苦い薬。どうせ朝になったら忘れるから、今のうちに飲んで」
 子どもの喉が小さく動き、寝言がひとつ漏れる。「やだ」。可愛い。可愛いけれど、飲む。飲めたから、戻れる。戻るというのは、泣けるということだ。泣いて、腹が減って、朝が来る。そういう順番の復帰。

 隊商の長が最後だった。
 額に汗、腕に刺青、肩に布地の匂い。異国の香。彼の夢は遠い海へ繋がっていた。影花粉は海霧のふりをして、航路を奪う。私は航海士じゃない。でも、パン屋に道を訊くことはできる。
「海の上のパンは、固い。固いから、齧る前に湯に浸ける。……ね、それを忘れないで。湯の温度。指先のしびれ。復路の港の犬の声」
 彼の喉が鳴り、舌の先が口内で砂を探すように動いた。白かった目に、やっと色が戻る。まつげが重そうに降り、開く。世界が“自分の重さ”を取り戻す。

「終わった」

 ノアの声は、風より低い。
 影の獣は、もう息をしない。そもそも呼吸の方法を知らない。残っているのは、柳の根元にうっすら積もった影の粉だけ。私は瓶の残りを薄め、粉にふわりと撒く。蜂蜜色は土の色に紛れ、影花粉は名前を失って、ただの夜の埃に戻る。

 一人、また一人と、隊商の人たちが身を起こした。
 誰も騒がない。
眠りから戻った人間は、まず音量を選ぶ。
 喉は乾いている。舌は砂糖と土の区別に迷っている。私は水袋を渡し、薄い塩の粥を配る。ノアは荷馬の首筋を撫で、尻尾の付け根を軽く叩いて「今だよ」と合図する。馬の舌が出て、水を飲む。命は、飲むところから始まる。

「助かった。……何が、いま」

 隊商の長が尋ねかけて、尋ねるのをやめた。
 私の髪を見たからでも、ノアの瞳を見たからでもない。彼は自分の息の中に残った甘さの後味を確かめ、頷き、懐から乾いた果物を取り出して差し出す。礼としての食べ物。旅人の礼は、簡潔で、温かい。

「これは受け取る。だけど、記憶は受け取らない。……今日のことは、あなたたちの生活の中で、ただの“眠気”にして」

「そうしよう。道の噂は、足が速いからな」

「噂の足、いつか休ませて」

「努力する」

 彼は笑い、旗を立て直した。
 隊商は音を一つずつ取り戻し、輪を解いてまた道になる。去り際、末尾の少女が振り返って手を振る。私たちも振り返す。風が一度だけ逆向きに吹き、柳の葉に残った影の粉を、どこか遠い方角へ連れていった。

 店に戻ると、午後の光が床を四角に切り分けていた。
 湯はまだ温かい。カウンターの上に置いたカップから、薄いミントの残り香が上がる。私は靴を脱ぎ、椅子に膝を抱え、額を膝に寄せた。骨が落ち着く。肌がやっと“自分の温度”を思い出す。

「……また呼ばれてる気がする」

 天井の木目を見上げる。
 節の黒い目玉が、眠たそうにこっちを見ている。
 呼ばれてる。
 封印時代の箱の蓋は、どこもかしこも古くなっていて、風に鳴るたび、私の名前を似せた音を出す。「リリア」。違う。音だけが似ている。けれど、耳が勝手に拾ってしまう。

 ノアは隣の椅子に腰掛け、片手で私の踵を押さえた。
 指は固く、掌は温かい。
 彼は私の脛に額を軽く当て、低く、短く、返す。

「呼ばれたから行くんじゃない。選んだら行く」

 言葉は床の節目に吸われ、店の空気の骨になる。
 私は目を閉じ、背で吸い、三つ数える。離す。
 胸の湖は静かで、底に小さな光がいくつか沈んでいる。その光は、今日の“選んだ”の欠片だ。隊商の寝息、柳の葉、蜂蜜の縁、影の粉。
 呼ばれるのは簡単だ。
 選ぶのは、難しい。
 けれど、難しいものほど、触れたあとに温かさが残る。

「選ぶ。……じゃあ、明日は市場の角の封じ目、見に行こう。パン屋の窯の裏の」

「あそこは音が小さい。放っておくと大きくなる」

「うん。ミレにも知らせて、道を一本迂回してもらう」

「セオドールの城から伝令が来るかもしれん」

「来たら、お茶。議論の前に湯」

「政治に湯を」

「生活で勝つ」

「事実だ」

 湯を温め直す。
 湯気は今日何度目かの口笛を吹き、窓の桟で夕方の色が濃くなる。店の扉の向こうを、羊飼いの子が走り、犬があくびをして付いていく。鍋の蓋の音。遠くで誰かが釘を打つ音。鍵の音はしない。
 私はカップを両手で包み、指の節で陶器の丸みを確かめる。指の腹に残った影花粉の冷えは、ほとんど消えた。残った分は、夜のための塩みたいに舌の奥で溶かす。

「ねえ」

「ん」

「私、傲慢?」

「最高に」

「愛のムチ」

「いつでも」

「やわらかめで」

「硬さは選べ」

「選ぶ。……じゃあ、今日のは“抱きしめる”にして」

 彼は何も言わず、私の肩を抱いた。
 抱擁は、刃を持たない約束だ。
 外で、風が店の戸口に手をかけ、軽く押して、諦めて去っていく。チャイムが一度だけ鳴き、すぐ静かになる。戸口は息をしている。古い木の呼吸。残滓の影は遠のき、生活の影が店の隅にやさしく落ちる。

 夜になれば、星がひとつこっそり明滅するだろう。
 その合図に、私たちは立ち上がるかもしれないし、座ったまま目を閉じるかもしれない。
 重要なのは、呼ばれる声の方角ではない。
 ——選ぶ拍子。
 吸って、三つ。
 離して、ひとつ。
 その一定が、私の魔法の柄であり、ノアの拳の骨だ。

「明日のパン、蜂蜜多め?」

「財布が泣く」

「孫が笑う」

「選べ」

「笑い」

「事実だ」

 笑いは湯気に混じり、天井の木目に薄い染みを増やす。
 その染みは、いつか誰かが見上げて「星みたい」と言う形になるはずだ。
 戸口は息をし、店は眠る準備をゆっくり整える。
 封印の残滓は、きっとまた軋む。
 でも、そのたびに私たちは、戸口で、温かい息を返す。
 返事はいつでも、生活の言葉で。
 それが、ここでの戦い方だ。
 刃は最小限。
 掌は最大限。
 それで十分、今日を終えられる。
 薬草店“アスター”の夜は、穏やかに、次の朝へほどけていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~

にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。 「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。 主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

追放された令嬢、辺境の小国で自由に生きる

腐ったバナナ
ファンタジー
宮廷で「役立たず」と烙印を押され、突如として追放された令嬢リディア。 辺境の小国の荒れた城跡で、誰の干渉もない自由な生活を始める。 孤独で不安な日々から始まったが、村人や兵士たちとの触れ合いを通して信頼を築き、少しずつ自分の居場所を見つけていく。 やがて宮廷ではリディア不在の混乱が広がり、かつての元婚約者や取り巻き令嬢たちが焦る中、リディアは静かに、しかし確実に自身の価値と幸せを取り戻していく――。

役立たずと追放された聖女は、第二の人生で薬師として静かに輝く

腐ったバナナ
ファンタジー
「お前は役立たずだ」 ――そう言われ、聖女カリナは宮廷から追放された。 癒やしの力は弱く、誰からも冷遇され続けた日々。 居場所を失った彼女は、静かな田舎の村へ向かう。 しかしそこで出会ったのは、病に苦しむ人々、薬草を必要とする生活、そして彼女をまっすぐ信じてくれる村人たちだった。 小さな治療を重ねるうちに、カリナは“ただの役立たず”ではなく「薬師」としての価値を見いだしていく。

役立たず聖女見習い、追放されたので森でマイホームとスローライフします ~召喚できるのは非生物だけ?いいえ、全部最強でした~

しおしお
ファンタジー
聖女見習いとして教会に仕えていた少女は、 「役立たず」と嘲笑され、ある日突然、追放された。 理由は単純。 彼女が召喚できるのは――タンスやぬいぐるみなどの非生物だけだったから。 森へ放り出され、夜を前に途方に暮れる中、 彼女は必死に召喚を行う。 呼び出されたのは、一体の熊のぬいぐるみ。 だがその瞬間、彼女のスキルは覚醒する。 【付喪神】――非生物に魂を宿らせる能力。 喋らないが最強の熊、 空を飛び無限引き出し爆撃を行うタンス、 敬語で語る伝説級聖剣、 そして四本足で歩き、すべてを自動化する“マイホーム”。 彼女自身は戦わない。 努力もしない。 頑張らない。 ただ「止まる場所が欲しかった」だけなのに、 気づけば魔物の軍勢は消え、 王城と大聖堂は跡形もなく吹き飛び、 ――しかし人々は、なぜか生きていた。 英雄になることを拒み、 責任を背負うこともせず、 彼女は再び森へ帰る。 自動調理、自動防衛、完璧な保存環境。 便利すぎる家と、喋らない仲間たちに囲まれた、 頑張らないスローライフが、今日も続いていく。 これは、 「世界を救ってしまったのに、何もしない」 追放聖女の物語。 -

辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~

香木陽灯
恋愛
 「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」  実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。  「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」  「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」  二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。 ※ふんわり設定です。 ※他サイトにも掲載中です。

【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。

和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。 黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。 私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと! 薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。 そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。 目指すは平和で平凡なハッピーライフ! 連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。 この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。 *他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。

過労死コンサル、貧乏貴族に転生す~現代農業知識と魔法で荒地を開拓していたら、いつの間にか世界を救う食糧大国になっていました~

黒崎隼人
ファンタジー
農業コンサルタントとして過労死した杉本健一は、異世界の貧乏貴族ローレンツ家の当主として目覚めた。 待っていたのは、荒れた土地、飢える領民、そして莫大な借金! チートスキルも戦闘能力もない彼に残された武器は、前世で培った「農業知識」だけだった。 「貴族が土を耕すだと?」と笑われても構わない! 輪作、堆肥、品種改良! 現代知識と異世界の魔法を組み合わせた独自農法で、俺は自らクワを握る「耕作貴族」となる! 元Sランク冒険者のクールなメイドや、義理堅い元騎士を仲間に迎え、荒れ果てた領地を最強の農業大国へと変えていく、異色の領地経営ファンタジー!

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

処理中です...