仙人様、小間使いいりませんか?

タウタ

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璃央はその日のうちに山を登った。足取りは重い。士鵠は怒っているだろう。荷物をすべて捨てられていたらどうしよう。門を開けてくれるかさえ怪しい。それでも、璃央には山を登るしか術がない。
「いかんなぁ」
 呑気な声が降ってきて見上げると、士鵠の弟子の老人が枝の上に座っていた。いくら痩せた老人とはいえ、とても人が乗れるような太さの枝ではない。驚きに口を開けた璃央を見下ろし、老人はからからと笑った。
「そうそう、それくらいでいい。若人が口を結んで地面ばかり見ているのはよろしくない。で、どうした。士鵠様と喧嘩でもしたか」
「喧嘩っていうか、俺が失礼なことたくさん言ったから、士鵠様は怒ってるだろうなぁって」
「士鵠様を怒らせたら金丹がもらえぬものなぁ」
 人から言われると実感が強くなり、璃央は肩を落とした。老人は軽い身のこなしで地に降り立つ。
「しかし、意外だ。お前は人とやり合うのを好まぬように見える」
「好きじゃないっす」
 子どもの頃から、誰かと争うのは嫌いだった。競走や遊びならいいが、口論や喧嘩の類はほとんどしたことがない。意見を主張するのも苦手だ。自分の意見なんて大したものではないし、へらへら笑っているだけで相手の機嫌が悪くならないなら、それでよかった。
「どうして士鵠様には言っちゃうんですかね」
「さて、どうしてだと思う」
「わかんないっす」
「わからぬはずはない。思い出してごらん。士鵠様とどんな話をした?」
 最初の日、璃央は口上を述べるので精一杯だった。士鵠は皇帝を悪し様に言い、璃央が意見するとひとつずつ言い返した。薬作りの手伝いはきっぱりと断られたが、書庫を使う許可はくれた。家族の話をしたら、義母は本当に信じられるのかと聞かれた。遊明の母が死に、璃央がなぜ来てくれなかったのかと詰ると、士鵠は自分の無力を確かめるだけは嫌だと言った。
「士鵠様は、俺の話を聞いてくれるんです」
 無視しない。馬鹿にしない。董家ではひとつも叶わない。
「俺に返事をしてくれるんです」
 なぜ、どうして、と問い、璃央が何を考えているか知ろうとする。
「たまに、ものすごく嫌そうな顔しますけど」
 老人は声を立てて笑い、むせそうになるほどの力で璃央の肩をばんばん叩いた。
「嫌そうな顔な、そうだな、士鵠様は嫌そうな顔をするなぁ」
何が面白いのか、老人は喉をひゅうひゅう鳴らし全身で呼吸しなければならなくなるまで笑った。
「はっきりしたろう。士鵠様が聞いてくれるからお前は話をしてしまうのだ」
「それじゃあ、俺はこれからも士鵠様に失礼なことを……あ、もう言えないんだった」
 きっと門は閉まっている。身ひとつでこれからどうすればいいだろう。
「士鵠様は聞いてくださる。おれが保証しよう。お前は言えばよい。それで士鵠様を怒らせてもな」
「怒らせていいわけないっすよ」
「いいのだ。怒らせても泣かせても笑わせてもいい。嫌そうな顔をさせてもいい」
 老人はまた笑った。士鵠の嫌そうな顔を思い返しているようだ。師匠に対してまったく遠慮がない。
「代わりにお前も士鵠様の言葉を聞き、怒ったり泣いたり笑ったりするのだ。お互いにそうするのだ。それで世界の帳尻が合う」
「帳尻?」
「何かが損なわれ、何かが満たされる。そうして世界は回っている」
 士鵠もそのような話をしていた。
「損なわれるのを恐れてはいけない。満たされて慢心してはいけない」
 老人は目を細めた。暗く深い瞳の底に星がひとつ見えた気がした。突風が吹いて枯葉が巻き上がる。璃央は目を閉じて顔をかばった。風がやむと老人の姿はなく、璃央はひとりで山道に立っていた。不思議な老人だ。士鵠よりよほど仙人らしい。きっとこうして飛び回っているから、士鵠を怒らせてしまったのだろう。
 ひとまず門は空いていた。荷物は残されており、璃央は膝の力が抜けるほど安心した。あとは士鵠だ。限りなく赤に近い橙色の日が門からわずかに入るだけで、士鵠の部屋は陰になっている。璃央は閉ざされた戸の前に立ち、呼吸を整えた。
「士鵠様」
 返事はない。もう一度、今度は少し大きな声で呼びかけたが、やはり返事はなかった。士鵠は怒っているだろう。返事もしたくないのかと思うと、暗い気持ちになる。老人は怒らせてもいいと笑っていたが、あんな風には開き直れない。かと言って、璃央には逃げ場がない。踏みとどまって金丹を手に入れるしかない。
「失礼なことをたくさん言ってすみませんでした。でも俺は」
 士鵠様は聞いてくださる、保証する、と老人は言った。根拠はないが、信じられると思った。
「士鵠様を酷い人だと思ってます」
 命を救えなかったとしても、士鵠が行けば母親の励みになっただろう。遊明の気持ちを満たしてやれただろう。夜の山を登ってきた少年の勇気を無駄、悪足掻きと言い捨てたのは許せない。
「酷いと思うけど、俺に士鵠様を悪く言う資格はありませんでした」
 役に立たなかった。母親を助けられなかったのはもちろん、遊明を村にいさせてやれなかった。遊明の本当の望みを、少しでも長く母親といっしょにいたいという願いを叶えたのは、士鵠だった。
「俺は、何もできなかった」
 遊明が新しい家族のもとで幸せであるようにと祈るしかできない。
「遊明は昼頃に発ちました。西の街に親戚がいるのがわかって、引き取られたんです」
 さびしさが胸を締めつけ、璃央は言葉を切った。ひとりになってしまったと思った。遊明をひとりぼっちにしたくないと言いながら、ひとりになりたくなかったのは璃央だった。母を亡くしてひとりぼっちだった記憶をやわらげたくて、悪足掻きをしていた。情けない。
「遊明が礼を言ってました。母さんが長生きできたのは、士鵠様の薬のおかげだって」
 最後の陽光が門から滑り出ていく。急に寒さを感じ、璃央は身震いした。吐いた息がいつしか白い。伝言を終えたら本当に遊明が遠くへ行ってしまった気がした。遊明がいなくなった隙間に、夜が入りこんでくる。辺りが暗いだけで不安になる。
「士鵠様、まだ俺に小間使いさせてくれますか」
 声が震えた。今にも戸が開き、出ていけと言われる気がしてならなかった。
「怒ってるのは知ってます。こんなこと言って恥知らずだと思ってます。でも、今までよりもっと働きます。部屋もいりません。しばらく村にいて人の顔と名前もだいぶ覚えたから、使い走りもできます。薬ももっと勉強するし、それから」
「はじめの方を聞きそびれた。最初からもう一度言え」
 士鵠は中庭の方から歩いてきた。白い単衣をまとい、素足だ。金丹用の部屋にいたらしい。誰もいない部屋に向かって一生懸命話していたのが恥ずかしく、顔が熱くなる。璃央がしどろもどろになっていると、士鵠はいらいらと璃央を押しのけた。
「足が冷たい」
「すいません」
「何をしている。さっさと入って戸を閉めろ」
「はいっ」
 士鵠は部屋に入ると単衣の上から袍を羽織り、袴と履を履いた。燭台に火が灯され、室内がぼんやりと明るくなる。璃央は士鵠に指された場所に座を正し、誰もいない部屋に向かって述べた口上をたどたどしく繰り返した。
 ろうそくの火が士鵠の顔にくっきりと陰影を作っている。黒い目が璃央を見つめている。話しながら、璃央の背は少しずつ丸まっていった。見えるものが士鵠の顔から胸、床へと変わり、今は自分の膝しか見えない。
士鵠は璃央の話を黙って聞き、璃央が話し終えても黙っていた。
「まずはじめに」
 士鵠が口を開き、璃央はびくりと肩を震わせた。息を止め、身構える。
「人には領分がある。母親の延命は俺の領分だった。入ろうとするな。おこがましい」
「……はい」
「餓鬼の方は俺の領分じゃない。だから俺は入らなかった。その分、お前が助けてやった」
「俺は、何も」
 璃央は顔を上げた。鋭い視線に制されて口をつぐむ。
「餓鬼を食わせるのはお前の領分じゃなかっただけだろう。母親がいなくなって親戚が来るまでの時間を埋めてやるのは、たぶんお前しかできなかった。お前はお前が思うほど役立たずじゃない。お前が望むほど役には立たないけどな」
 は、と乾いた息がもれた。握っていた拳から力が抜け、鼻の奥がツンとする。役立たずではないと言われたのもうれしかったが、お前にしかできなかったと言われてほっとした。璃央にしかできないのなら、璃央がいる意味はあったのだ。不出来で不要な庶子ではなく、いくらでも代わりのいる倉庫係ではなく、璃央という存在が認められた気がした。
「次に、小間使いの方は実働計算だ。働いていない分は数えない。そのつもりで働け」
「俺、まだここにいていいんですか」
 よろこびと驚きで璃央が問い返すと、士鵠は眉間に皺を寄せた。
「出ていきたいなら出ていけ。お前の意思なら俺もとやかく言われない」
「出ていきません! がんばります! ありがとうございます!」
 誰に何を言われるのかと思ったが、士鵠が「最後に」と続けたので聞く機会を逃してしまった。
「お前、馬鹿だろう」
 士鵠は相変わらず璃央をまっすぐ見ていた。兄たちからも沈圭からも言われる。口にしないだけで、きっと父もそう思っているはずだ。母と暮らしていた頃は違った。璃央は気が利くし賢いとみんなが褒めてくれた。下町ではこの程度でよかったのだろう。下の下であっても宮仕えをし、董家の一員として生きるには足りない。勉学も武技も芸事も劣っている。要領よく立ち回れない。
「すいません」
 璃央は頭を下げた。誰に言われても仕方がないと思っていたが、士鵠に言われると思いの外悲しかった。
「謝れと言ってるんじゃない。二度も俺の不興を買って、学習能力がないのか」
 一度目は無断で部屋に入って薬を持ち出した。今回は面と向かって人の心がないと言い放った。
「すいませ……あ、な、なんでもないっす」
 あからさまなため息が聞こえた。
「どうして怒らない。馬鹿だとか学習能力がないとか言われて怒りはわかないのか」
「いや、別に。悲しくなるけど、本当なんでしょうがないっす」
 士鵠は思い切り嫌そうな顔をした。また何か怒らせるようなことを言ってしまったらしい。せっかく首の皮一枚つながったのに。
「もういい。話は終わりだ」
 おろおろしているうちに部屋を追い出された。
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