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僕のハーレムの始まり

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その後にすぐに選定の儀が始まる。
僕とマリア様の様子は他の者には見られていない。
マリアン様の説明の後にすぐに部屋を移動したようだ。

マリア様は寂しそうな眼をしていたが、僕は侍従に連れられ別部屋に行った。
流石、お城、、教会にしかこの部屋は見えない。

既に勇者組は選定の儀が終わっていた。

そして僕も選定の儀を受ける事になった。

僕はマリア姫に仕える為なのか王であるハインリッヒ6世も立ち合っていた。

僕の選定結果は

セレス
LV 1
HP 600
MP 750
クラス 女神の騎士 巻き込まれた者
ジョブ 姫騎士 (人造神)
スキル:翻訳.アイテム収納、(意思疎通)(自動鑑定(種族))

女神マインより( )の中は貴方にしか見えていません。
簡単に送り出したけどそのままでは死んでしまうのと問題があるので
追加しておいたよ。
意思疎通=自分が美しいと感じた者と意思疎通が出来る
自動鑑定=見た者の種族が解る

「うむ、本当に勇者ではなく巻き込まれた者のようだな...だが女神の騎士は凄いな、幻のクラスじゃないか...ステータスも勇者の中の下位の者よりは上...しかも既に ジョブに姫騎士がある...素直に詫びよう...巻き込んで済まなかった...そして娘の事を頼む」

「畏まりました」

ハインリッヒ6世はそのまま立ち去った。

暫くその場に居ると天上東吾が話しかけてきた。

「セレス君は選定の儀はどうだった?」

此奴、こんな優しい顔もするのか。

「多分、勇者の君たちとは比べられないと思う」

「そりゃそうだよな、良かったら見るか?」

「良いのか」

「ああ良いぞ」

天上東吾
LV 1
HP 1800
MP 680
クラス 勇者 異世界人
ジョブ 無し
スキル:翻訳.アイテム収納、光魔法レベル1 聖魔法レベル1

「やっぱり凄いな」

「そういうセレス君はどんな感じ」

見せない訳にはいかないよな。

セレス
LV 1
HP 600
MP 750
クラス 女神の騎士 巻き込まれた者
ジョブ 姫騎士 
スキル:翻訳.アイテム収納、

「確かに俺に比べたら低いけど、俺たち勇者の中でもこれより低い奴もいたぞ...まぁまぁじゃないかな」

「そうか、勇者と同じくらいなら安心だな」

「そう思うぞ...従者なら戦わないのだろうからさ」

「ありがとう」

「どういたしまして」

天上東吾...思ったより良いやつだな...なんで彼奴が僕を虐めていたんだ...気になる。
まぁ、それは何時かでよいだろう。
僕は勇者でない...戦う事もないだろう...勇者並みの力があるなら...安心だ。



「マリア様、無事、選定の儀が終わりました」

「お疲れ様...父から聞きました、間者の疑いも全く無し、しかもクラスは、、伝説の女神の騎士...更にジョブ迄発動して...姫騎士...言う事なしです...ありがとう...そしてごめんなさい」

「どうしたのですか?」

「私に仕えて...ジョブが姫騎士という事は...貴方は本当に...私に仕えて下さったという事です...それなのに疑ってばかりで...本当にすいませんでした」

「別に気にしていませんよ」

「あと、すみません、貴方には伝説の女神の騎士というクラスも発動しました...貴族や妹が勇者並みに戦えるのではないか...そういう話がでてしまいまして...勇者の女性から3名選んでパーティを組んで下さい」

「その3名は誰ですか?」

「それは、東吾様と話し合って選んでください。先程、見た所打ち解けたようですし」

「そうですか...でも私は戦うスキルが無いですよ」

「そこは大丈夫です、騎士のクラスとジョブを持っているのですぐに剣術スキルが身につくはずです」

「それなら、安心です」

「では、お疲れの所すみませんが、東吾様と話し合いをしてきてください」


「セレス君...よく来たな...話は聞いた...君も戦わなくちゃならないいだろう...大変だな...で誰を選ぶ」

「その前に、詳しい状況を教えてくれないかな...詳しい事情を知らないんだ」

「そうか、じゃぁこちらの情報を教えるよ...まず、驚く事にこの世界は男女比が偏っているらしくて男は貴重らしいいんだ」

「そうなの?」

「そうだ、それで俺のクラスメイト...まぁ仲間みたいな物なんだが、その中の男は貴族の娘達で優秀な者とパーティを組むらしい...」

「成程...では男は全部他のパーティになるから選べない...そういう事ですか」

「まぁな」

「それで、東吾くんはどうするの?」

「俺は勇者の中で1番優秀だからリーダーになった。パーティも主力だから女の勇者15名と貴族の娘10名のパーティーだ」

「それ、パーティと言うのかな? ギルドとかクラウンじゃないかな」

「そうだろうな? それで王様に頼まれてな、セレス君に勇者15名の中から3名引き渡す事になったんだ...それで誰が欲しい、、正直渡したくない奴もいるからその場合は断るが、まずは誰が良いか言ってくれ...」

「それじゃ、吉祥院 麗華さん」

麗華はいそいそとこちらに来ようとした。

「麗華は駄目だ、駄目」

「ごめん東吾くん、冗談だよ、君たちの雰囲気を見ていたら...どう言う関係か解るから」

「セレス君も酷いな」

「いや、羨ましかったから、いたずらしただけだよ...今度はちゃんと選ぶから...えーとこの三人が良いんだけど大丈夫」

「あのさぁ...セレス君...本当にその三人で良いのか? さっきのは流石に駄目だけど...もっと他の奴でもい良いんだぞ」

最初に断ったから遠慮したんだな...一番不細工な奴らを選んで...。

「この三人が良いや...連れてっても良いかな」

「良いぞ...本当に君とは...親友になれそうだ...気を使わせて...悪いな」

「じゃあ、僕はこの三人と親睦を深めるとするよ...それじゃ」


僕はお城の食堂に来ている。
ジュースは作るのが大変なそうなのでレモン水とソーセージの様なつまみを貰った。

「初めまして、僕の名前はセレスになります、宜しくね」

「私の名前は三浦真理です、宜しくお願いします」
「私は湯浅翔子です」
「私は丸井幸子です」

うん、知っているよこの間までは同級生だからね。

「そう、ごめんね、東吾くんのパーティから引き抜いちゃって」

「気にしなくて良いです...私はセレス様の様な方とパーティが組めてラッキーです」

この目で見ると三浦真理ってこんなに綺麗なのか、この目に感謝だ。
チビで小太りで胸だけが取り柄のブスが...凄い美少女に見える。
当たり前かこの子こそがクラスで1番のブス...いや全校で1番のブスだったから。
顔がこけしに似ていて目元がきついから呪いのこけし人形と言われた彼女が大和撫子にしか見えない。
やっぱり、黒髪、黒目の女性は仲間に欲しい。

「私の方こそありがとう、真理さんの様な綺麗な方とパーティが組めて幸せです。綺麗な黒い髪に黒い瞳、凄く綺麗ですね」

「そうですか、私、髪だけは自信があるんです」

「髪だけじゃないですよ、貴方の全てが綺麗にしか見えないのですが」

「本当?」

どうしよう、どうしよう、どうしよう、、もしかして私がヒロインなのかな。
たまにあるよね、女性向けのライトノベルで少女が異世界に行ってモテまくる話があった。
もしかしてあれなのかな...

「本当に綺麗ですよ」

「あの、真理ちゃん、、いい加減にして欲しいですわ、、次は私くしの番ですわよ」

「ごめんなさい、待たせちゃって」

「全然気にしなくて良いですわ、、、セレス様」

この子は成金の翔子だ。
お金持ちの娘だけど凄いブスで誰も相手にしない子だった。
それなのに貴族の様な話し方をするから、ギャグマンガのお嬢様というあだ名があった。
父親共々街の嫌われ者で本当に家柄の良い人に相手にして貰えない...そんな境遇だったと思う。
そばかすばかりで肌も汚く到底、綺麗には見えなかった。
だけど、凄いなこの目。
まるで貴族の令嬢にしか見えない...それも何処かの少女漫画の世界から来たような...美少女。

「あの、翔子さんはもしかして貴族だったりしますか?」

「私くしですか? 私くしの家は実業家で裕福でしたが貴族ではありませんわ」

「そうですか、まるで何処かの令嬢にしか見えませんでしたのですみません」

「謝る事はありませんわ...褒められて謝られたら私くし困ってしまいます」

「翔子さん...もう良いでしょう...今度は私の番です」

「すいません」

「うん大丈夫、だよ、だけどセレス様...凄くイケメンだよね、逆に聞きたいけど、もしかして王子様?」

「それがね、実は記憶が所々消えていて解らないんだ...多分召喚に巻き込まれたせいかな」

そうか、こう来たか。
この子はネズミににた感じの女の子だった。
可愛らしいキャラのネズミではなく、リアルなネズミ。
背は低くて可愛いのに顔が全て台無しという感じ。
実際に残念ロリというあだ名があった。
後ろ姿が可愛いからロリコンの変質者にスカートをめくられ、誘拐されそうになったが、顔を見るなり置いて逃げた。そういう噂もある。

それが、、この目で見ると、理想の妹にしか見えない。
この子がもし、子役としてデビューでもしたら、全てのヒロインの座はこの子になるだろう。
凄く可愛い。

「セレス様、、可哀想に」

「ありがとう、幸子ちゃん」

「幸子ちゃん?」

本当はしっているんだけど、知らない振りの方が良いよね。

「かなり、私より年下だと思うんだけど、、違うのかな」

「幸子は多分...確かにそう見えるかも知れないけどそんなに年下じゃないと思うよ...だって2人と同い年だもん」

「そうだったんだ...ごめんね勘違いして...だけど、本当に可愛いね、幸子ちゃんみたいな妹がいたら、毎日が楽しそうだね」

「私が...可愛いの?」

「うん、凄く可愛い」

「あっありがとう」









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