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公爵家の次女 レイス
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今日一日あった事を、僕はまだマリア様に話していない。
「セレス..今日は外に出掛けていたみたいですが何をしていたのですか?」
何か..奴隷を購入したとは言いづらいなぁ...
「はい、街を散策しながら、これから何をしようか考えていました..ヒントは掴めた気がした」
「そうですか...良かったですわね! 実は今日、貴方に会いたいと私の友人が訪ねて来たのですけど..お会いして頂けますか?」
余り..会わせたくも無いのですが...
「良いですよ!」
《ここだけの話、結構きつい性悪しているので気をつけてね》
「解りました..気を付けます」
「貴方が、姫様の騎士なの? へぇー 私の名前はレイス.ルブランド.キャミエール 由緒ある公爵家の次女よ!」
あぁ..凄い..背が低くて小さいけど..ここまでの綺麗で可愛らしい人は、姫様以外に見た事が無い。
前の世界のアイドルだって敵わない...正に小説や漫画から飛び出たような女の子だ。
「貴方..なに私を見つめているのかしら? 幾ら私が醜いからって騎士になんて馬鹿にされる謂れはないわよ..この..いい加減にしなさい!」
僕は慌てて片膝をついた。
「初めまして、キャミエール様..私はマリア様つきの騎士をしています、セレスと申します。挨拶が遅れたのは貴方に見惚れていただけで..悪気はありません..お許し下さい」
レイスは急に顔が赤くなり..泣き出した。
「貴方も私の事を馬鹿にするのね..どんなに頑張っても顔が醜いからって..馬鹿にして..馬鹿にして.馬鹿にすれば良いじゃない!」
顔にビンタが飛んだが..レベルが上がっているから痛くない。
理由は解らない..だけど泣いているんだから..良いや我慢しよう。
「貴方には解らないでしょう? 私..醜いから人の何倍も努力しているの! 由緒あるキャミエール家の娘なのに毎日、毎日馬鹿にされて..ヒック..あんたも馬鹿にするのね! 騎士の癖に..騎士の癖に!」
何を言っているか解らない..そうか? 僕から此処まで美しく見えるという事は..そうだよな!
「キャミエール様...私は本当に貴方に見惚れていたのです..嘘ではありません!」
レイスはますます怒りが増したように見える。
「嘘はやめなさいよ!...ゴブリン令嬢と言われる、私に、貴方みたいな方が見惚れるわけ無いじゃない!」
僕には、可愛さと綺麗さを身に着けた少女にしか見えない...背は低いけど、この世界でしか見えれないピンクの髪..胸は小さいけど..まるで綺麗な人形の様に見える顔立ち...コスプレイヤーが成りたくてもなれない本物、そうとしか見えない。
「幾ら、言われても曲げられません!貴方の魅力に目を奪われたのは本当です! 対応が遅れた事は謝ります...ですが、気持ちまでは疑われたくありません!」
これは曲げられない...
「嘘、嘘、嘘、嘘....馬鹿にして、良いわよ馬鹿にするだけ馬鹿にしなさいよ! 貴方は許さない!許さないんだからー」
どうしよう..仕方ないのかな..どうせ許して貰えないなら...不敬罪の方が良いか..
「キャミエール様..ごめんなさい!」
「へっ」
僕はレイスの後ろに回り込むとそのまま抱きしめた。
「なななななっ何をしているのかしら...この馬鹿騎士は!」
顔が真っ赤だ..だけど怒りだけじゃない気がする。
「これが不敬罪なのは解ります...だけど、どうせ罰されるなら..そちらが良いです、私にはこういう方法でしか無実を証明出来ませんから」
「本当なの?」
「何がですか?」
「わわわわたしに見惚れていたって事よ?」
物凄く可愛いな..あとが怖いけど..
「本当ですよ! 違う世界から来たせいか..凄くキャミエール様は愛らしく見えます!」
怒っているのか嬉しいのか解らない、そんな顔でレイスは見つめてくる。
「嘘だったら、殺すからね! いいわ、離して勿論、不敬罪にも問わないわよ!」
「解りました」
僕はレイスから手を離した。
「私も悪かったわ、男の貴方に手を上げて...いきなりビンタして...お詫びに好きな事1度していいわよ、ビンタしても構わないわ!」
レイスは歯を食いしばって目を瞑っている...ビンタをされる、そう思っているようだ。
相手は貴族だ...口は不味いよな..僕は、考えて額にキスをした。
「嘘...キスされた、私キスされた」
顔が茹蛸のように真っ赤だ。
「すみません..キャミエール様」
「へっ? べべべべ別に怒ってないわよ! 女性にとって男性からのキスはご褒美みたいなものだから...だけど..本当にそれで良かったの?」
「はい..綺麗で可愛いいキャミエール様にキス出来たので...充分です」
「そっそうなんだ!嘘じゃないようね..だったら、だったらねもう一か所だけキスしても良いわよ? 特別なんだからね!」
僕は今度は黙って僕は頬っぺたにキスをした。
「わわわあたし、本当に貴方にとって美少女に見えるんだ! 」
「はい」
「どんな風に見えるのかしら? 教えてくれる?」
私、この人にどの様に見えているの..知りたいわね!
「背が小さくて12歳位でしょうか? まるで物語の中の美少女が当然目の前に現れた様に見えています」
「そそそそそそうなんだ!..セレス..貴方に言いたいことがあるの!」
あれっ何故か急にまた怖くなってきた。
「あの、私はなにか」
「セ、レ、ス一言言っておくわね、わた私は16歳なんだからー子供扱いしないで..いいわね!」
「解りました..絶対にしません」
「そう、なら良いわ..だけど、貴方にとって私は美少女なのよね..だったら一層の事..」
「あのレイスにセレス、私を無視して楽しそうですわね?」
マリア様がまるで能面のような顔で立っていた。
「レイス..貴方もセレスを気に入ったようですわね?」
「この私を美少女なんて言ってくれた人は他にはいませんので..姫様なら解るはずです」
「そうね...解るわよ!」
「それならば..」
「その話は今度、公爵を交えて話しましょう? 今日は終わり..今日はこの後は楽しい雑談をしましょう、ねぇ」
「はい、姫様」
結局、明け方近くまで僕は解放されなかった。
「セレス..今日は外に出掛けていたみたいですが何をしていたのですか?」
何か..奴隷を購入したとは言いづらいなぁ...
「はい、街を散策しながら、これから何をしようか考えていました..ヒントは掴めた気がした」
「そうですか...良かったですわね! 実は今日、貴方に会いたいと私の友人が訪ねて来たのですけど..お会いして頂けますか?」
余り..会わせたくも無いのですが...
「良いですよ!」
《ここだけの話、結構きつい性悪しているので気をつけてね》
「解りました..気を付けます」
「貴方が、姫様の騎士なの? へぇー 私の名前はレイス.ルブランド.キャミエール 由緒ある公爵家の次女よ!」
あぁ..凄い..背が低くて小さいけど..ここまでの綺麗で可愛らしい人は、姫様以外に見た事が無い。
前の世界のアイドルだって敵わない...正に小説や漫画から飛び出たような女の子だ。
「貴方..なに私を見つめているのかしら? 幾ら私が醜いからって騎士になんて馬鹿にされる謂れはないわよ..この..いい加減にしなさい!」
僕は慌てて片膝をついた。
「初めまして、キャミエール様..私はマリア様つきの騎士をしています、セレスと申します。挨拶が遅れたのは貴方に見惚れていただけで..悪気はありません..お許し下さい」
レイスは急に顔が赤くなり..泣き出した。
「貴方も私の事を馬鹿にするのね..どんなに頑張っても顔が醜いからって..馬鹿にして..馬鹿にして.馬鹿にすれば良いじゃない!」
顔にビンタが飛んだが..レベルが上がっているから痛くない。
理由は解らない..だけど泣いているんだから..良いや我慢しよう。
「貴方には解らないでしょう? 私..醜いから人の何倍も努力しているの! 由緒あるキャミエール家の娘なのに毎日、毎日馬鹿にされて..ヒック..あんたも馬鹿にするのね! 騎士の癖に..騎士の癖に!」
何を言っているか解らない..そうか? 僕から此処まで美しく見えるという事は..そうだよな!
「キャミエール様...私は本当に貴方に見惚れていたのです..嘘ではありません!」
レイスはますます怒りが増したように見える。
「嘘はやめなさいよ!...ゴブリン令嬢と言われる、私に、貴方みたいな方が見惚れるわけ無いじゃない!」
僕には、可愛さと綺麗さを身に着けた少女にしか見えない...背は低いけど、この世界でしか見えれないピンクの髪..胸は小さいけど..まるで綺麗な人形の様に見える顔立ち...コスプレイヤーが成りたくてもなれない本物、そうとしか見えない。
「幾ら、言われても曲げられません!貴方の魅力に目を奪われたのは本当です! 対応が遅れた事は謝ります...ですが、気持ちまでは疑われたくありません!」
これは曲げられない...
「嘘、嘘、嘘、嘘....馬鹿にして、良いわよ馬鹿にするだけ馬鹿にしなさいよ! 貴方は許さない!許さないんだからー」
どうしよう..仕方ないのかな..どうせ許して貰えないなら...不敬罪の方が良いか..
「キャミエール様..ごめんなさい!」
「へっ」
僕はレイスの後ろに回り込むとそのまま抱きしめた。
「なななななっ何をしているのかしら...この馬鹿騎士は!」
顔が真っ赤だ..だけど怒りだけじゃない気がする。
「これが不敬罪なのは解ります...だけど、どうせ罰されるなら..そちらが良いです、私にはこういう方法でしか無実を証明出来ませんから」
「本当なの?」
「何がですか?」
「わわわわたしに見惚れていたって事よ?」
物凄く可愛いな..あとが怖いけど..
「本当ですよ! 違う世界から来たせいか..凄くキャミエール様は愛らしく見えます!」
怒っているのか嬉しいのか解らない、そんな顔でレイスは見つめてくる。
「嘘だったら、殺すからね! いいわ、離して勿論、不敬罪にも問わないわよ!」
「解りました」
僕はレイスから手を離した。
「私も悪かったわ、男の貴方に手を上げて...いきなりビンタして...お詫びに好きな事1度していいわよ、ビンタしても構わないわ!」
レイスは歯を食いしばって目を瞑っている...ビンタをされる、そう思っているようだ。
相手は貴族だ...口は不味いよな..僕は、考えて額にキスをした。
「嘘...キスされた、私キスされた」
顔が茹蛸のように真っ赤だ。
「すみません..キャミエール様」
「へっ? べべべべ別に怒ってないわよ! 女性にとって男性からのキスはご褒美みたいなものだから...だけど..本当にそれで良かったの?」
「はい..綺麗で可愛いいキャミエール様にキス出来たので...充分です」
「そっそうなんだ!嘘じゃないようね..だったら、だったらねもう一か所だけキスしても良いわよ? 特別なんだからね!」
僕は今度は黙って僕は頬っぺたにキスをした。
「わわわあたし、本当に貴方にとって美少女に見えるんだ! 」
「はい」
「どんな風に見えるのかしら? 教えてくれる?」
私、この人にどの様に見えているの..知りたいわね!
「背が小さくて12歳位でしょうか? まるで物語の中の美少女が当然目の前に現れた様に見えています」
「そそそそそそうなんだ!..セレス..貴方に言いたいことがあるの!」
あれっ何故か急にまた怖くなってきた。
「あの、私はなにか」
「セ、レ、ス一言言っておくわね、わた私は16歳なんだからー子供扱いしないで..いいわね!」
「解りました..絶対にしません」
「そう、なら良いわ..だけど、貴方にとって私は美少女なのよね..だったら一層の事..」
「あのレイスにセレス、私を無視して楽しそうですわね?」
マリア様がまるで能面のような顔で立っていた。
「レイス..貴方もセレスを気に入ったようですわね?」
「この私を美少女なんて言ってくれた人は他にはいませんので..姫様なら解るはずです」
「そうね...解るわよ!」
「それならば..」
「その話は今度、公爵を交えて話しましょう? 今日は終わり..今日はこの後は楽しい雑談をしましょう、ねぇ」
「はい、姫様」
結局、明け方近くまで僕は解放されなかった。
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