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序章 過去
第1話 お婆ちゃんとの思いで
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お婆ちゃんが嫌いな孫がなんで言われた通りにお参りしているのかって?
それは、ある時から俺がお婆ちゃんを好きになったからだ。
あれは、そう俺がまだ小学生だった頃だ。
凧あげが流行って泉公園でお婆ちゃんと凧あげをしていた。
近くの公園で凧あげが出来るのは此処泉公園しかない。
他の公園は小さく電柱も沢山建っている地域なので此処くらいしか凧あげが出来る場所が無かった。
ただ、この公園は戦没者の慰霊碑があり、それを祀る為なのか高台になっていて急階段が沢山あった。
運が悪かった。
お婆ちゃんが目を離した時に俺は凧に目をとられ階段を落ちてしまった。
その時に俺は両目を近くの枝にひっかけて両目の視力を失った。
目の前が赤く…ただ赤くなって暗くなったのを覚えている。
目が見えなくなり泣いている俺に婆ちゃんは抱き着いて
「儂が目を離したから…司の目が一生見えなくなったら儂のせいじゃ」
目が見えない俺にもお婆ちゃんが泣いているのが良く解った。
◆◆◆
現実は凄く厳しく、俺は両目の眼球を傷つけにもう視力の回復は見込めなかった。
暗い世界で生きなくてはならない、そう解って絶望していた。
「この子の目は…」
「残念ですが…」
そんな親と医者のやり取りからもう目は一生治らない…それが解った。
俺が全部悪い。
お婆ちゃんは悪くない。
子供だけど、それは解っている。
だが、お婆ちゃんは違ったようだ。
あの時を境にお婆ちゃんは大好きなエビを食べなくなった。
「お婆ちゃん…」
「その目、すぐ治るから安心しなさい」
「だけど、もう治らないって、お医者さんが…」
「婆ちゃんに任せなさい」
治るわけない…そう俺は思っていたんだ。
「嘘は言わないで良いよ、もう絶対に見えないんだからーーっ」
お婆ちゃんにきつく返したのを覚えている。
だけど…怒鳴る俺に、お婆ちゃんは何も言わなかった。
◆◆◆
ある日の夜、俺が寝ていると、誰かが窓から部屋に入ってきた。
「誰なの?」
窓からの侵入者、普通は怖い筈なのに、不思議な事に恐怖は感じなかった。
「私は、近くの寺に祀られている閻魔…まぁこんにゃく閻魔と言った方が解りやすいだろう…お前の祖母である『あき』が生涯大好きなエビを食べない事を私に誓った、その行為と引き換えにお前に片目を与えに来たのだ」
こんにゃく閻魔様、昔目の見えない老婆が、大好きなこんにゃくを食べるのをやめると引き換えに目が見えるようにして貰った話だったよな。
「私はついで、お前の祖母が良く祀ってくれている狐だ…まぁいつも世話になっているから、願いを聞き閻魔に口を聞いてやったんだ。残った目…私は完全には治してあげられないが、片目が完全に見えないと困るだろうから、多少の視力とちょっとした物をやろう」
お稲荷様だ。
「あっありがとうございます…」
「「それでは…」」
目が凄く熱くなり、激痛が走った。
3日間痛みが続いたあと俺の目は再び見えるようになった。
二柱の神様から貰ったせいか、片目が金色で片目が同じ金色だが少しくすんでいる。
お婆ちゃんは『お狐様と閻魔様が願いを叶えて下さった』そう言っていたが、俺もそう思う。
この時にお狐様から貰った『ちょっとした物』それが『こっくり』という能力だと解ったのはもうちょっと先の話だ。
それは、ある時から俺がお婆ちゃんを好きになったからだ。
あれは、そう俺がまだ小学生だった頃だ。
凧あげが流行って泉公園でお婆ちゃんと凧あげをしていた。
近くの公園で凧あげが出来るのは此処泉公園しかない。
他の公園は小さく電柱も沢山建っている地域なので此処くらいしか凧あげが出来る場所が無かった。
ただ、この公園は戦没者の慰霊碑があり、それを祀る為なのか高台になっていて急階段が沢山あった。
運が悪かった。
お婆ちゃんが目を離した時に俺は凧に目をとられ階段を落ちてしまった。
その時に俺は両目を近くの枝にひっかけて両目の視力を失った。
目の前が赤く…ただ赤くなって暗くなったのを覚えている。
目が見えなくなり泣いている俺に婆ちゃんは抱き着いて
「儂が目を離したから…司の目が一生見えなくなったら儂のせいじゃ」
目が見えない俺にもお婆ちゃんが泣いているのが良く解った。
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現実は凄く厳しく、俺は両目の眼球を傷つけにもう視力の回復は見込めなかった。
暗い世界で生きなくてはならない、そう解って絶望していた。
「この子の目は…」
「残念ですが…」
そんな親と医者のやり取りからもう目は一生治らない…それが解った。
俺が全部悪い。
お婆ちゃんは悪くない。
子供だけど、それは解っている。
だが、お婆ちゃんは違ったようだ。
あの時を境にお婆ちゃんは大好きなエビを食べなくなった。
「お婆ちゃん…」
「その目、すぐ治るから安心しなさい」
「だけど、もう治らないって、お医者さんが…」
「婆ちゃんに任せなさい」
治るわけない…そう俺は思っていたんだ。
「嘘は言わないで良いよ、もう絶対に見えないんだからーーっ」
お婆ちゃんにきつく返したのを覚えている。
だけど…怒鳴る俺に、お婆ちゃんは何も言わなかった。
◆◆◆
ある日の夜、俺が寝ていると、誰かが窓から部屋に入ってきた。
「誰なの?」
窓からの侵入者、普通は怖い筈なのに、不思議な事に恐怖は感じなかった。
「私は、近くの寺に祀られている閻魔…まぁこんにゃく閻魔と言った方が解りやすいだろう…お前の祖母である『あき』が生涯大好きなエビを食べない事を私に誓った、その行為と引き換えにお前に片目を与えに来たのだ」
こんにゃく閻魔様、昔目の見えない老婆が、大好きなこんにゃくを食べるのをやめると引き換えに目が見えるようにして貰った話だったよな。
「私はついで、お前の祖母が良く祀ってくれている狐だ…まぁいつも世話になっているから、願いを聞き閻魔に口を聞いてやったんだ。残った目…私は完全には治してあげられないが、片目が完全に見えないと困るだろうから、多少の視力とちょっとした物をやろう」
お稲荷様だ。
「あっありがとうございます…」
「「それでは…」」
目が凄く熱くなり、激痛が走った。
3日間痛みが続いたあと俺の目は再び見えるようになった。
二柱の神様から貰ったせいか、片目が金色で片目が同じ金色だが少しくすんでいる。
お婆ちゃんは『お狐様と閻魔様が願いを叶えて下さった』そう言っていたが、俺もそう思う。
この時にお狐様から貰った『ちょっとした物』それが『こっくり』という能力だと解ったのはもうちょっと先の話だ。
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