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第一章 高校篇 あるアイドルの死
第9話 公立 石砂高校
しおりを挟む此処が俺が受かりこれから通う高校だ。
此処の高校は公立には珍しく、校則がかなり緩い。
髪を染めるのも自由だし、服装も自由で更にピアスすら自由だ。
そんな自由な状態なのに、何故か進学校で毎年10人弱の東大生入学者と40人前後の六大学への進学者が居る。
此処を選んだのは勿論、この目の為だ。
此処なら『カラーコンタクト』も自由だから、特に届け出など出さなくても生活に困らない。
目の色について聞いて来る人間が居ても『カラコン』です。
とでも言えば充分だし。
面倒くさければ、カラーレンズ入りの眼鏡でもかけていれば良い。
何かと金色の目を持つ俺には都合が良い。
此処の高校が、此処まで校則が緩いのには理由がある。
5年位前に此処に緑色に髪を染めた男性が入学してきたそうだ。
この学校にはその当時、髪型に対して厳しい校則があり髪を染める事を禁止されていた。
それなのに堂々と緑髪で登校してきた生徒の素行に頭に来た生活指導の教師が、髪をバリカンで坊主にしたそうだ。
普通なら、それで終わる筈だが、その生徒の父親は弁護士だった。
そしてその子供を溺愛していた。
その為、正式に生活指導の教師と学校を訴え、裁判で勝利した。
その結果、今の様な自由な校風の公立が生まれた。
散々、中学で目を咎められ、眼科から診断書を貰ってもなかなか信じて貰えなかった俺は、聞かれる事が無い、元から服装や髪型ピアスに理解のある高校を探していた。
『灯台元暗し』
自分の家から自転車で通える距離の石砂高校が正にそうだった。
そして受験をし受かり、此処に通うようになった。
◆◆◆
「グンモーニング」
横で変な挨拶をしているのが、三浦陽子。
幼馴染だ。
まぁ知っているよな?
時間という物は人間を変えるのかも知れない。
背が少し伸び、髪はおかっぱ頭で目が大きな少女に成長していた。
どこぞの浮気者が主人公の鬼娘のヒロインが出てくるアニメの最初の恋人?
あんな感じだ。
だが、性格は少し、いや、相当変わった。
昔の陽子なら『グンモーニング』なんて洒落た事は言わない。
『おはよう』と爽やかに挨拶していた。
少し頑固さと生真面目さが薄れてきて、幼馴染としては良い傾向だと思う。
「おはよう!」
ちなみに美津子はスポーツ推薦で中学からバレー部のある私立中学に進学した。
流石に何年も経ったせいか、街で会えば陽子とも挨拶する位にはなった。
そして、今は同じ高校の同級生と付き合っているみたいだ。
まぁ、所詮小学生の好きなんてそんなもんだ。
陽子も同じ石砂高校に進学したので、朝は一緒に話しながら登校している。
幼馴染の腐れ縁は此処でも続いている。
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