3度目の人生は未来世界で! 仲間に裏切られ、記憶を失った元勇者の男女比1対50の未来学園甘々生活。

石のやっさん

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第20話 どこかで会ったような......彼女

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『コールドスリープ解除……レイラ解放いたします』

機械の声のアナウンスが聞こえ、レイラの解凍が始まった。

「レジーナ様、本当に宜しいのですか?」

「だって、活用しなくちゃもったいないじゃない?」

「確かにそうですが……」

確かに女の私が見ても驚く程の美人だ。

だけど、右目と左足が無い。

わざわざ、美しいとはいえハンデのある女を男が選ぶだろうか?

「気に入らなかったら、また考えれば良いのです。 3200億ウェンも使って造られたのですから、このまま寝かせておくのも勿体ないでしょう?」

「ふわぁ~あ、良く寝たわ……あら? 貴方達は誰ですか?」

こうして見ていると、何処にでもいるような存在に見えるわね。

「はじめましてレイラ、私は議長のレジーナ、こっちは副議長のポリアックよ」

「それはご丁寧に……それで使い物にならないと眠らされた私になんの御用でしょうか? 幾ら私が魅力的でも、この世の中の男は、ほぼ全ての女性を嫌うから……無意味。 そう言われましたが……」

「確かにそうね。容姿関係なく男が女を嫌う世の中……絶世の美女でももう不必要ですね」

「そうでしょう? それで私は人権も与えらえずに、コールドスリープで眠らされたのです……今更、なんのようです? まさか、人権を与え自由にでもしてくれるのですか?」

「そうね、レイラ、今現在も殆どの男は女を嫌うけど、たった1人正常な男性が見つかったのよ……」

「へぇ~それで?」

「貴方は、過去の美女、美少女の遺伝子から作られた最高の美女。 正常な男性ならきっと気に入る。そう思ったのよ? レイラ、どうする? 彼の物になってみない?」

「ふぅ、なにを言うかと思えば、相手が正常な男性なら、私の魅力が通じないわけないですよ。きっと私に彼はメロメロになるでしょうね……それで……今度こそしっかりと人権は頂けるのですか?」

たいそうな自信だけど、その根拠は何処にあるのだろう?


「ええっ、勿論よ」

確かに生身の人間に人権も与えずに眠らせておくのは可哀そうですね。

人工的に造ったとはいえ、生身の人間なのですから。

「なら、文句は無いですね、それと私用に作られた義眼に義足がある筈なので、そちらも探して頂けますか?」

「すぐに探させるわ。それで、早速だけど『男性専用チャンネル』ようのVTRを制作しようと思うのよ……休んだ後で良いから」

「ええっ分かりました」

確かにレイラは美人だけど……セレスにとって本当に必要なことなのか……何故か引っかかります。

確かに美しい、だけど世界中の美女から選び放題のセレスにとってそこ迄の価値が果たしてあるのでしょうか?

◆◆◆

僕ことセレスはスクールに戻ってきてから部屋で寝転がっている。

今迄の事を考えると、女性と付き合うのは早い者勝ちの様な気がする。

なんとなくだが、殆どの女性が男性からの求愛を断らない気がする。

そんな中で真剣にパートナーを探さないのは、勿体ない。

どう考えても『早い者勝ち』としか思えない。

まぁいいや……流石にマリアさん程の女性は、そうは……

『男性チャンネル』をぼんやりしながら見ていると……

『エントリーナンバー20022番、レイラ……』

1人の女性が歌を歌っていた。

その歌声は何故だろう……心が揺さぶられる。

何故だろう……遠い昔に聞いたような。

ただ、聞いているだけで情景が浮かび、その情景が懐かしく思える。

『私は、恋する……貴方に愛され……』

だけど、この歌詞が凄くおかしい……男性が女性に恋する話だ。

僕の混乱した記憶になんだか、あっている気がする。

それにこの容姿、長い黒髪に大きな瞳。

マリアさんが金髪のお姫様なら、この人は、なんだろう?

何故か、見ていると安心する……綺麗なだけじゃなく心に何故か訴えてくるなにかがある。そう思えてならない。

『私が望む相手は運命……きっと私がなにもしなくてもその人は私に夢中になる……時間なんて関係ない……ただ会ってくれるだけで充分です』

横で金額がクルクル回っている。

そうだ、ボタンを押さないと……

急いでボタンを押すと『SOLDOUT』の文字が表示され次の女の子に画像が変わった。

◆◆◆

15分と経たずにドアがノックされた。

幾らなんでも早すぎる……流石に彼女じゃないだろう……誰だろう?

ドアを開けると……

「こんばんは、セレスさん! 私が貴方の運命の相手レイラです! 宜しくお願い致します」

コート姿の彼女がドアの前に立っていた。

「……え~と」

「なに、ボーっとしているんですか? 部屋には入れてくれないの?」

見た瞬間、目を奪われた。。

凄い美人だ。

それにコートを脱いだ彼女はスタイルも凄く良かった。

だけど、美しい。それ以上に……何故懐かしいと思えるんだろうか。

「ああっ、すみません。どうぞおはいり下さい」

「はい、それじゃ、お邪魔しますね」

そう言うと彼女は僕の横をすり抜け、ソファに座り足を組んだ。

「お茶でも……」

そう言いかけると、彼女はそれを遮るように話し出した。

「お茶も結構ですが、その前に話したい事があります……いいですか?」

真剣そうな表情……なんだろう?

「はい?」

「私のこの容姿をどう思われますか?」

長い黒髪は艶やかで吸い込まれそうになる程綺麗な瞳、抜群なスタイル。 

「凄く綺麗だと思います」

「そうですよね? 私は凄い美人ですもん。ですが、私は欠陥品なんですが、それでもお相手して下さいますか?」

「欠陥品?」

「ええっ!? 私は……美人ですが完璧じゃないんです……実は……」

そう言うと彼女は右目に指を突っ込むと、ころりと目が落ちた。

義眼だ。

そして左足についていた金具を外すと足が外れた。

義足だ。

「……え~と」

「このとおり、私は片目、片足がありません。……それでも一人の女性としてお相手して頂けます?」

真剣な眼差しで見つめてくる。

目と足が無くても……それでも彼女の美貌が崩れた気が全くしなかった。

「ええっ」

「ご紹介が遅れましたね。私の名前はレイラと申します。宜しくお願いします」

「こちらこそ。セレスと申します」

どこかで会った気がする……いや絶対にそれはない。

だが、どうしてこうも既視感があるんだろう。





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