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理想の彼女

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これでアイシャ絡みは全部終わった。

これから、俺はどうすれば良いのだろうか?

勢いでアイシャを買ってしまったが。

俺はアイシャ程の美女は前世も併せて見たことが無い。

本物の女王とか王女に黙っていれば見えるし、女神と言ってもそうなのかと納得してしまう。

前世の俺は、金髪美女に憧れた時がある。

男なら映画を見たりして一度は憧れるだろう。

異世界は恐ろしい。

何故か前世よりも美女率、美少女率は高い。

アイシャに会うまで、俺が出会った中で一番、綺麗だと思った女性は『リヒトのお母さん』だった。

勇者パーティから追放(?)された時に『田舎に帰る』という選択があったのはその為だった。

だってジミナ村の男性は冒険者で女を大事にしない男や、死んじまった男が多いから、俺にとってドストライクの未亡人が沢山いる。

当時の俺は沢山、遊ぶ間も惜しんでお手伝いをした。

前世40年の記憶を抱えた俺には、同級生の女の子はガキにしか思えなかった。

なら、自分から見て綺麗なお姉さんのお手伝いをして、褒めて貰ったり、喜んで貰った方が余程良い。

まぁ偶に抱きしめてくれたりするし。

まさに『俺にとってはハーレムみたいだ』と思っていた。

正直言わせて貰えれば、リヒトを含む勇者パーティのメンバーに嫌われたくないのは『彼等、彼女の母親達』に嫌われたくないのが本音だった。

真っすぐ帰っていたら、案外リヒト達の義理のお義父さん。

なんて人生もあったかも知れない。

流石のリヒトも『実の母親』は口説かないだろうからな。

リヒト達がどんな驚いた顔をするか見物だな。

なんて実は少しだけ思っていた。



だけど、世界は広いわー。

これ程の美女がいるなんて、はっきり言わして貰えば、アイシャはハリウッドスターなんて比べ物にならない位の美人だ。

本当にアイシャは、まるで物語から飛び出してきたような美人。

それで『俺の奴隷』だから、その気になれば自由に出来る。

なんてゲスイ事を考えていたが…『理想の女』相手だと、何も出来ない。

まるで昔、俺が嘲笑っていた『貢くん』の状態に俺がなるなんて思わなかった。

心の中で『今日こそは押し倒そう』そう思ったけど出来なかった。

体は15歳のやりたい盛りだが、心は前世合わせて55歳位、その心が邪魔をする。

アイシャは色々と傷ついているだろう。

だから、時間を掛けてゆっくりと仲良くなって行けばよい。

時間もたっぷりあるし、お金も幾らでも稼げる。

明日には帰れる。

久々にアイシャに会える。

凄く楽しみだな。




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