親友に恋人を奪われた俺は、姉の様に思っていた親友の父親の後妻を貰う事にしました。傷ついた二人の恋愛物語

石のやっさん

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第43話 二人の長い休み

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「あの和也くん、本当にこんなに豪華で良いの?」

「うん、俺は美沙姉の綺麗なウエディングドレスが見たいからね……それに美沙姉、よく見て、此処迄しても50万円も掛からないよ」

「本当だ……思ったよりお得なんだね」

『2人きりのウエディングプラン』だから安いのは当たり前だ。

誰も呼ばないし、ドレス、タキシードに着替えて二人だけで司会進行の元、牧師や神父さんに誓いを立てて終わり。

その他は写真撮影位だ。

会食や披露宴が無いからかなり豪華にしてもこんなもんだ。

最初二人でリゾート地にしようと思っていたんだけど、よく考えたら『この村自体が自然の塊』みたいな物だから意味がないような気がしだした。

話し合った結果、東京で結婚式を挙げて、その後 伊豆、熱海に新婚旅行に行く事にした

しみな村は『自然だけ』はたっぷりあって海は村には無いけど車でなら簡単に行ける距離にある。

伊豆、熱海にしたのは温泉目当てだ。

此処、温泉だけは無いからね。

「二人きりだからこんな物じゃないかな? この辺りでお客を招く事を考えたら、安くて本当にお得だよね。これで表参道の教会で結婚式が挙げられるんだから、俺も凄いと思う!」

「その後は伊豆、熱海に新婚旅行なんて……お姉ちゃん感動だよっ!」

あっ、お姉ちゃんモードに入りかかっている。

余程嬉しかったのかな。

本当はもっと豪華にして海外も考えたんだけど、美沙姉が海外よりも国内が良いと言うので、今回は伊豆、熱海に決めた。

よく考えたら俺も美沙姉も旅行慣れしていないから、最初の旅行は国内の方が安心だ。

「温泉はこの村に無いから俺も楽しみ。折角だからプライベートの露天風呂のある部屋にしようと思うんだ」

「和也くんのエッチ、鼻が伸びているよ。でも、私も今から凄く楽しみだよ」

「俺も!ウエディングドレスに一緒に温泉、凄く楽しみ。 それじゃこれで日程組んで予約入れちゃうけど良い?」

「うん、だけど和也くん、こんなに休んでいて大丈夫なの?」

「大丈夫だよ! 一応社長だし部下がしっかりしているから。 寧ろ今迄碌に休んでいないから『思いっきり休んで下さい』と言われているからね、此処は甘えるつもり」

仕事についてはしっかりマニュアル化してあるし、困ることは無い筈だ。

それに万が一に備えて個人資産もかなり貯めたから、万が一が起きても美沙姉との生活で困ることは無い。

「本当によいの?」

「16歳から今迄、殆ど休まないで働いてきたからね、此処で思い切って休もうと思って」

「今迄休んだ事が無かったの?」

「全然無いとは言わないけど、用事以外で休んだことは無いよ」

美沙姉がいつスーパーに来るか気になって気が気じゃ無かったし、美沙姉の事を考えると気が滅入るから仕事に逃げていたんだよな。

簡単に言うなら……

特技 美沙姉の心配  

趣味 美沙姉ウオッチング

好きな物 美沙姉

だから、会える可能性が高いスーパーに居たかったのもある。

休みもしないから、お金も使わない。

貯金も貯まる訳だ。

俺結構やばいかも?

相思相愛じゃないなら、絶対俺ヤバい奴だよな。

「そう言えば、いつも和也くんスーパーに居たよね」

「まぁね、だから今迄休まなかった分、纏めて休んでいるだけだから気にしないで。それより美沙姉の方が大変だったんじゃない? 休みなく夜遅くまで働かされていつもボロボロだったし」

俺が休まなかったのは自分の意思だ。

だが、美沙姉は無理やり働かされていたんだ。

辛くない筈はない。

「確かにあの時は酷かったよ……うん、最悪だった」

「だからね、二人してこれから『長い休みをとるんだ』そう考えれば良いんじゃない?」

「長い休み?」

「そう、俺も美沙姉も普通に高校生活を送れば、春休みに夏休み、冬休みがあった筈だよ。卒業してから社会人になっても、ゴールデンウイークやお正月、幾らでも休みがある。だけど美沙姉も俺も休まず働いていたんだから『その分纏めて休みをとっている』そう考えたら良いんじゃないかな?」

「うん、確かにそう考えればそうだね」

美沙姉も俺も結ばれるまで『楽しい日々』はなかった。

だったら、その分これから楽しめば良い。

「高校や大学に行ったら修学旅行をはじめきっと楽しい事もあった筈なんだ。だからその分も含めて思う存分楽しもう。 今回は国内だけど、次回はグアムやハワイ、海外に行っても良いかもね」

「和也くん、それ良いね。 凄く楽しそうだね」

「二人で一緒ならきっと楽しいよ」

まぁ俺は美沙姉さえ居たら……何処にも行かなくても楽しいんだけどね。






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