【石のやっさん旧作】卑怯道!!僕は弱いんです。いじめないで下さい。だけどそれ以上いじめるなら...殺すよ。外伝

石のやっさん

文字の大きさ
39 / 44

聖来篇 逃げられない運命

しおりを挟む
今回の作品は、、復讐じゃなくなってしまった。
虐められてないし、、、すいません




国王リュウト四世とマリーナは気が進まなかった。
これから、セレとマリアを呼びださなければならない。

「あのクズ勇者、やってくれましたわね」

「うむ、あれ程大切に扱ったと言うのに、、」

「しかも、聖女迄殺して魔族側に寝返ろう等と許せませんわ」

「だが、これで儂は鬼にならなければ成らなくなった」

「そうですわね、、魔王を倒せる可能性のあるのは異世界人のみ、セレ卿に頼むしかありません」

「城から叩き出し、冒険者になり実力をつけ実績をあげた者、それなのに城に戻ってきてくれた者」

「そうですわね」

「そして、マリアを娶ってくれて幸せにしてくれて、貴族としての責を果たしながら、素材をも献上している、、、そんなセレ殿に死ねと言わなければならんのか、、、余はなんて恥知らずなんじゃろな」

「それは私くしも一緒です。汚れ仕事を全部妹に押し付けて、そして今はセレ殿と一緒に、、死ねという様なお願いをしなくてはならない、、 こんな恥知らずな姉は世の中に居ないでしょうね」

「その通りじゃな、自分たちは光の道を歩きながら、、身内を死に追いやる、、今回ほど嫌になったことは無い」

「それもこれも、あの馬鹿勇者がやらかしてくれたからですわ、、、恨んでも恨み切れませんわ」

「だが、それを言っても仕方がない、勇者の管理責任はお前や儂にある」

「そうですわね、、、だけど、私は今回の件で女神すら信じられなくなりましたわ、、なんで、セレ殿でなく高貴が勇者だったのか、、何を考えているのか」

「その話は無しじゃ教会関係者が煩いからの」





セレとマリアが呼び出しを受け、謁見室に訪れると王冠を外したリュウト四世とマリーナが居た。
しかも玉座ではなく下に座っていた。

「これは一体、、」

本来なら王が話しかける前に貴族とは言え声を掛けるのは不敬だ。
だが、その異様さからつい声に出てしまった。

「すまぬ、それしかセレ殿には言えぬ」

今迄に起こった事をリュウト四世は包み隠さずに話した。

その表情をセレは慎重に見ていた。
嘘はないだろう。
という事は、自分が高貴を見誤っていた。
行動を一緒にしていれば、高貴の本性も見えたかも知れない。
だが、自分がそのチャンスを捨てた。
光り輝く、高貴や真理に対して自分は闇だ。
だからこそ、一緒に居たくなかった。
だから、傍に居る事から逃げた。
それがまがい物だと気が付かずに。
その結果、、自分を好いてくれた幼馴染が殺されて、この世界の人が危機に晒されている。

責任は自分にあるだろう。

「それで、済まぬが、、そのセレ卿、パーティを組んで魔王討伐をしてくれぬか?」

「パーティとは誰と組むんですか?」

「ここに居る、リリアとマリア、そしてお主の三人じゃ」

「ならば、パーティはいりません」

「まさか、そなた1人で魔王を倒すとでもいうのか?」

「ええっ」

「貴方は馬鹿なのですか? たった1人で魔王討伐等、、、出来る訳がありません」

「ですが、三人なら出来るとでも? 僕は三人より1人の方が強くなる」

「セレ卿、、何を言っておるのじゃ」

「1人なら僕は何処までも残酷に戦える、、、1人で居る時の僕は魔王よりも残酷だから」

セレは笑いながら出て行った。

「リュウト四世、自分1人でやると言うのなら任せよう、、無理強い出来る問題ではない、よもやセレ殿魔族側に付こうとは思っていないだろうな?」

「貴方、まさか本当に1人でやろうと言うのですか?」

「今の僕にとって君は弱点になる。自分の命より大切だからね、、マリアがこの国に居る限り、裏切る事はない、、約束するよ」

リュウト四世とマリーナは考える。
これは自殺だ。
どう考えても魔王と一人で戦うなんて出来る訳がない。
なら、なんでそれをやるのか、マリアだ。
結婚してからの2人は周りが羨むほどの関係だったと聞く。
マリアを守むる為の明確な意思表示。
つまり、自分の命一つでマリアは許して欲しい。
そういう事だ。

「解かった、セレ卿、思いのままに戦え、、そして出来る事ならこの国を救って下され」

「ならば、セレ.ヘンドリック、、その名の下に魔王を倒してみせましょう」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

処理中です...