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東京事編
第三十七話 奇襲
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よし……もう少しで中心部に着く
敵を倒すよりも進むことを優先したおかげで予定より早く着けた……ってところかしら
けれどこのペースを維持するのは大変そうに思えてきた
私は【隠れる】ことは出来ても感触は隠せない
監視カメラや赤外線センサーは無効化するんだからどこまでが適用範囲が未だに分かっていない
せめて五感の内のどれを無効化する傾向にあるかだけでも分かってくれればもう少しやりようがあるんだが……
法則性が見つけ出せていない、というのが現状だ
「えっと……確かこっちだったはず……ちゃんと覚えてるか自信がないわね……」
一応どの道を通ればいいのかは聞いてあるけど、方向感覚はあんまり自信がない
まあ、最後に頼れるのは勘しかないから、自分が正解だと思う左側に進むだけ
「この道にはあまり警備が居なかったから……」
この道を抜ければもう目的地はすぐそこだ
そう思って曲がった角の先にはカーキ色の迷彩服を着た兵士のような人が立っていた
「あれ?こっちじゃ無かったの?」
まあ、どうせ見つから無いからあまり関係ないけれど
じゃあ、逆方向に進めば良いのかな?
……いや、単に巡回ルートが変わっただけの可能性もあるのね……
じゃあ、私の記憶を信じるとしますか
「この道を真っ直ぐ、その先を左に曲がって恐らく前にいるであろう警備をどうにかしてから侵入する」
今はそれだけに集中すればいい
――――――――――――――――――――
「ふぃー。何とか助かったよ。ありがとう。篠原クン」
「いえいえ。大丈夫ですよ。どういたしまして」
結構な人数に囲まれたけど一人助けに来てくれた
こちらにいらっしゃる篠原クンだ
篠原クンが周りの敵の位置を教えてくれたから僕は低い負担で装備を使えるようになった
おかげで上手く包囲網から脱出できたんだよ
「それで、この後はどうする?予定通り別行動にしたほうが良いかな?」
ここまで一緒に動いたから僕としてはこれからしばらくは一緒に動いても良いんだけど
「……暫く一緒に行動しましょ。僕らの装備、ちょっと被ってるところも有るけど、お互いに補完しあえると思いますし」
補完って言うより、僕の足りないところを一方的に補って貰うだけな気もするけど……
いや、でも相手は防御力も攻撃力も無いからそういう面では僕もサポートできているのかな?
「よし!じゃあ予定通りのルートを二人で動こうか!」
その前に
ここに人を集める準備をしてから進んだ方が良いか
この辺りに注意を集めておけば後で前に進むのが楽になるだろうし
「じゃあ、防犯ブザー置いとくね」
「え?何でですか?」
聞かれたけど、説明するのが面倒だから無視でいいか
情報共有?意思を一つに?初めて聞く言葉ですね
「よし、準備もしたし、警備管理室に行くよ!」
「いや……だから防犯ブザーは何の為に置いたんですか……?」
――――――――――――――――――――
ビリリリリ!!とけたたましい音が官邸内に響き渡った
「何だ?!」
「何があったんですか?!」
「分からん!というか、この音は官房の緊急ベルじゃ無い筈だぞ!」
何人もの警備員がその廊下に駆け込んでくる
『こちら六十四番。例の侵入者が自分でベルを鳴らした。B-2の第四区画に居るはずだから至急応援を頼む』
「こちら八十二番。了解」
『こちら七十三番。侵入者が勝手にベルを鳴らした。B-2の第四区画に居るから至急応援を頼む』
「こちら二十五番。了解した」
続々と集まってくる警備員でその廊下はごった返していった
――――――――――――――――――――
「こちら十三番……」
何してるんだろう……
さっきから無線を取っ替え引っ替えしながら色んなことを言っている
聞いてるところでは何か連絡を取ってるみたいだけど、警備員に内通者でも居るのかな?
「……よし!こんなもんでいいでしょ!」
「あの……何してたんですか?」
ちょっと気になるので聞いておいた
「あ~、そっか。篠原クンは思いつかなかったか」
言い方がイライラするけど、取り敢えず聞いてみよう
「で、何なんですか?」
「ああ、簡単な話。警備の人達があの辺に集って他のところから居なくなれば楽でしょ?」
つまり、偽の報告を送って人を一箇所に集め、他の所の警備を薄くしたってことか
「それ、実際にやる人初めて見ましたよ……」
「ま、僕自身も初めてやることだしね」
今頃呼んだ先の方はどうなってるんだろう?
ちょっと見に行って見たい気もするけど、見に行くと見つかっちゃうよな……
迷うな~
任務が粗方終わった後にまだ人が集まってたらもう一回見に行ってみようかな
「うん。そろそろ出発しようか」
あ、色々と終わったみたい
「そうですね。確か警備管理室は向こうの方でしたっけ?」
「そうだね。地図は持ってるから確認しながら……」
その時、横から大量の銃弾が降ってきて伏原先輩の体に当ってから無茶苦茶な方向に跳ね回った
((敵!!))
即座に僕は索敵を行った
すると、三人組の警備員らしき人達が近くに居るのが分かった
僕たちが敵の位置を知っていることを知られないために手を使ってサインを出す
さて、これで奇襲をされることは無いわけだけど
これからどうしようか
反撃の手立てを考えないと
敵を倒すよりも進むことを優先したおかげで予定より早く着けた……ってところかしら
けれどこのペースを維持するのは大変そうに思えてきた
私は【隠れる】ことは出来ても感触は隠せない
監視カメラや赤外線センサーは無効化するんだからどこまでが適用範囲が未だに分かっていない
せめて五感の内のどれを無効化する傾向にあるかだけでも分かってくれればもう少しやりようがあるんだが……
法則性が見つけ出せていない、というのが現状だ
「えっと……確かこっちだったはず……ちゃんと覚えてるか自信がないわね……」
一応どの道を通ればいいのかは聞いてあるけど、方向感覚はあんまり自信がない
まあ、最後に頼れるのは勘しかないから、自分が正解だと思う左側に進むだけ
「この道にはあまり警備が居なかったから……」
この道を抜ければもう目的地はすぐそこだ
そう思って曲がった角の先にはカーキ色の迷彩服を着た兵士のような人が立っていた
「あれ?こっちじゃ無かったの?」
まあ、どうせ見つから無いからあまり関係ないけれど
じゃあ、逆方向に進めば良いのかな?
……いや、単に巡回ルートが変わっただけの可能性もあるのね……
じゃあ、私の記憶を信じるとしますか
「この道を真っ直ぐ、その先を左に曲がって恐らく前にいるであろう警備をどうにかしてから侵入する」
今はそれだけに集中すればいい
――――――――――――――――――――
「ふぃー。何とか助かったよ。ありがとう。篠原クン」
「いえいえ。大丈夫ですよ。どういたしまして」
結構な人数に囲まれたけど一人助けに来てくれた
こちらにいらっしゃる篠原クンだ
篠原クンが周りの敵の位置を教えてくれたから僕は低い負担で装備を使えるようになった
おかげで上手く包囲網から脱出できたんだよ
「それで、この後はどうする?予定通り別行動にしたほうが良いかな?」
ここまで一緒に動いたから僕としてはこれからしばらくは一緒に動いても良いんだけど
「……暫く一緒に行動しましょ。僕らの装備、ちょっと被ってるところも有るけど、お互いに補完しあえると思いますし」
補完って言うより、僕の足りないところを一方的に補って貰うだけな気もするけど……
いや、でも相手は防御力も攻撃力も無いからそういう面では僕もサポートできているのかな?
「よし!じゃあ予定通りのルートを二人で動こうか!」
その前に
ここに人を集める準備をしてから進んだ方が良いか
この辺りに注意を集めておけば後で前に進むのが楽になるだろうし
「じゃあ、防犯ブザー置いとくね」
「え?何でですか?」
聞かれたけど、説明するのが面倒だから無視でいいか
情報共有?意思を一つに?初めて聞く言葉ですね
「よし、準備もしたし、警備管理室に行くよ!」
「いや……だから防犯ブザーは何の為に置いたんですか……?」
――――――――――――――――――――
ビリリリリ!!とけたたましい音が官邸内に響き渡った
「何だ?!」
「何があったんですか?!」
「分からん!というか、この音は官房の緊急ベルじゃ無い筈だぞ!」
何人もの警備員がその廊下に駆け込んでくる
『こちら六十四番。例の侵入者が自分でベルを鳴らした。B-2の第四区画に居るはずだから至急応援を頼む』
「こちら八十二番。了解」
『こちら七十三番。侵入者が勝手にベルを鳴らした。B-2の第四区画に居るから至急応援を頼む』
「こちら二十五番。了解した」
続々と集まってくる警備員でその廊下はごった返していった
――――――――――――――――――――
「こちら十三番……」
何してるんだろう……
さっきから無線を取っ替え引っ替えしながら色んなことを言っている
聞いてるところでは何か連絡を取ってるみたいだけど、警備員に内通者でも居るのかな?
「……よし!こんなもんでいいでしょ!」
「あの……何してたんですか?」
ちょっと気になるので聞いておいた
「あ~、そっか。篠原クンは思いつかなかったか」
言い方がイライラするけど、取り敢えず聞いてみよう
「で、何なんですか?」
「ああ、簡単な話。警備の人達があの辺に集って他のところから居なくなれば楽でしょ?」
つまり、偽の報告を送って人を一箇所に集め、他の所の警備を薄くしたってことか
「それ、実際にやる人初めて見ましたよ……」
「ま、僕自身も初めてやることだしね」
今頃呼んだ先の方はどうなってるんだろう?
ちょっと見に行って見たい気もするけど、見に行くと見つかっちゃうよな……
迷うな~
任務が粗方終わった後にまだ人が集まってたらもう一回見に行ってみようかな
「うん。そろそろ出発しようか」
あ、色々と終わったみたい
「そうですね。確か警備管理室は向こうの方でしたっけ?」
「そうだね。地図は持ってるから確認しながら……」
その時、横から大量の銃弾が降ってきて伏原先輩の体に当ってから無茶苦茶な方向に跳ね回った
((敵!!))
即座に僕は索敵を行った
すると、三人組の警備員らしき人達が近くに居るのが分かった
僕たちが敵の位置を知っていることを知られないために手を使ってサインを出す
さて、これで奇襲をされることは無いわけだけど
これからどうしようか
反撃の手立てを考えないと
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