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怪奇編
第二十一話 共有
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「あ、ああ……芳枝ちゃんね」
普通に歩いていると、芳枝ちゃんに出くわした
さっき暗号を入力して手に入れたメモを咄嗟に隠す
何となくだけど、このことを今のうちに他人にバラすのは良くないと思う
まあ、僕もまだ中身を解読出来ていないから何とも言えないんだけどさぁ……
「神やんもここに来てたんだね~。まあ、用事とかが有ったのかな?」
「うん、僕もやっておきたいことが有ったからね」
今のところ、芳枝ちゃんは僕のことを『よくわからない人』と思っている……筈だ
だから、こんな風によくわからない感を出しておけば多分気にしないで居てくれると思う
「ふ~ん……そうだ!ちょっとお願いが有るんだけどさぁ……」
「お断りします」
即答させてもらった
ただでさえ今は重要な時で、あんまり他のことに時間を割きたく無いのに、何を仕出かすか分からない芳枝ちゃんの望みを聞くわけにはいかない
「ええ~ちょっと話は聞いてよ~。一晩泊めてくれるだけで良いんだって~」
泊める?
「何で?自分の部屋、無かったっけ?」
確か、重要な人材だからだったか、割としっかりした個室が与えられていたはずだ
ちなみに、僕は基本的に『施設』に有る自分の部屋で過ごしている
何だかんだ言ってもあの場所が一番落ち着くんだよな……
「いや~……私の部屋って研究所の中にあるじゃ~ん?だから、たょっと今は使えなくって……」
あ、そっか
そういえば、芳枝ちゃんの部屋は研究室の中に有ったんだっけ?
確か、研究所って今侵攻の詳細を調べるために閉められてたような……
そういうことか
「自分で探してよ……」
そこ、僕に頼らないでくれないかな……
「ええ~でも、もう夕方だし、今から宿を探しに行くとか、無理だよ~」
う~ん……それもそうだけど……
かといって、急に来られても受け入れる準備とか、出来てないんだよなぁ……
僕はまあ、部屋とかにはあんまり物を置かないタイプだから散らかっては無いと思うけど、見られて困るものとかも有ったら大変だし……
「ちょっと考えさせて……」
僕の部屋、そんなにスペース有るかなぁ……
「良いけど~出来るだけ早く決めてね~」
「ああ、僕が了承しなかったら自分で探さないといけないんだね」
すると、芳枝ちゃんが不思議そうな顔をして答える
「いや……もう時間も遅いから、早く寝る準備とかしたいから……」
……あれ?もしかして、芳枝ちゃんの中では僕の部屋に泊まることは前提になってるの?
……まあ、別に良いか
特に困るわけでも無いし
「分かったよ。好きにすれば良いんじゃない?」
「ありがと~」
じゃあ、早速帰って部屋に変なものが無いかを確認しておかないとね
――――――――――――――――――――
「……よし、これで大丈夫かな?」
流石に僕の部屋に招くのは不味い気がしたから、孤児院の空いている部屋を一つ片付けて使ってもらうことにした
院長に聞くと、結構簡単に許してくれた
何でも、僕たちが数少ない高校生以上の入居者らしい
だから、場所を提供するだけなら簡単だそうだ
それに、こうやって人が来てくれるのは嬉しいみたいだ
まあ、最近は城崎も施設に帰って無いからね……
普段は『孤児院に人が居ないのは、子供たちがちゃんと親に世話されてる証拠』なんて言ってるけど、やっぱり寂しく思っているのかも知れない
表に行って、芳枝ちゃんを呼びに行こう
「準備出来たよ~」
「じゃあ~入るね~」
中に入って来て良いことを伝えると、すぐに返事が聞こえた
中に入って来るや否や、部屋の設備を褒め始める
「褒めても急に泊まったことによる評価の低下は戻らないからね」
ちょっとマシなことをすればその分評価が戻るとか、そんな美味しい話は無い
普通にダメなことはダメなんだ
「ゴメンって~。この分は後でいつか埋め合わせするから。ね?あ、何なら、明日にでも私の特性のお野菜、あげよっか?」
野菜かぁ……
「野菜って……あの変なやつでしょ?」
新種でも作っているのか、芳枝ちゃんが勧めてくる野菜は基本的に変なのしか無い
自律移動するものや、数秒で死んでは増殖するものなど、奇妙なほどバリエーションが豊富なんだよ
「変なって……みんな普通に可愛いじゃんそんなに酷いこと言う程変なの、いないでしょ?」
あ、感性が違うのか
世間一般では僕の感性の方が普通だ……と、信じたいね
多分、それで大丈夫な筈だ
「まあ、謝礼については後々考えるってことで……取り敢えず今は寝る準備とかしたほうが良いんじゃない?」
「そうだね~。じゃあ~一旦部屋から離れててね~」
――――――――――――――――――――
自分の部屋に戻って、手に入れたデータを印刷した物を見てみる
「信仰人数に応じて変化し……発生には相当厳しい条件が見られると考えられる……これ、城崎に報告したほうが良いのかな?」
一応、今回は僕が勝手に動いただけだから、報告する必要は無いと言えば無いんだけど……
見た感じ、かなり重要な情報が書かれているからな……
やっぱり報告しよう
ここで言わなかったことが原因となって後々面倒な事態になっても大変だしね
そう思って城崎に電話をかける
すると、すぐに答えてくれた
「何だ?何か異常でも有ったのか?」
「うん。自分で調べてて分かったこと何だけど……」
普通に歩いていると、芳枝ちゃんに出くわした
さっき暗号を入力して手に入れたメモを咄嗟に隠す
何となくだけど、このことを今のうちに他人にバラすのは良くないと思う
まあ、僕もまだ中身を解読出来ていないから何とも言えないんだけどさぁ……
「神やんもここに来てたんだね~。まあ、用事とかが有ったのかな?」
「うん、僕もやっておきたいことが有ったからね」
今のところ、芳枝ちゃんは僕のことを『よくわからない人』と思っている……筈だ
だから、こんな風によくわからない感を出しておけば多分気にしないで居てくれると思う
「ふ~ん……そうだ!ちょっとお願いが有るんだけどさぁ……」
「お断りします」
即答させてもらった
ただでさえ今は重要な時で、あんまり他のことに時間を割きたく無いのに、何を仕出かすか分からない芳枝ちゃんの望みを聞くわけにはいかない
「ええ~ちょっと話は聞いてよ~。一晩泊めてくれるだけで良いんだって~」
泊める?
「何で?自分の部屋、無かったっけ?」
確か、重要な人材だからだったか、割としっかりした個室が与えられていたはずだ
ちなみに、僕は基本的に『施設』に有る自分の部屋で過ごしている
何だかんだ言ってもあの場所が一番落ち着くんだよな……
「いや~……私の部屋って研究所の中にあるじゃ~ん?だから、たょっと今は使えなくって……」
あ、そっか
そういえば、芳枝ちゃんの部屋は研究室の中に有ったんだっけ?
確か、研究所って今侵攻の詳細を調べるために閉められてたような……
そういうことか
「自分で探してよ……」
そこ、僕に頼らないでくれないかな……
「ええ~でも、もう夕方だし、今から宿を探しに行くとか、無理だよ~」
う~ん……それもそうだけど……
かといって、急に来られても受け入れる準備とか、出来てないんだよなぁ……
僕はまあ、部屋とかにはあんまり物を置かないタイプだから散らかっては無いと思うけど、見られて困るものとかも有ったら大変だし……
「ちょっと考えさせて……」
僕の部屋、そんなにスペース有るかなぁ……
「良いけど~出来るだけ早く決めてね~」
「ああ、僕が了承しなかったら自分で探さないといけないんだね」
すると、芳枝ちゃんが不思議そうな顔をして答える
「いや……もう時間も遅いから、早く寝る準備とかしたいから……」
……あれ?もしかして、芳枝ちゃんの中では僕の部屋に泊まることは前提になってるの?
……まあ、別に良いか
特に困るわけでも無いし
「分かったよ。好きにすれば良いんじゃない?」
「ありがと~」
じゃあ、早速帰って部屋に変なものが無いかを確認しておかないとね
――――――――――――――――――――
「……よし、これで大丈夫かな?」
流石に僕の部屋に招くのは不味い気がしたから、孤児院の空いている部屋を一つ片付けて使ってもらうことにした
院長に聞くと、結構簡単に許してくれた
何でも、僕たちが数少ない高校生以上の入居者らしい
だから、場所を提供するだけなら簡単だそうだ
それに、こうやって人が来てくれるのは嬉しいみたいだ
まあ、最近は城崎も施設に帰って無いからね……
普段は『孤児院に人が居ないのは、子供たちがちゃんと親に世話されてる証拠』なんて言ってるけど、やっぱり寂しく思っているのかも知れない
表に行って、芳枝ちゃんを呼びに行こう
「準備出来たよ~」
「じゃあ~入るね~」
中に入って来て良いことを伝えると、すぐに返事が聞こえた
中に入って来るや否や、部屋の設備を褒め始める
「褒めても急に泊まったことによる評価の低下は戻らないからね」
ちょっとマシなことをすればその分評価が戻るとか、そんな美味しい話は無い
普通にダメなことはダメなんだ
「ゴメンって~。この分は後でいつか埋め合わせするから。ね?あ、何なら、明日にでも私の特性のお野菜、あげよっか?」
野菜かぁ……
「野菜って……あの変なやつでしょ?」
新種でも作っているのか、芳枝ちゃんが勧めてくる野菜は基本的に変なのしか無い
自律移動するものや、数秒で死んでは増殖するものなど、奇妙なほどバリエーションが豊富なんだよ
「変なって……みんな普通に可愛いじゃんそんなに酷いこと言う程変なの、いないでしょ?」
あ、感性が違うのか
世間一般では僕の感性の方が普通だ……と、信じたいね
多分、それで大丈夫な筈だ
「まあ、謝礼については後々考えるってことで……取り敢えず今は寝る準備とかしたほうが良いんじゃない?」
「そうだね~。じゃあ~一旦部屋から離れててね~」
――――――――――――――――――――
自分の部屋に戻って、手に入れたデータを印刷した物を見てみる
「信仰人数に応じて変化し……発生には相当厳しい条件が見られると考えられる……これ、城崎に報告したほうが良いのかな?」
一応、今回は僕が勝手に動いただけだから、報告する必要は無いと言えば無いんだけど……
見た感じ、かなり重要な情報が書かれているからな……
やっぱり報告しよう
ここで言わなかったことが原因となって後々面倒な事態になっても大変だしね
そう思って城崎に電話をかける
すると、すぐに答えてくれた
「何だ?何か異常でも有ったのか?」
「うん。自分で調べてて分かったこと何だけど……」
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