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人類戦線編
第一話 変化の時代
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「よし。そろそろ目的が果たせそうだ」
大聖堂と言うのが一番合っているような大きさと神聖さを併せ持つ建物の中である男が言った
「私の理想の世界が完成するまでもう少しだ。人類よ、少しだけ待っていてくれ」
――――――――――――――――――――――――
「……あれ?あの人、ログインしてないな」
協会が攻めてきてから約四日後、僕はいつも通り例のゲームにログインしていた
しかし、前からログインしていたフレンドのうちの一人が最近はログインしてないみたいだ
そろそろ飽きたか
まあ、ソシャゲなんて極一部の例外のゲームを除いては、廃課金者くらいしか一つのゲームを長期間やる人は居ないだろうしね……
そう考えたら、このゲームを三年近くやっている僕は少し特殊な方なのかな?
皆もうちょっと一つのゲームをある程度長い期間やったほうが良いと思うんだけどな……
その辺は個人の感覚によって分かれてくるのかな?
僕の感性が正しいとも限らないしね
「それにしても、今はあんまりログインしてない人も多いんだな」
対戦とかも前より明らかに過疎ってるし、このゲームのサ終までそんなに時間はかからないかな?
(マジか……そうなったら何をして暇を潰そうかな……)
最近は話せる友達も少ないし、本格的にボッチになってきたから、このゲームが精神安定剤だったのに……
まあ、一応話し相手としては芳枝ちゃんとかも居るけど、なんかあんまり触れたくないんだよな、あの人
なんか触れたらいけない話題だらけで普通に会話もできないからね
植物の話題を避ければ普通に話せるんだけど、他の話題してても唐突に植物の話題に変わるから避けようが無いんだよな
そのくせ、人を見つけたらすぐに話しかけてくる積極性もあるから話すのを避けることです、難しい
こう考えると、地雷っていうよりは絨毯爆撃だな
まあ、そんな感じで芳枝ちゃんとは話しにくい……ってか、今も芳枝ちゃんは居るのかな?
確か勤務地は理研か何処かになっていたはずだから、今回消えた人たちとは違うところに居るはずだけど……
「どうしようかな……話に行こうかな……?」
不味い
さっきは芳枝ちゃんのことを避ける方向性で考えていたのに、もう僕から話しに行こうとする考えになりかけてる
こういう芯がブレやすいところ、直していかないとね……
そりゃあ変化が激しい時代ではこんな風に【自分に囚われない】ことも大事かもしれないけれど、流石に五分以内に自分の意見を変えるのはやりすぎな気がする
こんなんだから城崎の意見を聞いて動くことしか出来なくなるんだろうね
でも、自分で考えるっていっても具体的にどうすれば良いのか分からない
今まで大して自己決定してこなかった影響か、自分で考えることが出来なくなってるな……
まずは日常のちょっとしたことでも良いから自分で決めて、そこから少しずつ慣らしていかないと
「よし、話しに行こう!」
そっちで決めた
そして、僕は芳枝ちゃんに電話をかける
『あ、もしもし~神やん?何か用でもあるの~?』
思ったよりもすぐに繋がったな
というか、少し声が沈んでいるようにも思える
「うん。ちょっと聞いておきたいことが有ってさ……今理研って何やってるの?」
ちなみにこれを聞いたことに特に深い理由は無い
こんな風に何か目的があるようなことを言っているのは、ただ単に相手を惑わせたい気分だからだ
これは誰かに言われたわけではなく自分で考えてやったことだから、自己決定の練習になるかもね
『今ねぇ……私の担当する分野なら答えられるんだけど、正直それ以外の分野は知らないかな~』
まあ、そりゃそうか……
「じゃあさ、せめてそれだけで良いから教えてくれないかな?」
『う~ん……でも、こういう研究の中身って伝えていいのかな……?まあ、大丈夫か』
あれ?もしかして機密だったのかな?
だとしたら、それを聞き出そうとした僕の立場が不味いことになったりは……
「あ、いや、別に無理には」
『えっとね、今は異分野の人と共同研究をしてるんだけど、装備によって変化した遺伝子を植物とかに埋め込んでその成長を観察したりしてるかな?』
ああ、成程。変則版の遺伝子組換え植物、って感じなのかな?
食べはしないだろうけど、色々と研究して、その遺伝子がどういう役割を果たしているのかを調べる感じかな?
だとすると、それは植物大好きな芳枝ちゃんにとってはあんまり面白くなかったりするのかな?
「なんか声沈んでるけど、その研究あんまり好きじゃないの?」
『う~ん……研究自体が嫌いというよりは、一緒に研究してる人がね……鳥居さんって言うんだけど、ちょっと……相性が悪いというか……』
鳥居……あ、もしかしてあの人かな?
なんか、前に研究者の人達を避難させたときにそんな人が居たような気がする
あの人、そんなにヤバい人じゃあ無かったと思うんだけどな……
でも、それが単に芳枝ちゃんと相性が悪かっただけなのかな?
「成程……じゃあ、別に研究内容が不服とかでは無いんだね」
『そりゃあね。私としては植物に触れられればそれで良いから。他に望みすぎるのは変だとも思うしね』
なんか……変わったな……
今ならいけるかもしれない
「ねぇ、ちょっと頼みたいことが有るんだけど」
大聖堂と言うのが一番合っているような大きさと神聖さを併せ持つ建物の中である男が言った
「私の理想の世界が完成するまでもう少しだ。人類よ、少しだけ待っていてくれ」
――――――――――――――――――――――――
「……あれ?あの人、ログインしてないな」
協会が攻めてきてから約四日後、僕はいつも通り例のゲームにログインしていた
しかし、前からログインしていたフレンドのうちの一人が最近はログインしてないみたいだ
そろそろ飽きたか
まあ、ソシャゲなんて極一部の例外のゲームを除いては、廃課金者くらいしか一つのゲームを長期間やる人は居ないだろうしね……
そう考えたら、このゲームを三年近くやっている僕は少し特殊な方なのかな?
皆もうちょっと一つのゲームをある程度長い期間やったほうが良いと思うんだけどな……
その辺は個人の感覚によって分かれてくるのかな?
僕の感性が正しいとも限らないしね
「それにしても、今はあんまりログインしてない人も多いんだな」
対戦とかも前より明らかに過疎ってるし、このゲームのサ終までそんなに時間はかからないかな?
(マジか……そうなったら何をして暇を潰そうかな……)
最近は話せる友達も少ないし、本格的にボッチになってきたから、このゲームが精神安定剤だったのに……
まあ、一応話し相手としては芳枝ちゃんとかも居るけど、なんかあんまり触れたくないんだよな、あの人
なんか触れたらいけない話題だらけで普通に会話もできないからね
植物の話題を避ければ普通に話せるんだけど、他の話題してても唐突に植物の話題に変わるから避けようが無いんだよな
そのくせ、人を見つけたらすぐに話しかけてくる積極性もあるから話すのを避けることです、難しい
こう考えると、地雷っていうよりは絨毯爆撃だな
まあ、そんな感じで芳枝ちゃんとは話しにくい……ってか、今も芳枝ちゃんは居るのかな?
確か勤務地は理研か何処かになっていたはずだから、今回消えた人たちとは違うところに居るはずだけど……
「どうしようかな……話に行こうかな……?」
不味い
さっきは芳枝ちゃんのことを避ける方向性で考えていたのに、もう僕から話しに行こうとする考えになりかけてる
こういう芯がブレやすいところ、直していかないとね……
そりゃあ変化が激しい時代ではこんな風に【自分に囚われない】ことも大事かもしれないけれど、流石に五分以内に自分の意見を変えるのはやりすぎな気がする
こんなんだから城崎の意見を聞いて動くことしか出来なくなるんだろうね
でも、自分で考えるっていっても具体的にどうすれば良いのか分からない
今まで大して自己決定してこなかった影響か、自分で考えることが出来なくなってるな……
まずは日常のちょっとしたことでも良いから自分で決めて、そこから少しずつ慣らしていかないと
「よし、話しに行こう!」
そっちで決めた
そして、僕は芳枝ちゃんに電話をかける
『あ、もしもし~神やん?何か用でもあるの~?』
思ったよりもすぐに繋がったな
というか、少し声が沈んでいるようにも思える
「うん。ちょっと聞いておきたいことが有ってさ……今理研って何やってるの?」
ちなみにこれを聞いたことに特に深い理由は無い
こんな風に何か目的があるようなことを言っているのは、ただ単に相手を惑わせたい気分だからだ
これは誰かに言われたわけではなく自分で考えてやったことだから、自己決定の練習になるかもね
『今ねぇ……私の担当する分野なら答えられるんだけど、正直それ以外の分野は知らないかな~』
まあ、そりゃそうか……
「じゃあさ、せめてそれだけで良いから教えてくれないかな?」
『う~ん……でも、こういう研究の中身って伝えていいのかな……?まあ、大丈夫か』
あれ?もしかして機密だったのかな?
だとしたら、それを聞き出そうとした僕の立場が不味いことになったりは……
「あ、いや、別に無理には」
『えっとね、今は異分野の人と共同研究をしてるんだけど、装備によって変化した遺伝子を植物とかに埋め込んでその成長を観察したりしてるかな?』
ああ、成程。変則版の遺伝子組換え植物、って感じなのかな?
食べはしないだろうけど、色々と研究して、その遺伝子がどういう役割を果たしているのかを調べる感じかな?
だとすると、それは植物大好きな芳枝ちゃんにとってはあんまり面白くなかったりするのかな?
「なんか声沈んでるけど、その研究あんまり好きじゃないの?」
『う~ん……研究自体が嫌いというよりは、一緒に研究してる人がね……鳥居さんって言うんだけど、ちょっと……相性が悪いというか……』
鳥居……あ、もしかしてあの人かな?
なんか、前に研究者の人達を避難させたときにそんな人が居たような気がする
あの人、そんなにヤバい人じゃあ無かったと思うんだけどな……
でも、それが単に芳枝ちゃんと相性が悪かっただけなのかな?
「成程……じゃあ、別に研究内容が不服とかでは無いんだね」
『そりゃあね。私としては植物に触れられればそれで良いから。他に望みすぎるのは変だとも思うしね』
なんか……変わったな……
今ならいけるかもしれない
「ねぇ、ちょっと頼みたいことが有るんだけど」
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