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「シシリア今日は無理を言って来てもらってごめんね?」
「大丈夫ですわ。何でもユーレシア王女様が私に会いたいと言ってくださっているとか?私のぜひ会いたいと思っていたので嬉しいです。」
くっ…可愛い…!
このあどけない少女が悪役なんて誰が決めたんだ?
シアに直ぐに会わせるとはちょっと問題があると思った僕は、この3ヶ月間二人きりで暇さえあれば彼女に会うようにしていた。
見た目の可愛さもだが、シシリアの知識は素晴らしかった。
治らないとされていた病気の薬を発明していたのがシシリアだったり、新しい健康メニューを考え出したりと彼女は毎日忙しそうではあったがとても楽しそうだった。
そんな姿を見たり一緒に薬草を調べたりすることはとても楽しかった。
本当なら今日も二人で会いたいのに…痺れを切らしたシアが無理矢理にでも突入すると宣言してきた為仕方がなくシアの同席を許したのだ。
シアが部屋に入ってくると私は皆に退室を命じた。
この部屋には防御の結界が張ってあるので私たちだけになっても安全だ。
…何よりもシアが話す事をあまり知られたくないという思いもあったからだ。
あぁ…シアがシシリア迷惑を掛けませんように…。
「初めまして私はユーレシア・フィン・ターフェアイト!よく来たわね!悪「よし、黙ろうか?シア?」…はい。」
「どうかされたのですか?大丈夫ですか?」
こんな愚かな妹を心配してくれるなんて…シシリア君はなんて優しいんだ…。
「大丈夫だよ?シアはちょっと変な事を言うことがあるけどある意味病気の発作みたいなものだから気にしないで。さてシア?シシリアが今どれだけこの国に貢献してくれているかつい先日教えたよね?それも忘れたのかい?」
僕が問いかけるとシアはハッとして、
「そうよ!あの研究!あれは転生者だから出来たことですよね!?私には分かっているんだから!!」
そう大きな声を出すシアに向かって、シシリアはあっさりと答えた。
「はい。私には前世の記憶があります。前世で教わった事を今実際に研究しています。よくお分かりになりましたね?」
「だと思った!このゲームした事あるから悪役令嬢にならない為に自分を良いように見せようとしているんでしょ!?お兄様にはヒロインの方がお似合いなんだから!!」
シアの暴言を僕が必死で制していると、彼女はポカンとした声で答えた。
「あの…すみません。ゲームって何ですか?日本?私の前世はこのターフェアイト王国の男爵令嬢でしたよ?」
「「は?」」
僕とシアは同時に言葉を発しそして固まった。
シシリアが転生者?
しかも前世はこの国の男爵令嬢?
なら何故今より過去の方が世界が進んでいるんだ?
「え?本当に【本当の愛を君と…それは必然の愛】を知らないの?日本も知らない?どういうこと?」
シアの呟きに頭を傾げる彼女は嘘を言っているようには見えない。
ならば彼女に疑問に思うことを尋ねるしかない。
こうして僕とシアはゆっくりとシンシアの話を聞くこととなったのだった。
「大丈夫ですわ。何でもユーレシア王女様が私に会いたいと言ってくださっているとか?私のぜひ会いたいと思っていたので嬉しいです。」
くっ…可愛い…!
このあどけない少女が悪役なんて誰が決めたんだ?
シアに直ぐに会わせるとはちょっと問題があると思った僕は、この3ヶ月間二人きりで暇さえあれば彼女に会うようにしていた。
見た目の可愛さもだが、シシリアの知識は素晴らしかった。
治らないとされていた病気の薬を発明していたのがシシリアだったり、新しい健康メニューを考え出したりと彼女は毎日忙しそうではあったがとても楽しそうだった。
そんな姿を見たり一緒に薬草を調べたりすることはとても楽しかった。
本当なら今日も二人で会いたいのに…痺れを切らしたシアが無理矢理にでも突入すると宣言してきた為仕方がなくシアの同席を許したのだ。
シアが部屋に入ってくると私は皆に退室を命じた。
この部屋には防御の結界が張ってあるので私たちだけになっても安全だ。
…何よりもシアが話す事をあまり知られたくないという思いもあったからだ。
あぁ…シアがシシリア迷惑を掛けませんように…。
「初めまして私はユーレシア・フィン・ターフェアイト!よく来たわね!悪「よし、黙ろうか?シア?」…はい。」
「どうかされたのですか?大丈夫ですか?」
こんな愚かな妹を心配してくれるなんて…シシリア君はなんて優しいんだ…。
「大丈夫だよ?シアはちょっと変な事を言うことがあるけどある意味病気の発作みたいなものだから気にしないで。さてシア?シシリアが今どれだけこの国に貢献してくれているかつい先日教えたよね?それも忘れたのかい?」
僕が問いかけるとシアはハッとして、
「そうよ!あの研究!あれは転生者だから出来たことですよね!?私には分かっているんだから!!」
そう大きな声を出すシアに向かって、シシリアはあっさりと答えた。
「はい。私には前世の記憶があります。前世で教わった事を今実際に研究しています。よくお分かりになりましたね?」
「だと思った!このゲームした事あるから悪役令嬢にならない為に自分を良いように見せようとしているんでしょ!?お兄様にはヒロインの方がお似合いなんだから!!」
シアの暴言を僕が必死で制していると、彼女はポカンとした声で答えた。
「あの…すみません。ゲームって何ですか?日本?私の前世はこのターフェアイト王国の男爵令嬢でしたよ?」
「「は?」」
僕とシアは同時に言葉を発しそして固まった。
シシリアが転生者?
しかも前世はこの国の男爵令嬢?
なら何故今より過去の方が世界が進んでいるんだ?
「え?本当に【本当の愛を君と…それは必然の愛】を知らないの?日本も知らない?どういうこと?」
シアの呟きに頭を傾げる彼女は嘘を言っているようには見えない。
ならば彼女に疑問に思うことを尋ねるしかない。
こうして僕とシアはゆっくりとシンシアの話を聞くこととなったのだった。
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