妹曰く、僕の婚約者は悪役令嬢らしいです

水江 蓮

文字の大きさ
6 / 18

6

しおりを挟む
「とりあえず落ち着けシア!僕たちを呼び出したんだから少しは説明していけ!」

僕の発言に対し、シアは仕方がないですわね…とため息を付きつつ席に戻った。

ため息をつきたいのはこっちだよ!?

「いいですか?お兄様達には今婚約者がいます。しかし、お兄様達は婚約者と上手く付き合えずそこをヒロインに突かれてヒロインと恋に落ちるんです。まぁ、浮気をするってことですね。浮気マジで許すまじ!!ここで問題になるヒロインというのが、ハニー・ユースド男爵令嬢です。なのでまず彼女について調べます。彼女が転生者だった場合…余計に面倒な事になりますからね…。あ、ヒロインを消しちゃ「シア!何もしていない人を勝手に消そうとしちゃダメだよ?」…こうやって甘いからお兄様はヒロインにコロッとやられるのですわ。仕方がないので消しませんから、ヒロインについて調べるぐらいはいいですよね?」

「調べるのはいいよ?例え問題がある人物でも消しちゃダメだよ?法律って物があるんだからね?」

「あらお兄様、闇ギルドは法律無視していますわよ?」

「それは検挙されるやつだ!王族が罪をおかすな!」

シアから舌打ちが聞こえた気がするがもう無視だ。
この妹は本当に王族として籍を置いておいていいのか不安になる。
シアが何かする前に止めなければならない。
僕はそう新たに心に誓ったのだった。

「あ、あとアレク様とルイス様の婚約者さんにも会わせてください!」

「アレクとルイスの婚約者に?何故?」

「彼女達も浮気される運命なのですよ?私からアドバイスをするのです!」

胸を張って言い切っているけどさぁ…なんで僕たちは浮気するの決定なの?
本当に失礼な妹だな。

「浮気はしませんが、王女殿下がお望みだということは伝えておきましょう。日取り等はまた連絡させて頂いてもよろしいでしょうか?」

「ううん。この紙見て!名前合ってる?」

「おう。確かに俺とルイスの婚約者の名前だ。まだそんなに知られていないはずだが…?」

「父上が教えたとも思えない。シア誰から聞いた?」

「ふふふふ。私はこの世界を知っているんですよ?このぐらい知ってて当たり前です。では私は婚約者のおふたりに会いますね?ちゃんと報告はしましたからね?そうと決まれば早速招待状を書かなければ!あ、それと暫くは街にお忍びで出かけないでください。ハニー・ユースドが転生者だとしたらお兄様との初めての出会いというイベントを起こそうとしているはずです。ゲームでは花祭りの前日に会ったってなってましたから、花祭りの前日は特にダメです!ルイス様もアレク様も念の為お控えください。花祭りが終わったら彼女は領地に引っ込むはずなのでそれまでの我慢です。それでは私は招待状を書くために部屋に戻ります。お兄様?いいですね?絶対にダメですよ?こっそり確認に行ったりしたらダメですよ?影にその辺は頼んでください。約束ですよ?破ったら…お兄様がお義姉様に会うのを邪魔しまくりますからね?それでは!」

シアは言いたいことだけいうとさっさと自室へと帰っていった。
確かにこっそり確認に行くぐらい平気じゃないかと思ったけどさぁー。
まぁ、あれだけダメだというのだからここは従っておこう。

「アレクとルイスもすまない。こんな事に巻き込んでしまって。花祭りの件だが念の為に従っておこう。」

「そうですね。浮気をすること決定で話が進んでいるのが気になりますが、ハニー・ユースド男爵令嬢がどのような人物かも分からない今は大人しく報告を待つのがいいでしょう。」

「まぁ、仕方がねぇな。花祭りの日は王宮での催しに参加することになるしそのハニー何とかっていう奴に会わなくて済むだろう。それに花祭りが終わったら街に行っていいってことだろ?それなら暫くは我慢しとく。」

アレクとルイスに礼をいい、その後暫く王宮で行われる花祭りの催しについてや婚約者についてを話し合いわかれた。

それにしても、そんなに危険なのか?
ハニー・ユースド男爵令嬢は…。
とりあえず待つ事しか出来ないので今は勉学に励む事にしたのだった。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

婚約破棄した王子が見初めた男爵令嬢に王妃教育をさせる様です

Mr.後困る
恋愛
婚約破棄したハワード王子は新しく見初めたメイ男爵令嬢に 王妃教育を施す様に自らの母に頼むのだが・・・

【改稿版】光を忘れたあなたに、永遠の後悔を

桜野なつみ
恋愛
幼き日より、王と王妃は固く結ばれていた。 政略ではなく、互いに慈しみ育んだ、真実の愛。 二人の間に生まれた双子は王国の希望であり、光だった。 だが国に流行病が蔓延したある日、ひとりの“聖女”が現れる。 聖女が癒やしの奇跡を見せたとされ、国中がその姿に熱狂する。 その熱狂の中、王は次第に聖女に惹かれていく。 やがて王は心を奪われ、王妃を遠ざけてゆく…… ーーーーーーーー 初作品です。 自分の読みたい要素をギュッと詰め込みました。

婚約者の幼馴染って、つまりは赤の他人でしょう?そんなにその人が大切なら、自分のお金で養えよ。貴方との婚約、破棄してあげるから、他

猿喰 森繁
恋愛
完結した短編まとめました。 大体1万文字以内なので、空いた時間に気楽に読んでもらえると嬉しいです。

わたくしへの文句くらい、ご自分で仰ったら?

碧水 遥
恋愛
「アンディさまを縛りつけるのはやめてください!」  いえ、あちらから頼み込まれた婚約ですけど。  文句くらい、ご自分で仰ればいいのに。

どうやら私は不必要な令嬢だったようです

かのん
恋愛
 私はいらない存在だと、ふと気づいた。  さようなら。大好きなお姉様。

お姉様のお誕生日を祝うのが、なぜ我儘なの?

月白ヤトヒコ
ファンタジー
健康で、元気なお姉様が羨ましかったの。 物心付いたときから、いつも体調が悪かった。いつもどこかが苦しかった。 お母様が側にいてくれて、ずっと看病してくれた。お父様は、わたしのお医者様の費用やお薬代を稼ぐのが大変なんだってお母様が言ってた。 わたし、知らなかったの。 自分が苦しかったから。お姉様のことを気にする余裕なんてなかったの。 今年こそは、お姉様のお誕生日をお祝いしたかった……んだけど、なぁ。 お姉様のお誕生日を祝うのが、なぜ我儘なの? ※『わたくしの誕生日を家族で祝いたい、ですか? そんな我儘仰らないでくださいな。』の、妹視点。多分、『わたくしの誕生日を~』を先に読んでないとわかり難いかもです。 設定はふわっと。

虐げられてる私のざまあ記録、ご覧になりますか?

リオール
恋愛
両親に虐げられ 姉に虐げられ 妹に虐げられ そして婚約者にも虐げられ 公爵家が次女、ミレナは何をされてもいつも微笑んでいた。 虐げられてるのに、ひたすら耐えて笑みを絶やさない。 それをいいことに、彼女に近しい者は彼女を虐げ続けていた。 けれど彼らは知らない、誰も知らない。 彼女の笑顔の裏に隠された、彼女が抱える闇を── そして今日も、彼女はひっそりと。 ざまあするのです。 そんな彼女の虐げざまあ記録……お読みになりますか? ===== シリアスダークかと思わせて、そうではありません。虐げシーンはダークですが、ざまあシーンは……まあハチャメチャです。軽いのから重いのまで、スッキリ(?)ざまあ。 細かいことはあまり気にせずお読み下さい。 多分ハッピーエンド。 多分主人公だけはハッピーエンド。 あとは……

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

処理中です...