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「エリーゼ!この前は教えてくれてありがとうな。」
ここ数日現れなかったから油断していたら出たよアロレッタ侯爵子息…。
「どうも、今日も元気そうですねアロレッタ子息。今日はどうされましたか?私は貴方と会う約束などしていなかったのですが?」
そう今日はこの馬鹿、職場まで押しかけてきやがった。
平民も働いている職場の為、貴族の彼を追い返すことができなかったようで…こうして彼は堂々と応接間で紅茶を飲んでいるのである。
こっちは仕事もあるのに…本当にいい迷惑だ。
「この前のドレスの件をアローナに伝えたら、研究ばかりしている君は流行りの宝石を持っていないんじゃないかと心配してね。本当にアローナって優しいよな。で、君に送ろうと思って持ってきたんだけど…」
そういって渡されたのは成金趣味の方御用達のショップの袋だった。
…趣味じゃないし、他人の此奴から貰う必要はない。
てかいらない!!
「アロレッタ侯爵子息、これはやはり以前のドレスに合わせるのがいいのではないでしょうか?きっとドレスに合う宝飾品になっているのでしょうから。アローナさんに是非ドレスと一緒にお渡しください。そして何度も申しておりますが、私は契約結婚いたしません。他の方をお探しください。それこそお金に困っている伯爵家のご令嬢に支援と白い結婚をお約束されたらいいのではないですか?」
「そうか!これはアローナがドレスと一緒に付けたかった物なのか!ならば申しわかないが持って帰らせて貰おう。契約結婚のことだが、アローナが君以外ではダメだというんだ。」
「何故ダメなのかお聞きになられましたか?」
「それは、聞いてもよく分からないんだ。君じゃないと話が進まないとか?なんの話か聞いたんだけど、秘密って言われちゃったんだよね~。秘密ってミステリアスな女性だよねアローナは…。」
こいつその辺の結婚詐欺師にすぐに騙されそうだな…。
いやもう既にアローナって女に騙されているのか?
私は関わり持ちたくないんだけど!?
「アローナさんがミステリアスなのかどうかは知りませんが、私を巻き込むのはもう辞めていただけませんか?こうして職場まで来られるのは迷惑でしかありません。このように今後も職場に来られるようなことがあったら、家を通して講義させてもらいますがよろしいですか?」
その言葉を聞いたアロレッタ侯爵子息は飛び上がった。
「それだけは辞めてくれ!もうここには来ない!約束する!」
「それでしたら本日のみ許すことにいたします。次回はありませんからね?あろ契約結婚は致しませんので他を当たってください。そして何故私に拘るのかアローナさんに再度確認してください。私の何が気に入ったのか分かりませんが私程度のスペックの者は他にも沢山おられます。その辺をよくご相談されてはいかがですか?」
「そうだな…。もう一度アローナと話してみるよ!私とアローナの事を応援してくれてありがとう!頑張るよ!」
アロレッタ侯爵子息はそう言い残すと華麗に応接間から出て行った。
本当にもう関わってこないでくれ!!
こちらを心配そうにケリーが見ていることに気づいた私は、帰りに一杯付き合ってと手で伝えた。
ケリーから了解の合図がきたので頭を軽く下げ、私は仕事に戻ることにしたのだった。
一体私は恋人達の何に巻き込まれているんだ!?
ここ数日現れなかったから油断していたら出たよアロレッタ侯爵子息…。
「どうも、今日も元気そうですねアロレッタ子息。今日はどうされましたか?私は貴方と会う約束などしていなかったのですが?」
そう今日はこの馬鹿、職場まで押しかけてきやがった。
平民も働いている職場の為、貴族の彼を追い返すことができなかったようで…こうして彼は堂々と応接間で紅茶を飲んでいるのである。
こっちは仕事もあるのに…本当にいい迷惑だ。
「この前のドレスの件をアローナに伝えたら、研究ばかりしている君は流行りの宝石を持っていないんじゃないかと心配してね。本当にアローナって優しいよな。で、君に送ろうと思って持ってきたんだけど…」
そういって渡されたのは成金趣味の方御用達のショップの袋だった。
…趣味じゃないし、他人の此奴から貰う必要はない。
てかいらない!!
「アロレッタ侯爵子息、これはやはり以前のドレスに合わせるのがいいのではないでしょうか?きっとドレスに合う宝飾品になっているのでしょうから。アローナさんに是非ドレスと一緒にお渡しください。そして何度も申しておりますが、私は契約結婚いたしません。他の方をお探しください。それこそお金に困っている伯爵家のご令嬢に支援と白い結婚をお約束されたらいいのではないですか?」
「そうか!これはアローナがドレスと一緒に付けたかった物なのか!ならば申しわかないが持って帰らせて貰おう。契約結婚のことだが、アローナが君以外ではダメだというんだ。」
「何故ダメなのかお聞きになられましたか?」
「それは、聞いてもよく分からないんだ。君じゃないと話が進まないとか?なんの話か聞いたんだけど、秘密って言われちゃったんだよね~。秘密ってミステリアスな女性だよねアローナは…。」
こいつその辺の結婚詐欺師にすぐに騙されそうだな…。
いやもう既にアローナって女に騙されているのか?
私は関わり持ちたくないんだけど!?
「アローナさんがミステリアスなのかどうかは知りませんが、私を巻き込むのはもう辞めていただけませんか?こうして職場まで来られるのは迷惑でしかありません。このように今後も職場に来られるようなことがあったら、家を通して講義させてもらいますがよろしいですか?」
その言葉を聞いたアロレッタ侯爵子息は飛び上がった。
「それだけは辞めてくれ!もうここには来ない!約束する!」
「それでしたら本日のみ許すことにいたします。次回はありませんからね?あろ契約結婚は致しませんので他を当たってください。そして何故私に拘るのかアローナさんに再度確認してください。私の何が気に入ったのか分かりませんが私程度のスペックの者は他にも沢山おられます。その辺をよくご相談されてはいかがですか?」
「そうだな…。もう一度アローナと話してみるよ!私とアローナの事を応援してくれてありがとう!頑張るよ!」
アロレッタ侯爵子息はそう言い残すと華麗に応接間から出て行った。
本当にもう関わってこないでくれ!!
こちらを心配そうにケリーが見ていることに気づいた私は、帰りに一杯付き合ってと手で伝えた。
ケリーから了解の合図がきたので頭を軽く下げ、私は仕事に戻ることにしたのだった。
一体私は恋人達の何に巻き込まれているんだ!?
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