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アロレッタ侯爵子息side
「お前はなんて事をしてくれたんだ!!お前のせいで契約打ち切りになった取引もあるんだぞ!!」
あの事件の翌日ディルクはアロレッタ侯爵に呼び出されてた。
そして家に帰ってきたディルクは玄関に入ると父親に思いっきり殴られ、胸倉を掴まれた。
そしてその体制のまま父親であるアロレッタ侯爵家に怒鳴られる事になった。
「父上、落ち着いてください。これは全てエリーゼの為なんです!」
「何を馬鹿な事を言っているんだ?そのエリーゼ嬢が嫌がっているんぞ!?それに聞いてみればお前はエリーゼ嬢に契約結婚を申し出ていたとか…お前は何を考えているんだ!エリーゼ嬢はお前なんて必要としていない!何なら我が家もお前なんて必要としていない!そのアローナだったかアロマだったか知らんがソイツと結婚して平民になるがいい!お前の貴族籍は今日限りで抜いておく!相手が男爵令嬢ならば平民でも結婚することは可能だ。好きな女と結婚出来るんだ。良かったな?お前はもうこの家とは関係がない。しかし、その辺でくたばられてもこっちが迷惑だ。お前のために家を平民街に用意させたから今すぐそこに行くように!必要最低限の荷物とある程度の金を餞別としてくれてやる。これ以上アロレッタ侯爵家に迷惑をかけるな!」
ディルクは反論しようとしたが、アロレッタ侯爵が話を聞いてくれるはずもなく彼はアロレッタ侯爵家の私兵によって平民街の小さな家に連れていかれた。
小さな家と言っても平民街の中では大きな家だった。
渡されたお金も平民として過ごすには十分な金額だった。
しかし、産まれも育ちも侯爵子息だった彼はそこで大人しく生活をするという事に納得などできず、アローナに助言を求めにアローナの家に向かうのだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
アローナside
「お前は前々から変な事を言ったりしたりしていたから何か大きな問題を起こすんじゃないかと思っていたが…こんなにも大きな問題を起こしてくれるとはな!!」
家でのんびり過ごしていたアローナは突然帰ってきた父親に驚いた。
何を言われているのか分からず彼女は質問をした。
「お父様?何を仰っているの?私何もしていないわ?」
「何もしていないだと!?よくもそんな事を口にできたな!お前はアロレッタ侯爵子息と付き合っていたようだな?その上でアロレッタ侯爵子息にクロロフィル侯爵令嬢と契約結婚をするように指示していたとか…お前はいつからそんなに偉くなったんだ!?」
アローナは驚きのあまり固まった。
何故契約結婚の事がバレているのか…あの女がバラしたのか!!
エリーゼに対し怒りが沸いてきたアローナは、自分の父親に大声で言い返した。
「この世界は私が幸せになるために作られた世界なんですよ!?私が幸せになる為の犠牲なら仕方がないじゃないですか!?正しい道筋に戻してあげているんですから感謝して欲しいぐらいです!それにしてもあの女…契約結婚の事をバラすなんて…ふざけやがって…。」
「お前が何を言っているのか分からんがもうお前との縁は切る!今日付けで貴族籍から抜く手筈を整える。もうお前はただのアローナだ!平民としてどこへでもいくがいい!あの部屋にあるヘンテコなドレスやギラギラした宝飾品は持っていくがいい!あれを売ればしばらくの間の宿代ぐらいにはなるだろう!もうさっさと出ていけ!」
そう言ってイリスム男爵はアローナの部屋から出ていった。
部屋に残されたアローナは仕方がなく荷物を纏めることにした。
「出ていってやるわよ!後で私を失った事を後悔しても知らないんだから!とりあえず金目のものを持ってディルクに助けを求めよう。ディルクなら何とかしてくれるはず!」
そう意気込んで家を出たアローナだったが、家の前でアロレッタ侯爵家から貴族籍を抜かれたディルクと出会い希望は粉々に砕かれた。
ディルクも侯爵家から籍を抜かれ平民となっていたのだ。
計算外の事が起こりアローナはパニックに陥った。
アローナの世界ではこんな事がおきるはずがなかったのだから…。
家から追い出された2人は仕方がなくアロレッタ侯爵が用意してくれた平民街の家に向かう事にした。
そして今後のことについて話し合うのだった。
「お前はなんて事をしてくれたんだ!!お前のせいで契約打ち切りになった取引もあるんだぞ!!」
あの事件の翌日ディルクはアロレッタ侯爵に呼び出されてた。
そして家に帰ってきたディルクは玄関に入ると父親に思いっきり殴られ、胸倉を掴まれた。
そしてその体制のまま父親であるアロレッタ侯爵家に怒鳴られる事になった。
「父上、落ち着いてください。これは全てエリーゼの為なんです!」
「何を馬鹿な事を言っているんだ?そのエリーゼ嬢が嫌がっているんぞ!?それに聞いてみればお前はエリーゼ嬢に契約結婚を申し出ていたとか…お前は何を考えているんだ!エリーゼ嬢はお前なんて必要としていない!何なら我が家もお前なんて必要としていない!そのアローナだったかアロマだったか知らんがソイツと結婚して平民になるがいい!お前の貴族籍は今日限りで抜いておく!相手が男爵令嬢ならば平民でも結婚することは可能だ。好きな女と結婚出来るんだ。良かったな?お前はもうこの家とは関係がない。しかし、その辺でくたばられてもこっちが迷惑だ。お前のために家を平民街に用意させたから今すぐそこに行くように!必要最低限の荷物とある程度の金を餞別としてくれてやる。これ以上アロレッタ侯爵家に迷惑をかけるな!」
ディルクは反論しようとしたが、アロレッタ侯爵が話を聞いてくれるはずもなく彼はアロレッタ侯爵家の私兵によって平民街の小さな家に連れていかれた。
小さな家と言っても平民街の中では大きな家だった。
渡されたお金も平民として過ごすには十分な金額だった。
しかし、産まれも育ちも侯爵子息だった彼はそこで大人しく生活をするという事に納得などできず、アローナに助言を求めにアローナの家に向かうのだった。
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アローナside
「お前は前々から変な事を言ったりしたりしていたから何か大きな問題を起こすんじゃないかと思っていたが…こんなにも大きな問題を起こしてくれるとはな!!」
家でのんびり過ごしていたアローナは突然帰ってきた父親に驚いた。
何を言われているのか分からず彼女は質問をした。
「お父様?何を仰っているの?私何もしていないわ?」
「何もしていないだと!?よくもそんな事を口にできたな!お前はアロレッタ侯爵子息と付き合っていたようだな?その上でアロレッタ侯爵子息にクロロフィル侯爵令嬢と契約結婚をするように指示していたとか…お前はいつからそんなに偉くなったんだ!?」
アローナは驚きのあまり固まった。
何故契約結婚の事がバレているのか…あの女がバラしたのか!!
エリーゼに対し怒りが沸いてきたアローナは、自分の父親に大声で言い返した。
「この世界は私が幸せになるために作られた世界なんですよ!?私が幸せになる為の犠牲なら仕方がないじゃないですか!?正しい道筋に戻してあげているんですから感謝して欲しいぐらいです!それにしてもあの女…契約結婚の事をバラすなんて…ふざけやがって…。」
「お前が何を言っているのか分からんがもうお前との縁は切る!今日付けで貴族籍から抜く手筈を整える。もうお前はただのアローナだ!平民としてどこへでもいくがいい!あの部屋にあるヘンテコなドレスやギラギラした宝飾品は持っていくがいい!あれを売ればしばらくの間の宿代ぐらいにはなるだろう!もうさっさと出ていけ!」
そう言ってイリスム男爵はアローナの部屋から出ていった。
部屋に残されたアローナは仕方がなく荷物を纏めることにした。
「出ていってやるわよ!後で私を失った事を後悔しても知らないんだから!とりあえず金目のものを持ってディルクに助けを求めよう。ディルクなら何とかしてくれるはず!」
そう意気込んで家を出たアローナだったが、家の前でアロレッタ侯爵家から貴族籍を抜かれたディルクと出会い希望は粉々に砕かれた。
ディルクも侯爵家から籍を抜かれ平民となっていたのだ。
計算外の事が起こりアローナはパニックに陥った。
アローナの世界ではこんな事がおきるはずがなかったのだから…。
家から追い出された2人は仕方がなくアロレッタ侯爵が用意してくれた平民街の家に向かう事にした。
そして今後のことについて話し合うのだった。
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