【完結】何でも欲しがる妹?お姉様が飽き性なだけですよね?

水江 蓮

文字の大きさ
26 / 81

26

「この人が私の婚約者のダニエル!ダニエルはマラカイト伯爵家の嫡男なの!かっこいいでしょ?ダニエルはね強いんだよ!」

どうもこんにちは。
衝撃の言葉から始まりましたが、またしても家から迎えが来て仕方がなく帰宅したアンリです。

帰宅し家に入るとそこには元気いっぱいなお姉様と婚約者が待ち構えていた。

お姉様…嫡男はダメだとあれ程言いましたよね?
この家誰が継ぐんですか!?
私?
私はこんな家絶対に継ぎませんよ?

頭お花畑なお姉様と同じくお花畑な婚約者…。
コイツら…纏めてポイしたい!!

いや、私が家から出ていくんだからポイされる方か?
こんな人達にポイされるとか…なんかムカつくな…

とりあえずひとまず落ち着きましょう。
深呼吸よ!
そう深呼吸!

「初めまして、カルサイト侯爵家次女のアンリ・カルサイトでございます。お会いできて光栄です。どうぞよろしくお願いいたします。」

そう言ってカーテシーをすると、お姉様と婚約者両方に笑われた。

「固い固い!そんな挨拶しなくていいって、義妹になるんでしょ?仲良くしようぜ!」

「そうそう!そんな挨拶するのは国王陛下とかの前だけだって!」

…いえ、お姉様国王陛下にもカーテシーしてませんでしたよね?
私は仲良くなりたくないので、このぐらいの距離を保っていたいんです!


なんでも、謹慎開けのお姉様が一人で寂しく泣いていたら助けてくれたとか?
なんじゃそりゃ?
そんな運命の出会いをした2人は婚約しようって話をしたらしい…。




……ん?


二人で話し合っただけ?
正式な書類交わしてない?
それは婚約していることにはならないのでは?

私が疑問に思いお姉様に問いただすも、

「そんなに私の幸せが羨ましいの!?でもダニエルは渡さないんだからね!ダニエルは私だけのものなの!」
との事…。
いえ、私全然欲しくありません。
逆にこっちに持ってこないでください。
飽きた時はちゃんとリリースしておいて下さい。
私の部屋に放置は流石に人間はやめてくださいね?

こんな頭お花畑の人達と関わっていても何の得にもなりません。
今日は頭が痛くなってきました。
今度は胃薬と追加で頭痛薬を買おう。
うん。

お姉様は、婚約者と言い張っていますが、現在は婚約者(仮)の状態である事が分かりました。
そこには少しだけ安心しました。
本当に婚約していたりしたら、もし飽きた時に婚約破棄とか色々面倒な事になりますからね…。
また慰謝料問題が起こりかねませんからね…。

それにしても、この婚約者(仮)の事をお父様は知っているのかな?
家に入っているって事はお母様は知っているって事か?

領地にいるお父様は知らない可能性が高い。
念の為確認の手紙だけは出しておこう…でも私からの手紙は多分捨てる。
いや確実に捨てる!
仕方が無いので執事長書いてもらう事にしました。
いつもごめんよ…執事長…。
今度執事長の分の胃薬と頭痛薬買ってくるね…。

さて、お姉様の婚約者は(仮)がとれるのか?
それとも終わりを告げるのか?


あぁ!
お姉様のバカ!!

感想 37

あなたにおすすめの小説

レイブン領の面倒姫

庭にハニワ
ファンタジー
兄の学院卒業にかこつけて、初めて王都に行きました。 初対面の人に、いきなり婚約破棄されました。 私はまだ婚約などしていないのですが、ね。 あなた方、いったい何なんですか? 初投稿です。 ヨロシクお願い致します~。

奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます

タマ マコト
ファンタジー
伯爵家の次女クラリス・フォン・ブランディエは、姉ヴィオレッタと常に比較され、「控えめでいなさい」と言われ続けて育った。やがて姉の縁談を機に、母ベアトリスの価値観の中では自分が永遠に“引き立て役”でしかないと悟ったクラリスは、父が遺した領都の家を頼りに自ら家を出る。 領都の端でひとり焼き菓子を焼き始めた彼女は、午後の光が差す小さな店『午後の窓』を開く。そこへ、紅茶の香りに異様に敏感な謎の青年が現れる。名も素性も明かさぬまま、ただ菓子の味を静かに言い当てる彼との出会いが、クラリスの新しい人生をゆっくりと動かし始める。 奪い合う世界から離れ、比較されない場所で生きると決めた少女の、静かな再出発の物語。

無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する

タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。 社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。 孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。 そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。 追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。

留学してたら、愚昧がやらかした件。

庭にハニワ
ファンタジー
バカだアホだ、と思っちゃいたが、本当に愚かしい妹。老害と化した祖父母に甘やかし放題されて、聖女気取りで日々暮らしてるらしい。どうしてくれよう……。 R−15は基本です。

妹の身代わりに殺戮の王太子に嫁がされた忌み子王女、実は妖精の愛し子でした。嫁ぎ先でじゃがいもを育てていたら、殿下の溺愛が始まりました・長編版

まほりろ
恋愛
 国王の愛人の娘であるアリアベルタは、母親の死後、王宮内で放置されていた。  食事は一日に一回、カビたパンやまふ腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。  しかしアリアベルタはそれでもなんとか暮らしていた。  アリアベルタの母親は妖精の村の出身で、彼女には妖精がついていたのだ。  その妖精はアリアベルタに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。  ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたアリアベルタは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。 「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」 ※無断転載を禁止します。 ※朗読動画の無断配信も禁止します。 ※小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。 ※中編を大幅に改稿し、長編化しました。2025年1月20日 ※長編版と差し替えました。2025年7月2日 ※コミカライズ化が決定しました。商業化した際はアルファポリス版は非公開に致します。 ※表紙イラストは猫様からお借りしています。

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。 了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。 テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。 それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。 やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには? 100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。 200話で完結しました。 今回はあとがきは無しです。

姉の方を所望していたと言った婚約者に、突然連れ帰られて気づいたら溺愛されています

もちもちほっぺ
恋愛
侯爵家の地下室に住み、姉の食べかけで飢えをしのぎ、婚約者には初対面で「老婆のようだ、姉の方がよかった」と言われた令嬢リリアーナ。 ある日その婚約者に問答無用で公爵邸に連れ帰られた。 庭の恵みを口にするたびに肌が輝き、髪が艶めき、体に力が満ちていく。首に巻いたお守りの秘密、十数年続く国の不作の真実、虐げられ続けた令嬢の出生の謎。 全てが明かされる時、地下室令嬢の逆転劇が始まる。 なお婚約者は今日も庭でグルメリポートを最後まで聞いている。

モブで可哀相? いえ、幸せです!

みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。 “あんたはモブで可哀相”。 お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?