確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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プロローグ

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「あんた本当に誰なのよ!?何故貴女みたいなモブがジークの婚約者なのよ!?」

「貴女どんな手を使ったのよ!?転生者なのね!?なんて事してくれるのよ!?」


…いや、確かに私はモブです!
うん。
私も、モブの中のモブだと思っていた。

だから乙女ゲームとは全く関係ない恋をしているんだって思っていたんだもの…。
まさかジンの本名がジークライドで、実は第一王子だったなんて…。

だっていつも下町でデートする恋人のジークは金髪じゃなくて私と同じ茶髪だったし、眼鏡いつもかけていたし…分かるはずがないじゃない!?
それにジンの家でジンのお母様とお父様に会ったんだよ?
王都の離れにある家で!
まさかそれが国王陛下と王妃様だなんて思うはずがないじゃない!?
王族って普通そんなに簡単に城の外に出ないんじゃなかったの?

それにしても私の家族はジンの本当の名前や身分を知っていたってなんて…私1人騙されていたの?

転生してからここが乙女ゲームの世界だって事は気づいていたし、少し緊張もしていたよ?
でも自分がヒロインでも悪役令嬢でもなく、茶髪に琥珀色の目という見た目から間違いなくモブだと思ったんだもん!
実際ゲームの中に私の名前は出てこなかったし…。


今日まで通っていた学園では、第一王子と関わり持ったずに横を通り過ぎるぐらいだったし、ヒロインと悪役令嬢がバチバチにやり合ってるの見たり聞いたりしてたから、ゲームは問題なく(?)進んでいるんだって思ってたんだもん!
こういう時のモブの生き方はいかに巻き込まれずに生き残るかが大切だから、乙女ゲームの関係者とは距離置いていたんだもん。

まさか卒業パーティでこんなどんでん返しある?

ジン…そんなに凄いドヤ顔しているけど…なんでこうなった!?

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