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「よぉ、お前達呼び出して悪かったな!」
そう笑顔で私達を迎え入れたのはあの訓練の日同行してくれていた冒険者ギルドの職員だった。
訓練明けの日私は一日中ベットの住民だった。
身体も疲れていたけれどそれ以上に精神的に疲れていたんだと思う。
そうして昨日1日ゆっくり休んだので体調はもう戻っている。
今日は冒険者ギルドと学園の教師が、私達の話を聞きたいとの事で訓練所に呼び出されてたのだ。
「いえ、私は昨日ゆっくり休みましたので大丈夫です。それで聞きたい事があるとか?」
私が代表して尋ねるとギルドの職員が少し唸りながら答えた。
「実はな。あの魔物寄せの香がちょっと特殊でな?魔物寄せにはかわりないんだが成分が少しおかしいんだ。」
「成分がおかしい?」
ディメルクが首を傾げながらギルド職員に尋ねた。
「あぁ、今まで見たことの無い魔物寄せの香なんだ。いつもの香に何かが足されている。でも何が出されているのか現段階では分かっていない。王宮にも提出して調べて貰っているんだが未だに手がかりなしだ。ということで最前線で戦ったお前達に何処でどんな魔物を見たのか、そして例の香は何処にあったのか教えてほしい。」
なるほど。
どうにかして手がかりを得ようということなのだろう。
「私を含めこのメンバーが疑われているということではないですよね?」
ジークライド王子殿下の発言に皆驚いた。
確かに香を拾ったのも、討伐したのも私達だ。
私達が自作自演していたと思われる可能性だってあったんだ。
まぁ、私達はそんなことしてないけどね…。
だってマジックバッグについて語りながら、夜這いにくる令嬢を教師に引き渡してたんだから…。
お陰で寝不足だったもんな…。
私達が疑心の目を向けると、ギルド職員は両手を挙げて首を横に振った。
「そんなことは考えておりません。貴方達にとって、魔物を呼ぶなんて何の得にもならないでしょう?それに令嬢達と令嬢につられてやってくる魔物の処理をして下さっていたのはここにいる皆が知っています。夜這いをかけようとした令嬢達への処罰は学年主任からも伝えられると思いますが、1ヶ月の謹慎処分となったようです。あと、あの日取り残された2人も保護しましたのでご安心ください。彼女達は命令違反ということで同じく1ヶ月の謹慎処分です。…と言ってもあの二人は夜這いもしてましたから合計2ヶ月の謹慎ですね。」
無事だったのは良かったけれど…ヒロインも悪役令嬢も2ヶ月も謹慎なのか…。
ということは暫くは平穏な学園生活を送れそうだ。
ゲームの光景を見たいと思っていたけれど、あの2人を見ているとジークライド王子殿下があまりにも不憫に見えてきたもんな。
王子殿下…どんまいです。
その後私達は森の中に入り香が炊かれていた場所、その近くにいた生徒達や魔物の分布について詳しく説明していった。
地図に書き込みながら精査していっていたんだけれど、不思議な事に気がついた。
魔物寄せの香を焚いていた場所から半径5mぐらいの場所には1匹も魔物が出現していないのだ。
普通の魔物寄せの香ならこうはならない。
謎の成分が5mだけ魔物が近寄らないようにしていた?
でもそれは何のために?
「とりあえずここで調べられる事は終わりだな。協力ありがとう。あと、魔物討伐の報酬だがどうしたらいい?」
「それでは五等分にして各自に渡して貰えますか?」
ジークライド王子殿下の発言にキャロラインは自分は討伐に加わっていないからと受け取り拒否しようとしたが、ジークライド王子殿下に救護の手伝いをしてくれていなかったらもっと被害が大きくなっていたと言われ渋々了承していた。
その後各自自分の口座に振り込んで貰えるよう手配をし私達は学園へと戻った。
「本当に大変だったな…。」
「あぁ、大変だった。」
「そういえばさっき夜這いした令嬢達が謹慎処分って言ってたでしょ?」
ディメルクの発言に皆が無言で頷いた。
「皆はまだ知らないと思うんだけど、夜這いの件何処からか情報がもれたみたいでね?あのご令嬢達今学園ではオークに夜這いを掛けた令嬢って噂されているみたいだよ?」
その発言を聞き皆は吹き出した。
ジークライド王子殿下に、夜這いを仕掛け失敗しただけでも恥ずかしいのにまさかオークにと言われるとは…今後の嫁入り大丈夫なのだろうか?
「そりゃあ、口止めしたくても今謹慎中だから何もできないもんな。情報すら得ていない可能性もある。次学園に来る頃には噂は広がりきっているだろうな。」
ライナーが肩を震わせながら言うと、ジークライド王子殿下が少し眉をさげながら、
「これって私が悪いのかい?」
と言った。
そんなジークライド王子殿下の発言に全員即座に否定した。
森での訓練中に夜這いをかけようとした令嬢が悪いに決まっている。
夜這いに失敗したご令嬢の皆様…ご愁傷さまです。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
オークに夜這いを掛けた令嬢の件は、コメントで妄想劇場として書かれていた物の1部を本作にも使わせて頂きました。
Vitch様ありがとうございますm(*_ _)m
そう笑顔で私達を迎え入れたのはあの訓練の日同行してくれていた冒険者ギルドの職員だった。
訓練明けの日私は一日中ベットの住民だった。
身体も疲れていたけれどそれ以上に精神的に疲れていたんだと思う。
そうして昨日1日ゆっくり休んだので体調はもう戻っている。
今日は冒険者ギルドと学園の教師が、私達の話を聞きたいとの事で訓練所に呼び出されてたのだ。
「いえ、私は昨日ゆっくり休みましたので大丈夫です。それで聞きたい事があるとか?」
私が代表して尋ねるとギルドの職員が少し唸りながら答えた。
「実はな。あの魔物寄せの香がちょっと特殊でな?魔物寄せにはかわりないんだが成分が少しおかしいんだ。」
「成分がおかしい?」
ディメルクが首を傾げながらギルド職員に尋ねた。
「あぁ、今まで見たことの無い魔物寄せの香なんだ。いつもの香に何かが足されている。でも何が出されているのか現段階では分かっていない。王宮にも提出して調べて貰っているんだが未だに手がかりなしだ。ということで最前線で戦ったお前達に何処でどんな魔物を見たのか、そして例の香は何処にあったのか教えてほしい。」
なるほど。
どうにかして手がかりを得ようということなのだろう。
「私を含めこのメンバーが疑われているということではないですよね?」
ジークライド王子殿下の発言に皆驚いた。
確かに香を拾ったのも、討伐したのも私達だ。
私達が自作自演していたと思われる可能性だってあったんだ。
まぁ、私達はそんなことしてないけどね…。
だってマジックバッグについて語りながら、夜這いにくる令嬢を教師に引き渡してたんだから…。
お陰で寝不足だったもんな…。
私達が疑心の目を向けると、ギルド職員は両手を挙げて首を横に振った。
「そんなことは考えておりません。貴方達にとって、魔物を呼ぶなんて何の得にもならないでしょう?それに令嬢達と令嬢につられてやってくる魔物の処理をして下さっていたのはここにいる皆が知っています。夜這いをかけようとした令嬢達への処罰は学年主任からも伝えられると思いますが、1ヶ月の謹慎処分となったようです。あと、あの日取り残された2人も保護しましたのでご安心ください。彼女達は命令違反ということで同じく1ヶ月の謹慎処分です。…と言ってもあの二人は夜這いもしてましたから合計2ヶ月の謹慎ですね。」
無事だったのは良かったけれど…ヒロインも悪役令嬢も2ヶ月も謹慎なのか…。
ということは暫くは平穏な学園生活を送れそうだ。
ゲームの光景を見たいと思っていたけれど、あの2人を見ているとジークライド王子殿下があまりにも不憫に見えてきたもんな。
王子殿下…どんまいです。
その後私達は森の中に入り香が炊かれていた場所、その近くにいた生徒達や魔物の分布について詳しく説明していった。
地図に書き込みながら精査していっていたんだけれど、不思議な事に気がついた。
魔物寄せの香を焚いていた場所から半径5mぐらいの場所には1匹も魔物が出現していないのだ。
普通の魔物寄せの香ならこうはならない。
謎の成分が5mだけ魔物が近寄らないようにしていた?
でもそれは何のために?
「とりあえずここで調べられる事は終わりだな。協力ありがとう。あと、魔物討伐の報酬だがどうしたらいい?」
「それでは五等分にして各自に渡して貰えますか?」
ジークライド王子殿下の発言にキャロラインは自分は討伐に加わっていないからと受け取り拒否しようとしたが、ジークライド王子殿下に救護の手伝いをしてくれていなかったらもっと被害が大きくなっていたと言われ渋々了承していた。
その後各自自分の口座に振り込んで貰えるよう手配をし私達は学園へと戻った。
「本当に大変だったな…。」
「あぁ、大変だった。」
「そういえばさっき夜這いした令嬢達が謹慎処分って言ってたでしょ?」
ディメルクの発言に皆が無言で頷いた。
「皆はまだ知らないと思うんだけど、夜這いの件何処からか情報がもれたみたいでね?あのご令嬢達今学園ではオークに夜這いを掛けた令嬢って噂されているみたいだよ?」
その発言を聞き皆は吹き出した。
ジークライド王子殿下に、夜這いを仕掛け失敗しただけでも恥ずかしいのにまさかオークにと言われるとは…今後の嫁入り大丈夫なのだろうか?
「そりゃあ、口止めしたくても今謹慎中だから何もできないもんな。情報すら得ていない可能性もある。次学園に来る頃には噂は広がりきっているだろうな。」
ライナーが肩を震わせながら言うと、ジークライド王子殿下が少し眉をさげながら、
「これって私が悪いのかい?」
と言った。
そんなジークライド王子殿下の発言に全員即座に否定した。
森での訓練中に夜這いをかけようとした令嬢が悪いに決まっている。
夜這いに失敗したご令嬢の皆様…ご愁傷さまです。
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オークに夜這いを掛けた令嬢の件は、コメントで妄想劇場として書かれていた物の1部を本作にも使わせて頂きました。
Vitch様ありがとうございますm(*_ _)m
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