【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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授業が終了後私たちはこっそり学園を抜け出しディメルクおススメの例のカフェに来ていた。

「あの感じだとしばらく学園内は大騒ぎだろね。昨年からこの授業の方法がとられていたんだよね?昨年は何も問題なかったの?」

ディメルクの質問にジークは首を傾げながら答えた。

「昨年はここまで大騒ぎになったとは聞いていない。確かに班が上手く機能しないことはあったみたいだが、大きな問題にはなっていないはずだ。私も全ての事柄を知っているわけではないが、もし退学になってもおかしくないような事柄が起きていれば耳に入るはずだ。」

「ジークが知らないとなると、これは俺らの学年に問題があるってことか?」

「私達も問題児みたいでなんか嫌だなぁ…。」

「私たちは何もしていないし、班の交代もないんだから問題児じゃないはずよ?ちょっとディメルクの発言が危ない時あるけど…。」

あ、キャロラインも思ってた?
だよね?
ディメルクの発言がこの班にとって一番の問題だよね?

「まぁ、俺らの学年はジークライド王子殿下がいるっていうのも大きいんじゃないか?」

ライナーの発言にジークは眉をひそめた。

「私はただ学園に通っているだけなんだけどね…。でも実際私の権力を当てにしている者達が多いのも事実だ。」

「あとカッコいいからモテるしね?」

キャロラインが茶化すように言うとジークは溜息をついた。

「私の見た目や権力ではなく、私自身をしっかり見てほしいよ。私だってただの人間なんだからね。そう考えるとこの班は楽なんだ。皆王族だからって気を使わないだろ?」

そういってジークが微笑むとライナーが、

「敬語なしの呼び捨てを希望してきたのはジークだろ?俺たちだって一応ジークを王族として敬ってますよ?あ、ジークそのイチゴ貰い!」

「敬っていたらイチゴを奪ったりしないと思うけど?でもまぁ皆にはそのままでいてほしい。正式な場面以外でライナーに敬語使われたら寒気しそうだ…。」

「何だと!?俺だってやるときはやれる男なんだぞ?」

そういいながらジークの髪をクシャクシャとかき乱した。
ジークとライナーがじゃれあう姿を私達は笑いながら見ていた。
ジークもきっと気心の知れた友人が欲しかったんだろうね。
王族ってだけで皆頭を下げてこびへつらうもんね…。
確かにそれが毎日ってなると大変そうだ…それは王族として生まれたからには仕方がないことなんだろうけども…。

さてそんなこびへつらって生きてきたクロリス公爵子息達は今後どうやって学園生活を送るのだろう?
今から起死回生ってかなり難しそうだけど?
班ごとの評価が入ってくるのだから、まずは班のメンバーに謝罪するところからだろうか?

謝罪…できるのか?
クロリス公爵子息はプライドの塊みたいな人だからな…。
自分より貴族としては格下の子息令嬢に謝罪…できなさそうだな…。

クロリス公爵子息の心配より自分の心配をしなきゃいけないな。

学業もだけどもうすぐ学園祭がある。
学園祭は乙女ゲームでもイベントとして描かれていた。
さて…ヒロインさんはどう動くのかな…。

余り問題起こしてほしくないけど…ってきっと今私フラグ立てちゃった気がする…。
あぁ…やっちゃった…。
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