【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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エリーさんとキャロラインと仲良く店をまわっていたら、慌てた様子でジンがこちらへ向かって走ってきた。

「ジン!来れないって聞いてたのに来てくれたんだね!」

「あぁ…母上が何とかしてくれたみたいだ…で、母上が来たということはあの話進めていいんですね?」

ジンがエリーさんに尋ねると、エリーさんは笑顔で、

「ええ、いいわよ。ミュリエルちゃん、来年からジンがこの学園に編入するの!クラスは実力次第なんだけどね?同じクラスになったら仲良くしてあげてね?」

その言葉を聞いて私は驚いた。
まさかジンと学園に通えるなんて思っていなかったのに!
頑張ったご褒美かな?

「やったー!!ジン頑張って一緒にSクラスになろうね!あとジンと班一緒になればいいんだけど…今の班のメンバーも好きなんだけどやっぱりジンと一緒になりたい…悩む…。」

「何?ミュリエルは俺以外の人の方がいいの?俺はミュリエルだけなのに…。」

しょぼんとするジンがまた可愛くて抱きついてしまった。

「違うよ!皆への好きとジンへの好きはまた別物なの!ジンは特別に…異性として好きだよ?ダメ?」

「いや…ダメじゃないです。俺もミュリエルだけだよ!では母上、ミュリエルと二人で店まわっていいですか?あ、ミュリエル借りて行っても大丈夫でしょうか?」

ジンがキャロラインに尋ねるとキャロラインは笑顔で答えた。

「大丈夫ですよ。いつもミュリエルを独り占めしているようなものですから、今日はミュリエルを預けます。」

「そうね、それじゃあキャロラインちゃんは私に少し付き合ってもらえるかしら?」

エリーさんの言葉にキャロラインは微笑み、

「もちろん喜んで。私もどうしてもお聞きしたい事があります。その辺詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「ええ。貴女には全て話しましょう。それじゃあジン、ミュリエルちゃんに嫌われないように努力しなさいよ?」

エリーさんにそう言われたジンはぶっきらぼうに、

「分かってる。当たり前だろ。今後のこと今日にでも聞かせてくれ。」

そう言い残して私の手を握るとその場をさっさと去ろうとした。

私はエリーさんとキャロラインに手を振った後ジンの手を握り返した。

「ジン、今日は来てくれてありがとう!こんなサプライズがあるだなんて思ってなかったよ!今日忙しかったんじゃないの?」

「大丈夫だよ。ミュリエルの為ならどんな事も頑張れる。さてどの店行こうか?ミュリエルの焼きそば屋さんも気になったけど、俺はミュリエルが作ってくれた物を食べたいからな…今度作ってくれる?」

そうジンに尋ねられた私は大きく頷いた。

「勿論!ジンに特製の焼きそばを作ってあげるね!そうそう、ジンに紹介してもらった卸問屋さんのお陰で焼きそばに紅しょうががつくことになったんだよ?紅しょうががついた焼きそば美味しいから今度絶対に食べてね?エリーさん達にも作るべきかな?」

「いや、母上の分も俺が食べる!あげなくてもいい。ミュリエルの作ったものは俺だけのものだ。」

「沢山作れるよ?」

「沢山作っても全部俺が食べる。」

あらら?

こうなったらエリーさんには諦めて貰うしかないね。

私はジンの頭をワシワシと撫ぜると笑顔で、

「なら私はジン専用の料理人だね!」

と答えた。

ジン専用の料理人…いい職業につけそうだ。

さぁ、ジンと一緒に時間がある限り学園祭楽しむぞ!
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