【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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「そうだったね。君達もいたんだった。それで?『モブ』って何?私の婚約者を貶めるように聞こえたんだけど気のせいかな?」

ジンの冷ややかな声に固まる2人。
そうだよね…まさかモブ発言でここまでキレるとは思わないよね?
私もモブの意味が分からないはずのジンがここまでキレたことに驚きだよ…。

そんな状態でもヒロインはめげなかった!
流石ヒロイン!
瞳に涙を溜めて話し始めた。

「ジークライド様…騙されないでください。その女はモブ…そうその他大勢と一緒の存在のはずなんです。きっと前世の記憶があって私の座を…ヒロインの座を欲しがってジークライド様に言いよったに違いありません!本当に…モブの癖に…許さない!!貴方の運命の相手は私なんです!目を覚ましてください!」

そう言って彼女それはもう悲劇のヒロインを演じていた。
ヒロインすげーや…。
嘘泣きお手の物だぁ…。

ジンはと言うと冷めた目で彼女を見下ろしていた。

おや?ヒロインのこの姿を見てもなびかない?
さっきの断罪からして…乙女ゲームは完全に崩壊している?

ジンの存在自体がバクみたいなものだけど…。

「君は何を言っている?ミュリエルは私の唯一だ!その他大勢とは違う!これ以上ミュリエルをバカにするな!」

「は?そんなのおかしい!騙されいるの!本当のヒロインは私なの!こんなのおかしい!話が違う!もう!!リセットさせて!!」

大声で叫ぶ彼女の傍にディメルクがそっと一個の魔道具を設置した。
ディメルクにより魔道具が起動されると彼女の周りに見えない壁が現れ、彼女の声が聞こえなくなった。
透明の壁を必死で叩くヒロインの姿が見える。
さっきの魔道具爆破で服も髪もボロボロのヒロイン…。
これどうするの?

「ジン、この子はまだ順番じゃないんでしょ?この子は最後って言ってたからとりあえず黙らした上で逃げないようにしたよ?さっさとそこの公爵令嬢から片付けてよ。この子時間かかるんでしょ?今も何言ってるのか分かんなかったし!それに対してオラジオール公爵令嬢は伝えること少ないでしょ?早く!早く終わらせてくれないと料理が冷める!!」

えぇぇ…ディメルク…問題はそこなの?
料理は保温の魔道具が設置されているから問題ないと思うんですけど?
ジンもディメルクの圧に少し引いている…。

頑張れ!ジン!
ディメルクはもうライナーに任せるしかない!
ライナーも頑張れ!
私はジンとライナーを心の中で応援した。

気を取り直したジンは1歩オラジオール公爵令嬢に近づき声を挙げた。

「ではオラジオール公爵令嬢の処罰から言わせてもらおう。オラジオール公爵令嬢、君には修道院に入ってもらう。」

「え?なんで?結婚は?」

あれ?
さっきジンに婚約者じゃないって言われたじゃないか…。
もう忘れたの?

それなのになんで結婚できると思っちゃったかな?
本当にこれどうなるの?


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