【完結】確かにモブ…私モブのはずなんです!

水江 蓮

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「フィルフォード公爵令嬢はね、修道院に入ることになったわよ。」

「へ?」

キャロラインからの衝撃の言葉に私は変な声が出た。
メタボ公爵ではもう守り切れなかったって事!?
でもよく考えるとあの日話し合いをするって言ってたのは王妃殿下だった!?
それなら修道院行きになっても仕方ないかも?

「王妃殿下がね、それはもうお怒りでね…。公爵は子爵にまで落爵されたわ。まぁ、結婚披露パーティーであんなことをしたんだもの。仕方がないわよね?大体ジークライド王太子殿下がミュリエルしか娶らないって言ってるのに本当に諦めが悪いわよね。結婚披露パーティーであんな問題を起こすなんて…賓客にどう見られるとか考えなかったのかしら?本当に腹が立つ!!フィルフォード公爵令嬢は、オラジオール公爵令嬢と同じ北の修道院にもう送られたわよ。」

「えぇ!?オラジオール公爵令嬢と同じ修道院に!?それ大丈夫なの!?」

「大丈夫なんじゃない?一応職員いるし…まぁ…考えすぎたらダメよ…。きっと二人とも強く生きていくって…うん。」

「ソウダネ…あの二人なら強く生きそうだね…。話してくれてありがとう。」

私はキャロラインに礼を言うと、もうフィルフォード公爵令嬢とオラジオール公爵令嬢の事を考えることをやめた。
私が考えたところでもうどうしようもないしね…。

まだ暫く仕事の予定は入っていないと聞いたが、ジーク一人に仕事をさせるのもどうかと思い明日からは仕事を入れてもらうように指示を出した。
何もしていないのも暇だし、私が提案した議題も沢山あるもんね。
少しぐらいは役に立たなきゃね。
といっても今日は予定が入っていないので、キャロラインと共にゆっくりと話をして過ごすことにした。

キャロラインと他愛のない話をしていると、ディメルクが私の部屋に来たとの連絡が入った。

ディメルクが自ら尋ねてくることは少ないため、何事かと驚きながら部屋に入る許可を出した。

部屋に入ってきたディメルクは、

「本当なら披露パーティーの時に説明しようと思っていたんだけど、あの時説明できなかったし、昨日はミュリエルとジーク部屋から出てこなかったから…説明するのが遅くなっちゃった!ごめんね?」

昨日部屋から出てこなかったとか平然と言われて私は顔が赤くなるのを感じた。
それを扇子で隠しながら、【何の説明】をしに来たのか尋ねた。
するとディメルクは私の腕を指さし、

「その魔道具について説明しようと思ってね?」

と告げた。
この腕輪?
あの披露パーティーの時にディメルクの魔道具から現れた花束が変形した物だ。
これ外そうと思っても外れないんだよね…。
これ一体何の魔道具なんだろ?

「これは魔道具なの?何の効果があるの?」

そう尋ねるとディメルクは胸を張って答えた。

「マジックバック兼防御と毒無効化の魔道具だよ!」

「「え?」」

なんて言った?
何かサラッと凄い事言われたけど?
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