20 / 26
20
しおりを挟む
「エルヴィオ様…私が把握している今回の件に関わっている者達全てを集めました。」
大広間に集まった人達を見回した後、エルヴィオは、
「まだ足りてないぞ?お前の妻はどうした?そして愛人もな?何故呼ばない?」
国王陛下は慌てて返事をした。
「彼女達は知りません!関係のない者です!」
その返事を聞いたエルヴィオ様は鋭く尖った氷を魔術で作り出し国王陛下へと投げた。
「関係ない?はっ笑わせるな!王妃はこの男の親だろう?それにお前の愛人は私に接触しようとしてきていたのだぞ!?何が関係ないだ!お前はそこで待っておけ!こちらが把握している者を私の従者達に連れてこさせる!」
エルヴィオはそう言うと従者達に指示をだした。
その様子をポカンとした顔で見ていたツェツリアだったが、ある事が気になりエルヴィオの胸ぐら掴んで問いただした。
「エル様!?国王陛下の愛人ってなんですか?それにエル様に接触しようとしてきていたなんて聞いてません!その愛人さんを気に入ったのですか!?」
必死に訴えるツェツリアを見てエルヴィオは微笑むとツェツリアの額にキスを落とした。
「ツェツリア、安心して?私は君しか見えていないよ?ツェツリアしか要らない。あんな女触るのも嫌だ。それにここでハッキリさせるから安心してて?」
エルヴィオがそう言われたツェツリアは顔を赤く染めながら頷いた。
その姿が可愛くて仕方がなかったエルヴィオはその後も全ての関係者が揃うまでツェツリアにキスを落とし続けた。
従者達から揃ったとの連絡を受けたエルヴィオは、従者達にご苦労と伝え彼らを下がらせた。
そして落ち着いた低音の声でこの場にいる皆に話し始めた。
「ここに集められた者達は私のツェツリアを傷つけようとした者達だ。それぞれ罪を償ってもらうからそのつもりで。あぁ、君達も反論があれば言えばいい…その発言が真実ならばな?」
その場にいた皆が息を飲んだ。
そんな中何を思ったのか、ヒロインが大声をあげた。
「ちょっと!!どういうことよ!?この世界は私の世界なのよ!?なのに何これ?エルヴィオ様?貴方私の事を独り占めしたいとかそういうこと?それは無理よ?だって私は皆に愛される存在なのだから!」
そう言い切ったヒロインに向けて鋭い氷の刃が十数本飛んだ。
悲鳴をあげ座り込むヒロインにエルヴィオは、
「先程もいったであろう?お前に名前を呼ぶ許可などだしていない!お前の事など愛してなどいない。お前はただの罪人だ!黙って話を聞いていろ!だいたいこの世界はお前のものではない!これより番契約によって結ばれている国際権利を使う。この国が滅ぶかどうかはお前達の動き発言によって決まる事となる。心して発言するように!」
大きな声でそう発言したが、理解の出来なかったヒロインは再び叫んだ。
「番契約って何よ!?国際権利!?何わけのわからないことを!!私の世界なのよ!?」
彼女も番契約なんて知らなかったんだな…あの話にはそんな設定なかったもんね。
ツェツリアはそう思いながらため息をついた。
ヒロインさん、もう終幕のようですよ…。
大広間に集まった人達を見回した後、エルヴィオは、
「まだ足りてないぞ?お前の妻はどうした?そして愛人もな?何故呼ばない?」
国王陛下は慌てて返事をした。
「彼女達は知りません!関係のない者です!」
その返事を聞いたエルヴィオ様は鋭く尖った氷を魔術で作り出し国王陛下へと投げた。
「関係ない?はっ笑わせるな!王妃はこの男の親だろう?それにお前の愛人は私に接触しようとしてきていたのだぞ!?何が関係ないだ!お前はそこで待っておけ!こちらが把握している者を私の従者達に連れてこさせる!」
エルヴィオはそう言うと従者達に指示をだした。
その様子をポカンとした顔で見ていたツェツリアだったが、ある事が気になりエルヴィオの胸ぐら掴んで問いただした。
「エル様!?国王陛下の愛人ってなんですか?それにエル様に接触しようとしてきていたなんて聞いてません!その愛人さんを気に入ったのですか!?」
必死に訴えるツェツリアを見てエルヴィオは微笑むとツェツリアの額にキスを落とした。
「ツェツリア、安心して?私は君しか見えていないよ?ツェツリアしか要らない。あんな女触るのも嫌だ。それにここでハッキリさせるから安心してて?」
エルヴィオがそう言われたツェツリアは顔を赤く染めながら頷いた。
その姿が可愛くて仕方がなかったエルヴィオはその後も全ての関係者が揃うまでツェツリアにキスを落とし続けた。
従者達から揃ったとの連絡を受けたエルヴィオは、従者達にご苦労と伝え彼らを下がらせた。
そして落ち着いた低音の声でこの場にいる皆に話し始めた。
「ここに集められた者達は私のツェツリアを傷つけようとした者達だ。それぞれ罪を償ってもらうからそのつもりで。あぁ、君達も反論があれば言えばいい…その発言が真実ならばな?」
その場にいた皆が息を飲んだ。
そんな中何を思ったのか、ヒロインが大声をあげた。
「ちょっと!!どういうことよ!?この世界は私の世界なのよ!?なのに何これ?エルヴィオ様?貴方私の事を独り占めしたいとかそういうこと?それは無理よ?だって私は皆に愛される存在なのだから!」
そう言い切ったヒロインに向けて鋭い氷の刃が十数本飛んだ。
悲鳴をあげ座り込むヒロインにエルヴィオは、
「先程もいったであろう?お前に名前を呼ぶ許可などだしていない!お前の事など愛してなどいない。お前はただの罪人だ!黙って話を聞いていろ!だいたいこの世界はお前のものではない!これより番契約によって結ばれている国際権利を使う。この国が滅ぶかどうかはお前達の動き発言によって決まる事となる。心して発言するように!」
大きな声でそう発言したが、理解の出来なかったヒロインは再び叫んだ。
「番契約って何よ!?国際権利!?何わけのわからないことを!!私の世界なのよ!?」
彼女も番契約なんて知らなかったんだな…あの話にはそんな設定なかったもんね。
ツェツリアはそう思いながらため息をついた。
ヒロインさん、もう終幕のようですよ…。
633
あなたにおすすめの小説
白い結婚なので無効にします。持参金は全額回収いたします
鷹 綾
恋愛
「白い結婚」であることを理由に、夫から離縁を突きつけられた公爵夫人エリシア。
だが彼女は泣かなかった。
なぜなら――その結婚は、最初から“成立していなかった”から。
教会法に基づき婚姻無効を申請。持参金を全額回収し、彼女が選んだ新たな居場所は修道院だった。
それは逃避ではない。
男の支配から離れ、国家の外側に立つという戦略的選択。
やがて彼女は修道院長として、教育制度の整備、女性領主の育成、商業と医療の再編に関わり、王と王妃を外から支える存在となる。
王冠を欲さず、しかし王冠に影響を与える――白の領域。
一方、かつての夫は地位を失い、制度の中で静かに贖罪の道を歩む。
これは、愛を巡る物語ではない。
「選ばなかった未来」を守り続けた一人の女性の物語。
白は弱さではない。
白は、均衡を保つ力。
白い結婚から始まる、静かなリーガル・リベンジと国家再編の物語。
白い結婚は終わりました。――崩れない家を築くまで
しおしお
恋愛
「干渉しないでくださいませ。その代わり、私も干渉いたしません」
崩れかけた侯爵家に嫁いだ私は、夫と“白い結婚”を結んだ。
助けない。口を出さない。責任は当主が負う――それが条件。
焦りと慢心から無謀な契約を重ね、家を傾かせていく夫。
私は隣に立ちながら、ただ見ているだけ。
放置された結果、彼は初めて自分の判断と向き合うことになる。
そして――
一度崩れかけた侯爵家は、「選び直す力」を手に入れた。
無理な拡張はしない。
甘い条件には飛びつかない。
不利な契約は、きっぱり拒絶する。
やがてその姿勢は王宮にも波及し、
高利契約に歪められた制度そのものを立て直すことに――。
ざまあは派手ではない。
けれど確実。
焦らせた者も、慢心した者も、
気づけば“選ばれない側”になっている。
これは、干渉しない約束から始まる静かな逆転劇。
そして、白い結婚を終え、信頼で立つ家へと変わっていく物語。
隣に立つという選択こそが、最大のざまあでした。
『婚約破棄?結構ですわ。白い結婚で優雅に返り咲きます』
鍛高譚
恋愛
伯爵令嬢アリエルは、幼い頃から決まっていた婚約者――王都屈指の名門・レオポルド侯爵家の嫡男マックスに、ある宴で突然“つまらない女”と蔑まれ、婚約を破棄されてしまう。
だが、それで終わる彼女ではない。むしろ“白い結婚”という形式だけの夫婦関係を逆手に取り、自由な生き方を選ぼうと決意するアリエル。ところが、元婚約者のマックスが闇商人との取引に手を染めているらしい噂が浮上し、いつしか王都全体を揺るがす陰謀が渦巻き始める。
さらに、近衛騎士団長補佐を務める冷徹な青年伯爵リヒトとの出会いが、アリエルの運命を大きく動かして――。
「貴族社会の窮屈さなんて、もうたくさん!」
破談から始まるざまぁ展開×白い結婚の爽快ファンタジー・ロマンス、開幕です。
社畜の私は異世界でも社畜精神が残ったままだった
木嶋うめ香
恋愛
貴族学園の小さな部屋で、私は一人書類仕事に追われていた。
今日も寮には帰れそうにない、机の上には大量の未処理の書類。
せめて空腹を紛らわそうと、ビスケットを鞄から取り出し水を汲んでこようとして立ち上がった途端、視界が暗くなり倒れた。
床に倒れた反動で、頭を床にぶつける。
その衝撃で思い出した、私は前世ブラック企業に勤めていた社畜で、二十三連勤サービス残業付きの末、体調を崩し亡くなったアラサー営業職だった。
他サイトでもアップしています。
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
「やはり鍛えることは、大切だな」
イチイ アキラ
恋愛
「こんなブスと結婚なんていやだ!」
その日、一つのお見合いがあった。
ヤロール伯爵家の三男、ライアンと。
クラレンス辺境伯家の跡取り娘、リューゼットの。
そして互いに挨拶を交わすその場にて。
ライアンが開幕早々、ぶちかましたのであった。
けれども……――。
「そうか。私も貴様のような生っ白くてか弱そうな、女みたいな顔の屑はごめんだ。気が合うな」
逆行した悪女は婚約破棄を待ち望む~他の令嬢に夢中だったはずの婚約者の距離感がおかしいのですか!?
魚谷
恋愛
目が覚めると公爵令嬢オリヴィエは学生時代に逆行していた。
彼女は婚約者である王太子カリストに近づく伯爵令嬢ミリエルを妬み、毒殺を図るも失敗。
国外追放の系に処された。
そこで老商人に拾われ、世界中を見て回り、いかにそれまで自分の世界が狭かったのかを痛感する。
新しい人生がこのまま謳歌しようと思いきや、偶然滞在していた某国の動乱に巻き込まれて命を落としてしまう。
しかし次の瞬間、まるで夢から目覚めるように、オリヴィエは5年前──ミリエルの毒殺を図った学生時代まで時を遡っていた。
夢ではないことを確信したオリヴィエはやり直しを決意する。
ミリエルはもちろん、王太子カリストとも距離を取り、静かに生きる。
そして学校を卒業したら大陸中を巡る!
そう胸に誓ったのも束の間、次々と押し寄せる問題に回帰前に習得した知識で対応していたら、
鬼のように恐ろしかったはずの王妃に気に入られ、回帰前はオリヴィエを疎ましく思っていたはずのカリストが少しずつ距離をつめてきて……?
「君を愛している」
一体なにがどうなってるの!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる