4 / 5
異常
だがそれきりまたメイド以外には来ない生活が訪れるかと思えばそうではなかった。
「ノインちゃん!また来たよー。」
あんなに無理やりにこの館から連れ出されてしまっていたのに、ヨルスは全く懲りずに数日も経たずに訪れた。
「ノインちゃん今日こそお外に出ようよー。」
そしてまた外に出そうとしてノインは首を横に振る。それだけだ。
「俺はね、ノインちゃんに外に出てほしいよ。ノインちゃんを待ってる人もいるんだよ。」
そう言ってくれてもノインが人前に出ないことを望んでいる人がたくさんいることをノインは知っている。
「こんなこと、しなくていいんだよ。」
まだ午前中だったからお祈りをしていて組んでいた手をそっと触って開かれた。
その手の上についでとばかりに飴玉を乗せられる。
「今日はこれ、美味しいからノインちゃんも気に入るよ。まだあるからちゃんと食べるんだよ。」
傍らに飴玉の詰まった巾着が入れられている。これをノインが食べることはない。もう母が食べられないものを自分が食べる資格はない。きちんと罪人として過ごしているのか、たまにメイドからは確認されている。この殺風景な部屋ではそもそも隠せる場所もない。
ヨルスから貰ったものは堂々と机の上に置き、メイドが引き取りに来るだけだ。
ただヨルスもただ贈るだけではない。
「はいどうぞ。」
手に乗せられた飴玉はすぐにヨルスが手に取り半ば無理やりにノインの口に押し込まれた。
ノインが自分から食べることはなく、メイドに取られることもヨルスは分かっている。それでもずっと続けていると変わるのではないかと期待して、部屋に訪れて何かを贈る。
「ノインちゃんほら外は明るいよ。」
飴玉で話すことが出来なくなったノインをそのまま抱き上げてヨルスは窓の近くに行く。
「ノインちゃんは明るいところに行ってもいいし、楽しく過ごす資格はあるんだよ。」
ノインは黙って聞いていた。飴玉のせいではなく、首を横に振ってもまたヨルスは否定することを分かっていたからだ。
「あっ。」
ヨルスが声を上げたので視線の方向にノインも目をやると生け垣の向こうに何かがあるのを見つけた。
視線が合うとどこか嬉しそうに出てくる。
「サリジュだね。ノインちゃんに会いたくて来たのかな?」
ノインと目が合ったサリジュはどこか期待するようにノインに向かって手を振ってきた。
「ノインちゃんも手を振ってみようよ。」
そうは言ってもノインには手を振ることは出来ずついヨルスにしがみつく。
何故サリジュがノインへ手を振るのかが分からない。自分はサリジュの母の命を奪った人間。ここにいてはいけない人間。本当は母がいてサリジュに手を振るのが正しいはずなのに自分がやってはいけない。
ノインは顔を青くしてサリジュから目をそらした。
「……駄目か。」
サリジュはため息をこぼした。そしてまた外が騒がしい。
「ヨルス様、ここに来てはなりません。お父様が悲しまれますよ。」
「……サリジュから許可を貰っているし、俺は客人としてここにいるのですけど。」
「ここは罪人の部屋なのです。どうかこちらへお帰りください。ここに足を踏み入れてはなりません。」
今回は始めから人を呼んでいるのか呼びに来たメイド以外にも使用人がやってきて素早くノインとヨルスを引き離した。
「またこんなものを……罪人は質素に過ごさなければなりません。余計なものをお渡しになりませんように。」
目ざとく巾着を見つけたメイドは飴玉を奪いとって行った。
ノインと離されるのではないかとヨルスはぎゅっと力を込めて抱えていたが、使用人の力には勝てずまた引き離されてしまう。
「お父様が心配してお探しです。サリジュ様も探していらっしゃいますから帰りましょう。」
「嫌だ。」
そうは言っても十歳のヨルスにはどうすることも出来ない。腕を掴まれて無理やり部屋を出ていった。
メイドはまだ用があるのか部屋に残りノインと対峙する。
「貴方は……何か食べていますね。それなら今晩の食事はありません。それは真っ当な人間が口にしていいものです。罪人が口にしてはいけません。」
ノインは黙って聞いている。以前は口に入れたものは吐き出されたが、今はそういったことはされなかった。罪人がもう口にして不浄となったものは片付けが大変なのだと聞いたから。
「今度はヨルス様の命に目をつけたのですか?心優しく純真なアイフィナ様だけでなく今度はヨルス様にまで……本当に罪人は見境がありませんね……。」
冷たい床に座りうなだれながら話を聞く。
「サリジュ様の母親と友人の命を奪うことがそんなに楽しいですか?」
その言葉には明確に力強く首を横に振る。そんなことは絶対にしたくない。自分は生まれた時から悪い罪の子だ。それが知っているからこそ心から懺悔しているのに。
「サリジュ様の大切な人たちを奪っても貴方はけしてサリジュ様のようにはなれません。アイフィナ様を殺した貴方にはけして。貴方が許されることは一生ない。」
メイドは冷たい顔をしたまま部屋を出ていく。
ノインはうずくまったまま、小さくなった飴玉を飲み込んだ。自分にふさわしくない甘さがなくなった。
扉が開くと使用人たちに引き連れられたヨルスが現れる。
「ヨルス!」
騒ぎに気づいたサリジュは本邸に戻っていた。
サリジュはとっさに駆け寄りヨルスを確認する。強く腕を引かれていたが、気は使っていたのかヨルスの腕には跡はなかった。
「サリジュ様、ヨルス様。あちらの館にはけして近づいてはなりません。あの館には愚かにも罪人がいるのです。」
「そんなやつはいない!」
「いいえいいえ、心の優しいアイフィナ様を殺した憎き者がいるのです。」
「フィナ様を殺した者です。」
「違う!」
どれ程否定しても使用人たちは考えを改めない。
「当主様がお会いにならない、それが証拠です。」
「あんなに愛していたアイフィナ様の命を奪ったのですから許せないのも当然です。」
「どうかもう館には近づかれないように。」
ヨルスを戻したことで仕事は終わったとばかりに元の仕事に戻っていく。だからといってすぐにノインの元へは行けないだろう。ここ数日はヨルスが強行していることもあり警備が厳重になった。
「ヨルス……ノインは……。」
「元気……とは、言えないよ。すごくちっちゃくて細いんだもん。」
「どうにかして、外に出すことは……。」
「出来なそうだね。」
サリジュはにじみ出そうになる涙を堪えた。きっとノインは泣きたいのに自分が出す訳にはいかないと思った。
「早く出してあげたいのに……。」
「こうしてる間にもね、ノインちゃんは心が壊れてると思う。」
直接会ってサリジュはそう感じた。ノインに会うことだけは無いようにと厳しい目で監視されていた。他は寛容だというのに。
自分の代わりにヨルスを送ったのは客人であるからこそ手荒なことはされないという確信だ。
「やっぱり、父さんに頼むしかない。」
「そうだよね。いくらなんでも当主様には逆らわないんじゃないかな。」
父親やサリジュの気持ちを決めつけ、先回りしてノインに与えられる罰が許せない。ノインは何も悪くないと言っているのに、大義であるように罰が与えられている。
そしてそんな状況を黙認するように無視をしている父親もサリジュは許せなかった。
「どう見ても、変だよ……。」
部外者で子どもであるヨルスにもこれが異常であることはもう分かっていた。
「ノインちゃん!また来たよー。」
あんなに無理やりにこの館から連れ出されてしまっていたのに、ヨルスは全く懲りずに数日も経たずに訪れた。
「ノインちゃん今日こそお外に出ようよー。」
そしてまた外に出そうとしてノインは首を横に振る。それだけだ。
「俺はね、ノインちゃんに外に出てほしいよ。ノインちゃんを待ってる人もいるんだよ。」
そう言ってくれてもノインが人前に出ないことを望んでいる人がたくさんいることをノインは知っている。
「こんなこと、しなくていいんだよ。」
まだ午前中だったからお祈りをしていて組んでいた手をそっと触って開かれた。
その手の上についでとばかりに飴玉を乗せられる。
「今日はこれ、美味しいからノインちゃんも気に入るよ。まだあるからちゃんと食べるんだよ。」
傍らに飴玉の詰まった巾着が入れられている。これをノインが食べることはない。もう母が食べられないものを自分が食べる資格はない。きちんと罪人として過ごしているのか、たまにメイドからは確認されている。この殺風景な部屋ではそもそも隠せる場所もない。
ヨルスから貰ったものは堂々と机の上に置き、メイドが引き取りに来るだけだ。
ただヨルスもただ贈るだけではない。
「はいどうぞ。」
手に乗せられた飴玉はすぐにヨルスが手に取り半ば無理やりにノインの口に押し込まれた。
ノインが自分から食べることはなく、メイドに取られることもヨルスは分かっている。それでもずっと続けていると変わるのではないかと期待して、部屋に訪れて何かを贈る。
「ノインちゃんほら外は明るいよ。」
飴玉で話すことが出来なくなったノインをそのまま抱き上げてヨルスは窓の近くに行く。
「ノインちゃんは明るいところに行ってもいいし、楽しく過ごす資格はあるんだよ。」
ノインは黙って聞いていた。飴玉のせいではなく、首を横に振ってもまたヨルスは否定することを分かっていたからだ。
「あっ。」
ヨルスが声を上げたので視線の方向にノインも目をやると生け垣の向こうに何かがあるのを見つけた。
視線が合うとどこか嬉しそうに出てくる。
「サリジュだね。ノインちゃんに会いたくて来たのかな?」
ノインと目が合ったサリジュはどこか期待するようにノインに向かって手を振ってきた。
「ノインちゃんも手を振ってみようよ。」
そうは言ってもノインには手を振ることは出来ずついヨルスにしがみつく。
何故サリジュがノインへ手を振るのかが分からない。自分はサリジュの母の命を奪った人間。ここにいてはいけない人間。本当は母がいてサリジュに手を振るのが正しいはずなのに自分がやってはいけない。
ノインは顔を青くしてサリジュから目をそらした。
「……駄目か。」
サリジュはため息をこぼした。そしてまた外が騒がしい。
「ヨルス様、ここに来てはなりません。お父様が悲しまれますよ。」
「……サリジュから許可を貰っているし、俺は客人としてここにいるのですけど。」
「ここは罪人の部屋なのです。どうかこちらへお帰りください。ここに足を踏み入れてはなりません。」
今回は始めから人を呼んでいるのか呼びに来たメイド以外にも使用人がやってきて素早くノインとヨルスを引き離した。
「またこんなものを……罪人は質素に過ごさなければなりません。余計なものをお渡しになりませんように。」
目ざとく巾着を見つけたメイドは飴玉を奪いとって行った。
ノインと離されるのではないかとヨルスはぎゅっと力を込めて抱えていたが、使用人の力には勝てずまた引き離されてしまう。
「お父様が心配してお探しです。サリジュ様も探していらっしゃいますから帰りましょう。」
「嫌だ。」
そうは言っても十歳のヨルスにはどうすることも出来ない。腕を掴まれて無理やり部屋を出ていった。
メイドはまだ用があるのか部屋に残りノインと対峙する。
「貴方は……何か食べていますね。それなら今晩の食事はありません。それは真っ当な人間が口にしていいものです。罪人が口にしてはいけません。」
ノインは黙って聞いている。以前は口に入れたものは吐き出されたが、今はそういったことはされなかった。罪人がもう口にして不浄となったものは片付けが大変なのだと聞いたから。
「今度はヨルス様の命に目をつけたのですか?心優しく純真なアイフィナ様だけでなく今度はヨルス様にまで……本当に罪人は見境がありませんね……。」
冷たい床に座りうなだれながら話を聞く。
「サリジュ様の母親と友人の命を奪うことがそんなに楽しいですか?」
その言葉には明確に力強く首を横に振る。そんなことは絶対にしたくない。自分は生まれた時から悪い罪の子だ。それが知っているからこそ心から懺悔しているのに。
「サリジュ様の大切な人たちを奪っても貴方はけしてサリジュ様のようにはなれません。アイフィナ様を殺した貴方にはけして。貴方が許されることは一生ない。」
メイドは冷たい顔をしたまま部屋を出ていく。
ノインはうずくまったまま、小さくなった飴玉を飲み込んだ。自分にふさわしくない甘さがなくなった。
扉が開くと使用人たちに引き連れられたヨルスが現れる。
「ヨルス!」
騒ぎに気づいたサリジュは本邸に戻っていた。
サリジュはとっさに駆け寄りヨルスを確認する。強く腕を引かれていたが、気は使っていたのかヨルスの腕には跡はなかった。
「サリジュ様、ヨルス様。あちらの館にはけして近づいてはなりません。あの館には愚かにも罪人がいるのです。」
「そんなやつはいない!」
「いいえいいえ、心の優しいアイフィナ様を殺した憎き者がいるのです。」
「フィナ様を殺した者です。」
「違う!」
どれ程否定しても使用人たちは考えを改めない。
「当主様がお会いにならない、それが証拠です。」
「あんなに愛していたアイフィナ様の命を奪ったのですから許せないのも当然です。」
「どうかもう館には近づかれないように。」
ヨルスを戻したことで仕事は終わったとばかりに元の仕事に戻っていく。だからといってすぐにノインの元へは行けないだろう。ここ数日はヨルスが強行していることもあり警備が厳重になった。
「ヨルス……ノインは……。」
「元気……とは、言えないよ。すごくちっちゃくて細いんだもん。」
「どうにかして、外に出すことは……。」
「出来なそうだね。」
サリジュはにじみ出そうになる涙を堪えた。きっとノインは泣きたいのに自分が出す訳にはいかないと思った。
「早く出してあげたいのに……。」
「こうしてる間にもね、ノインちゃんは心が壊れてると思う。」
直接会ってサリジュはそう感じた。ノインに会うことだけは無いようにと厳しい目で監視されていた。他は寛容だというのに。
自分の代わりにヨルスを送ったのは客人であるからこそ手荒なことはされないという確信だ。
「やっぱり、父さんに頼むしかない。」
「そうだよね。いくらなんでも当主様には逆らわないんじゃないかな。」
父親やサリジュの気持ちを決めつけ、先回りしてノインに与えられる罰が許せない。ノインは何も悪くないと言っているのに、大義であるように罰が与えられている。
そしてそんな状況を黙認するように無視をしている父親もサリジュは許せなかった。
「どう見ても、変だよ……。」
部外者で子どもであるヨルスにもこれが異常であることはもう分かっていた。
あなたにおすすめの小説
第2王子は断罪役を放棄します!
木月月
BL
ある日前世の記憶が蘇った主人公。
前世で読んだ、悪役令嬢が主人公の、冤罪断罪からの巻き返し痛快ライフ漫画(アニメ化もされた)。
それの冒頭で主人公の悪役令嬢を断罪する第2王子、それが俺。内容はよくある設定で貴族の子供が通う学園の卒業式後のパーティーにて悪役令嬢を断罪して追放した第2王子と男爵令嬢は身勝手な行いで身分剥奪ののち追放、そのあとは物語に一切現れない、と言うキャラ。
記憶が蘇った今は、物語の主人公の令嬢をはじめ、自分の臣下や婚約者を選定するためのお茶会が始まる前日!5歳児万歳!まだ何も起こらない!フラグはバキバキに折りまくって折りまくって!なんなら5つ上の兄王子の臣下とかも!面倒いから!王弟として大公になるのはいい!だがしかし自由になる!
ここは剣と魔法となんならダンジョンもあって冒険者にもなれる!
スローライフもいい!なんでも選べる!だから俺は!物語の第2王子の役割を放棄します!
この話は小説家になろうにも投稿しています。
天啓によると殿下の婚約者ではなくなります
ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。
フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。
●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移、回帰の要素はありません。
性表現は一切出てきません。
愛されることを諦めた途端に愛されるのは何のバグですか!
雨霧れいん
BL
期待をしていた”ボク”はもう壊れてしまっていたんだ。
共依存でだっていいじゃない、僕たちはいらないもの同士なんだから。愛されないどうしなんだから。
《キャラ紹介》
メウィル・ディアス
・アルトの婚約者であり、リィルの弟。公爵家の産まれで家族仲は最底辺。エルが好き
リィル・ディアス
・ディアス公爵家の跡取り。メウィルの兄で、剣や魔法など運動が大好き。過去にメウィルを誘ったことも
レイエル・ネジクト
・アルトの弟で第二王子。下にあと1人いて家族は嫌い、特に兄。メウィルが好き
アルト・ネジクト
・メウィルの婚約者で第一王子。次期国王と名高い男で今一番期待されている。
ーーーーー
閲覧ありがとうございます!
この物語には"性的なことをされた"という表現を含みますが、実際のシーンは書かないつもりです。ですが、そういう表現があることを把握しておいてください!
是非、コメント・ハート・お気に入り・エールなどをお願いします!
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
悪役の僕 何故か愛される
いもち
BL
BLゲーム『恋と魔法と君と』に登場する悪役 セイン・ゴースティ
王子の魔力暴走によって火傷を負った直後に自身が悪役であったことを思い出す。
悪役にならないよう、攻略対象の王子や義弟に近寄らないようにしていたが、逆に構われてしまう。
そしてついにゲーム本編に突入してしまうが、主人公や他の攻略対象の様子もおかしくて…
ファンタジーラブコメBL
シリアスはほとんどないです
不定期更新
本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。
死に戻りを回避したいだけなのに、改変したストーリーは僕を追いかけてくる
犬白グミ
BL
「俺のことを好きだったんじゃないのか?」
僕が転生したのは、死に戻りBL漫画だった。
原作では不憫受けとして死に戻るはずの主人公リカルドだけど、美形で自信満々な逞しい騎士に成長して、なぜか僕を追いかけてくる。
本来の攻めも、なんだか様子がおかしいし。
リカルドが通う魔法学院に入学する資格すらない魔力なしの究極のモブ、それが僕だ。
そんな僕が改変させた物語は、大きく捻れて歪みはじめた。
そして、僕はリカルドに別れを告げて――。
自惚れリカルド × 鈍感なモブ転生者アーロン
果たして死に戻りは回避できるのか?
じれったくも切ないふたりの恋は加速する。
お気に入り、ハート、感想ありがとうございます!
タイトル変更しました。死に戻り小説→死に戻り漫画に変更しました。