どうやら魔王を復活させてしまったようです。

神部 大

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銀竜の谷と最後の戦い

42話 灼熱地獄、焔凰フェニクシア

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 洞窟内には所々マグマ溜まりが出来ており、魔力での皮膚コーティング無しではとても入る事は叶わないだろう程の熱気で視界はグニャグニャと湾曲して見えた。


 目の前にちょこちょこと現れる犬とも狼ともとれる魔獣。

 その頭には溶岩の欠片が一体化している。
 此方を敵と認識するなりその頭の溶岩は発熱し煙を上げた。


「はい一頭確認、マッキー氷結!」
「ハイ!」

「はいそこ、一匹ホバリング淫乱クソが」

「ぶっ殺されたいの!? 何で私なのよ、そっちのエルフに頼みなさい」

「マイン、頼む」

「はぁい、リタくーん……後でぶっ叩くから!」



 リタの構成したフォーメーション『二・三・一・ニ』。
 何の役にも立たないのは嫌と言うミュゼの必死な申し出を受けたリタは、仕方なくこのフォーメーションを指揮してみろと提案した。

 ミュゼは将来的にいつか王女に返り咲くつもりだ。
 
 そしてその手伝いをしてやって欲しいとミュゼの叔母であるメロウからリタは頼まれていた。
 それを律儀に守ってやる必要は露ほども無いのだが。

 これも人の上に立つ試練になるだろうというリタの優しさだ。
 
 
「また随分と派手な出迎えだ……巻きで行きたいと言うのにこんな所如きで」



 溶岩に含まれる魔力に当てられ進化したのか、炎を纏って突撃してくるワイルドウルフ達。
 そして普段なら危害など加えない筈のヤコウコウモリまでもが小さな火弾を吐いてくる。

 それをミュゼの偏見感丸出しの指揮により殲滅するが、リタとカーマインの前には次の広間へと続く通路から続々と現れるワイルドウルフ達が既に待機していた。


「リタ君、私に任せて!」


 それを空かさずカーマインが殲滅しようとガーネットステッキを構えるが、リタはそれを制止し視線を後ろへ送る。



 殿ではゼオが震える手で安物の短剣を構え、弓を射ろうとするリーファと高熱魔法の準備をしているミーフェルを必死で守ろうとしている所だった。

 当然ミュゼは天井を飛ぶコウモリに怯えそこまで目が行き届いていない。

 ミュゼのままならない指揮により、既に後衛のフォーメーションは総崩れになっていた。


「こういう時は大体背後からも来るのが定石だ」
「か、かっこいい……流石は私が認めた人ね。でもリタ君の方が」

「問題無い、秒で終わる」


「かぁっこいぃぃぃ!! ほらぁそこぉ! ジャリっ子いつまでもそんなちっちぇ虫追っかけてんじゃないわよ、#殿_しんがり_#! 総攻撃」


 火照った顔を両手で押さえながら一頻りリタ感に浸ったカーマインは一転。
 だらしない指揮を取るミュゼを怒鳴りつけると、個別シールドを掛けてゼオ達の補助に回った。
 マキナもそれに気付き空かさず後方のワイルドウルフへ魔法をぶっ放す。


 それを見届けたリタは「ふぅ」と一つ溜息を付くと、眼前のワイルドウルフ勢が飛び掛かって来るのを視界に収めた。


「心頭冷却月光の如しは常一瞬と自らを俯瞰し、一刀に信心を込め振り抜くが神の矢の如し――――#抜刀一本四連打_ビョウメツ_#」


 リタは腰溜めに構えた木刀を抜き放つと同時、右足を深く地に踏み込みそれを横薙ぎに払う。

 だが四体のワイルドウルフは一列陣形で既にリタの首を掻っ切ろうと目と鼻の先まで飛んでいた。


 それをリタは顔を下に向けて躱す。

 直後、空中で頭と胴体を分解され、更に頭部の溶岩石を粉々に砕かれた四体のワイルドが丁度ミュゼの真横にドサドサベチャ! 降り注いだ。


「はぇ? え、え、ぎぃゃぁぁああ!!」

「お、おわ! な、何だ、死体が」
「ひぃあ、す、凄い綺麗な切断面です。魔力を通した相当な業物で斬ったような」

「きゃぁぁ!! リタ君秒ーー!! はい、どいてどいて! これで全部殺ったわね、マキナ氷結手伝って」

「あ、は、はい!」

「はい次々砕いてよー」


 既に後方のワイルドウルフも魔法と弓によって動けなくなっている所を、カーマインとマキナが氷結魔法で凍結させ、それをゼオ達が粉々に砕いていく。
 
 手際よく指示していくカーマインは、やはりそれなりの戦場を潜ってきたのだろう。慣れたものであった。



 戦場に静けさが――


「ジャリ子、さっき私を淫乱何とかって言ってわね。その分よ!」
「へぶっ、ファイヤーボール!」

「甘い! #魔相対_バニッシュ_#」

「きぃぇぇ! 乳でかいからってぇ!!」
「ちょ、離しなさいよ」

「ああうるせぇな馬鹿共が」

「み、ミュゼちゃん可哀想……もっと強い魔法教えてあげるからねっ」
「そ、その、ゼオ君は、わ私とどっちが大きいと思う?」

 

 背後でキャンキャンと叫び、取っ組み合いを始めるメンバー達を置いてリタは先程ワイルドウルフ達が阻んでいた大穴から先へと進む事にした。

 腰を屈めながら歩く事数メートル。

 潜った先の大広間は巨大なマグマ溜まりからボコボコとガスが噴き出し、一体を熱気が包んでいた。

 リタは素早く腰袋から丸薬を取り出し奥歯で噛み潰す。


 ふとマグマ湖の奥、切り立つ大岩の上で佇む巨体がいた。

 それは身体の数倍はあるだろう翼で身を包む一体の大鳥。
 大鳥は此方に真紅の瞳を向け、威嚇しているようにも見える。

 全身が朱色で体外に漏れ出す魔力を炎に変換しているのか、それはまるで伝説の火の鳥。


 巨大な火鳥はリタを敵だと認識したのかその翼を大きく広げ二度宙を仰いだ。
 広間の熱気が渦となりリタへ熱風が飛ぶ。


「我は……焔凰、フェニクシア。魔界より此度出でし者」

 火鳥は焔凰フェニクシアと名乗り、その嘴をにやりと開けたように見えた。

 だがリタはこれが魔王の配下の一人ならば遂に三体目、つまり後は魔王を倒してクライマックスと言う事態に多少溜飲が下がる思いであった。
 

「だが我は此度魔王の配下に成り下がるつもりなど毛頭ない……この銀竜の谷を――」

「銀竜、だと」


 だが焔凰フェニクシアから銀竜と言う単語を耳にし、リタは先程までのスカッとした気持ちがモヤモヤとした暗雲に飲み込まれていくのを感じた。


 俺の名前、それは十数年前に貰った親からの宝物。
 リタ・ジェバンニ。
 それが俺の名前だと。


 それを高々千年生きた程度の小汚え団塊竜如きが

「え、リタオ?ルタオ?ちーじゅけぇーきだっけ?ばーまゅくうーへんだっけ?」だと?

 ふざけるな、黙れと。

 てめぇの萎びた汚らわしい皮膚片なんか誰が欲しい!? 麗しき優秀な妹が欲しがるから代わりに来てやってんだ、と。


 リタの苛立ちはピークをとっくに越えていた。
 よく見れば目の前の火鳥さえ、偉そうで、無能な年寄りにしか見えない。
 

「俺の名を……言ってみろ」

「ん? なんだ、声が小さくてよく――」


 ふと放たれたリタの呟きにフェニクシアは聞こえないと返したつもりだったが、リタの脳内では「あぁん?声がちぃせぇなぁ?これだから最近の」と変換され、リタはついにキレた。


「ぅぅおぉぉれの名をいぃぃってみろぉぉおぉ!!!!」
「ぶびぃぃっっ!?」


 リタの怒声は恐らくこの洞窟内全土に響いた。
 天井からはバラバラと瓦礫が落ち、熱気は溶岩の飛沫とともにフェニクシアに舞飛ぶ。

 あまりの気迫、膨大な魔力の解放と集約にフェニクシアは目玉をカッと広げたまま首を後ろへ反らし失神した。
 黄色い汁が座っていた大岩を伝い溶岩に触れてジュッと昇華する。



「完全滅却だ、クソ銀竜が……同情の余地等いるものか、滅してやる、滅してやる!」



――#抜刀一万本八千九百九十連撃_ピコビョウメツ_#。



 真空に放電が迸るように、時折聞こえる鼓膜を振動させる微音が広間に木霊した。

 溶岩は相も変わらずプツプツとガスを放ち、辺りには高温の空気と白い気体が漂う。

 フェニクシアは未だ失神したままそこから動かない。
 ただその中でただ一つリタの姿は無かったが、蜂が舞飛ぶようなホバリング音だけが時折鳴り、そして。


 全ての音がその場から消えた。


 刹那ズタン、と言う音と共に地面を抉ったリタは元居た場所に立っていた。
 腰に木刀を戻し、何事もなかったように先程潜ってきた大穴に向かう。




 次の瞬間だった。

 大広間のマグマは大爆発を見せ、吹き上がる溶岩の中フェニクシアは次々と細切れになっていった。

 細切れにされた皮膚片が更に細かく分断されていき、それが更に細かく、その更に細かく、そして最後にバババババと言う音を立てて破裂した。


 降りしきる溶岩。
 だがそこに生物の気配は既になかった。


「くたばるがいい、銀竜共」


 いや、焔凰フェニクシアである。






「「「ゼオはどっちの味方なの!?」」」
「うぇぇ!? あ、おい! リタ、助けてくれよ」


 一体どんな状況になっていると言うのか。
 

 あれからリタがフェニクシアを葬っていた間に、何らかの要因で喧嘩話が拗れ、それにゼオが余計な一言でも放り込んだのか。
 ゼオの周りをミーフェル、リーファ、ミュゼ、カーマインが取り囲み詰め寄っていた。


 リタは大穴から戻るなりそんな七人から視線を向けられ、そして言った。


「溶岩が噴火した。フォーメーションは一・六・一に変更、これよりプランB『団塊抹殺荒れ狂う最後のエネルギーからの脱出ES!』を開始する」


 そう歩きながら皆に次の計画を伝えたリタは徐々に小走りになり、皆が「え、何!? 噴火」等と疑問の声を上げている間にもと来た道へと走り去る。

 やがて七人がいた広間の天井からボロボロと瓦礫が落ち始め、轟音が洞窟内全土に響き渡った。

 
「なっ!! おい、何か溶岩流れてきてんじゃねぇか! ふざけんなあいつ、ESってまたそれかよぉぉ」
「まずい、皆直ぐに逃げるんだ。リタを追え! ESがつく作戦は全てエスケープだ」

「最低だあの人!」
「はっ……リタ君もしかしてフォーメーション一・六・一って……リタ君が先頭を切って殿は私に任せるってことね、任せて! #凍結世界_アブソリュート・ゼロ_#」


 リタに大きな仕事を任されたと勘違いしたカーマインはその喜びを魔力に昇華させていた。

 流れ出る溶岩をも凍りつかせる絶対氷結の魔力は地面を、壁を、そしてマグマ溜まりから天井までを次々と氷漬けにしていく。
 カーマインの放った魔力はその後も衰える事なく此方へ進み続け迫っていた。


 それを目にした六人は「あ、今度は氷だ」と脱兎の如く灼熱から氷結に変わっていく洞窟を走るのだった。


「さ、さ、さみぃよ、足が凍えて上手く走れねぇ」
「ぜ、ゼオ君私の高温魔法がある」
「いえ、任せて。私が運ぶわ」


「イチャついてんじゃねぇぇよぉぉ! てか絶対フォーメーションとか言って最後の一は私だろぉ!? 無能だから置いてかれるだろうな、とか思ってんだろぅぅ! 許さねぇ、許さねぇよリタぁぁ!!」


 大凡その通りであった。

 リタの思う脱出フォーメーション一・六・一。
 その内訳は先行がリタで一。
 そして後は自分等で何とか逃げろの六。
 最後はミュゼが遅れるだろうな、の一と。

 だがそんなリタの予想に反して、ミュゼは最大限の怨恨を持って誰よりも早く、リタの後ろに追い付いていた。


「リィタァァァ!! 誰が置いていかれるものかぁぁ」
「ほう、成長したな。乞食から走れる元王女へ昇格だ」

「え、え、あ、そう? ま、まぁね! それだけじゃないわ、魔法だって使えるし」

「そうか、なら走れる魔法元王女だ」
「え、そう!? そ、カッコイイじゃない!!」


「いや馬鹿にされとるだろがぃ!」


 次に追いついたのは流石の元暗殺、アンナであった。
 アンナが逃げながらアホな会話を繰り広げるミュゼに壮大なツッコミを入れると、炎弾がリタに向け放たれる。

 リタは相変わらずの無心でそれを払って消火した。



 すぐそこは外であった。



「ふぅ……大分巻けたか。番号」
「走れる魔法ミュゼ1ばーんっ!」
「お前は二番だろ。機嫌の落差が激しすぎるぞ」

「はぁはぁ、ふざけんなよ。お前は何回味方を殺そうとすんだよ、俺の正義が黙ってねーぞこら」
「ゼオの正義は、私が見てるわよ」
「ゼオ君は、渡さない」

「はひ、寒……カーマインさん、その氷結魔法何ですか、洞窟凍っちゃいました……ひっ! てか外までぇ」


 見れば今まで入っていた洞窟は崩れかかるその直前で完全に凍りつき、入り口は巨大な氷柱で塞がれていた。
 その上銀竜の谷全土は今までの熱気を白い冷気に変え、瞬く間に氷山と化している。


「あらやだ……リタ君に頼られて張り切り過ぎちゃったわ。因みにあれは二元素単元化の超上級魔法よ、大人の魔法ね!」

「ニ、ニ元素の単元化って……失われた錬成法じゃ」

「よし、全員無事で何よりだ。ではこれにて谷の主の討伐は完了、クソ銀竜の鱗を剥ぎ取りに行く」

「いや主はよぉ!?」
「主? ああ、あれか。塵も残さず抹殺した。否、あの銀竜の事だ、後で証拠云々言われても困るので不本意だが皮膚片の一部だけ回収している」



 リタはそう言うと左手を開きゼオ達に見せる。
 そこにはほんの数ミリ残された羽の欠片みたいなカスがちんまり残っていた。


「あっ、ちっさ!! いつ殺ったんだよ、ありえねぇだろ」

「リタならままあるわ」

「まあ、確かにリタならありえるかもしれない」
「流石リタ君っ!! 全てが完璧、先見の明」


 皮膚の魔力コーティングを『温め』に切り替えた一行は勇み足で再び銀竜の寝床へ向かう。
 

 そんなリタの足取りは不思議と、何処か軽快に見えた。
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