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第24章 入学式と家族の絆
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ルシアンと入学式前日
ルシアン・ヴァルドールは16歳になり、王立聖都ヴァルシア学院の入学式を翌日に控えていた。試験から数カ月、王都ルミエールの辺境伯邸で鍛錬と勉強に励み、日々過ごしていた。
入学式前日、辺境伯邸は賑やかな雰囲気に包まれた。フォルテシアから父ギデオンと母エリシアが王都に到着し、ルシアンの特待生クラス合格を祝うため集まった。祖父バルドリックはすでに王都におり、食堂では豪華な料理が振る舞われる。ギデオンは「ルシアン、特待生クラスとは見事だ。ヴァルドール家の名に恥じない」と笑顔で息子の肩を叩く。エリシアは「ルシアン、立派に成長したわ。マナーも完璧で、母は誇らしい」と目を潤ませる。
ルシアンは「父上、母上、ありがとうございます。学院で必ず結果を出します」と落ち着いて応じる。バルドリックは豪快に笑い、「ハハハ! ルシアン、明日から学院生活が始まる。セリア君も一緒だろ? しっかり守れよ!」と激励。ルシアンは「祖父上、セリアやアレクシス殿下と共に、学院でヴァルドールの誇りを示します」と決意を述べる。
祖母マリエルの不在について、ルシアンが尋ねると、バルドリックは静かに言う。「マリエルはフォルテシアで領地の魔獣対策を指揮しておる。儂の妻は強い女だ。ルシアン、お前が学院で活躍する姿を楽しみにしてるぞ」ルシアンは頷き、「祖母上にも良い報告ができるよう、頑張ります」と誓う。
セリアと兄の訪問
その夕方、セリア・フィオーレと兄エリオット・フィオーレが辺境伯邸を訪れた。エリオットは25歳、銀髪と穏やかな雰囲気の青年で、フィオーレ領の立て直しに尽力している。土産に蜂蜜酒を従者が荷馬車から下ろす。木箱が5つもある。ヴァルドール家の皆様、セリアが特待生クラスに合格できたのは皆様のご支援のおかげです。心より感謝申し上げます」と深く頭を下げる。「蜂蜜酒は我が領地の名産なのです。ぜひお納め下さい」と再度、アタマを下げた。
セリアも「ルシアン、バルドリック様、ギデオン様、エリシア様、本当にありがとうございました」と丁寧に礼を述べる。
ルシアンは「エリオット様、セリア、蜂蜜酒ありがとうございます。セリアの合格は彼女自身の努力の賜物です。試験での剣技、素晴らしかった」と微笑む。セリアは頬を赤らめ、「ルシアン‥あなたの応援があったからよ」と静かに答える。
バルドリックがエリオットに言う。「エリオット君、フィオーレ領の再建、立派に進めてるな。国王陛下にも報告したぞ。実は儂とギデオンが、ヴァルドール家のより子とする事になったのだ。前を推薦したことにより爵位も一つ上がるはずだ」
エリオットは驚き、「バルドリック様、ギデオン様、そんな大恩を‥!感謝の言葉もありません!」と頭を下げる。
ギデオンがエリオットに「近々王国の使者が領地を訪れる筈だ。エリオット子爵殿‥これからも励めよ」
セリアも「兄さん、爵位が‥!ルシアン、ヴァルドール家のご厚意に感謝します」と目を潤ませる。ルシアンは「エリオット様、セリア、フィオーレがさらに繁栄するよう、俺も学院で尽力します」と拳を握る。
エリオットは続ける。「実は、フィオーレ家の資金で王都に小さな屋敷を購入しました。セリアも寮生活ではなく滞在できます。セリアには領地のためではなく自分のために生きてほしいのです。ヴァルドール家のご恩、決して忘れません」
入学式とハーシーの挑発
入学式当日、王立聖都ヴァルシア学院の大講堂は新入生と家族で埋め尽くされていた。白亜の校舎は魔力石の輝きで荘厳さを増し、特待生クラスの12名は最前列に座る。ルシアン、セリア、皇太子アレクシス、ルクレティア・ロザリオは肩を並べ、固い絆で結ばれていた。
国王が登壇し、「新入生諸君、ヴァルシアの未来を担う者として精進せよ!」と演説。モートン枢機卿も参列し、息子ハーシー・モートンがAクラスの席からルシアンとセリアを睨む。式後、ハーシーは近づき、「ヴァルドールの田舎貴族と貧乏男爵の娘が特待生? すぐに落ちこぼれるぞ」と嫌味を吐く。
ルシアンは落ち着いて返す。「ハーシー、試験でセリアに敗れたことを忘れたか? 実力で証明しろ」セリアも静かに進み出る。「ハーシー様、侮辱はもう許しません。フィオーレの誇りをかけて、学院で戦います」アレクシスが「ハーシー、ルシアンとセリアは俺の親友だ。舐めるな」と笑い、ルクレティアが「ハーシー様、Aクラスで満足してるの?」と挑戦的に言う。ハーシーは顔を赤らめ、「ヴァルドール!覚えておけ実戦なら負けなかったんだ!」と去る。
式では特待生クラスの担任、女魔術師エレノアが紹介される。「特待生クラスは王国の希望。剣、魔法、知恵、心、全てを磨きなさい」と厳しく告げる。
家族と仲間の絆
式後、ルシアンは家族、セリア、エリオットと談笑する。ギデオンは「ルシアン、特待生クラスは厳しいが、お前なら乗り越えられる」と激励。エリシアは「セリアちゃん、ルシアンをよろしくね。フィオーレの未来も応援してるわ」と微笑む。バルドリックは「ハハハ! セリア君、ルシアンと共に学院を楽しむのだ!」と豪快に言う。
アレクシスとルクレティアも合流し、「ルシアン、セリア、学院で頂点を目指そうぜ!」エリオットは「セリア、ヴァルドール家の皆様と学院で頑張れ」と送り出す。ルシアンは「セリア、アレクシス、ルクレティア、エリオット様、皆でヴァルシアを変えましょう」と微笑む。
教室での新たな物語へ
15歳のルシアンは、父ギデオン、母エリシア、祖父バルドリック、セリアとエリオットの祝福を受け、特待生クラスで入学式を終える。ハーシーの挑発を退け、勇者の志と仲間の絆を胸に、学院生活の第一歩を踏み出す。
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