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第1章 護衛騎士は交易の要の街に行く

護衛騎士は空を飛ぶ

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     半眼の殿下と侍女にジト目で見られます…心からの本心を伝えたんですけどうまく伝わらなかったみたいですね…



「………」




    やがてぷいっとそっぽを向いた殿下が何か言っていたけど、生憎と不慣れな飛行バランスと距離により聞くことはできなかった。



     だけど、殿下をだっこしている侍女がものすっごく睨んでくるので聞こえなくて良かったのかもしれない…。




    因みに今日の侍女は男装ぼっちゃまスタイルに旅の間には持っていなかった細身の剣を腰にさげている。




    これからなにがあるか想像に難しくないですね!!!!




「あの、殿下、もしかしなくてもこれから進行形で追っている魔獣達を一掃するとかそういうこ…「その通りですよ。なのでバリバリ働きましょうね騎士様?」




    ぼっちゃまからの牽制からの不意打ちパンチ…や、うん。魔獣見たときとこの街来たときにちらっと思ってたけどね!!!




「主な目的は魔獣の討伐、魔力の溜り場の発見と消滅。可能なら大元を叩く。と考えておいてください」



    殿下が質問を拾い上げて答えてくれました。






    そうして話をしながらでも追跡は続いていて、木々の生い茂った場所から広くてよく見渡せる場所へ魔獣達が走っていくのが見えます。




「あそこで仕留めます」



「了解しました」



「承知しました」



姫様の一言に侍女、俺の順で返事をする。



「じゃあ俺が降りて足止めしま「危ないので降りないでくださいねシャーロットちゃん」




    なんとかして下に降りようと試みようとしたら、突然ぐっと首が閉まりました。ぐぇ。




    姫様にシャツを思いっきり引っ張られて降下が阻止されました。



「や、あの足止め…」「不要ですわ」



 
    そう言い終わると姫様は何かの詠唱を始めた。




    俺は姫様程魔術はあまり得意ではないのでわからないが、あの姫様が詠唱を必要とするといことはかなりの高威力なのだと思う。



詠唱中の姫様の周りに赤い焔が集まってくる。




「バーストエクスプロージョン」



    集まっていた焔が姫様の手に集中して小さな球の様になり、それを森の広い空間に向かって振りかぶって投げ落とし、それが地面に着く前に爆散した。




魔獣が。



   焔が一瞬小さくなったと思ったら突然爆破して、一瞬にして魔獣の群れが消えました。




ええ、文字通り消えました。



跡形もないです。



 
   確かにこれは危なかったし降りなくて本当に良かったと思いましたまる





というかこの作戦なら俺も侍女も要らなかったのでは???


   とか思ったり思わかなかったり…


   とりあえず鍛錬頑張りますね!て事だけでも(心の中で)宣言しておきます!
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