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本編
お片付け 前
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フリーマーケット終了時間が近づいた為の値引き合戦も、時間が経つにつれて落ち着き、完売したお店や、ブースで休んでいる人も多くなってきた。
夕方にならずに終わらせるよう、午後の鐘2つが鳴るくらいには終了である。竜樹の時計では午後4時だ。
途中で帰ってしまう参加者が多いかもと思っていたが、テレビで吟遊詩人や歌姫達の音楽を流しているためか、皆ゆったりとおしゃべりしたり、テレビを見たりしている。
『さてそれでは。そろそろフリーマーケットの終了時間が近づいています。子供報道員の皆さん、楽しいリポートありがとうございました!』
カメラが切り替わって、本部にいるニリヤ達子供報道員が映る。
『ありがとう、ございました~!』
『リポートに、ごきょうりょく、くださったブースの方たちも、ありがとうございました!』
『いろんなくふう、楽しかったよ~!』
『スーリールさん達ニュース隊の皆さんも、ありがとうございました!』
スーリールや、カメラマンのプリュネル、アシスタントディレクターのクーリールも、テレビ広場前でわわわ~っと手を振る。
『『『ありがとうございます~!』』』
『吟遊詩人の皆さん、歌姫の皆さん、長い時間、楽しませて下さってありがとうございました!』
舞台の袖に集まっている音楽の使徒達も、ニッコリわちゃわちゃと、それぞれ手を振って。
『今日参加して下さった、そして楽しませて楽しんで下さった全ての皆さんに、感謝を。はじめての開催で、運営も不慣れでしたが、皆さんの協力でつつがなく、締める事ができます。ありがとうございました~!』
パチパチパチ!
拍手が湧き起こる。
『それでは最後に、吟遊詩人、歌姫の皆さん全員で、『別れと再会の歌』を歌っていただきます!会場の皆さんも良かったら、口ずさんでみて下さい!それでは、よろしくお願いします!』
パシフィストの国民であれば、皆が知っている曲。真ん中に立った吟遊詩人のフェットが、リュートで前奏を奏でる。陽気な曲が得意なだけあって、寂しさの中に明るい音が混じる。
~さよならさよなら、また会おう♪
~それまで元気に、歌いましょう♪
歌姫の楽器、シャンシャン鈴の音が彩る。
歌がそこかしこから聞こえてくる。
竜樹も、知らない曲だが、フンフンと鼻歌で参加した。
曲が終わると、わ~っパチパチパチ!!と会場全体から拍手が。
『これにて、第一回、王都子供フリーマーケットを終了致します。お忘れ物、落とし物のないよう、お気をつけてお帰り下さい。貸し出した机と椅子は、その場に置いておいて大丈夫です。ゴミは、本部前で回収しています。ご面倒でも、その場に残さずお持ち下さい。尚、落とし物お忘れ物は、ふた月こちらで預かります。お問い合わせは、郵便にて、王宮内フリーマーケット係まで。』
終わった~!
竜樹は、ふーっと息を吐いて、椅子の背にぐたりともたれかかった。ニリヤが椅子の後ろから、パタンとくっついて。
「たのしかったね~ししょう!フリーマーケット、またやる?」
「皆がやりたいって言えば、またやるよ~。ニリヤ。」
「またやろうよ~。」
やろうよやろうよ~!
本部に今のところ集まっている、子供報道員をやったプランとサージュも、竜樹にねだる。
「そうだなー。まずは、お片付けちゃんと出来たら、来年もできるかもな!一角馬の、マイクロバス馬車のお迎えがくるのは、まだ時間に余裕があるし、きっと馬車乗り場は混むだろうから、のんびり行こう。ジェム達や、オランネージュ、ネクターにサンを迎えに行こうか?ラフィネさん、セリューとロンは、おねむかな?」
本部の敷物の上、靴を脱いでくったりしているセリューとロンは、今日一日、いつもしているお昼寝をしなかったので、そろそろエネルギー切れだ。ラフィネのお膝に縋りついて、コロコロしている。
「おねむちゃんなのよね。セリュー、ロン。」
「ねむくないの。」
「ねむない。」
分かった分かった。
護衛を1人置いて、心配なくしてから皆を迎えに行く。オランネージュは西の写真館の片付けに参加していた。椅子などを畳んだり、お花などの小道具を箱に詰めたり。
売り上げは撤収後に計算して、今夜報告が来る事になっているので、王宮に帰ってから結果は分かる。
「オランネージュ様、もうそんなに片付ける物もないですし、後はこちらでやりますから、どうぞ竜樹様とご一緒されて下さい。」
「そう?じゃあ、悪いけれど、先に上がらせてもらうね。今日は一日、みんなありがとう。」
「お疲れ様でした。」
写真館の責任者が言ってくれたので、オランネージュも一緒になった。
「ニリヤ、プラン、サージュ、テレビで写真館、宣伝してくれてありがとうね。」
「うん!えへへ。」
午後、一般のブースを回りながら、子供報道員は写真館と嵐桃シェイクのお店も取り上げてレポートしていたのだ。
「テレビに出るってすごいんだね。元々混むだろうとは思っていたけど、ほんとにいっぱい、人が来たよ~。」
最後までならんでたし、撮りきれなくて、今度できる街の写真館まで持ち越しの人も、結構いた。
夕方にならずに終わらせるよう、午後の鐘2つが鳴るくらいには終了である。竜樹の時計では午後4時だ。
途中で帰ってしまう参加者が多いかもと思っていたが、テレビで吟遊詩人や歌姫達の音楽を流しているためか、皆ゆったりとおしゃべりしたり、テレビを見たりしている。
『さてそれでは。そろそろフリーマーケットの終了時間が近づいています。子供報道員の皆さん、楽しいリポートありがとうございました!』
カメラが切り替わって、本部にいるニリヤ達子供報道員が映る。
『ありがとう、ございました~!』
『リポートに、ごきょうりょく、くださったブースの方たちも、ありがとうございました!』
『いろんなくふう、楽しかったよ~!』
『スーリールさん達ニュース隊の皆さんも、ありがとうございました!』
スーリールや、カメラマンのプリュネル、アシスタントディレクターのクーリールも、テレビ広場前でわわわ~っと手を振る。
『『『ありがとうございます~!』』』
『吟遊詩人の皆さん、歌姫の皆さん、長い時間、楽しませて下さってありがとうございました!』
舞台の袖に集まっている音楽の使徒達も、ニッコリわちゃわちゃと、それぞれ手を振って。
『今日参加して下さった、そして楽しませて楽しんで下さった全ての皆さんに、感謝を。はじめての開催で、運営も不慣れでしたが、皆さんの協力でつつがなく、締める事ができます。ありがとうございました~!』
パチパチパチ!
拍手が湧き起こる。
『それでは最後に、吟遊詩人、歌姫の皆さん全員で、『別れと再会の歌』を歌っていただきます!会場の皆さんも良かったら、口ずさんでみて下さい!それでは、よろしくお願いします!』
パシフィストの国民であれば、皆が知っている曲。真ん中に立った吟遊詩人のフェットが、リュートで前奏を奏でる。陽気な曲が得意なだけあって、寂しさの中に明るい音が混じる。
~さよならさよなら、また会おう♪
~それまで元気に、歌いましょう♪
歌姫の楽器、シャンシャン鈴の音が彩る。
歌がそこかしこから聞こえてくる。
竜樹も、知らない曲だが、フンフンと鼻歌で参加した。
曲が終わると、わ~っパチパチパチ!!と会場全体から拍手が。
『これにて、第一回、王都子供フリーマーケットを終了致します。お忘れ物、落とし物のないよう、お気をつけてお帰り下さい。貸し出した机と椅子は、その場に置いておいて大丈夫です。ゴミは、本部前で回収しています。ご面倒でも、その場に残さずお持ち下さい。尚、落とし物お忘れ物は、ふた月こちらで預かります。お問い合わせは、郵便にて、王宮内フリーマーケット係まで。』
終わった~!
竜樹は、ふーっと息を吐いて、椅子の背にぐたりともたれかかった。ニリヤが椅子の後ろから、パタンとくっついて。
「たのしかったね~ししょう!フリーマーケット、またやる?」
「皆がやりたいって言えば、またやるよ~。ニリヤ。」
「またやろうよ~。」
やろうよやろうよ~!
本部に今のところ集まっている、子供報道員をやったプランとサージュも、竜樹にねだる。
「そうだなー。まずは、お片付けちゃんと出来たら、来年もできるかもな!一角馬の、マイクロバス馬車のお迎えがくるのは、まだ時間に余裕があるし、きっと馬車乗り場は混むだろうから、のんびり行こう。ジェム達や、オランネージュ、ネクターにサンを迎えに行こうか?ラフィネさん、セリューとロンは、おねむかな?」
本部の敷物の上、靴を脱いでくったりしているセリューとロンは、今日一日、いつもしているお昼寝をしなかったので、そろそろエネルギー切れだ。ラフィネのお膝に縋りついて、コロコロしている。
「おねむちゃんなのよね。セリュー、ロン。」
「ねむくないの。」
「ねむない。」
分かった分かった。
護衛を1人置いて、心配なくしてから皆を迎えに行く。オランネージュは西の写真館の片付けに参加していた。椅子などを畳んだり、お花などの小道具を箱に詰めたり。
売り上げは撤収後に計算して、今夜報告が来る事になっているので、王宮に帰ってから結果は分かる。
「オランネージュ様、もうそんなに片付ける物もないですし、後はこちらでやりますから、どうぞ竜樹様とご一緒されて下さい。」
「そう?じゃあ、悪いけれど、先に上がらせてもらうね。今日は一日、みんなありがとう。」
「お疲れ様でした。」
写真館の責任者が言ってくれたので、オランネージュも一緒になった。
「ニリヤ、プラン、サージュ、テレビで写真館、宣伝してくれてありがとうね。」
「うん!えへへ。」
午後、一般のブースを回りながら、子供報道員は写真館と嵐桃シェイクのお店も取り上げてレポートしていたのだ。
「テレビに出るってすごいんだね。元々混むだろうとは思っていたけど、ほんとにいっぱい、人が来たよ~。」
最後までならんでたし、撮りきれなくて、今度できる街の写真館まで持ち越しの人も、結構いた。
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