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第747話
プセウドテイの新機能に関しては凄まじいと思いつつもヨシナリはどうなっているかの考察も並行して行う。 このゲームの性質上、何かしらの種があるはずだからだ。
見た目は凄まじいが本質を理解すれば突破、攻略は可能なはずだった。
「ふ、戦友よ。 我が闇の叡智を見極めんとする姿勢、悪くない」
「貴公の闇。 その秘密を今、詳らかにするつもりはないのだろう? ならば我が魔眼で看破するのみだ」
ベリアルは面白いと言わんばかりにくねっとしたので、ヨシナリも応じるように身をくねらせた。
「マジカル? あれは何かの儀式なのか?」
「意味が分からん」
アイロニーはヨシナリとベリアルが謎に身をくねらせている様子を見て首を傾げ、ケイロンは分からんと思考を放棄するように目を逸らした。
「ん、んん、ゴホン。 まぁ、ベリアルが頼もしいという事ですね。 はい、次行きますよ」
次は東側――コンシャス達を仕留めに行った者達だ。
ケイロンが先頭だった事もあって彼にフォーカスする。
こうして改めて見ると彼は前衛というよりは先鋒という言葉が相応しい。
ケンタウロスのような機体は走破性と突破力に優れ、重たい一撃は文字通り道を切り開く。
特に正面からの撃ち合い、打ち合いに非常に強い。
それを支えるのがあの頑強なフレームと重装甲だろう。
防御系の機構も積んではいるのだろうが、あの機体の柱は打たれ強さと機動性の両立。
少々のダメージは物ともせず、中距離の相手は高威力の重機関銃や散弾銃、近距離はハルバードで一撃だ。 分かり易いが故に穴が少ない。
弱点はあるが、特に今回のようなチーム戦では埋める手段はいくらでもある。
騎兵という性質上、側面攻撃に対しての脆さはあるが、ユウヤが居る以上はそんな事は許されない。
ケイロン自身、チーム戦に慣れていない事もあって他のメンバーが積極的にフォローに入る形が望ましいと判断してこの形になった。
幸いな事にケイロンの戦闘スタイルは連携の起点として使い易い事もあって合わせる事の難度が低いのもいい。 基本的に好きにさせて後はこちらで勝手にフォローすればいいのだ。
ユウヤとしても彼の死角を守ればいいという事もあって、そこまで窮屈には見えなかった。
――事前に話をしておいてよかったぁ……。
ケイロンが居なければユウヤが彼のポジションに収まっていたが、奪った形になったので少し気にしていたのだ。 ヨシナリとしては折角手に入った強力な手札は最大限有効に使いたい。
そんな気持ちが通じたのかユウヤは何も言わずにフォローに回ってくれたのだ。
内心でユウヤに感謝しつつ映像に意識を向ける。 序盤を過ぎ、コンシャス達が仕掛けて来た所だ。
ケイロンはかなり早い段階で反応し、真っすぐにコンシャスを仕留めるべく突っ込んで行く。
ユウヤ達はそれに引っ張られる形にはなっているがそれでいい。
ヨシナリとしてもケイロンにはそういった動きを期待していたからだ。
変な方向に誘導されるのは困るのだが、彼の戦いに関する嗅覚はベリアルやユウヤと比べても遜色ない。 つまり、何も言わなくても良い位置に行ってくれる。
敵の先鋒が射程に入ったと同時に重機関銃を抜いて連射。
木々等の障害物があるが、物ともせずにぶち抜いていく。 とんでもない威力だ。
銃自体も大きいが弾自体も既存品よりも遥かに大きい。 この辺りはジェネシスフレームならではだ。
「すっげぇな。 地形とか完全に無視して穴だらけになってらぁ」
マルメルも似たような事を考えていたのかそんな感想を漏らしていた。
以前に戦った事があるだけに恐ろしさがよく分かる。
総合的な破壊力ならマルメルの突撃散弾銃も負けてはいないが、ケイロンの銃はそれ以上だ。
単純な破壊力ならほぼ互角だが、ケイロンの場合は腕と銃を固定する関係で射撃姿勢が安定している。
その為、無駄が少ないのだ。 マルメルの場合は反動が強い事もあって撃つ際――特にフルオートで発射する時はしっかりと地面を踏みしめていた。
そこまでしないと反動を制御できないのだろう。
ただ、ケイロンの場合はエイムが安定はするが、固定している事もあって銃口を動かす際は上半身ごと動かす形になる。 結局の所、側面が死角という弱点自体は残るのだ。
――それをカバーする為の他の武装と左右での遠近の使い分けなんだろうな。
可動域が広いからそこまで致命的という訳でもない。
迂闊に正面から行った機体は即座にバラバラになり残った敵機は左右に散らばる。
対処としては分かり易い。 銃口が一つである以上、同時に二か所以上は狙えないのだ。
なら左右に散れば対処としては正解だろう。 ただ、それはケイロンが一人だった場合の話だ。
即座にユウヤが死角をカバーしに入る。 狙いはケイロンが上半身を旋回させたのと逆方向に逃げた敵だ。
姿勢を低くし、射程に入ったと同時に散弾砲で一機を処理した後、足を止めずに大剣で別の一機を叩き切る。
少し離れた位置にいる機体には電磁鞭を繰り出そうとして――止めた。
何故ならいつの間にか忍び寄っていたシニフィエが背後から膝を叩きこんでいたからだ。
そして次の瞬間、杭が飛び出して敵機のコックピットを貫く。
「相変わらずえぐい武器使ってるなぁ」
「えー、褒めても何も出ませんよ?」
シニフィエはそう言ってわざとらしくくねくねと身をくねらせる。
どうやらさっきのヨシナリのポーズを少し真似たようだ。
それを見たヨシナリの精神は凪。 思った事はあのポーズは地味に考え抜いて作った物なのだ。
そんな安っぽい模倣で闇の叡智を愚弄するのか?といった怒りとも疑問とも取れる謎の感情だった。
「お義兄さん?」
「あぁ、いや何でもない。 膝と足裏に仕込んでるんだっけ?」
「そうですよー。 肘にはインパクトボルトっていう使い捨ての衝撃と電磁パルスを機体に叩きこむ打撃武装を積んでます」
打撃主体だけあってフットワークが非常に軽い。
ケイロンとユウヤが動いた時点で、既にどの機体を狙うか決めていたようだ。
「あの動きの意味、聞いていい?」
「はい、ケイロンさんの武器に関しては上半身を回す関係で右の方が射線を取り易いのでそちらはお任せすれば問題ないと思ったので無視。 ユウヤさんは散弾銃と大剣の間合いを意識しているようなので、その条件から外れる敵機を狙いました」
納得の理由だった。
見た目は凄まじいが本質を理解すれば突破、攻略は可能なはずだった。
「ふ、戦友よ。 我が闇の叡智を見極めんとする姿勢、悪くない」
「貴公の闇。 その秘密を今、詳らかにするつもりはないのだろう? ならば我が魔眼で看破するのみだ」
ベリアルは面白いと言わんばかりにくねっとしたので、ヨシナリも応じるように身をくねらせた。
「マジカル? あれは何かの儀式なのか?」
「意味が分からん」
アイロニーはヨシナリとベリアルが謎に身をくねらせている様子を見て首を傾げ、ケイロンは分からんと思考を放棄するように目を逸らした。
「ん、んん、ゴホン。 まぁ、ベリアルが頼もしいという事ですね。 はい、次行きますよ」
次は東側――コンシャス達を仕留めに行った者達だ。
ケイロンが先頭だった事もあって彼にフォーカスする。
こうして改めて見ると彼は前衛というよりは先鋒という言葉が相応しい。
ケンタウロスのような機体は走破性と突破力に優れ、重たい一撃は文字通り道を切り開く。
特に正面からの撃ち合い、打ち合いに非常に強い。
それを支えるのがあの頑強なフレームと重装甲だろう。
防御系の機構も積んではいるのだろうが、あの機体の柱は打たれ強さと機動性の両立。
少々のダメージは物ともせず、中距離の相手は高威力の重機関銃や散弾銃、近距離はハルバードで一撃だ。 分かり易いが故に穴が少ない。
弱点はあるが、特に今回のようなチーム戦では埋める手段はいくらでもある。
騎兵という性質上、側面攻撃に対しての脆さはあるが、ユウヤが居る以上はそんな事は許されない。
ケイロン自身、チーム戦に慣れていない事もあって他のメンバーが積極的にフォローに入る形が望ましいと判断してこの形になった。
幸いな事にケイロンの戦闘スタイルは連携の起点として使い易い事もあって合わせる事の難度が低いのもいい。 基本的に好きにさせて後はこちらで勝手にフォローすればいいのだ。
ユウヤとしても彼の死角を守ればいいという事もあって、そこまで窮屈には見えなかった。
――事前に話をしておいてよかったぁ……。
ケイロンが居なければユウヤが彼のポジションに収まっていたが、奪った形になったので少し気にしていたのだ。 ヨシナリとしては折角手に入った強力な手札は最大限有効に使いたい。
そんな気持ちが通じたのかユウヤは何も言わずにフォローに回ってくれたのだ。
内心でユウヤに感謝しつつ映像に意識を向ける。 序盤を過ぎ、コンシャス達が仕掛けて来た所だ。
ケイロンはかなり早い段階で反応し、真っすぐにコンシャスを仕留めるべく突っ込んで行く。
ユウヤ達はそれに引っ張られる形にはなっているがそれでいい。
ヨシナリとしてもケイロンにはそういった動きを期待していたからだ。
変な方向に誘導されるのは困るのだが、彼の戦いに関する嗅覚はベリアルやユウヤと比べても遜色ない。 つまり、何も言わなくても良い位置に行ってくれる。
敵の先鋒が射程に入ったと同時に重機関銃を抜いて連射。
木々等の障害物があるが、物ともせずにぶち抜いていく。 とんでもない威力だ。
銃自体も大きいが弾自体も既存品よりも遥かに大きい。 この辺りはジェネシスフレームならではだ。
「すっげぇな。 地形とか完全に無視して穴だらけになってらぁ」
マルメルも似たような事を考えていたのかそんな感想を漏らしていた。
以前に戦った事があるだけに恐ろしさがよく分かる。
総合的な破壊力ならマルメルの突撃散弾銃も負けてはいないが、ケイロンの銃はそれ以上だ。
単純な破壊力ならほぼ互角だが、ケイロンの場合は腕と銃を固定する関係で射撃姿勢が安定している。
その為、無駄が少ないのだ。 マルメルの場合は反動が強い事もあって撃つ際――特にフルオートで発射する時はしっかりと地面を踏みしめていた。
そこまでしないと反動を制御できないのだろう。
ただ、ケイロンの場合はエイムが安定はするが、固定している事もあって銃口を動かす際は上半身ごと動かす形になる。 結局の所、側面が死角という弱点自体は残るのだ。
――それをカバーする為の他の武装と左右での遠近の使い分けなんだろうな。
可動域が広いからそこまで致命的という訳でもない。
迂闊に正面から行った機体は即座にバラバラになり残った敵機は左右に散らばる。
対処としては分かり易い。 銃口が一つである以上、同時に二か所以上は狙えないのだ。
なら左右に散れば対処としては正解だろう。 ただ、それはケイロンが一人だった場合の話だ。
即座にユウヤが死角をカバーしに入る。 狙いはケイロンが上半身を旋回させたのと逆方向に逃げた敵だ。
姿勢を低くし、射程に入ったと同時に散弾砲で一機を処理した後、足を止めずに大剣で別の一機を叩き切る。
少し離れた位置にいる機体には電磁鞭を繰り出そうとして――止めた。
何故ならいつの間にか忍び寄っていたシニフィエが背後から膝を叩きこんでいたからだ。
そして次の瞬間、杭が飛び出して敵機のコックピットを貫く。
「相変わらずえぐい武器使ってるなぁ」
「えー、褒めても何も出ませんよ?」
シニフィエはそう言ってわざとらしくくねくねと身をくねらせる。
どうやらさっきのヨシナリのポーズを少し真似たようだ。
それを見たヨシナリの精神は凪。 思った事はあのポーズは地味に考え抜いて作った物なのだ。
そんな安っぽい模倣で闇の叡智を愚弄するのか?といった怒りとも疑問とも取れる謎の感情だった。
「お義兄さん?」
「あぁ、いや何でもない。 膝と足裏に仕込んでるんだっけ?」
「そうですよー。 肘にはインパクトボルトっていう使い捨ての衝撃と電磁パルスを機体に叩きこむ打撃武装を積んでます」
打撃主体だけあってフットワークが非常に軽い。
ケイロンとユウヤが動いた時点で、既にどの機体を狙うか決めていたようだ。
「あの動きの意味、聞いていい?」
「はい、ケイロンさんの武器に関しては上半身を回す関係で右の方が射線を取り易いのでそちらはお任せすれば問題ないと思ったので無視。 ユウヤさんは散弾銃と大剣の間合いを意識しているようなので、その条件から外れる敵機を狙いました」
納得の理由だった。
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