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それでも少しずつ歩む日々
骨、アンデッド
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夜の廃虚の城。
朽ち果ててしまった資材と、かび臭い匂い。
今回僕達が選んだギルドクエストは、不死者、アンデッドと言うか骨だ。
骨がこの城のどこかに、大勢住み着いているらしい。
パキッ、ぬいぬいが朽ちた木を踏み潰す。
「これは随分劣化がすすんでるな。だが、この城の主が居なくなってからそんなに経ってはいないはず。骨の他に何か居るかな?」
彼は少し嬉しいそうである、不死者を操るのはリッチ、ネクロマンサー偉大なる魔法使いのなれの果て、今はまだ世に出ていない研究成果がここには眠っているかもしれない。
「師匠、廊下には何も居ないね……」
「でも、この奥には大きな魔力が渦巻いている」
後ろの後衛チームからハヤトが走って来る。
「なんかこの先のデカそうなのどうしますか?」
「この先はの奴は、たぶん操られているだけだろ。そっちはお前達に任せる。操られているだけなので死なん、だから時間だけ稼げばいい。その間に俺とオリエラ……後、聖女様に来てもらうか。魔術師がアンデッド化している可能もあるからな」
「わかった、ルナに伝えて来る。気を付けて」
そう言ってハヤトは、後ろに走って行った。
「あの頃よりは、使える様になったかもな」
ぬいぬいは、あごを少し動かしハヤトを示す。
「かもね。でも、師匠、私も負けていは居ないよ」
オリエラは、細身に剣に魔法を唱え、その剣先は赤くメラメラとした炎の後を残した。聖女ルナが、走って来た。
「どれくらい走れる?」
「貴方がたをおいていく位には」
「それは、上等!、行くぞ」
「「はい」」
☆★☆★☆
めっちゃ早い……。王女も、聖女も走る訓練させられるの?
フィーナとシルエットは、知能の高い魔族間では、喧嘩を売りに行くのは避ける為外で今待機している。
だから、今ここにいるのは、僕、ルイス、ウンディーネとミッシェルとなっている。
「ハヤト、数で攻めて来る相手は苦手なんでよろしくお願いします」
「鋼糸があるでしょう?」
「鋼糸は直接攻撃用なので、絶え間ない攻撃には隙が出来るので無理です」
そう言って早々に、ルイスは戦線を離脱しそうだ。
「じゃ……廊下で陣取って戦おう。まだ骨達は動いていないけれど、向こうのチームに行かれても困るから早々やるけれど、どれだけ骨がいるかわからないから、魔法は出来るだけ温存しよう」
僕らは無言でうなずきあい、行動を始める。
戦闘は、熱い粘着質の溶岩の様な炎をホールの中央に注ぎ落すところから始まった。さっきまであった白い山が少しばかり炎によって燃える。
しかしその火の中で幾つも白い骨達がゆったり肩から立ち上がる。
中にはケッケケと笑っているものもある。
「あれはどこの肺から空気が出ているの!?」
そう僕が言っている間に、ミッシェルは土の塊を骸骨に叩き落とし、粉砕する。それによって消されない様、燃えつくす様どんどん炎をくべる。それによってアンデッドを操る媒体も燃えればいいけど、それについてはだいたい向こうも対策をしてきている。
今回は残った骨がすべて集まりだした様だ。
「ぬいぬいの言っていた一番オーソドックスなのが来た……、逃げろ――!!」
燃えない、崩れない様にして、第一打で集まっている冒険者をその速さで殺す。僕はウンディーネを抱えて何とか逃げのびる。
「主様、怖かった……」
そう言って僕の首に手を回す、ウンディーネの顔はうきうきワクワクしていた。
「ウンディーネ! しゃれこうべに魔力が集まっている部分にを破壊して!」
「わかった」
彼女はゆっくり僕の腕から降り、しゃれこうべを水の一撃で破壊した。
☆★☆★☆
ぬいぬい達は、ネクロマンサーを発見し、オリエラがその炎の宿る剣技で、ネクロマンサーが次々作る骨を蹴散らす。
その後ろで、ぬいぬいと、ルナが、それぞれ魔法を詠唱する。
先に攻撃を放ったのは、ぬいぬい。
彼が「我らの敵を拘束せよ!茨の鎖」そう言うと今まで、魔法を詠唱しゆらゆらと一定の動きをしていた、ネクロマンサーの手首に鋼と黒いもや、赤いバラの入り混じった茨の鎖を出現させる。
ネクロマンサーは、頭をひねって考え込んだようにも見えたその時、茨の鎖が両側の手にその蔓を伸ばし縛り上げなクルクルと両手首を拘束してと思ったら、その両腕は誰かに誰かが引っ張った様に前に引かれるとともに、ネクロマンサーはその膝を無様に地面に付かせ、今もう……とうに忘れただろう神に祈るカタチをとったと思うと、またもや前へひっぱられ全身にその茨の鎖が絡みつく。
ネクロマンサーは、それはだけで惨めで無様だった。
その時、「浄化の王冠」と、祈る様な聖女のルナから放たれた魔法は、ネクロマンサーにはめられた指輪の様に彼の周りから少し離れたところを回っているだけだが、どんどんその距離は近ずき指輪の様に彼にフィットしたと思ったら、彼だったものは何も無くなってしまった。
「あっぁ……」ルナは、その顔をその手で覆った。
「浄化されても人間に戻れるだけの、人間の部分が無くなってしまっていたか……」
「なんでなのです、神に頂いた大切な身体なのにどうして!?」
聖女様はわかり兼ねるかもしれないが、ぬいぬいにはネクロマンサーに気持ちがわかる。と言うか、感じていた、壁の向こうに未知の魔法をいつもあるのは知っている。でも、倫理、家族などの彼を踏み止まらせるものがあってただ見ているだけだが、魔が差す時がネクロマンサーには、来てしまっただけかもしれない。
そうして少しの気まずさを残して、ギルドクエストは終了したのだった。
つづく
朽ち果ててしまった資材と、かび臭い匂い。
今回僕達が選んだギルドクエストは、不死者、アンデッドと言うか骨だ。
骨がこの城のどこかに、大勢住み着いているらしい。
パキッ、ぬいぬいが朽ちた木を踏み潰す。
「これは随分劣化がすすんでるな。だが、この城の主が居なくなってからそんなに経ってはいないはず。骨の他に何か居るかな?」
彼は少し嬉しいそうである、不死者を操るのはリッチ、ネクロマンサー偉大なる魔法使いのなれの果て、今はまだ世に出ていない研究成果がここには眠っているかもしれない。
「師匠、廊下には何も居ないね……」
「でも、この奥には大きな魔力が渦巻いている」
後ろの後衛チームからハヤトが走って来る。
「なんかこの先のデカそうなのどうしますか?」
「この先はの奴は、たぶん操られているだけだろ。そっちはお前達に任せる。操られているだけなので死なん、だから時間だけ稼げばいい。その間に俺とオリエラ……後、聖女様に来てもらうか。魔術師がアンデッド化している可能もあるからな」
「わかった、ルナに伝えて来る。気を付けて」
そう言ってハヤトは、後ろに走って行った。
「あの頃よりは、使える様になったかもな」
ぬいぬいは、あごを少し動かしハヤトを示す。
「かもね。でも、師匠、私も負けていは居ないよ」
オリエラは、細身に剣に魔法を唱え、その剣先は赤くメラメラとした炎の後を残した。聖女ルナが、走って来た。
「どれくらい走れる?」
「貴方がたをおいていく位には」
「それは、上等!、行くぞ」
「「はい」」
☆★☆★☆
めっちゃ早い……。王女も、聖女も走る訓練させられるの?
フィーナとシルエットは、知能の高い魔族間では、喧嘩を売りに行くのは避ける為外で今待機している。
だから、今ここにいるのは、僕、ルイス、ウンディーネとミッシェルとなっている。
「ハヤト、数で攻めて来る相手は苦手なんでよろしくお願いします」
「鋼糸があるでしょう?」
「鋼糸は直接攻撃用なので、絶え間ない攻撃には隙が出来るので無理です」
そう言って早々に、ルイスは戦線を離脱しそうだ。
「じゃ……廊下で陣取って戦おう。まだ骨達は動いていないけれど、向こうのチームに行かれても困るから早々やるけれど、どれだけ骨がいるかわからないから、魔法は出来るだけ温存しよう」
僕らは無言でうなずきあい、行動を始める。
戦闘は、熱い粘着質の溶岩の様な炎をホールの中央に注ぎ落すところから始まった。さっきまであった白い山が少しばかり炎によって燃える。
しかしその火の中で幾つも白い骨達がゆったり肩から立ち上がる。
中にはケッケケと笑っているものもある。
「あれはどこの肺から空気が出ているの!?」
そう僕が言っている間に、ミッシェルは土の塊を骸骨に叩き落とし、粉砕する。それによって消されない様、燃えつくす様どんどん炎をくべる。それによってアンデッドを操る媒体も燃えればいいけど、それについてはだいたい向こうも対策をしてきている。
今回は残った骨がすべて集まりだした様だ。
「ぬいぬいの言っていた一番オーソドックスなのが来た……、逃げろ――!!」
燃えない、崩れない様にして、第一打で集まっている冒険者をその速さで殺す。僕はウンディーネを抱えて何とか逃げのびる。
「主様、怖かった……」
そう言って僕の首に手を回す、ウンディーネの顔はうきうきワクワクしていた。
「ウンディーネ! しゃれこうべに魔力が集まっている部分にを破壊して!」
「わかった」
彼女はゆっくり僕の腕から降り、しゃれこうべを水の一撃で破壊した。
☆★☆★☆
ぬいぬい達は、ネクロマンサーを発見し、オリエラがその炎の宿る剣技で、ネクロマンサーが次々作る骨を蹴散らす。
その後ろで、ぬいぬいと、ルナが、それぞれ魔法を詠唱する。
先に攻撃を放ったのは、ぬいぬい。
彼が「我らの敵を拘束せよ!茨の鎖」そう言うと今まで、魔法を詠唱しゆらゆらと一定の動きをしていた、ネクロマンサーの手首に鋼と黒いもや、赤いバラの入り混じった茨の鎖を出現させる。
ネクロマンサーは、頭をひねって考え込んだようにも見えたその時、茨の鎖が両側の手にその蔓を伸ばし縛り上げなクルクルと両手首を拘束してと思ったら、その両腕は誰かに誰かが引っ張った様に前に引かれるとともに、ネクロマンサーはその膝を無様に地面に付かせ、今もう……とうに忘れただろう神に祈るカタチをとったと思うと、またもや前へひっぱられ全身にその茨の鎖が絡みつく。
ネクロマンサーは、それはだけで惨めで無様だった。
その時、「浄化の王冠」と、祈る様な聖女のルナから放たれた魔法は、ネクロマンサーにはめられた指輪の様に彼の周りから少し離れたところを回っているだけだが、どんどんその距離は近ずき指輪の様に彼にフィットしたと思ったら、彼だったものは何も無くなってしまった。
「あっぁ……」ルナは、その顔をその手で覆った。
「浄化されても人間に戻れるだけの、人間の部分が無くなってしまっていたか……」
「なんでなのです、神に頂いた大切な身体なのにどうして!?」
聖女様はわかり兼ねるかもしれないが、ぬいぬいにはネクロマンサーに気持ちがわかる。と言うか、感じていた、壁の向こうに未知の魔法をいつもあるのは知っている。でも、倫理、家族などの彼を踏み止まらせるものがあってただ見ているだけだが、魔が差す時がネクロマンサーには、来てしまっただけかもしれない。
そうして少しの気まずさを残して、ギルドクエストは終了したのだった。
つづく
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