292 / 292
エピローグ
鮮やか色たちが駆け抜ける
しおりを挟む
(長い間ありがとうございました! 全部で、3箇所に書いてましたが、ここでしか読まれない日々が続きました。あの時、さすがここで読まれなくなったら、ここまで書けなかったと思います。ありがとうございました! では、またいつか。)
時間経過は、魔王城に何の変化を与える事が出来ないように、そこにあった。
ここは魔王の城の王座の間、眠る様に座っている魔王の前に、水色の流れような髪の見目麗しい男が現れる。
「君に新しい予言を授けに来たよ。もうすぐ新しい勇者が生まれる。また新しくチェスをしよう」
「アポストロフィ、我はお前とはチェスをした事もないし、これからもせん」
魔王は肘掛けに、腰掛けた若い男を睨み付ける。そんな魔王を彼はせせら笑う。
「それでは君を、この地に落とした意味はないじゃないか。堕ちた世界の堕ちた妖精王、一緒に楽しもうよ。そのためにこの世界はある」
「たとえそうだとしても、お前の思う通りにはいかんよ」
バサァバサァバサァ
青い鳥が扉を開け飛び込んで来た。そして彼らの前にて、人間の侍に変化し、一寸の猶予もなく魔王の好まざれざる人物に切りつける。
ザァーーン!!
けれど好まれざる客はその刃が、届く前にかき消えた。しかし部屋全体に響き渡る彼の声……。
「妖精王、君の番犬は本当に最悪だ。調教をしなよ」
「確かに」魔王は小さな声で呟いた。
侍は、剣先を確認すると、「切れた気配もねぇ。おい、ヤーグ、俺の言うべきのか言葉じゃねぇが、本当に友だちは選べよ。アイツの好きなようにさせとくな」
目付きの悪い侍の目が、刃物の刃の様な暗い光を放つ。
そんな侍に、ただ静かに……「フィーナとハヤトの結婚記念日の土産は持ったか? 孫の分もだぞ」と、魔王は答えるのみ。
「お前、俺の話聞いてんのか? ……けっ、お得意の隠し事か、土産の件は孫の分まで時治がもう用意してたぞ。それに鳥の俺が可愛く歌う、って余興だけで十分だろう?」
「しかしだな……、やはり歌う時だけ、鳥の鳴き声に変えてやろうか?」
「駄目だ、せっかく鳥の鳴き真似の練習したんだ。絶体に駄目だ」
そう言って、彼らは玉座の間から出て行った。玉座の端に置かれている。おもちゃ箱の椅子に座っているライオンのぬいぐるみが、ただ居るのみになってしまった。
☆
ムーンドイルの近くの森林。
森の木々の中に出来た小さな花畑。鬱蒼とした森のそこにだけ燦々と光は降り注いでいる。
そこへ頭の黒い狐の耳がくるくると動く、黒い髪の男の子がやって来る。
そして眠って少女の顔の上の、水色の髪を手で優しく横に流す。少女は花畑のちょっと上を、プカプカ浮きながらまだ起きる様子はないようだ。
「ウンディーネ、起きてー! もうお城に行くって! 起きてよ」
その声を聞き彼女は、目を開けてアクアマリンの瞳で、男の子を見る。
「主様……」
そう言った後、ウンディーネは目を見開き、そして男の子とは反対に寝返りをうってしまった。
「とうしたの? 子分……えっと、何号?」
「知らないよ、僕はエクラで一人しか居ないよ」
男の子は彼女の前にまわり込む。それで気まずくなった彼女は体を起こす。娘盛りの彼女には、小さな男の子を相手をするのが苦手なのか、彼女は男の子とあまり目を合わせない。
「ウンディーネ、小さく座って」
「う……ん、はい」
彼女は気が乗らなさそうにではあるが、座った。
「レイン、今日の花だよ。僕の家で育てたんだ。狐は自分の愛を間違えない。いつか、本物を貰ってね」
花を受け取った、ウンディーネは眉間におもいっきり皺を寄せる。
「絶対に違うと思う」
「それでも……、いいや、あんまりしつこいと嫌われるって、お祖父ちゃんも、お父さんも言ってたしー」
☆
ある日ハヤトたちに、お客さんが来ると頼まれ留守番をした。
やって来たのは、ルイス達とエクラ。
ハヤトの子分の仲間たちは、ダイニングテーブルの前の椅子に座れと言うから座った。
そしてエクラはルイスに手渡された、凄ーく美味しそうなフルーツケーキたちと紅茶をテーブルに置くとーー。
「学校の魔法の初歩の授業で、水の精霊について勉強をして、ウンディーネにそれぞれ名前がある事を教えて貰ったの。お祖父ちゃんは『絶対教え貰えないと思う』って言ったけど『挑戦する事は止めないよ』って、だから最初の挑戦だよ! 僕の誕生日プレゼントの代わりに頼んだ、ウンディーネの為のケーキをぜーーんぶウンディーネが食べていいよ。だから、僕だけに名前教えて」
ケーキは巨砲や林檎の砂糖漬け、桃のケーキとか何種類もあった。
ケーキは宝石の様にキラキラ、甘くて、ふわふわしてそうで、凄く美味しそう。ウンディーネの為に、このケーキは発明されたのかもしれない。名前か、名前くらい……う……ん。
「ウンデーネが、教えるの嫌と言ったら?」
「えっ……、食べないの……?」
半分くらい、エクラは泣きかけてる……、うん、仕方ない。こういう事もあるってウンディーネが教えてあげなきゃ。でも…………。
「食べる」「う……ん、ウンディーネの為のケーキだから、ウンディーネのどうぞ」
「やったーー!」エクラは、両手をあげて喜んでた。
「ウンデーネのためにヤトが、頑張って作ったので、食べる事を選んでいただいてよかったです」
「当然の選択だけど、ウンディーネの好きなものを、ルイスに聞い作ったかいがあっわ」
ーーむむむ。教えなくても良くなった……?、うーん、ダメかも? こういう時のルイスは苦手。
「食べてからだから、後、これ全部、ウンディーネのだから……」
お・い・し・い! ケーキの上の巨峰は、果汁いっぱいで瑞々しく、林檎も桃も砂糖漬けされて甘いのに、ちゃんとりんごなの! ももなの!味がちゃんとフルーツ。これは幸せかもしれない。
そして残り同じ苺ケーキが、2つ。あれ? 3人ともにこにこ笑ってけど……、子分1号……。
「エクラ、エクラもハヤトの子分だから苺のケーキあげます」
「大丈夫だよ。君が食べなよ」
「いいのー、子分の世界いろいろなのー」
そう言った私の言葉を聞いて、ヤトは笑ってだけど、すまし顔してるルイスは、姿は少し変わったけど……。うーんん
「やっぱりルイスは、いつか、絶対倒します!」
「えっ何で!? ルイスさん凄く優しいのに!?」「アハハハハ」
「ヤト、貴方はちょっと笑い過ぎです」
そしてエクラが「ヤトさんのケーキはとても美味しいけど、今が一番美味しいかも?」と、フォークに刺さった苺を持ちながらいった。
「ウンディーネが、ケーキあげるの今回だから……」
「うんわかった」
……そんな事があった。
でも、でも……ウンディーネは、世界で一番ハヤトが一番好き。永遠に好き。
ーー「それでも……そんな君が一番好きだよ。僕は狐だから絶対に間違えないよ」
目の前に居るのは、ムーンドイルに新しく作られた勇者のための教会での儀式を、先日終えたばかりのよく知る青年。
その時、遠い昔ウンディーネを捉えて離さなかった、草原を吹き抜ける緑の香りがウンディーネの心を駆け抜けた。
終わり
時間経過は、魔王城に何の変化を与える事が出来ないように、そこにあった。
ここは魔王の城の王座の間、眠る様に座っている魔王の前に、水色の流れような髪の見目麗しい男が現れる。
「君に新しい予言を授けに来たよ。もうすぐ新しい勇者が生まれる。また新しくチェスをしよう」
「アポストロフィ、我はお前とはチェスをした事もないし、これからもせん」
魔王は肘掛けに、腰掛けた若い男を睨み付ける。そんな魔王を彼はせせら笑う。
「それでは君を、この地に落とした意味はないじゃないか。堕ちた世界の堕ちた妖精王、一緒に楽しもうよ。そのためにこの世界はある」
「たとえそうだとしても、お前の思う通りにはいかんよ」
バサァバサァバサァ
青い鳥が扉を開け飛び込んで来た。そして彼らの前にて、人間の侍に変化し、一寸の猶予もなく魔王の好まざれざる人物に切りつける。
ザァーーン!!
けれど好まれざる客はその刃が、届く前にかき消えた。しかし部屋全体に響き渡る彼の声……。
「妖精王、君の番犬は本当に最悪だ。調教をしなよ」
「確かに」魔王は小さな声で呟いた。
侍は、剣先を確認すると、「切れた気配もねぇ。おい、ヤーグ、俺の言うべきのか言葉じゃねぇが、本当に友だちは選べよ。アイツの好きなようにさせとくな」
目付きの悪い侍の目が、刃物の刃の様な暗い光を放つ。
そんな侍に、ただ静かに……「フィーナとハヤトの結婚記念日の土産は持ったか? 孫の分もだぞ」と、魔王は答えるのみ。
「お前、俺の話聞いてんのか? ……けっ、お得意の隠し事か、土産の件は孫の分まで時治がもう用意してたぞ。それに鳥の俺が可愛く歌う、って余興だけで十分だろう?」
「しかしだな……、やはり歌う時だけ、鳥の鳴き声に変えてやろうか?」
「駄目だ、せっかく鳥の鳴き真似の練習したんだ。絶体に駄目だ」
そう言って、彼らは玉座の間から出て行った。玉座の端に置かれている。おもちゃ箱の椅子に座っているライオンのぬいぐるみが、ただ居るのみになってしまった。
☆
ムーンドイルの近くの森林。
森の木々の中に出来た小さな花畑。鬱蒼とした森のそこにだけ燦々と光は降り注いでいる。
そこへ頭の黒い狐の耳がくるくると動く、黒い髪の男の子がやって来る。
そして眠って少女の顔の上の、水色の髪を手で優しく横に流す。少女は花畑のちょっと上を、プカプカ浮きながらまだ起きる様子はないようだ。
「ウンディーネ、起きてー! もうお城に行くって! 起きてよ」
その声を聞き彼女は、目を開けてアクアマリンの瞳で、男の子を見る。
「主様……」
そう言った後、ウンディーネは目を見開き、そして男の子とは反対に寝返りをうってしまった。
「とうしたの? 子分……えっと、何号?」
「知らないよ、僕はエクラで一人しか居ないよ」
男の子は彼女の前にまわり込む。それで気まずくなった彼女は体を起こす。娘盛りの彼女には、小さな男の子を相手をするのが苦手なのか、彼女は男の子とあまり目を合わせない。
「ウンディーネ、小さく座って」
「う……ん、はい」
彼女は気が乗らなさそうにではあるが、座った。
「レイン、今日の花だよ。僕の家で育てたんだ。狐は自分の愛を間違えない。いつか、本物を貰ってね」
花を受け取った、ウンディーネは眉間におもいっきり皺を寄せる。
「絶対に違うと思う」
「それでも……、いいや、あんまりしつこいと嫌われるって、お祖父ちゃんも、お父さんも言ってたしー」
☆
ある日ハヤトたちに、お客さんが来ると頼まれ留守番をした。
やって来たのは、ルイス達とエクラ。
ハヤトの子分の仲間たちは、ダイニングテーブルの前の椅子に座れと言うから座った。
そしてエクラはルイスに手渡された、凄ーく美味しそうなフルーツケーキたちと紅茶をテーブルに置くとーー。
「学校の魔法の初歩の授業で、水の精霊について勉強をして、ウンディーネにそれぞれ名前がある事を教えて貰ったの。お祖父ちゃんは『絶対教え貰えないと思う』って言ったけど『挑戦する事は止めないよ』って、だから最初の挑戦だよ! 僕の誕生日プレゼントの代わりに頼んだ、ウンディーネの為のケーキをぜーーんぶウンディーネが食べていいよ。だから、僕だけに名前教えて」
ケーキは巨砲や林檎の砂糖漬け、桃のケーキとか何種類もあった。
ケーキは宝石の様にキラキラ、甘くて、ふわふわしてそうで、凄く美味しそう。ウンディーネの為に、このケーキは発明されたのかもしれない。名前か、名前くらい……う……ん。
「ウンデーネが、教えるの嫌と言ったら?」
「えっ……、食べないの……?」
半分くらい、エクラは泣きかけてる……、うん、仕方ない。こういう事もあるってウンディーネが教えてあげなきゃ。でも…………。
「食べる」「う……ん、ウンディーネの為のケーキだから、ウンディーネのどうぞ」
「やったーー!」エクラは、両手をあげて喜んでた。
「ウンデーネのためにヤトが、頑張って作ったので、食べる事を選んでいただいてよかったです」
「当然の選択だけど、ウンディーネの好きなものを、ルイスに聞い作ったかいがあっわ」
ーーむむむ。教えなくても良くなった……?、うーん、ダメかも? こういう時のルイスは苦手。
「食べてからだから、後、これ全部、ウンディーネのだから……」
お・い・し・い! ケーキの上の巨峰は、果汁いっぱいで瑞々しく、林檎も桃も砂糖漬けされて甘いのに、ちゃんとりんごなの! ももなの!味がちゃんとフルーツ。これは幸せかもしれない。
そして残り同じ苺ケーキが、2つ。あれ? 3人ともにこにこ笑ってけど……、子分1号……。
「エクラ、エクラもハヤトの子分だから苺のケーキあげます」
「大丈夫だよ。君が食べなよ」
「いいのー、子分の世界いろいろなのー」
そう言った私の言葉を聞いて、ヤトは笑ってだけど、すまし顔してるルイスは、姿は少し変わったけど……。うーんん
「やっぱりルイスは、いつか、絶対倒します!」
「えっ何で!? ルイスさん凄く優しいのに!?」「アハハハハ」
「ヤト、貴方はちょっと笑い過ぎです」
そしてエクラが「ヤトさんのケーキはとても美味しいけど、今が一番美味しいかも?」と、フォークに刺さった苺を持ちながらいった。
「ウンディーネが、ケーキあげるの今回だから……」
「うんわかった」
……そんな事があった。
でも、でも……ウンディーネは、世界で一番ハヤトが一番好き。永遠に好き。
ーー「それでも……そんな君が一番好きだよ。僕は狐だから絶対に間違えないよ」
目の前に居るのは、ムーンドイルに新しく作られた勇者のための教会での儀式を、先日終えたばかりのよく知る青年。
その時、遠い昔ウンディーネを捉えて離さなかった、草原を吹き抜ける緑の香りがウンディーネの心を駆け抜けた。
終わり
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる