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6話 一時の交流に失敗したバカ
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お昼過ぎ、ジュン達は街から少し離れた小さな池があると言われている場所へと向かっていた。老婆の連れ会いが眠る場所である。
しばらく歩くとジュラが立ち止まる。
その表情は怪訝な様子で振り返ったジュンが聞く。
「どうした、ジュラ」
「何かおかしいの……行く先にいるモンスターは多分、ゴブリンだと思うんだけど他にも音は何もしないのに何か変な気配のがいるみたい」
音のしないモノも複数いると感じるようでジュラは首を傾げている。
ゴブリンが他のモンスターと一緒に居るという事はそれほど不思議な話ではない。
オークやオーガなどの支配にされ、時には非常食扱いを受けている事もあるぐらいだ。他にもゴブリンが狼種などを調教して仲間にしてるパターンもあるにはある。
だが、それらの場合だと普通にジュラの長い耳で確実に音を拾う事が出来る。それなのに出来ない今、ジュラが首を傾げる事態になっている。
「多分、ジュラの感覚ではアンデットだと思う。でも、それだとやっぱりおかしい」
音が拾えないという事からゾンビ系ではなくレイス系であると示している。昼間に出ないとは言わないが複数いると感じるジュラはその違和感が気持ち悪いようだ。
ジュラの言葉にうーんと唸るジュン。
「まあ、確かにゴブリンがアンデットと一緒って聞かないけどゴブリンがゾンビとか?」
「うーん、そんな感じはしないけど……やっぱり、お兄さんも呼んできた方が良かったんじゃ?」
モルプレを出る時にもジュラにそう言われたがジュンが却下していた。
何せ、兄貴はジュラに消費されたプリンの製作に追われているはずだからである。1,2個の数であればジュラが希望するなら呼びに行くのもアリだったがナシと判断したからだ。
だが、やっぱり一番の理由は老婆に自分でやると啖呵を切った以上、兄貴に泣きつくような事はしたくなかったのだ本心である。
「まあ、ここでグダグダしててもしゃーないし、とりあえず見に行かん?」
「ん、確認してから考えようか」
そう言って2人は再び歩き始めた。
しばらく歩き続けた2人がある草むらで身を顰める。
「ありゃ~変やな、ジュラの言う通りっぽい」
「うん、やっぱりレイスと生きてるゴブリン」
草むらから覗き見ると、どちらも20匹程いるようで小池の畔でウロウロしている。
この2種が共存しているのは不思議を通り越して不気味である。
ジュラがジュンを伺うように言ってくる。
「ねぇねぇ、ジュン君、お兄さんに相談した方がいいと思うの」
「うーん、だよな……こういう変な状況の背後はヤバいのが裏にいるのが定番やしな」
少し嫌な予感も感じるジュンではあったが兄貴に頼るという事に思うところがあるようで眉間に皺を寄せる。
そんなジュンの気持ちを察したジュラは
「こういう訳が分からない時こそ、お兄さんの……」
「ああ、兄やんのあの理不尽アイテムの出番やろうな」
兄貴は村にいる頃、暇がある時はいつも色々な道具を製作していた。その前世の記憶があるジュンですらどうやって作った? と呆れるような物も多数ある。
困った時にあの腰に付けたポシェットから何事もなかったようにサラッと出す兄貴をジュンはネコ型ロボットと思うようにしたらしい。
時折、それが漏れて折檻されている。
「しゃーない。戻って兄貴に相談するか。でもその前に……」
「うん? どうしたの?」
ジュラが見つめる先のジュンは若干内股になってモジモジしている。
「ちと、小便」
そう言うと池の畔から離れた方向へと小走りしていくジュンにジュラが「そ、そっちは」と告げるがかなり我慢していたのか聞く耳持たずに行ってしまう。
ジュラから離れたジュンは目の前にあった大きめな木に到着すると迷わずズボンを下ろしてポロンとジュニアを外気に晒す。
そして解放したジュンは安堵の溜息を零す。
ジュンが放出する音以外にも同じような音がするのに気付き、なんとなく反対側を覗く。
すると、ジュンと同じ動きをして覗き込む先客と目がバッチリと合う。
「……」
「……」
そこにいた先客はゴブリンであった。
一瞬の沈黙の後、ジュンはヘラっとした笑みを見せて空いてる手を上げてみせる。
「ご相伴預かってるで」
「ギャッ、ギャッ」
何やら通じ合った2人は再び、同じ体勢に戻り、静かに水音だけが響き渡る。
そして、放出完了したジュンは先客であったゴブリンがまだ済んでないのを見て、再び手を上げて笑顔で告げる。
「じゃ、お先」
「ギギャ」
お互いに手を振り合ったジュンが何事もなかったかのように去ろうとしたがハッとした様子のゴブリンが我に返る。
「ギャヤ――――――!」
「やっぱりあかんかったかっ!」
歯を見せる大きな笑みと一滴の汗を垂らすジュンはジュラがいる場所を目指して駆ける。
駆けてくる楽しくてしょうがないという様子のジュンを見たジュラがアワアワしている。
「ジュン君、何してたの!」
「異種族交流に失敗した」
もうちょっとで友達になれたんやけど、と呟くジュンを涙目で見つめるジュラ。
合流したと同時に2人はゴブリンとレイスに包囲されてしまう。
ジュンは大剣、ジュラはモーニングスターを構える。
「こうなったらやるしかないな」
「……ジュン君のバカ――――!」
ジュラの叫びが合図にゴブリン達が襲いかかってくる。
ヘラッと笑うジュンはそっと大剣の柄を更に強く握り締めた。
しばらく歩くとジュラが立ち止まる。
その表情は怪訝な様子で振り返ったジュンが聞く。
「どうした、ジュラ」
「何かおかしいの……行く先にいるモンスターは多分、ゴブリンだと思うんだけど他にも音は何もしないのに何か変な気配のがいるみたい」
音のしないモノも複数いると感じるようでジュラは首を傾げている。
ゴブリンが他のモンスターと一緒に居るという事はそれほど不思議な話ではない。
オークやオーガなどの支配にされ、時には非常食扱いを受けている事もあるぐらいだ。他にもゴブリンが狼種などを調教して仲間にしてるパターンもあるにはある。
だが、それらの場合だと普通にジュラの長い耳で確実に音を拾う事が出来る。それなのに出来ない今、ジュラが首を傾げる事態になっている。
「多分、ジュラの感覚ではアンデットだと思う。でも、それだとやっぱりおかしい」
音が拾えないという事からゾンビ系ではなくレイス系であると示している。昼間に出ないとは言わないが複数いると感じるジュラはその違和感が気持ち悪いようだ。
ジュラの言葉にうーんと唸るジュン。
「まあ、確かにゴブリンがアンデットと一緒って聞かないけどゴブリンがゾンビとか?」
「うーん、そんな感じはしないけど……やっぱり、お兄さんも呼んできた方が良かったんじゃ?」
モルプレを出る時にもジュラにそう言われたがジュンが却下していた。
何せ、兄貴はジュラに消費されたプリンの製作に追われているはずだからである。1,2個の数であればジュラが希望するなら呼びに行くのもアリだったがナシと判断したからだ。
だが、やっぱり一番の理由は老婆に自分でやると啖呵を切った以上、兄貴に泣きつくような事はしたくなかったのだ本心である。
「まあ、ここでグダグダしててもしゃーないし、とりあえず見に行かん?」
「ん、確認してから考えようか」
そう言って2人は再び歩き始めた。
しばらく歩き続けた2人がある草むらで身を顰める。
「ありゃ~変やな、ジュラの言う通りっぽい」
「うん、やっぱりレイスと生きてるゴブリン」
草むらから覗き見ると、どちらも20匹程いるようで小池の畔でウロウロしている。
この2種が共存しているのは不思議を通り越して不気味である。
ジュラがジュンを伺うように言ってくる。
「ねぇねぇ、ジュン君、お兄さんに相談した方がいいと思うの」
「うーん、だよな……こういう変な状況の背後はヤバいのが裏にいるのが定番やしな」
少し嫌な予感も感じるジュンではあったが兄貴に頼るという事に思うところがあるようで眉間に皺を寄せる。
そんなジュンの気持ちを察したジュラは
「こういう訳が分からない時こそ、お兄さんの……」
「ああ、兄やんのあの理不尽アイテムの出番やろうな」
兄貴は村にいる頃、暇がある時はいつも色々な道具を製作していた。その前世の記憶があるジュンですらどうやって作った? と呆れるような物も多数ある。
困った時にあの腰に付けたポシェットから何事もなかったようにサラッと出す兄貴をジュンはネコ型ロボットと思うようにしたらしい。
時折、それが漏れて折檻されている。
「しゃーない。戻って兄貴に相談するか。でもその前に……」
「うん? どうしたの?」
ジュラが見つめる先のジュンは若干内股になってモジモジしている。
「ちと、小便」
そう言うと池の畔から離れた方向へと小走りしていくジュンにジュラが「そ、そっちは」と告げるがかなり我慢していたのか聞く耳持たずに行ってしまう。
ジュラから離れたジュンは目の前にあった大きめな木に到着すると迷わずズボンを下ろしてポロンとジュニアを外気に晒す。
そして解放したジュンは安堵の溜息を零す。
ジュンが放出する音以外にも同じような音がするのに気付き、なんとなく反対側を覗く。
すると、ジュンと同じ動きをして覗き込む先客と目がバッチリと合う。
「……」
「……」
そこにいた先客はゴブリンであった。
一瞬の沈黙の後、ジュンはヘラっとした笑みを見せて空いてる手を上げてみせる。
「ご相伴預かってるで」
「ギャッ、ギャッ」
何やら通じ合った2人は再び、同じ体勢に戻り、静かに水音だけが響き渡る。
そして、放出完了したジュンは先客であったゴブリンがまだ済んでないのを見て、再び手を上げて笑顔で告げる。
「じゃ、お先」
「ギギャ」
お互いに手を振り合ったジュンが何事もなかったかのように去ろうとしたがハッとした様子のゴブリンが我に返る。
「ギャヤ――――――!」
「やっぱりあかんかったかっ!」
歯を見せる大きな笑みと一滴の汗を垂らすジュンはジュラがいる場所を目指して駆ける。
駆けてくる楽しくてしょうがないという様子のジュンを見たジュラがアワアワしている。
「ジュン君、何してたの!」
「異種族交流に失敗した」
もうちょっとで友達になれたんやけど、と呟くジュンを涙目で見つめるジュラ。
合流したと同時に2人はゴブリンとレイスに包囲されてしまう。
ジュンは大剣、ジュラはモーニングスターを構える。
「こうなったらやるしかないな」
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