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私の他作品のあらすじ
キメラスキルオンライン 作品例 《進化クエスト》《にゃーさんの進化のために》《その1 猫を影から眺めよう》
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ステータスを眺め終えた俺は、ウィンドウから顔を上げた。
にゃーさんとなーさんの方を向いて言った。
「よし、じゃあ、まずは、クエストの前に腹ごしらえだな」
「にゃ」
「な」
改めて、クエストを本格的に始めていくか。
いや、その前に朝食を取ろう。
10時を過ぎてしまって、延長料金として、もう1泊分の支払いが決定しているのだ。
そのもう1泊分の朝食を食べないのはもったいないもんな。
それに、朝にご飯を食べないと、なーさんもにゃーさんも元気が出ないだろうからな。
なんか、重要な何かをやる前に、いろいろとやることが出てくるのってあるあるだよな。
重要なことであればあるほど、それよりも早くやっておきたいことが何個か出てくるんだよな。
そんなことを考えながら言った。
「一階の食堂で朝食を取ろうぜ」
「にゃ」
「なぁ」
「とりあえず、部屋を出るか」
「にゃ」
「な」
「行くぞ」
「なー」
「にゃー」
ログインだの、イベントの確認だの、報酬の処理だの、ステータスの確認だの、様々な事を終え、ようやく俺達は、部屋から出ようと立ち上がった。
そのままとまることなく、ドアを開け外に出て行く。
部屋から出ると、支払いのウィンドウが出現した。
入室時刻 4時45分
退室時刻 11時22分
利用時間 6時間37分(1日分の料金発生・1日分は納入済み)
利用料金 3000G
朝食:未
※料金は口座から引き落としになります。
え?!
もう、11時過ぎていたの?!
10時を過ぎていたのは、把握していたけれど、もう、11時もまわっているとは思わなかった。
時間が過ぎていくのは早いな。
いや、じっくりいろんなものを見ていたことが原因なのかな。
俺は、驚きをそのまま口から出しながら言った。
「もう11時過ぎだったんだな」
「にゃ」
「なぁ」
ゲーム内時間での、昨日は、12時過ぎ、13時前ぐらいに部屋から出たんだよな。
睡眠を挟んでログアウトした昨日と1時間しか変わっていないのか。
朝食と、買い物と、ログインしてからの一連のことで、それだけの時間がかかったのか。
何というか、不思議な感覚だな。
俺は、不思議に思いながら言った。
「昨日と1時間しか変わらないのか」
「にゃ」
「な」
「まぁ、朝食を食べに行っていたのだから仕方がないな」
「にゃ?」
「な?」
「よし、こっちの俺達も朝食を食べに行こう」
「にゃ」
「な」
俺達は、廊下で立ち止まるのは、他の宿泊客に迷惑だなと思い、移動することにした。
今日の朝食は何かな。
昨日の朝食も、もたされた、サンドイッチもおいしかったな。
食が充実すると、自然と幸せになるよな。
だから、今日も、良い朝食だといいな。
そう思いながら、階段を下り、ロビーに出た。
ロビーに出ると、番頭さん? 女将さん? が声をかけてきた。
「おはようさん」
俺は、とりあえず、丁寧に挨拶を返しながら、導線の邪魔にならない場所まで移動した。
「おはようございます」
「今日もゆっくり寝ていたんだね」
「寝るのが遅かったですから」
この時間に出てくるのは、やっぱり遅いみたいだな。
こちらの世界の生活リズムによって、体調を崩してステータスに影響が出るみたいなことは、なさそうだけど、もう少し、こちらの世界の生活リズムも気をつけてみようかな。
こちらの世界に長くいるつもりだし、無理のない範囲で、良い生活リズム、良い生活習慣でこの世界を楽しみたいしな。
ゲームの世界での健康的な、生活について考えていると、女将さん? が言った。
「それはそうだね。それで、朝食かい?」
「はい、朝食を食べに来ました」
「昼前で食堂がすいているから、ちょうど良いよ」
「そうなんですね」
「行ってきな」
「はい」
「にゃ」
「な」
俺達は、女将さん? との、世間話を終え、食堂に向かった。
良い長さの世間話だったんじゃないかな。
あれより長いと、仕事の邪魔かもしれないし、あれより短いと、無愛そうな感じが出ていたかもしれない。
そう考えると、ちょうどよかったんじゃないかな。
そういえば、女将さん? も、他の店員さんも、この町の住人って、NPC何だよな。
完全に忘れていたな。
普通に人と接するように関わっていたな。
あっちが、自然なトーンで話すからいつの間にか忘れているんだよな。
慣れってすごいな。
自然とNPCの女将さん? 相手に、気を使い出したし。
そんなことを考えてながら、食堂に入ると、食堂のお兄さんが話しかけてきた。
「おう、坊主、今日も来たのか」
食堂のお兄さんも、俺の顔を覚えているんだな。
まぁ、NPCだし、データにあるだけなのかもな。
そうだとしても、人から顔を覚えられるというのは、少しうれしいものだな。
俺はニコッと笑いながら返答した。
「はい。朝食をもらいに来ました」
「今日の朝食は、サンドイッチにコーンスープだ」
「おいしそうですね」
「じゃあ、席に座って待ってろ」
「はい」
「にゃ」
「な」
俺達は、昨日と同じテーブル席に移動した。
ここのファンタジーっぽさがすごいよな。
ファンタジーというか、中世ヨーロッパ感がすごい。
町でも思うけど、ここの方が、物語の世界に入ったような感覚があるな。
中世ファンタジー世界観に浸っていると、お盆を持った食堂のお兄さんが来た。
「朝食もってきたぞ」
「ありがとうございます」
「にゃ」
「なぁ」
「従魔の分のコーンスープは飲みやすいように平皿にしておいたぞ」
そう言いながら、お兄さんは、1人1人の前に朝食を置いていった。
お兄さんの言ったとおり、にゃーさんとなーさんのコーンスープは平皿に盛られている。
それ以外は、俺と2人の朝食は同じだな。
俺は目を輝かせながらお礼をした。
「ありがとうございます!」
「にゃ!」
「なぁ!」
「じゃあ、冷めないうちに食べな」
「はい」
「にゃ」
「な」
お兄さんは、お盆を片手に厨房の方に戻っていった。
あんだけいい部屋があって、こんだけうまそうな朝食が出るのに、なんで、この宿ってそんなに人がいないのかな。
俺が常に変な時間帯で出入りをしているからかな。
朝にしては遅く昼にしては早すぎる時間に朝食を食べに来て、深夜も深夜に泊まりに来るから気づいていないだけで、実はめちゃくちゃ人気なのかもしれないな。
まぁ、人気かどうかは、どうでも良いとして、ここを紹介してくれた、雑貨屋のおばあさんには感謝しかないな。
お兄さんが厨房に引っ込んでから、俺達は両手を合わせて言った。
「いただきます」
「にゃ」
「なぁ」
俺は、まず、コーンスープから飲んだ。
これはうまい。
うますぎるんじゃないか?
そう思いながら言った。
「今日もうまいな」
「にゃ!」
「なぁ!」
それからは、静かに食べ進めていった。
話すのももったいないと思いからか、誰も話すことなく食べ進めていった。
全て平らげて、食欲も落ち着いてきたところで、両手を合わせて言った。
「ご馳走様でした」
「にゃ」
「なぁ」
「じゃあ、行くか」
俺達は、席を立ち、出口へと向かった。
厨房から見えるところを通ったところで、お兄さんに声をかけられた。
「坊主、もう行くのか?」
「はい、もう出ます」
「そうか、何をするのか分からないけど、頑張ってこい」
「はい!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、気合いを入れて、食堂から出た。
後は、このロービーを出れば、町に出るんだな。
特に特別なことでもないけど、なんか少しだけ、気合いが入るな。
そんなことを思って、玄関に向かっていると、背後から、女将さんに声をかけられた。
「行ってらっしゃい」
俺達はきちんと振り返って返事をした。
「行ってきます」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、再び飛び外へ向けて歩き出した。
特に何事もなく外に出る。
宿の邪魔にならないようなところまで歩いて行った。
そして、誰の邪魔にもならないところで立ち止まった。
そこで俺は2人に向けて宣言した。
「よし、じゃあ、なにゃーさんの進化クエストを本格的に始めるか」
「にゃ」
「なぁ」
「とりあえず、もう1回、クエストの内容ウィンドウを確認するか」
「にゃ!」
「なー」
オペはウィンドウを開いて、改めてクエストの内容を見た。
《進化クエスト》
《にゃーさんの進化のために》
《その1 猫を影から眺めよう》
にゃーさんの故郷である、トリトンタウンを見て回りましょう。
にゃーさんには、自由気ままに動き回ってもらいましょう。
にゃーさんは、仲間との再会、成長した体で町中を歩くことで、感じるものがあるかもしれません。
アロンさん、なーさんは、猫から姿が見えないように隠れながらついて行きましょう。
2人は、にゃーさんとの出会いのクエストを思い出しながら、ついて行ってください。
過去を思い出し、現在を知ることが、進化への第一歩です。
要は、にゃーさんが仲間になったときのクエストの最初の部分を再現すれば良いと言うことなんだろうな。
それで、昔との対比をさせようということなんだろう。
そう思いながら言った。
「気合いを入れたところなんだけど、俺が頑張るところはなさそうだな」
「にゃ?」
「なぁ」
このクエストで大事なところは、にゃーさんが自由に動き回ること。
そして、俺達は、姿を隠してついて行くことだな。
これを守れば後は自由なんだろう。
俺は、ニコッと笑いながら言った。
「じゃあ、クエストをこなすために、にゃーさんには自由に活動してもらう」
「にゃ!」
「その後ろを、距離を取って俺となーさんでついて行こう」
「なぁ!」
これで、このクエストの、その1でやることは分かったかな。
まぁ、複雑な指示は何もしていないからな。
どうにかなるだろう。
俺はスタートを宣言した。
「じゃあ、開始!」
「にゃ!」
「なぁ!」
「じゃあ、にゃーさんは、先に行って」
「にゃ!」
にゃーさんが好きに動き出した。
気負わず頑張ってほしいな。
にゃーさんがある程度移動したところで、俺はなーさんに言った。
「よし、じゃあ、俺となーさんはついて行くぞ」
「なぁ!」
「にゃーさんはどこに行くんだろうな?」
「なぁ」
「あ、がっつり動き出したな」
「な」
俺達はそんなことを言いながら、にゃーさんを追いかけていった。
もちろんきちんと、にゃーさんの視界に入らないように、一定の距離を保つように、にゃーさんにも、まわりの人にも邪魔にならないようにしながら、追いかけていった。
にゃーさんは、まっすぐ、進んでいった。
迷いはなさそうだ。
どこへと向かっているのだろうか。
俺達はわくわくしながらついて行った。
しばらくして、にゃーさんは、立ち止まった。
立ち止まった場所は、にゃーさんが仲間になったときの広場だった。
「前に来た広場だな」
「なぁ」
「もう終わりかな? どうする? 合流する?」
「なぁ」
そんなことを考えていると、にゃーさんが天に向かって鳴いた。
「にゃー!」
にゃーさんの鳴き声が聞こえてすぐ、ウィンドウが出現した。
個体名にゃーさんが、猫軍団の軍団員に対して、招集をかけました。
招集に応じますか? はい/いいえ
※招集に応じる場合は、にゃーさんの指揮下に入ることになります。
俺は、そのウィンドウを読んだ後、なーさんの方を向いてきいた。
「どうする? 招集に応じる?」
「な!」
「とりあえず、招集は受けて、その上で影から追いかけるか」
「な!」
姿を隠せとは言われたけれど、招集に応じてはいけないとはクエストのウィンドウに書かれていなかったので、招集を受けてみることにした。
招集を受けると、いつものウィンドウが現れた。
招集に応じたため、にゃーさんの指揮下に入りました。
指揮下に入ったことで、獲得した経験値の一部が、にゃーさんにも入るようになります。
指揮下に入ったことで、にゃーさんから付与されるバフの効果量が増加しました。
応じた後、少ししても進化クエストに関するウィンドウが新しく出現することはなかった。
判断を間違えた訳ではなかったようだな。
アブ那覇市を渡らなくてもよかったような気がするが、まぁ、ドキドキして楽しかったのでよしとしよう。
「クエスト失敗とかは出ていないから、まぁ、間違った判断ではなかったのかな」
「なぁ」
「俺達が悩んでいる間に、何匹かにゃーさんの元に集まっているみたいだな」
「なぁ」
「まだもう少し集まりそうな雰囲気があるな」
「な」
にゃーさんが、招集の鳴き声を上げてから、続々と広場に猫が集まってきている。
にゃーさんが仲間になったときの招集よりも数が増えているな。
にゃーさんが成長したから、招集に応じる猫の数も多くなっているのかな。
俺達は、そんなことを考えながら陰から見守っている。
しばらくして、猫がもう増えなくなった。
ここで、招集は終わりかな?
そう思いながら言った。
「もう集まりきったみたいだな」
「なぁ」
「これからどう動くんだろうな」
「なぁ?」
「楽しみだな」
「なぁ!」
なーさんと話ながら、にゃーさんの方を見ていると、にゃーさんが移動し始めた。
その動きに遅れないように言った。
「あ、動き出した」
「なぁ」
「ついて行くぞ」
「なぁ」
それから、にゃーさんが引き連れる猫の大名行列の後を陰から追っていった。
にゃーさん達猫軍団は、町を練り歩いていった。
住民達とふれあいながら、移動していく。
たまに店などによって、残飯を分けてもらっていた。
なんか、前回のルート同じようなルートだな。
そう思いながら眺めた。
にゃーさん達猫の軍団は、練り歩いた末に最初の広場に戻ってきた。
それを陰から見守りながら感想を言った。
「にゃーさんが仲間になったときのクエストと同じようなルートだったな」
「なぁ」
「ルーティーンなのかな」
「なぁ」
「なんか、2日前を思い出すな」
「なぁ」
「懐かしいと言うほど前じゃないけどな」
「なぁ」
「この広場に戻ってきたけどこの後どうするんだろうな?」
「なぁ」
その広場で、猫たちは、少し鳴いた後、それぞれ広場から出ていった。
のこったのは、にゃーさんだけだった。
どうやら、解散したみたいだな。
練り歩きも終わり、目的を達成したということなのかな。
解散していく猫たちを眺めながら言った。
「あ、解散するみたいだな」
「なぁ」
「解散しちゃうんだな」
「なぁ」
「俺達も、指揮下から外れているみたいだな」
「なぁ」
「この後はどうするんだろうな?」
「なぁ?」
次はどうするのだろう?
そう思い、興味深くにゃーさんを観察していると、新しいウィンドウが出現した。
にゃーさんとなーさんの方を向いて言った。
「よし、じゃあ、まずは、クエストの前に腹ごしらえだな」
「にゃ」
「な」
改めて、クエストを本格的に始めていくか。
いや、その前に朝食を取ろう。
10時を過ぎてしまって、延長料金として、もう1泊分の支払いが決定しているのだ。
そのもう1泊分の朝食を食べないのはもったいないもんな。
それに、朝にご飯を食べないと、なーさんもにゃーさんも元気が出ないだろうからな。
なんか、重要な何かをやる前に、いろいろとやることが出てくるのってあるあるだよな。
重要なことであればあるほど、それよりも早くやっておきたいことが何個か出てくるんだよな。
そんなことを考えながら言った。
「一階の食堂で朝食を取ろうぜ」
「にゃ」
「なぁ」
「とりあえず、部屋を出るか」
「にゃ」
「な」
「行くぞ」
「なー」
「にゃー」
ログインだの、イベントの確認だの、報酬の処理だの、ステータスの確認だの、様々な事を終え、ようやく俺達は、部屋から出ようと立ち上がった。
そのままとまることなく、ドアを開け外に出て行く。
部屋から出ると、支払いのウィンドウが出現した。
入室時刻 4時45分
退室時刻 11時22分
利用時間 6時間37分(1日分の料金発生・1日分は納入済み)
利用料金 3000G
朝食:未
※料金は口座から引き落としになります。
え?!
もう、11時過ぎていたの?!
10時を過ぎていたのは、把握していたけれど、もう、11時もまわっているとは思わなかった。
時間が過ぎていくのは早いな。
いや、じっくりいろんなものを見ていたことが原因なのかな。
俺は、驚きをそのまま口から出しながら言った。
「もう11時過ぎだったんだな」
「にゃ」
「なぁ」
ゲーム内時間での、昨日は、12時過ぎ、13時前ぐらいに部屋から出たんだよな。
睡眠を挟んでログアウトした昨日と1時間しか変わっていないのか。
朝食と、買い物と、ログインしてからの一連のことで、それだけの時間がかかったのか。
何というか、不思議な感覚だな。
俺は、不思議に思いながら言った。
「昨日と1時間しか変わらないのか」
「にゃ」
「な」
「まぁ、朝食を食べに行っていたのだから仕方がないな」
「にゃ?」
「な?」
「よし、こっちの俺達も朝食を食べに行こう」
「にゃ」
「な」
俺達は、廊下で立ち止まるのは、他の宿泊客に迷惑だなと思い、移動することにした。
今日の朝食は何かな。
昨日の朝食も、もたされた、サンドイッチもおいしかったな。
食が充実すると、自然と幸せになるよな。
だから、今日も、良い朝食だといいな。
そう思いながら、階段を下り、ロビーに出た。
ロビーに出ると、番頭さん? 女将さん? が声をかけてきた。
「おはようさん」
俺は、とりあえず、丁寧に挨拶を返しながら、導線の邪魔にならない場所まで移動した。
「おはようございます」
「今日もゆっくり寝ていたんだね」
「寝るのが遅かったですから」
この時間に出てくるのは、やっぱり遅いみたいだな。
こちらの世界の生活リズムによって、体調を崩してステータスに影響が出るみたいなことは、なさそうだけど、もう少し、こちらの世界の生活リズムも気をつけてみようかな。
こちらの世界に長くいるつもりだし、無理のない範囲で、良い生活リズム、良い生活習慣でこの世界を楽しみたいしな。
ゲームの世界での健康的な、生活について考えていると、女将さん? が言った。
「それはそうだね。それで、朝食かい?」
「はい、朝食を食べに来ました」
「昼前で食堂がすいているから、ちょうど良いよ」
「そうなんですね」
「行ってきな」
「はい」
「にゃ」
「な」
俺達は、女将さん? との、世間話を終え、食堂に向かった。
良い長さの世間話だったんじゃないかな。
あれより長いと、仕事の邪魔かもしれないし、あれより短いと、無愛そうな感じが出ていたかもしれない。
そう考えると、ちょうどよかったんじゃないかな。
そういえば、女将さん? も、他の店員さんも、この町の住人って、NPC何だよな。
完全に忘れていたな。
普通に人と接するように関わっていたな。
あっちが、自然なトーンで話すからいつの間にか忘れているんだよな。
慣れってすごいな。
自然とNPCの女将さん? 相手に、気を使い出したし。
そんなことを考えてながら、食堂に入ると、食堂のお兄さんが話しかけてきた。
「おう、坊主、今日も来たのか」
食堂のお兄さんも、俺の顔を覚えているんだな。
まぁ、NPCだし、データにあるだけなのかもな。
そうだとしても、人から顔を覚えられるというのは、少しうれしいものだな。
俺はニコッと笑いながら返答した。
「はい。朝食をもらいに来ました」
「今日の朝食は、サンドイッチにコーンスープだ」
「おいしそうですね」
「じゃあ、席に座って待ってろ」
「はい」
「にゃ」
「な」
俺達は、昨日と同じテーブル席に移動した。
ここのファンタジーっぽさがすごいよな。
ファンタジーというか、中世ヨーロッパ感がすごい。
町でも思うけど、ここの方が、物語の世界に入ったような感覚があるな。
中世ファンタジー世界観に浸っていると、お盆を持った食堂のお兄さんが来た。
「朝食もってきたぞ」
「ありがとうございます」
「にゃ」
「なぁ」
「従魔の分のコーンスープは飲みやすいように平皿にしておいたぞ」
そう言いながら、お兄さんは、1人1人の前に朝食を置いていった。
お兄さんの言ったとおり、にゃーさんとなーさんのコーンスープは平皿に盛られている。
それ以外は、俺と2人の朝食は同じだな。
俺は目を輝かせながらお礼をした。
「ありがとうございます!」
「にゃ!」
「なぁ!」
「じゃあ、冷めないうちに食べな」
「はい」
「にゃ」
「な」
お兄さんは、お盆を片手に厨房の方に戻っていった。
あんだけいい部屋があって、こんだけうまそうな朝食が出るのに、なんで、この宿ってそんなに人がいないのかな。
俺が常に変な時間帯で出入りをしているからかな。
朝にしては遅く昼にしては早すぎる時間に朝食を食べに来て、深夜も深夜に泊まりに来るから気づいていないだけで、実はめちゃくちゃ人気なのかもしれないな。
まぁ、人気かどうかは、どうでも良いとして、ここを紹介してくれた、雑貨屋のおばあさんには感謝しかないな。
お兄さんが厨房に引っ込んでから、俺達は両手を合わせて言った。
「いただきます」
「にゃ」
「なぁ」
俺は、まず、コーンスープから飲んだ。
これはうまい。
うますぎるんじゃないか?
そう思いながら言った。
「今日もうまいな」
「にゃ!」
「なぁ!」
それからは、静かに食べ進めていった。
話すのももったいないと思いからか、誰も話すことなく食べ進めていった。
全て平らげて、食欲も落ち着いてきたところで、両手を合わせて言った。
「ご馳走様でした」
「にゃ」
「なぁ」
「じゃあ、行くか」
俺達は、席を立ち、出口へと向かった。
厨房から見えるところを通ったところで、お兄さんに声をかけられた。
「坊主、もう行くのか?」
「はい、もう出ます」
「そうか、何をするのか分からないけど、頑張ってこい」
「はい!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、気合いを入れて、食堂から出た。
後は、このロービーを出れば、町に出るんだな。
特に特別なことでもないけど、なんか少しだけ、気合いが入るな。
そんなことを思って、玄関に向かっていると、背後から、女将さんに声をかけられた。
「行ってらっしゃい」
俺達はきちんと振り返って返事をした。
「行ってきます」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、再び飛び外へ向けて歩き出した。
特に何事もなく外に出る。
宿の邪魔にならないようなところまで歩いて行った。
そして、誰の邪魔にもならないところで立ち止まった。
そこで俺は2人に向けて宣言した。
「よし、じゃあ、なにゃーさんの進化クエストを本格的に始めるか」
「にゃ」
「なぁ」
「とりあえず、もう1回、クエストの内容ウィンドウを確認するか」
「にゃ!」
「なー」
オペはウィンドウを開いて、改めてクエストの内容を見た。
《進化クエスト》
《にゃーさんの進化のために》
《その1 猫を影から眺めよう》
にゃーさんの故郷である、トリトンタウンを見て回りましょう。
にゃーさんには、自由気ままに動き回ってもらいましょう。
にゃーさんは、仲間との再会、成長した体で町中を歩くことで、感じるものがあるかもしれません。
アロンさん、なーさんは、猫から姿が見えないように隠れながらついて行きましょう。
2人は、にゃーさんとの出会いのクエストを思い出しながら、ついて行ってください。
過去を思い出し、現在を知ることが、進化への第一歩です。
要は、にゃーさんが仲間になったときのクエストの最初の部分を再現すれば良いと言うことなんだろうな。
それで、昔との対比をさせようということなんだろう。
そう思いながら言った。
「気合いを入れたところなんだけど、俺が頑張るところはなさそうだな」
「にゃ?」
「なぁ」
このクエストで大事なところは、にゃーさんが自由に動き回ること。
そして、俺達は、姿を隠してついて行くことだな。
これを守れば後は自由なんだろう。
俺は、ニコッと笑いながら言った。
「じゃあ、クエストをこなすために、にゃーさんには自由に活動してもらう」
「にゃ!」
「その後ろを、距離を取って俺となーさんでついて行こう」
「なぁ!」
これで、このクエストの、その1でやることは分かったかな。
まぁ、複雑な指示は何もしていないからな。
どうにかなるだろう。
俺はスタートを宣言した。
「じゃあ、開始!」
「にゃ!」
「なぁ!」
「じゃあ、にゃーさんは、先に行って」
「にゃ!」
にゃーさんが好きに動き出した。
気負わず頑張ってほしいな。
にゃーさんがある程度移動したところで、俺はなーさんに言った。
「よし、じゃあ、俺となーさんはついて行くぞ」
「なぁ!」
「にゃーさんはどこに行くんだろうな?」
「なぁ」
「あ、がっつり動き出したな」
「な」
俺達はそんなことを言いながら、にゃーさんを追いかけていった。
もちろんきちんと、にゃーさんの視界に入らないように、一定の距離を保つように、にゃーさんにも、まわりの人にも邪魔にならないようにしながら、追いかけていった。
にゃーさんは、まっすぐ、進んでいった。
迷いはなさそうだ。
どこへと向かっているのだろうか。
俺達はわくわくしながらついて行った。
しばらくして、にゃーさんは、立ち止まった。
立ち止まった場所は、にゃーさんが仲間になったときの広場だった。
「前に来た広場だな」
「なぁ」
「もう終わりかな? どうする? 合流する?」
「なぁ」
そんなことを考えていると、にゃーさんが天に向かって鳴いた。
「にゃー!」
にゃーさんの鳴き声が聞こえてすぐ、ウィンドウが出現した。
個体名にゃーさんが、猫軍団の軍団員に対して、招集をかけました。
招集に応じますか? はい/いいえ
※招集に応じる場合は、にゃーさんの指揮下に入ることになります。
俺は、そのウィンドウを読んだ後、なーさんの方を向いてきいた。
「どうする? 招集に応じる?」
「な!」
「とりあえず、招集は受けて、その上で影から追いかけるか」
「な!」
姿を隠せとは言われたけれど、招集に応じてはいけないとはクエストのウィンドウに書かれていなかったので、招集を受けてみることにした。
招集を受けると、いつものウィンドウが現れた。
招集に応じたため、にゃーさんの指揮下に入りました。
指揮下に入ったことで、獲得した経験値の一部が、にゃーさんにも入るようになります。
指揮下に入ったことで、にゃーさんから付与されるバフの効果量が増加しました。
応じた後、少ししても進化クエストに関するウィンドウが新しく出現することはなかった。
判断を間違えた訳ではなかったようだな。
アブ那覇市を渡らなくてもよかったような気がするが、まぁ、ドキドキして楽しかったのでよしとしよう。
「クエスト失敗とかは出ていないから、まぁ、間違った判断ではなかったのかな」
「なぁ」
「俺達が悩んでいる間に、何匹かにゃーさんの元に集まっているみたいだな」
「なぁ」
「まだもう少し集まりそうな雰囲気があるな」
「な」
にゃーさんが、招集の鳴き声を上げてから、続々と広場に猫が集まってきている。
にゃーさんが仲間になったときの招集よりも数が増えているな。
にゃーさんが成長したから、招集に応じる猫の数も多くなっているのかな。
俺達は、そんなことを考えながら陰から見守っている。
しばらくして、猫がもう増えなくなった。
ここで、招集は終わりかな?
そう思いながら言った。
「もう集まりきったみたいだな」
「なぁ」
「これからどう動くんだろうな」
「なぁ?」
「楽しみだな」
「なぁ!」
なーさんと話ながら、にゃーさんの方を見ていると、にゃーさんが移動し始めた。
その動きに遅れないように言った。
「あ、動き出した」
「なぁ」
「ついて行くぞ」
「なぁ」
それから、にゃーさんが引き連れる猫の大名行列の後を陰から追っていった。
にゃーさん達猫軍団は、町を練り歩いていった。
住民達とふれあいながら、移動していく。
たまに店などによって、残飯を分けてもらっていた。
なんか、前回のルート同じようなルートだな。
そう思いながら眺めた。
にゃーさん達猫の軍団は、練り歩いた末に最初の広場に戻ってきた。
それを陰から見守りながら感想を言った。
「にゃーさんが仲間になったときのクエストと同じようなルートだったな」
「なぁ」
「ルーティーンなのかな」
「なぁ」
「なんか、2日前を思い出すな」
「なぁ」
「懐かしいと言うほど前じゃないけどな」
「なぁ」
「この広場に戻ってきたけどこの後どうするんだろうな?」
「なぁ」
その広場で、猫たちは、少し鳴いた後、それぞれ広場から出ていった。
のこったのは、にゃーさんだけだった。
どうやら、解散したみたいだな。
練り歩きも終わり、目的を達成したということなのかな。
解散していく猫たちを眺めながら言った。
「あ、解散するみたいだな」
「なぁ」
「解散しちゃうんだな」
「なぁ」
「俺達も、指揮下から外れているみたいだな」
「なぁ」
「この後はどうするんだろうな?」
「なぁ?」
次はどうするのだろう?
そう思い、興味深くにゃーさんを観察していると、新しいウィンドウが出現した。
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