毎日記念日小説

百々 五十六

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9月29日 洋菓子の日 もうない目標

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今日はどうしようかな?
目標はどうしようかな?
昨日の雑談に何か課題はあったかな?
最近の自分に何か課題はあったかな?
あ!そういえば、最近入りが遅くなっていたってのは昨日の目標を立てる時も思ったけど、入りが遅いなら、テーマを立てる側になるんじゃなくて、誰かが経てたテーマに素早く入っていけるようにするっていうのも大事なんじゃないかな?
じゃあ、今日の目標は『誰かが経てたテーマで、一番に話に加わっていく』、これだ!!!
よし、これを目標にしよう!!!
これができるようになれば、最近のハイテンポな雑談に気おされて話に乗り遅れるようなこともなくなるんじゃないかな?
そんな気がする!!!
目標を立ててテンションが上がった俺は、『雑談部屋』に入っていった。





今日もまた、白い空間に放り出された。
そしてどこからともなくアナウンスが鳴った。


”シチュエーションの設定、人物選択、話題選択が終了しました。
これより雑談を始めます。”

やっぱりアナウンスが止んだ。
やはり、雑談部屋で一番無駄な時間なう。
AIはここを修正しないのだろうか?
やっぱ、修正しないかぁ。
修正してくれないかなぁ。
毎回同じこと思ってるなぁ。
ある意味、これがルーティーンみたいなところあるしなぁ。
そう考えると、意味があるのかなぁ?
意味、あったのかな…
このルーティーンやめようかな?
どうしよう。
でも、これをやめて、調子崩したら辛いから、続けるかぁ。
再びアナウンスが鳴った。


”雑談所要時間は30分、盛り上がり等により自動で延長や短縮を行います。
シチュエーションは、『町の洋菓子店』です。
雑談に参加するメンバーは、『田中様』『九条様』『早川様』『大久保様』です。
決まった役職、役割等はございません。ご気軽に参加してください。
それでは雑談を始めさせていただきます。
今回の話題は『洋菓子』です。
それでは楽しい雑談の時間をお過ごしください。”

アナウンスがやんで、光に包まれた。
洋菓子か。
洋菓子かぁ…
どんなテーマが出そうかなぁ?
洋菓子が好きかどうかかな?
何の洋菓子が好きかかな?
お土産でもらった美味しい洋菓子の話かな?
なんだろうなぁ?
こういうのって予想して決め打ちした方が良いのかな?
それとも、何も対策をせずに、心構えだけで行って、臨機応変にやっていくのがいいのかな?
うーん…
どっちかっていうと、心構えだけで行った方がかっこいい気がする。
よし!
心構えだけで行こう。
さっき考えてたことは全部捨てて、とりあえず集中。
集中、集中!!
集中力が限界まで高まったところで、光が収まった。

話し出しは、九条だった。
今日もまた、ハイテンポな雑談だった。

「今日の話題は『洋菓子』だな!!!洋菓子って何が好き?!!!」
「俺は、シュークリームかな。身近にあるちょっとした贅沢って感じがして好きなんだよなぁ。小学生くらいのとき親に買ってもらって嬉しかった思い出もあるし」
「私は、クッキーが、好き。クッキーって、もらうことが、多いし、一回、もらったら、その中に、いっぱい、入ってる、から、好き」
「私はケーキですかね~。やっぱり、誕生日ケーキとか、クリスマスケーキとか、特別な時に食べるものってイメージがあって、ケーキが食べられるだけでいい日って気持ちになれるから、好きですね~」
「みんなちゃんとした理由があるんだな!!!俺は、プリンだ!!!一番食べるから!!!そしておいしいから!!!」
「単純で分かりやすい理由でもいいと思うぞ。すごく気持ちがこもってる感じがして!」
「そうか!!!ありがとう!!!」
「みんなって、洋菓子派?、和菓子派?」
「私は、洋菓子派です~。特別感があっていいですよね~洋菓子」
「俺は、洋菓子派だ!!!甘い!!!うまい!!!って感じがいい!!!」


結構盛り上がった。
女子が二人いたから、甘いものの話だし盛り上がったのかな?
結構楽しかった。
どこか店の名前とか、どんな商品とか、そういうことじゃなかった。
どんな洋菓子かどんなスイーツか、その話だけで結構盛り上がった。
結構盛り上がったことに驚いていると、アナウンスが鳴った。


”33分10秒29が経過しました。お話の途中かと思いますが、教室の方に転送いたします。話し足りないかと思いますが、この話題はこの場限りといたしますようよろしくお願いします。教室で同じ話題をしたとしても特に罰則等はございませんが、ご協力よろしくお願いいたします。それと同じように、教室での話題をこの場に持ち込まないようよろしくお願いいたします。このアナウンスの内容を何度もお聞きになっていると思いますがなにとぞご協力よろしくお願いいたします。


洋菓子いいですよね。
なんとなくゴージャスなイメージがあって。
和菓子の日常に溶け込む感も好きですけど、洋菓子の特別感もいいですよね。
なんか、おかしを食べたくなってきました。

今日の残りの時間も頑張ってください。
それでは教室にお送りいたします。
それでは良い学校生活を”

アナウンスが止んだ。

教室に戻ってきた。
目標を立てるっていいな。
だけど、もう目標がないな。
まぁ、無理して建てるものでもないかな。
次の課題が見つかった時、次の目標を立てようかな。
それでいい気がしてきた。




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