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しおりを挟む「ごきげんよう、マリアンヌ様、セリーナ様」
「ごきげんよう、ユリア様」
「ごきげんよう。大分マシな様になった様でございますわね?」
あの後しこたま怒られたお茶会から3ヶ月。一人っ子な為甘やかされ育てられたユリアはマリアンヌから厳しいマナー講座を受けていた。
最初は何度も失敗してすぐキラキラとした華やかな装飾が飾られるマリアンヌの扇子でビシビシ叩かれたが、次第にその回数は抑えられた。
一方セリーナはマナー講座を受ける程の無作法ではないものの気の弱さから度々ユリアと共にマナー講座、お茶会での戦い方等様々な講座を受けていた。
「やった!合格ですね!」
「全くアナタときたら直ぐに調子に乗って」
呆れた様な声を出し扇子を口元に持っていくマリアンヌだが、ユリアとセリーナは嬉しそうな顔をする。口元を隠すのは嬉しい事があったときのマリアンヌの癖なのだ。
ニマニマして見ていると綺麗な眉間にシワがよる。どうやら調子に乗りすぎた様だ。
「何ですのお二人、そのふぬけた顔は」
「な、何のことでしょうか?」
「そ、そんな事よりコチラの紅茶はとてもおいしいですね!」
必死に話をずらそうとしている2人にもっと厳しくしないと、と思うマリアンヌは一旦眉間のシワを戻した。今日出されているお茶ーローズティーを一口飲んだ。華やかな香りと優しい口当たりがとても美味である。ユリアの伯爵家領ではこのローズを始め様々な花や実が成りそれを使った紅茶の味は貴族内でも有名だ。
ふぅー、とマリアンヌは息を吐き周りをキョロキョロと探している。普段の彼女らしくない振る舞いだが、その姿は年相応で可愛らしい。
暫くするといつぞやの花壇の草花が1人でに動き出すとマリアンヌはほぼ反射的な速さで近づく。
黒い小さな顔が出てきたその瞬間マリアンヌはその黒い塊を抱きしめた。
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