Night Sky

九十九光

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ざんざん ぎゃりぎゃり ばるばるーらる だんだん ばばば わいわいだ  ぱーりーー8

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「……! どうやってうちのネットワークに侵入した! キノコ男の件でさらに厳重なものにしたのに!」

「それは最重要機密です。ですがこれだけは言わせてください」

 ナモはこう言い残して姿を消した。

「お前らの警備クソザコすぎー! ザマー!」

 最後に彼女は、テレビの頭に『:P』と映し出した。

「……。係長。どうしましょう。どう考えても侵入者は一人じゃないですよ」

 警備担当の一人が弱音を漏らす。それに対して涙海は、「とりあえず教官棟の面々には伝えます」と言って、自身のユニゾンを使った。

『教官棟全職員に次ぐ! ユニゾン革命隊の侵入を確認! 至急訓練生の保護に努めよ!』

 涙海はテレパシーで教官棟とその周囲に簡易的に状況を説明した。

《中間涙海 ユニゾン名:ナイス・トゥ・ミー・トゥ・ユー・ミスター・アースリング……最大で半径3キロ圏内の人間に、30秒間一方的なテレパシーを送れる。再使用するのに1分のインターバルが必要。》

 その少し前、第三グラウンド。小麦と糸美は、ローランとフロリマールと対峙していた。

「何者ですの!? どこから入ったのですか!?」

 糸美が2人に尋ねるが、特に答えは帰ってこない。ローランは背中に白い翼を出すと、両手を構えて臨戦態勢に入る。

 糸美はそれを見て、ローランとフロリマールをクモの糸で素早く拘束する。

「秋晴さん、教官方に連絡を」

 糸美が小麦に指示を出した次の瞬間だった。

 ローランは自由だった手首を動かしてクモの糸に触れる。すると丈夫なはずのクモの糸は朽ち果て、人力でも引き剥がせるほどになった。

「……! これなら!」

 小麦が手を叩き、フロリマールの糸に触れるローランの脚に植物の小麦を巻きつける。それに気づいた彼は、フロリマールを解放すると植物の小麦に触れる。植物の小麦は枯れ果て、少し足を動かすだけで簡単にちぎれるようになった。

「俺を仕留める気なら、殺す気でかかってくるんだな。もっとも、お前らのユニゾンでそれができるとは思えないがな」

 ローランは余裕そうな笑みを2人に向けた。
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