異空間から始まる40歳の冒険

ホー助

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村で交換

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翌日の昼過ぎ


「おっ、村が見えてきたな。」


「ご主人様、この村でゴブリンの魔石と以前言っていた農具と交換をしてはどうだろう?」


「構わないが冒険者ギルド以外でも魔石は引き取ってくれるのか?」


「商店とかでも買取り自体はしてくれるが、ギルドへの貢献ポイントが付かないから、冒険者が持ち込むのはあまりないな。
こういったギルドの無いような村とかでは食料とかと交換のため持ちこむ事はあるようだがな。」


「分かった。
ひとまず村についたら交換してくれないか聞いてみよう。」




それから15分ほど歩き村に到着し、第一村人に先程の事を聞いてみる。



「すみません、この村に商店はありますか?
農具が欲しいのですが…。」



「冒険者か?
見ての通りこの村は小さいので商店なんか無いよ。
行商人が時折くる程度さぁ。」



「そうなんですか…
ありがとうございました。」


「あんた、魔石はあるかい?
村長の所だと魔石となら交換してくれるかもしれないよ。
確か数日前に魔石が切れそうだから早く行商人来ないかとヤキモキしてたはずだぁ。」


「マジですか!
助かります。
村長さんはどこに行けば会えますか?」


「ほれ、アソコで馬の世話してるのが村長だぁ。
村長!
そーんちょーーーぉ!」


村長は村人が大声で呼んでいるのに気付き歩いてきてくれた。


「どーしたんだぁ?
大きな声出してぇ。」


「この冒険者が魔石と農具を交換してほしいそうだぁ。」


「魔石が切れそうだったから街まで馬を出そうとしてたところだぁ。
数はあるのかぁ?」


「どれくらい必要なのか分からないけど、ソコソコ有りますよ。」


異空間を偽装するためのバックをひっくり返し返しゴブリンの魔石を100個出す。


「おおっ、これだけあればなんとか次の行商人が来るまでは保たせられます。」


この村での魔石の使い道は村を守る結界用の魔道具に使うそうだ。


結界と言っても弱い魔物を拒む程度の物らしいが、農作物をゴブリン達から守るにはちょうどいいらしい。


結界を見せてもらったら田舎の畑の周囲を囲っている電気でビリビリするやつと殆ど同じだった。


マサトの実家でも使っているやつなので、なんだかホッコリしてしまった。



「魔石100個と交換だからこれだけあればいいかぁ?」


鍬、スコップ、鎌など農業に欠かせない物と、お礼と言うことで野菜を幾つかもらう事ができた。


「村長さんありがとうございました。」


「こっちも助かったぁ
また機会があれば来てくれぇ。」


村をアンナと二人で後にする。


村から30分程歩き人が居ないのを確認して裏異空間に戻る。



「ハルナただいま。」


「お帰りなさいご主人様、そしてアンナも。」


「ハルナ喜べ。
ご主人様が魔石と農具を村で交換してくれたぞ。」


「えっ?ご主人様ありがとうございます!」


「いつまでも剣で土を掘り返すのもどうかと思ってな…」

マサトがハルナに笑いかける。


「それと村で野菜も手にいれる事が出来たよ。
それときゅうりと茄子の苗も少しだが譲ってもらったよ。」


土は落としてくれてあり、調理場奥の低温保管庫に3人で運び入れる。


「当初は家庭菜園と言いながら結構大規模になっちゃったな。」


ハルナがリクエストしていた家庭菜園が、いつの間にかプランターのような趣味レベルではなく、本格的な畑仕事になってしまったのでマサトは苦笑いする。


「ご主人様とアンナが向こうの世界に居る間のいい時間潰しになってます。」


「いつも留守番すまないな。」


「いえいいんです。
食事を作る事が凄く楽しくて今の生活に満足感しています。」


「それなら良かった。
村は見るものも無かったんで呼び寄せなかったけど、街に着いたらみんなでぶらりと楽しもう。」


「じゃぁ明日もご主人様とハルナと3人で、街で買い物出来るようにゴブリン狩り頑張るよ。」


アンナが微笑む。


「ご主人様、今日も背中流してやるから一緒に風呂入ろう!」


「分かったよ。
ただ先に装備の手入れしてからな。」
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