異空間から始まる40歳の冒険

ホー助

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ダンジョン初攻略の日

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ダンジョン5階層では極力敵とエンカウントしないように最短ルートで転移の石碑を目指す。

転移の石碑とは各階層に必ず1つ以上あり、それに触れると 今まで行った事がある階層に転移出来るというファンタジーならではの謎テクノロジーだ。


しかも今まで発見されているダンジョンでは各階層の最低でも1つは下に降りる階段の所にあるという親切っぷりだ。


ちなみにこのダンジョンは初心御用達の為、先駆者達が各階層の至る所に階段への立て看板を建ててくれている。


そんな訳で看板を頼りにひたすら走った結果、半日で5階層を切り抜け地上に戻ってきた。


約2週間ぶりに戻ったダンジョン前だが、入る前と変わらず露店は盛況だ。


ここでも素材や魔石を買い取ってくれるようだが冒険者ギルドに持ち込むよりも2割程度安く買い叩かれる。


マジックバックを持っていない冒険者パーティーはここで売って、また再アタックといのを繰り返す事も多いのでwinーwinの関係なのかもしれない。


マサトとアンナは当然ここでは売らず冒険者ギルドに持ち込む。


「アンナ、久々にダンジョンから出れたけど、裏異空間があったおかけで他の冒険者達みたいに疲労も少なく済んだな。」


「ああ、しかもご主人様の加護のおかけで私はかなりレベルアップできたし、他の冒険者達に申し訳ないばかりだ。」


「おっ、定期馬車が来てるぞ!
とっとと町に戻ってギルドへ直行しよう。」


マサトがそんな事を言っているが冒険者ギルドとダンジョンを結ぶ直行便なので、降りたら直ぐ前は冒険者ギルドなのだが。


外を眺めると森の木々は紅葉が終わりにさしかっており、近いうちに冬がやってくるのかもしれない。


「なぁアンナ、この辺りの冬って雪は降るのか?」


「ああ、降るには降るが馬車が出せなくなるほどは降らないぞ。」


「私が住んでいた村は山の方だったから冬になると他の村や街へは行けないくらい降ってたがな。」


アンナとたわいもない話をしする。

ただケツの痛みは全く慣れない。

行きもだが帰りも体力をゴリゴリ削られる。


そして暫くすると街の門をくぐり冒険者ギルド前に到着する。


「魔石と素材を納品してその金で武器屋に行って剣のメンテナンスをしてもらおう。
見た目はまだ大丈夫そうだが、素人が判断するよりプロに見てもらった方が安心だしな。」


「そういうものか…。
いや、反対とかじゃなくて私はご主人様のおかけで強くはなったけど、武器や装備の事など何も知らないなと思ってな…。」


「そこは俺も一緒だよ。
俺だってアンナに出会うちょっと前まで剣すら握った事などなかったんだしな。
お互い少しずつ勉強していけばいいさ。」


「そうだな。
ただ少しずつだと、ご主人様の年齢的にベテランになった頃には引退なんじゃないか?」


笑いながらアンナがおどけるが、意外に当たっているかもしれないのが悲しい。


そんな事を思いながら受付カウンターに並ぶ。



「はい次の方どうぞ。」

メガネをかけたヒョロっとしたおじさんが受付をしてくれる。


「ダンジョン帰りだね。
じゃぁ隣の机に買い取る素材を全部出して。」


そう言われ魔石を全てと自分達で食べる以外の肉や素材を出す。


「マジックバック持ちなんだね。
結構倒してきたねぇー。
これだけ倒せれば脱初心者と言ってもいいくらいだよ。」


オジサンがかなりヨイショしてくる。

ただ殆のモンスターはアンナが倒したものだけどな。

マジックバック自体は貴重だが流石はギルド職員なので見慣れているのか、それ以上突っ込んでくる事はなかった。


一個一個の素材の値段は初心者ダンジョンのモンスターというのもあり凄く安いが、数がそれなりにあったので思った以上の稼ぎになった。


後々で聞くと上級冒険者や中級冒険者が、初心者ダンジョンを短期間で何周もして素材を大量に持ち込む事もあるので、マサト達が大量に持ち込んでも不思議がられる事はかった。



「さて、そこそこ稼げたから武器屋に行こう。」


ギルドを出ると空気は乾燥し風が冷たかった。

集団で空を飛ぶ鳥を見て渡り鳥なのかなど考えながら歩いたら、いつの間にか武器屋に到着していた。



「こんにちはー。」


扉を開けると前と同じドワーフのオジサンがいた。


自分の店なんだから居て当たり前なんだが。


「ダンジョンで籠もって剣の練習してて、今日出てきたんですが、剣の傷みとか大丈夫か見てもらいたくて来ました。」


「ほう、剣に疎い初心者の癖にメンテナンスに気を使うとは感心だ。
取りあえず見せてみろ。」


マサトとアンナはカウンターに剣を出す。


「ところどころ欠けているな。
前よりは剣の技術も上がったようだが軸が少しズレている。
もっと精進する事だ。
ただ大切に使っていたのは剣を見れば分かる。」


マサトもアンナも見だけでは、どこが痛んでいるのか全く分からなかったが、流石プロが見れば剣の傷んでる場所が分かるようだ。


「この程度なら2~3日あれば直せれるがどうする?」


「急いでいませんので直して下さい。」

そう言い代金を前払いし武器屋を後にする。


「さて、寒くなってきたから急いで酒を買って帰ろう。」

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