異空間から始まる40歳の冒険

ホー助

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落ち着け俺!

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ハルナがボロボロになったマサトを見て走ってきた。


ハルナがマサトの元に辿り着く前にマサトの全身が光輝き怪我は一気に回復した。

ただ血を結構流したためか足取りは未だにフラフラとしていた。


「アンナ!
ご主人様にいったい何が!!」


「ハルナ、悪いが話は後で頼む。
このまま部屋で寝かさせてくれ。」


アンナが肩をかしながらマサトを部屋に連れて行きそのまま寝かされた。


それから何時間か寝たようで、ふいにどこからとも聞こえる大声で起きた。


「あなたが付いていながらなんて事!
もしもご主人様に何かあったらとうするつもりなの!
ああっ、ご主人様、ご主人様…。」


リビングに行くとハルナがアンナに対して酷く怒っていた。


アンナは何も言い返さず、涙を流しながらハルナに土下座していた。




「やめろハルナ!」


「あああ、ご主人様目が覚めたんですね…」


ハルナの目の周りが酷く赤い。

きっとハルナも泣いていたんだろう。


「ハルナ、今回戦ったのは俺の意思だ。
アンナは直ぐに駆けつけてくれた。
以前の時のように俺を守ってくれたんだ。」


「ご、ご主人様…」

アンナは大粒の涙を流しながらこちらを見る。


「いくらハルナでも今回の事でアンナを貶す事は俺が許さない。」


ハルナは下を見て目を合わさない。


「さぁハルナ、アンナに謝るんだ。」


「分かりました…。
アンナごめんなさい、愛している大切なご主人様が居なくなってしまうんじゃないかと気か動転して…。」


「いや、謝るのは私の方だ。
ご主人様を守ると豪語しておきながら、またしても大怪我を負わせてしまった。
ハルナの気持ちは痛いほどよく分かる。」


二人はお互いに謝りながら抱き合って泣く。


とても感動的なシーンだが、さっきハルナが愛していると言わなかったか?

いやいや、そんなはずは無い。
これだけ歳が離れているオッサンだ。
しかもイケメンやダンディーには程遠いぞ。

うん、きっと疲れているから聞き間違えたんだろう。


こんな感動的なシーンに何をバカな事を考えているのかと自分が恥ずかしくなり、風呂で頭を冷やそうと扉に手をかける。


「ご主人様愛しています!」


急に背後からハルナに抱きつかれた。


「え?」


思考が停止し、扉に手をかけたまま体の動きも止まってしまった。


そして次の瞬間


「あっ!ハルナだけズルいぞ。
私もご主人様の事が大好きだ。」


アンナは身体を許す位だから薄々そんな気はしていたがハルナの言葉は衝撃的だった。


いったいどんな顔をして二人に振り向けばいいのだろう。


ただこのまま黙ったままだと気まずいので逃げる訳にはいかない。


勇気を振り絞って二人の目を見る。


「えーと、俺は君たちの倍位の年齢層だよ?」


「「構いません!」」

二人がハモる。




「腹もちょっと出てきていて、老眼気味だよ?」


「「構いません。むしろそこがかわいいです!」」

またハモった。




「自分で言うのもなんだけど、スケベだぞ?」


「「知ってます!」」

まぁアンナと毎日風呂入ってるしな…。



「わ、わ、分かったよ。
二人とも大切にするよ。」


ここで結婚すると言えないヘタレだと自分で悲しくなった。


「ま、まずは服もボロボロのままだし汚れも落としたいから風呂入ってくるよ…。」


逃げ出すのに成功したが予想以上に自分はヘタレだったなと風呂の中で笑う。


暫くすると案の定アンナが突撃してくる。


「ご主人様、本当に今日は済まなかった…。
わたしがもっと早く駆けつけていれば…。」


「何言ってるんだ。
俺はアンナに十分護られたよ。
結構大きな怪我だったけど前程じゃないから気を落とすな。」


風呂に浸かりながらアンナの頭をなぜてやる。


そんな時ハルナが風呂場に突撃してくる。


今回はいつものようにバスタオルを巻いておらず、まさにスッポンポンだ。


「あわあわあわあわあわあわ、ご、ご、ご、ご、ご、ごしゅ、ごしゅ、ごしゅ、ごしゅじんさま。」


恥ずかしさのあまりか、何を言っているのかさっぱり分からない。


「ハルナ落ち着け!」


「わた、わた、たわ、わた、たわ、たわし」


「た、タワシ?
ハルナ何を言っている?」


「わたし…、私も洗ってください!」


両手で顔を抑えながら、背中を向け椅子に座る。


「わ、分かったから落ち着け。」


「ご主人様も落ちついたらどうだ?」

アンナがニヤニヤしながら股関を見てくる。


はっとしてマサトも顔を両手で覆う。


落ち着け俺!
頼むから今は落ち着てくれ!


マサトは円周率を思い出しながら自分自身を落ち着けようと必死だった。
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